PDFファイルが開きます。(2016年6月号)

開田高原から地蔵峠へ
川を訪ねて⑤丸子川
現代クラシックパーツ事情
CYCLE FIELD 2016
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川を訪ねて
⑤丸子川
(東京都)
大島良樹
「サイクリングは冬が良いね」と
友人が言った。かれこれ 年近い昔
歳まで温暖な気候の
ばをすれすれに通過すると思わずヒ
ヤッとする。玉川高島屋の前を左折
く馴染んできて、昔友人が語ったこ
が地面に降り注ぐ冬も体に気持ちよ
いたのだが、最近は歳とともに大気
で、夏も「俺の季節だ!」と思って
にかけて生命が光り輝く季節が好き
と言うのである。私は新緑から初夏
のままをさらけ出すので心地よい」
ところが彼は「夏は暑苦しいし景
色がうるさすぎる。冬は周囲が素地
な気分になったものである。
はこの先もっと寒くなるのかと憂鬱
で、特に木枯らしが吹き始める季節
当時、引っ越し先の東京の冬が苦手
兵庫県南部の街で生まれ育った私は
れていて、単なるセレブではなく遥
ン、立ち居振る舞い、ともに洗練さ
を迎えに来ていてそのファッショ
幼稚園では折からお母さん達が園児
ない。
左に迂回して再び川と出会う。
トンネルで抜けるが、人が通る道が
二子玉川小学校の横を通り丸子川
にぶつかると右折、川は国道の下を
の標本のようであった。
上から下までユニクロの私は場違い
ルのようなオーラを放っていて圧倒
こはパリか? 道往く人々は男女を
問わず颯爽としたファッションモデ
面は手にゴツゴツくる石畳路面。こ
セリーヌのブティック、おまけに路
し裏道に入ると左にブルガリ、右に
の季節の素晴らしさを素直に受け止
に出るまでは道幅が狭く大変走りに
こから二子橋を渡って二子玉川駅前
我が家から国道246号線を東に
向かい多摩川にぶつかると右折、こ
川から下流を訪ねてみようと思う。
と相談し源流付近は諦めて、二子玉
丸子川を見にいきたくなった。脚力
なっているのだろうか? 北風が強
く吹く冬晴れのある日、久しぶりに
に話してくれた。今、丸子川はどう
を掬いにいったもんだと懐かしそう
休日にみんなで網を持ってよく稚魚
れ ば 多 摩 川 か ら 鮎 が 遡 上 し て き て、
そばを流れている丸子川には春にな
た)の古老に聞くと、山野小学校の
世田谷区の自宅前の畑( 年後に
再訪したらその畑はまだ残ってい
右手には建物の陰から時々チラチ
り、肩の力が抜ける。
込んでくれるような雰囲気に変わ
ツンケンした感じから、優しく包み
ほころんでおり気持ちが和む。この
遥橋ではこの冬初めて見る彼岸桜が
ぶつけられそうな雰囲気がある。逍
軽トラックなんかで来たら、石でも
BMW、ジャガーなどの欧州車が目
ある。
車種はボルボ、
オペル、ベンツ、
丸子川の対岸の住宅へは橋をかけ
てガレージに車が入れるようにして
そうだ。
ような田舎者が来るところではなさ
か上をいくいわゆる上流階級! を
全身ににじませている。ここは私の
あたりからよそ者を拒絶するような
につく。こんなところに泥だらけの
くい国道で、大型トラックなどがそ
される。傷だらけの自転車に跨って
めることができるようになった。
の話である。
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手の丘には白亜の殿堂 、 瀬 田 フ ァ ー
ラとライズの高層マン シ ョ ン 群 、 左
なってしまった。 mほど先に多摩
なびっくりでヨタヨタ進むはめに
再び国分寺崖線が左から近づいて
く る と 丸 子 川 は 姿 を 消 し て し ま い、
ている。
ビュン通りすぎる。の ん び り 、 ゆ っ
当たってしまった。自 動 車 が ビ ュ ン
いた多摩堤通りの土手 下 に 突 然 ぶ ち
がする、すると今まで 見 え 隠 れ し て
川から道が離れていく 。 イ ヤ な 予 感
じになってきた。善養 寺 を 過 ぎ る と
第三京浜をくぐると 左 に 迫 っ て き
ていた崖も少し遠のき 広 々 と し た 感
る思いであった。
リジェンスを感じて思 わ ず 頭 が 下 が
人達の手間暇かける律 義 さ 、 イ ン テ
パンジー、ビオラなど 、 住 ん で い る
花、モミジ、ベゴニア、ゼラニウム、
いこと。川の両側の家 に は 椿 、 山 茶
特筆すべきは冬なのに 花 の 色 数 が 多
し、 排 気 ガ ス の 嫌 な 臭 い も し な い 。
た。自動車もほとんど す れ 違 わ な い
走っているような幸せを感じてい
たりの清流に沿った路 を ゆ る や か に
面が迫る小径、信州安 曇 野 の 豊 科 あ
寺崖線を丸子川が削り 取 っ た 急 な 斜
手はこんもりとした森 、 こ こ は 国 分
を、単車が軽やかに登 っ て い く 。 左
うになってしまった駒 沢 通 り の 坂 道
に道幅がずいぶん狭く な り 路 地 の よ
に向かって駆け下りて い く 。 そ の 先
ませながら、急カーブ を 二 子 玉 川 駅
る。東急大井町線の電 車 が 車 輪 を 軋
松の木が丸子川に覆い か ぶ さ っ て い
に見越しの松というに は 巨 大 す ぎ る
載せた白壁の住宅が美 し い 。 少 し 先
かぜはしではオレンジ 色 の 瓦 屋 根 を
ストマンションが見え て く る 。 ま つ
も 用 意 し て な い よ 」。 近 所 の 方 が 餌
い る よ う だ。「 ご め ん よ、 今 日 は 何
前で留まった。どうやら餌を待って
ら鴨のつがいが泳いできて私の眼の
きな銀杏の木の下で一休み、下流か
か輝いて見える。黄色く色づいた大
だって入っていく学生たちも心なし
出てきそうなおしゃれな建物に連れ
ンパスが現れる。学園物のドラマに
大学(昔の武蔵工大)の爽やかなキャ
先、静かな並木道に沿って東京都市
に浮かび上がらせている。稲荷橋の
淡い陽が往き交う人々を彫像のよう
くる。街路樹から漏れてくる初冬の
かに可愛らしいせせらぎも聞こえて
趣をなしている。耳を澄ますとかす
配置され、おかげで淀みと瀬が良い
である。流れの中に所々大きな岩が
るで古城の石垣と掘割のような風情
面に立派な石垣が使われていて、ま
うになる。六郷用水の名残なのか側
流見橋からは川床が上昇してきて
走りながらでも川面がよく見えるよ
水路があることは後で知った。
しまうので面食らうが、橋の下に流
もみられる。最初は川が突然消えて
水と三沢川、平瀬川との立体交差に
のような例は神奈川県では二ヶ領用
の橋の下を通って立体交差する。こ
流れてきた谷沢川の上を丸子川がこ
流見橋が出てくる。等々力渓谷から
安心。川が大きく蛇行するところで
見、再び丸子川に合流してホッと一
堤通りを離れて左斜めに入る道を発
となでながら通りすぎていった。
に変わりトップチューブの傷をそっ
れていた北風もいつしか柔らかな風
寄り添っていた。陸橋の上を吹き荒
自転車に限りない哀愁の念を込めて
しながら、私は当時と変わらぬ姿の
過去にきっと見たに違いない冬枯
れの山塊にセピア色の己の姿を投影
たよね! 私は傷だらけにはなった
けどまだまだ元気だよ!」
。
ね!」
とささやいた。
「貴方も年取っ
吹いたからといってよろけないで
前の自転車が「北風がちょっと強く
そのとき橋の上を一陣のつむじ風
が巻き起こり後ろへ煽られた。 年
しい想いが綴じられていた。
……、遥かな稜線には幾重にも懐か
プスが見えて感激した枯葉の大地峠
音もなく舞い落ちた十石峠、南アル
ろの情景が脳裏に蘇ってくる。桜が
寸暇を惜しんで野山を駆け巡ったこ
並 み を 眺 め て い る と 青 春 の 一 時 期、
木枯らしの吹きすさぶ丸子橋の上
でしばし立ち止まり丹沢、秩父の山
な鋭さで突き刺さってくる。
射して目の中にガラスの破片のよう
の陽が多摩川のさざ波にキラキラ反
る。並木越しに眺めれば初冬の午後
そして唐突に多摩堤通りに合流す
りゅうけん
たりの自転車散策のつ も り が 肩 を す
付けしているのか人に大変よく馴れ
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満開だった小仏峠、桐の大きな葉が
くめて道路の左端スレ ス レ を お っ か
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文 高橋裕晴
写真 大島良樹
えるに違いない。いざとなれば輪行
やまぬとすれば老体にはかなりこた
は言え、いささか気温が低い。降り
あれから 年、久しぶりの木曽路
もまた雨模様である。が、春の雨と
る。
ずやなどと暢気に構えていたのであ
去来して、多少の雨もまた楽しから
を気にしつつもこんな情景が脳裏に
憶と重なったからだ。数日来、予報
年の「木曽・御嶽山麓単独行」の記
しさを覚えたのは、学生生活最後の
館で出会ったこの絵に不思議な懐か
ちぎれ雲が浮かぶ。広尾の山種美術
山々が重なり、眼下には雨の名残の
る峠の彼方には薄墨をおいたような
牽いて行く。爽やかな風が吹き抜け
しい峠の切通しを馬子が荷負い馬を
のはM君である。若い時分「木曽福
幸か不幸か木曽に着くなり蕎麦屋
で一杯やる羽目になったが、喜んだ
た。
蕎麦と地酒「七笑」の熱燗を注文し
る気が失せていた私は温かい天ぷら
客がいた。うすら寒くて、とうに走
子戸を開けるとストーブのそばに先
「 く る ま や 本 店 」 は 宿 場 町 の 面 影
を残す旅籠風の老舗で、低い軒の硝
が、にべもなく断られた。
まえて自転車輸送の件を切り出した
走らせた。Oさんは早速運転手を捕
中山道沿いの蕎麦屋までタクシーを
ことにした。輪行袋を駅に預け、旧
たが飯でも食いながら善後策を練る
駅の軒下で雨空を見上げていても
埒が明かない。昼時には少し早かっ
いよいよ困った。
旅の朝湯は値千金である。
の茶色い湯があふれている。冷えた
一畳ほどの小さな湯船から塩化物泉
に 寒 い。 辛 抱 た ま ら ず 風 呂 へ 行 く。
ぐに陰る。標高1170m、さすが
カーテンをたくし上げると雲の流
れが速い。陽が差したかと思えばす
んでうつらうつらするうちに夜が明
度は寒くて眠れない。布団に潜り込
くてなかなか寝付けなかったが、今
にか消えている。M君の鼾がうるさ
夜半に雨が止んだらしく風が出て
きた。枕もとのストーブはいつの間
︱御嶽春色︱
宿場町は白雨の裡に色彩を失ってい
には小止みになるだろうと高をく
雨は終日止まぬ見通しで午後には
雨脚が強まるという。走り出すころ
められた哀れな老サイクリスト役」
を目指した。Oさんは「雨に振り込
白髪もまばらな年嵩のOさんを先
頭に、駅前のおんたけ交通の事務所
思ったが、だめもとである。
違 う。 ち ょ い と 無 理 筋 か …… と も
りそうな気もするが、時代も状況も
ガラで自転車の1台や2台何とかな
たことがある。停留所のバスはガラ
最終バスに自転車ごと載せてもらっ
どうしたものか。
日の地蔵峠越えが難しくなる。さて
宿まで車で行くことは可能だが、明
ん た ち は そ の 手 が 使 え な い。 無 論、
スにビールを注いだ。
たが、やれやれという顔つきでグラ
係のAさんはさすがに酒を控えてい
出しますと快く応じてくれた。運転
れはお困りでしょう、駅まで迎えを
た。早速電話で云々説明すると、そ
えに行くと言っていたのを思い出し
であれば最寄りのバス停まで車で迎
を押さえていたが、女将がバス利用
酒 が 進 む う ち に 妙 案 が 浮 か ん だ。
今日の宿は御嶽山東麓の鹿の瀬温泉
しおの様子だ。
とのことで念願かなったと感激ひと
来三度訪ねたが間合いが悪く、やっ
と私がさんざん吹聴したそうで、以
島に旨い蕎麦を食わせる店がある」
ギヤを Tに替えてきたが、あまり
まけに山風がすさまじい。フロント
木曽温泉を左に折れ開田高原・管
沢に向かう。直線的な急な登りでお
ていた。行方が気がかりである。
は環境保護に熱心で反対署名を集め
んでいるという。鹿の瀬温泉の主人
陽当たりのよい広葉樹林は一部が
私有林で、メガソーラーの計画が進
める。
は ブ ナ や ダ ケ カ ン バ の 広 葉 樹 林 で、
130mの落差を一気に下る。周囲
認し車上の人となる。木曽温泉まで
い。タイヤの空気圧とブレーキを確
8時前に宿を出る。雲が取れて陽
がさしてきた。風が強くとにかく寒
体 を 沈 め る と 思 わ ず た め 息 が 出 た。
けた。
た。
袋ごとバスに乗る手もあるが、Aさ
連休前日の木曽福島 駅 は 人 影 も ま
ばらで静まり返ってい た 。 輪 行 袋 に
くっていたが、読みが甘かった。
を好演したものの「お気の毒ですが
芽吹き始めた木々が林を萌黄色に染
手を焼きながら改札を 出 る と 、 車 で
高校生の頃、無茶をやって道志谷
の真ん中で日が暮れ、通りかかった
到着したAさんたちが傘を片手に
迎えのタクシーが来て蕎麦屋を出
た。 店 脇 の 渓 流 が 瀬 音 を 高 く し た。
……」
とやっぱり断られてしまった。
待っていた。
先頭が声を上げて止まった。近づ
代わり栄えがしない。
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6
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玉堂の作に「山雨一過」という一
幅がある。雨上がりの緑がみずみず
︱木曽雨情︱
開田高原から地蔵峠へ
り潤った黒い畑、その隣の緑の牧草
白な御嶽の頂が顔を出した。しっと
いてみると左手の低い山越しに真っ
「旧飛騨街道・地蔵峠まで1・3キロ」
立 つ の だ ろ う か。 近 く の 道 標 に は
がこんな辺鄙なところで経営が成り
人たちが大挙押しかけた。思いのほ
ス(オーストラリアの美しい街)の
先日も冷たい雨の峠を越えて、パー
ら し い。 シ ー ズ ン 中 は 結 構 忙 し い。
スノーシューで越えてくる人もいる
話が入った。
とある。そういえば今朝は珈琲を飲
れたアトリエ風の店があった。我々
奥さんは我々のいでたちに興味を
持ったようだ。ニッカポッカに鳥打
地、農家のトタン屋根の脇には今を
と同年代の、都会的な雰囲気が漂う
帽、クラシックで素敵だという。自
か外国人が多いという。異邦人と旧
自転車を道端に立てかけ夢中で写
真を撮っていると、車が数台クラク
女性が店番をしている。珈琲とチョ
ロ グ に 載 せ る と 携 帯 を 持 っ て き た。
んでいない。好奇心も手伝って行っ
ションを鳴らして駆け抜けていっ
コレートケーキをお願いする。
Oさんがシクロランドナーを指差し
てみることにした。
た。早朝に出たのだろう、みな名古
外では前掛けをした店主と思しき
男性が、腰をかがめて何やら作業に
て「○十万ぐらいかも……」と混ぜ
盛りと咲き誇る桃色の枝垂れ桜、そ
屋ナンバーである。連休初日である
余 念 が な い。 目 を 凝 ら す と 驚 い た。
返した。
れらを囲む雪柳やレンギョウの黄
ことを思い出した。
威風堂々、残雪の御嶽山を借景にし
飛騨街道、どう結びつくのか不可解
管沢のバス停を右に折れて開田の
中心部に向かう。風が遮られたのか
て、スイスアルプスで見かけるよう
帰京してからブログをチェックし
た。
だが、そうこうするうちに予約の電
日差しが温かい。高原状の畑地をの
なカラフルな鉄道車両のミニチュア
杣道にしか見えない旧飛騨街道を
んびり行く。辛夷、花桃、桜が碧空
がたくさん並んでいる。テラス状の
色。花・花・花、
まさに桃源郷である。
に映える。老婆が乳母車を押しての
mばかり登った小高い丘に、しゃ
んびりと街道を横断する。静かな山
きた者だけがやっとの思いでありつ
判だった。急峻な地蔵峠越えをして
老舗で、本物の蕎麦を食わせると評
い名前だ。太い柱や梁が黒光りする
末川に「ふもと屋」という宿があ
る。往年のサイクリストには懐かし
︱開田のポッポ屋︱
日も超然とそびえている。
痛ましい事故などそしらぬ顔で、今
歓声に振りかえると御嶽山が全容
を現した。
残雪の御嶽は迫力がある。
前、やっと踏ん切りをつけて自宅兼
ぶん前に土地を買った。そして数年
このロケーションが気に入ってずい
ら し い。 多 治 見 で 暮 ら し て い た が、
やら何やらで、大変な趣味人である
ているそうだ。模型の前にはカメラ
鉄道模型はスイス製で、ご亭主が
セスナ機一機分の値段だと煙に巻い
いた。
番は奥さんと判明、興味津々話を聞
ろうか。店の名に合点がいった。店
何たる贅の極み、遊び心の極致であ
『 亭 主 の 好 き な 赤 烏 帽 子、 お 宅 の
旦那さんにも、自転車のお客さんに
い。
奥さんはこう結びたかったに違いな
ブ ロ グ を 読 み 終 わ っ て ふ と 思 っ た。
街道)
を押してゆく僕らの後ろ姿だ。
数枚のスナップ写真に言葉が添え
てある。最後の一枚は山道(旧飛騨
よ!』
『お宅の旦那さんの電車とお
は、付けようがないほどらしいです
付 く ほ ど の ク ラ シ ッ ク!』『 値 段
す よ ね!』『 自 転 車 も、 プ レ ミ ア が
7
転車もクラシックだよというと、ブ
村の朝の風景である。
庭一杯にレールがレイアウトされ
突入!!
︱4月 日夕刊(連休?)
て、 可 愛 い 列 車 が 走 っ て い る の だ。 『 な ん と も、 井 出 達 が ク ラ シ ッ ク で
ける、そんな雰囲気があった。この
も、つける薬がありません!』
んなじです!』︱
宿屋の角を右に曲がれば地蔵峠への
喫茶店をオープンした。ご亭主の退
冬の間は寂しいが、雪の地蔵峠を
う。
職金で何とかやりくりしているとい
峠 の 登 り 口 に『 開 田 の ポ ッ ポ 屋 』
『運転中』という意味不明の看板が
出ていた。コーヒーショップらしい
了
一本道である。
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距離型の原型がスポル テ ィ フ に よ る
のが長距離用スポルテ ィ フ で す 。 中
して低いギヤレシオま で カ バ ー し た
中距離型スポルティ フ よ り 少 し 太
目のタイヤを履き、ギ ヤ を ワ イ ド に
タイヤがありました。途中から実態
ルバーのスーパーランドナーという
1970年代に舗装路用ランド
ナーのタイヤとして重用されたウォ
でしょうか。
た時の自転車の回収はどうしてたん
在しなかったのですが、リタイアし
もありません。さらには輪行袋も存
ケータイもGPSもコンビニなんか
の フ ラ ン ス で の 話 で す。 も ち ろ ん
時間は短く、舗装の質も良くない昔
の、都市間距離が長く、商店の営業
地形的には比較的穏やかであるもの
ブルベと言っても、昨今の日本の
も の と は だ い ぶ 様 相 が 異 な り ま す。
ん。
種の万能車に近い存在かもしれませ
が整備された現在の日本では、ある
長距離型スポルティフは、道路環境
ポーツという部分が強いのですね。
の で す。 ス ポ ル テ ィ フ で す か ら ス
所懸命走らなきゃいけない自転車な
から、あくまでも高速連続走行を基
オ側やライディングポジションなど
るかと思いますが、ギヤのハイレシ
そこまで行っちゃうとランドナー
とどこが違うのか、という疑問があ
と考えられていたでしょう。
長距離ライドにはバッグ装備は当然
要求されていたのです。公道を走る
プカーにまで、ラゲッジスペースが
キットです)で使われるプロトタイ
覚では、1968年までは、自動車
小型のフロントバッグ装備は必須
条件です。何しろヨーロッパ人の感
というのがイメージになります。
本としていることがわかります。一
をとったのがルネ・エ ル ス の デ ィ ア
スまであります。その ブ ル ベ の 名 前
中にはフランスを対角 線 に 走 る コ ー
た む ち ゃ く ち ゃ な 距 離 ま で あ っ て、
完結型ロングライドで す 。 そ れ が ま
が、基本的にはサポー ト な し の 自 己
個人的タイムトライアルなのです
るという、休憩時間ま で 算 入 さ れ る
められた区間を規定時 間 内 に 走 破 す
オープンサイドのタイヤ(現在では
短距離型スポルティフがチューブ
ラー、中距離型スポルティフがフル
た。
スーパースポーツという商品名でし
ちなみに700C版はウォルバー・
ン も ラ イ ン + 杉 目 の パ タ ー ン で す。
と し て は 軽 量 で、 ト レ ッ ド パ タ ー
あ り ま し た。 当 時( 1 9 6 0 年 代 )
距離スポルティフ用のタイヤなので
す。で、このタイヤがもともとは長
が、最初は呼び寸法 Bのタイヤで
ルスのカタログのディアゴナールな
いていの後変速機は使えますが、エ
ところ。
Tくらいに見えま
Tまでにしておけば、た
ワイドにして大きいローをつけたい
疇です。同様にフリー側もいくらか
すから、まあミドルレシオという範
りますね。あれのインナーは
Tで
コードにもトリプルのクランクがあ
というのもいいですが、カンパのレ
ン ク で 大 き い ア ウ タ ー く っ つ け て、
も考えられます。ツーリング系クラ
ます。フロントはトリプルというの
性)と、ギヤレシオのロー側になり
型ランドナーにまで、最も高速寄り
いう気もいたします。かなりの低速
んなに幅が広いの要るんかいな、と
使用を想定した物のはずですが、あ
からして長距離型スポルティフでの
イデアルの革サドルに# ディア
ゴナールというのがあります。名前
です。
レの有難味がわかるのはこういう時
ません。ダブルテンションのサンプ
きい物を確保しておかなければなり
トータルキャパシティーはだいぶ大
フリーのワイド化と合わせて、フ
ロ ン ト の イ ン ナ ー が 小 さ い 関 係 で、
しょうか。
転車文化に対するリスペクトのよう
作ったりするのは、何と言うか、自
しかし数十年前のフランスをイ
メージして長距離型スポルティフを
るように思われます。
場合は、マージンの線引きが肝とな
イトなランドナーとの境界は曖昧な
す。想定速度を別にすれば、最もラ
ング用としての実用性も増してきま
きく取る自転車ですから、サイクリ
いずれにしろ中距離スポルティフ
よりは全体に耐久性のマージンを大
のも事実です。
ものです。趣味としてのオーダーの
8
の 耐 久 レ ー ス( も ち ろ ん 専 用 サ ー
レ ー ス 用 の 車 両 で あ る の に 対 し て、
に合わせて Bの表示になりました
長距離型の原型はブル ベ に 使 わ れ る
ゴナールで、全天候型 超 長 距 離 ス ポ
存在しない、チューブラーをヒラキ
んかは、ローが
自転車です。ブルベと い う の は 、 決
ルティフとも言うべき も の で す 。
に し た よ う な タ イ ヤ )、 そ し て 長 距
す。5段フリーしかない時代ですか
ル# を使ってしまう私共からする
最近の日本のブルベ で は 色 々 と 装
備を付加したコンフォ ー ト タ イ プ の
離型スポルティフはセミオーブンサ
な気がするではありませんか。
92
36
長距離型スポルティフ
28
23
と、ちょっと大袈裟に感じてしまう
ロードレーサーで走る の が 普 通 の よ
イドのタイヤ(おおむね現代の軽量
の革サドルであるブルプロやイデア
ングにも影響があったのではないで
う で す が、 か つ て の フ ラ ン ス で は
ら、ステップ差が大きくてライディ
中距離型スポルティフとの違い
は、 タ イ ヤ の 太 さ 及 び 厚 さ( 耐 久
ちゃんと専用車両が作 ら れ て い た の
タ イ ヤ に 該 当、 た だ し ず っ と 太 い )
90
View
ですね。そんなイメー ジ を 思 慕 す る
35
32
GO's
旅行用自転車とは Ⅴ
部品の選択 その 1
鈴木邦友
中だけ最高の性能を保ってくれれば
自転車のパーツのように、その競技
パーツの選択は、旅行用自転車に
はとても重要なプロセスだ。競技用
も面倒な話だ。
り、入手ができなかったりというの
時にその地で修理ができなかった
まったりでは困る。壊れてしまった
まったり走行ができなくなってし
雪、砂埃でいきなり性能が落ちてし
それは旅行用自転車だけではなく
そこに使われるパーツも同じ。雨や
れる。
づけることができる自転車が求めら
なる社会環境の中でも快適に走りつ
ない国でも。いかなる自然環境いか
国も異規格の国も自転車すら存在し
道もぬかるんだ道でも。発展途上の
の中でも。荒れた道も砂に覆われた
走れること。雨の日も雪の日も強風
この問題は自転車の総重量や装備
品の量によっても異なるが、ランド
必要になるのだろうか。
イヤ外周からビードまでの距離)が
ば、
タイヤにはどのくらいの太さ
(タ
自転車が乗れないようなガレ場は
別として、よくある未舗装路やこの
とだろう。
たとしたら、一体どうなっていたこ
ないが、でもこれが数㎞も続いてい
で、特に大会に影響が出たわけでは
部分はほんの数十mぐらいだったの
ヤは皆細め、未舗装路は走り抜ける
はロードレーサー風の自転車でタイ
ング大会といえども、参加者の多く
石と泥がむき出しの状態。サイクリ
た。近づいてみると工事中で路面は
転車を押している光景が目に入っ
い抜いていた参加者たちが集団で自
ある大きなサイクリング大会での
こと。前方を見ると今まで筆者を追
●タイヤ
よいというものではないし、ただた
ナ ー で 1・
旅行用自転車に求められるもの
は、どのような環境下でも安心して
だ頑丈で壊れなければよいというも
)
、ツーリズムで
ような工事中の道路の場合であれ
(
)
、キャンピングでは1・
染むデザインも求められる。という
だから、ある程度目や耳、触感に馴
日もその自転車と旅を共にするわけ
ものでなければならない。しかも何
環境下でも快適に使いつづけられる
どよくバランスが取れ、どのような
いうものでもない。それらがちょう
タイヤサイドは、走行性能や乗り
心地を重んじればオープンサイドに
の一ほどで朽ち果ててしまった。
が、いずれも走行距離は前者の十分
シャータイプをはいたこともあった
上の事情で1・ ( )のハイプレッ
豪州縦断時や米大陸横断時には供給
時には1・ (
ちなみに筆者が世界一周をしていた
) は 最 低 で も 必 要 に な ろ う。
意味では、自転車のパーツ選びの中
)を使用していた。
で最も難しい分類に入るものだと思
(
1・ (
32
32
38
1/4
1/2
10
ことができなかったようだ。未舗装
のでもない。また一般車のパーツの
ようにメンテナンス性がよいという
1/4
35
したいものだが、自然環境や路面状
だけでもダメだし、軽ければよいと
38 3/8
う。
1/2
ク)。ということは、ソリッド構造(超
石等の乗り上げ時に発生するパン
は幅の狭いリムの方が 少 な い ( ※ 縁
るといわれている。ま た 耐 パ ン ク 性
く、高さが大きいほど 強 度 は 強 く な
リム幅については、 操 縦 性 や 走 行
安定性では幅の広いものの方が高
形されたリム)が好ま し い 。
くソリッド構造のリム ( 板 材 か ら 成
イプ材から成形された リ ム ) で は な
ということは、超長 距 離 用 の 旅 行
用自転車にはパイプ構 造 の リ ム ( パ
2分の1ほどになって い た 。
みを測ってみると中央 部 は 新 品 時 の
一周の帰国後、サイド ウ ォ ー ル の 厚
のだ。筆者のキャンピ ン グ 車 も 世 界
レーキシューにより削 ら れ て し ま う
い、振れが取れなくな る 。 そ う 、 ブ
その前に摩耗が進むと バ ラ ン ス を 失
消 耗 し、 な く な っ て し ま う 。 い や 、
かし実際長い旅をして い る と リ ム は
「リムは消耗品だ」。こう書くと多
くの方は驚かれるかも し れ な い 。 し
●リム
いからだ。
特にオープンサイドは そ れ が で き な
ワ ー ク で 直 る が、 サ イ ド ウ ォ ー ル 、
トレッド部分は少々裂 け て も パ ッ チ
油 脂 や 薬 品 等 の 影 響 も 受 け や す い。
ま た 光( 光 酸 化 劣 化 ) や 湿 度 変 化 、
で 傷 が 広 が っ て し ま う こ と が あ る。
く、少しの傷でも走行 中 に 加 わ る 力
むき出しのため外からの刺激に弱
ンサイドはサイドウォ ー ル の 繊 維 が
ドやガムウォールとな ろ う 。 オ ー プ
態が厳しい地ではセミ オ ー プ ン サ イ
く)
に は 慎 重 に な り た い も の だ。( つ づ
最も重要な部品でもある。その選択
路面を結びつけ自転車の性能を司る
る。さらにタイヤやリムは自転車と
行を中止にしてしまうことにもな
車輪系のトラブルは比較的多くま
た厄介なものも多い。時に自転車旅
売られている。国内旅行にも便利だ。
ですぐ作れるし最近は専用のものも
ばよい。外径8㎜内径6㎜のパイプ
仏式バルブ用アダプターを使用すれ
バルブホールは英式や米式バルブ
に対応した穴径のものが便利。仏式
して錆びることになる。
の中で最も電位の低いハト目が集中
が鉄だったとしたら、それらの金属
されている場合、もしリムのハト目
にリムやハブにアルマイト処理が施
プルは真鍮、ハブはアルミで、さら
アルミ、スポークはステンレス、ニッ
に腐食はすすむことになる。リムは
位の高い金属の表面積が広く、低い
金属が腐食しやすくなる。しかも電
そこに電気の流れが生じ電位の低い
湿 気 の あ る 環 境 下 で 接 触 さ せ る と、
電位の高い金属と電位の低い金属を
金 属 は そ れ ぞ れ 特 有 の 電 位 を 有 し、
腐 食 は 電 気 の 流 れ に よ っ て 起 こ る。
の餌食になりやすいからだ。金属の
いものを選ぶべき。この部分は腐食
ニップル部のハト目は超長距離旅
行用自転車の場合は、耐腐食性の高
が好ましいということになる。
サイドウォールが高く幅の狭いリム
バルブを使う際は英・米式バルブ/
11
金属の表面積が少ない場合にはさら
長距離旅行用自転車の 場 合 の み ) で
RETRO CYCLES せんろくどう
● TA ロードペダル・グレー BSC 新品¥30000 ● TA ブレーキアウタークリップ・スプリング式新品¥4000
● TA ツーリストアウター旧刻印 42T 新品¥8000 ● TA ツーリストアウター旧刻印 40T 新品¥7000
●ユニバーサル AER ブレーキセット黒新品¥15000 ●ユニバーサル CX ブレーキセット新品¥40000
●カンパトリオンフブレーキセットスモール埋込式新品¥25000 ●吉貝 NGC400 ブレーキセット新品¥14000
●吉貝 NGC400 前期型ラージ・ナット式新品¥8000 ●吉貝 NGC400 後期型スモール埋込式新品¥8000
●吉貝グランコンペ DC510 センタープル新品¥6000 ●マファックSセンタープル新品¥4000
●レジナシンクロ 90・8 段フリー 12-23T 新品¥14000 ●シマノ 105FC-5502・165mm+52 × 39T 新品¥6000
●スギノ Qualete170mm+52 × 38T9/10 速用新品青 / 黒各¥9000 ● D/A ピスト 49T 黒新品¥2000
●ストロングライト A9 ヘッド・フレンチ新品¥6000 ●ストロングライト 49D165mm フレンチ新品¥40000
●ナショナル FF-296SP 単 2 × 3 本新品¥10000 ●ソービッツ #565 新品¥4000 ● JOS#656 新品¥30000
●ビタルクス# 62 新品¥12000 ●ビタルクス# 52 新品¥20000 ●ソービッツ# 89 新品¥10500
● JOS・FCL ガラスリフレクター新品¥20000 ● JOS・FCH 新品¥20000 ● JOS・FHC 中古¥20000
●ベロックステレソスター赤 / 青新品各 1P ¥1000 ●アディベル赤 / 青新品各¥6000
●グランジ、ディズナ、ITM のクランプ径 26.0 のアヘッドステムたくさん入荷しました。@ ¥1000 均一要問合せ
●ミノウラ 2 横二段式スタンド中古美品¥4000 ●ディズナドロップエンドライト新品¥1000
※委託販売・買い取りもいたします。お気軽に御連絡ください。
※価格は消費税込み、フレームサイズは芯−トップ、ハンドルは芯−芯の表示です。
※当店は古物商です。全ての商品は現状渡しとなりますので、極力、現物を確認の上で御購入下さい。
※営業時間 9:30 〜 18:30 ※不定休につき、遠来の方は予め御連絡くだされば幸いです。
〒 384-0801 長野県小諸市甲 1457-12 Tel&Fax 0267-22-4006
現代クラシックパーツ事情
ない人はしません。それくらい、い
4万ほど。逆にプロダイの値段が上
クリテが売れるけど、タンデムを買
のやつも
のアルミの茶とか、ワイヤーベース
番なら売れる。まぁアル
いに来る人が多い。でもタンデムは
じゃないけど2万じゃ買えない。T
くらいだったんだけど、今はとても
白を持っているけど、シビエやソー
しちゃうんだ。ダイナモはシビエの
の丸なら売れるけど、角がよく入荷
ないんだよね。ライトはソービッツ
よな」
。
一握りだから、その下で十分なんだ
ミベースを探している人は上の方の
がっているね。ちょっと前なら2万
いるわけです。
Aのシクロツーリストはまだ買える
つでも手に入るという空気が流れて
安心だ。性 能 は 高 く 、 ス
他の部品にも言えることですが、人
からかな、プロダイに追い越されて
自 転 車 に 使 う 部 品 は、
もちろん現 行 品 の ほ う が
モールパー ツ の 入 手 も き
間はなくなると欲しがるという本能
き、 問 題 が あ れ ば メ ー
があります。今はネットの手助けも
カーに問い 合 わ せ る こ と
どうだろう、2016年現在のク
ラシックパーツ事情が少しご理解い
それが今で は 程 度 が 良 く
7、8万円にまで行った。
8 0 0 円 だ っ た も の が、
した。当時 2 5 0 円 と か
と言われた 時 代 が あ り ま
431Cが 俗 に 百 倍 価 格
る。「 か つ て、 J O S の
しいT氏はこう分析す
ネットオ ー ク シ ョ ン が
ない時代か ら の 相 場 に 詳
だいた。
現在につい て 語 っ て い た
き、クラシ ッ ク パ ー ツ の
も仮名)に ご 登 場 い た だ
氏、N氏、 H 氏 ( い ず れ
そこで今 回 は 、 こ の 世
界で知らぬ 人 は い な い T
る。
堂さんの広 告 を 見 て い て
川自転車商 会 さ ん や 浅 麓
少なくない 。 本 誌 の 長 谷
品を探して い る 人 も ま た
じだとのこと。「まず(レイノルズ)
ばN氏のお店での需要はこんな感
そうはいってもまだまだ求められ
て い る 部 品 は 多 い よ う だ。 た と え
ぎしなくなってきました」。
出ているので、みんなそれほど大騒
などは、グランボアからいい製品が
に大化けします。メフィストのリム
が(オークションに)出ると、たま
当時から高くて手がでなかったもの
ンベースとか、ちょっと高級だけど
象を受けます。逆にイデアルのチタ
が、欲しい人は持っているという印
れば売れるかもしれないと思います
アドホックくらいかな。シクロも出
ています。値段が落ちていないのは
く、一昔前の値段では売れなくなっ
数が絶対的に出てこないだけでな
アドホックのポンプ。これらはもう
「かつて御三家と言われたストロ
ングライト・P3、ユーレー・リジド、
るのかもしれません」。
D。
りしても放出に走ることになってい
( 入 手 し て ) 一 回 り し て、 逆 に 損 切
人気が高い」と氏はのっけから前の
ン、650Bも700Cもどちらも
贅沢は言わせない。リムはスーチャ
ラージ。
カンパはどちらでも売れる、
そしてトリを飾るのは流ちょうな
口 上 も 有 名 な H 氏。 氏 は こ う 語 る。
イールでも最小インナーは品薄だ」
。
グという分野では、どのチェーンホ
くらいまで枯渇状態。チェーンリン
は、TAの刻印アウターは
いる。市場にタマがないという点で
くなって、相場が上がってしまって
ものじゃないのに、市場にタマがな
いかな。本来、それほど需要がある
そらく雑誌などに載ったせいではな
は落ち着いた部品がある。これはお
ど、一時すごく高くなったのに、今
フ ォ ー ム、 サ イ ク ロ ン マ ー ク Ⅱ な
か」
。
「 そ し て、 ラ イ ド や プ ラ ッ ト
代としてもジュラが最高という人種
マノが世界を制した時代。だから世
し て く れ た。
「 現 代 の 自 転 車 は、 シ
Dはちょっと下がったかな、新品
から
キ の 要 望 は ほ と ん ど が マ フ ァ ッ ク。
めりに人気事情を披露した。「ブレー
らカンパのラージ丸穴とレコード
「 ハ ブ は ノ ル マ ン デ ィ だ ね。 そ れ か
48
が出てきているのではないだろう
ても片手、 5 万 円 行 く か
5 3 1、 ジ ュ ビ リ ー、 そ し て
で5万くらいまで行ったのが、今は
44
も、それは 強 く 感 じ ら れ
行かないか に な っ て い ま
す。行かな き ゃ 、 2 万 を
49
もまたオークションの深みにはまっ
ただけただろうか。それとも、今夜
あって、かなり手に入りやすいこと
「 こ の プ ロ ダ イ の 相 場 は、 国 産 部
品を下に見る風潮がなくなった傾向
ビッツのメッキが求められている
になっているようです。昔は、高く
る」
。
もできる。
ても目をつぶって『エイヤッ』で買っ
ね」
。
し か し、「 や っ ぱ り ○
○でなくち ゃ 」 と 、 年 、
とみることができる」とN氏は解説
ていくのだろうか……。
90
「 サ ド ル は や っ ぱ り イ デ ア ル。 こ
れも入ってくればすぐ売れる。 番
ていたものが、高い授業料を払って
あるいは 年 以 上 前 の 部
30
切ったって 、 見 向 き も し
49
12
40
90
SETAGAYA HASEGAWA JITENSHA パート 1
A 438 マファック
A 369 TA
A 681 TA
A 758 マキシカー
A 218 ワインマン
A 219 ワインマン
A 220 ワインマン
A 255 ワインマン
A 256 ワインマン
A 258 ワインマン
A 718 ワインマン
A 189 JOS
A 707 JOS
A 757 シビエ
A 759 ラディオス
A 760 ソービッツ
1s
小型袋工具セット
1ヶ
ボトルケージ(ブラック)
シュープレート(ロードもしくはピスト)1s
タンデム用リアハブ(内拡ブレーキ)1 ヶ
4ヶ
X 型ブレーキゴムセット・黒
1s
チドリ
1s
純正レバーパッド(アメ色)
# 605 高級サイドプルセット(前後)1P
26" センタープルセット(黒ラベル) 1P
1s
アウターバンド(3 ヶ)
1P
押しクイックブレーキレバー(パッド付)
1ヶ
ブロックダイナモ
1ヶ
ガラスリフレクター(レストア)
旧型(JOS)ダイナモ(レストア) 1 ヶ
1ヶ
古典ダイナモ(レストア)
1ヶ
古典# 28 ダイナモ(レストア)
¥2,800
¥2,800
¥2,500
¥50,000
¥800
¥320
¥4,600
¥6,100
¥4,500
¥300
¥18,600
¥18,500
¥15,300
¥18,700
¥8,000
¥7,000
A 763
A 542
A 711
A 761
A 765
A 300
A 324
A 327
A 328
A 762
A 764
新入荷
769
A 766
A 768
A 767
世田谷のボロ市、継続バーゲンセール・サマー
冬の世田谷名物ボロ市は、 多くの人に多くの人に来店いただき
感謝します。夏のセールも行います。プラボトル、ボトルケージ、
錠、LED ハンドルライト、リム、サドルバッグ、ポンチョ、ブレー
キ、 本などです。(7 月・8 月)
13
ウオルバー
ユーレー
ユーレー
ユーレー
サンプレ
マファック
マファック
マファック
マファック
650 × 42B タイヤ(レストア)
ズベルト RD
ジュビリー RD ショート(レストア)
リジド(ロッド式)
超旧型 RD
ギドネットレバー
ライド・センタープル本体
プロ・ブレーキレバー
前後アウター受(BSC に改造)
加藤一氏絵入り器載せ
フランス製?鎖錠
1P
1ヶ
1ヶ
1ヶ
1ヶ
1P
1s
1P
1P
1枚
1ヶ
¥3,000
¥15,150
¥36,200
¥28,000
¥8,500
¥16,000
¥12,000
¥13,800
¥800
¥10,000
¥2,000
マルニ
crana
vodo
CE
瞬間エア入れクイックショット
高級ベル
ステンレスボトル
ハンドルライト
1s
1ヶ
1ヶ
1ヶ
¥1,200
¥2,350
¥2,500
¥4,500
SETAGAYA HASEGAWA JITENSHA パート 2
E印
A 16
A 15
A 12
A 22
A 23
A 24
A 27
E印
E印
E印
E印
E印
E印
E印
イデアル型透明サドルカバー
1ヶ
サンプレ・ハーフケース(E 印取付金具)1 ヶ
1ヶ
ソービッツ丸型ヘッド取付金具
アルミ削り出しリフレクター 50mm 1 ヶ
アルミ削り出しリフレクター 35mm 1 ヶ
アルミ削り出しリフレクター 40mm 1 ヶ
アルミ削り出しリフレクター 32mm 1 ヶ
¥500
¥4,500
¥2,800
¥4,800
¥4,000
¥4,800
¥3,200
1P
ヴィンテージクラシック(フラットソール)
1ヶ
ポンチョ
1P
メッシュ指切手袋
1ヶ
カスク
1ヶ
カスク
1P
長靴下
¥20,000
¥5,000
¥5,400
¥8,500
¥12,000
¥800
SUMMER CYCLING
A 361 ニットー
カンチ用フロントキャリア M12
1ヶ
A 363 ソローニュ
強力サドルバッグサポーター
1ヶ
A 364 ニットー
キャンピー リアキャリア
1ヶ
A 701 ヴェロドゥレーヴェEB 金具
(フロントバッグ用安全金具)
1ヶ
E印
A 19
当店選定携帯工具セット
1s
A 231 ブルックス
B17 スタンダード(黒、茶、こげ茶)
1ヶ
A 233 ブルックス
プロ・大鋲(黒、カバー付)
1ヶ
A 411 ジルベルソー ガード革フラップ
1枚
A 104 パナレーサー 650 × 38AB(ゴムゴム、オープン)
1P
A 570 サンエクシード5 ピン用アウターリング(裏ピン付) 1 枚
A 571 サンエクシード5 ピン用ルネ型インナーリング
1枚
A 373 グランボア
GB650ML(亀甲型・キャンピング)幅 60mm1s
E印
A2
1ヶ
フロントバッグ・大型(ブラック)
E印
A3
1ヶ
フロントバッグ・中型(ブラック)
E印
A4
フロントバッグ・小型(ブラック・ホワイト)1 ヶ
A 426 オーストリッチDLX サイドバッグ(グリーン)
1ヶ
A 778 GW
小型フロントバッグ(オーダー品・中古・黒)1 ヶ
A 124-1 ニットー
1本
ランドナーバー
A 235 シビエ
1ヶ
ダイナモ(左・白)
A 626 シビエ
1ヶ
角型ヘッドライト(中型)
A 119
1ヶ
ステンレス・ツーリング用ボトル
ウエア
A 114
A 732
A 770
A 772
A 773
A 771
ルノン
ファウデ
リンプロ
Poi
リンプロ
グッドセレクト
A 665 パークツール
A 146-3 パークツール
A 604 S
A 733 エリート
A 776 OGK
A 777 OGK
A 549 グランコンペ
A 137 シマノ
A 144 シマノ
A 396 東京ブレーキ
A 774 ダイヤコンペ
A 775 ダイヤコンペ
A 685
A 686
フリー抜き(アトム・レジナ用)
1ヶ
フリー抜き(シマノ・IRD)
1ヶ
プラボトル
1ヶ
ハンドルバー用ボトルケージ(ダブル)
1ヶ
プラボトル
1ヶ
プラボトルケージ
1ヶ
700 × 23C 携帯折りたたみオープン 1 本
1ヶ
ハンドルバー用右レバー
(ワイヤー付)
トップチューブアウターバンド(3 ヶ) 1s
1P
マファック型ブレーキレバー
旧アジャスト・クイック付ブレーキレバー1P
1P
旧ブレーキレバー
クロモリフレーム用ブレイズドオン材料 1 袋
1s
カンチブレーキ台座(4 ヶ)
¥1,080
¥1,100
¥1,000
¥7,900
¥500
¥300
¥4,000
¥1,500
¥300
¥2,500
¥3,000
¥2,000
¥500
¥400
A 619
A 779
A 780
A 347
A 348
A 781
14
三ヶ島
革付きトークリップ(S、M、L)1P
三ヶ島
旧トークリップ(カシメ 2 カ所)1P
クリストフ
# 2000 トークリップ(鉄・M) 1P
1冊
ニューサイクリング70 年代読本
ニューサイクリングディレーラーコレクション '81 復刻改訂版 1 冊
1P
スライド式トークリップ
¥7,250
¥5,000
¥21,250
¥2,400
¥4,500
¥14,600
¥18,600
¥4,500
¥4,300
¥8,800
¥6,700
¥12,960
¥9,500
¥7,800
¥6,800
¥15,800
¥13,000
¥3,800
¥1,700
¥2,300
¥8,000
¥2,250
¥1,300
¥1,700
¥7,000 → ¥3,500
¥6,500→ ¥3,250
¥1,000
SETAGAYA HASEGAWA JITENSHA パート 3
E 印 転がる輪行袋【クルクル」
リアキャリアは外さず袋に入る !!
夏のロングランは 「クルクル」 の季節。
夏休みの長距離自転車旅行の時がきました。アウトドア用品や望遠レンズなどを
サイドバッグに入れ、 暑い中、 真っ黒に日焼けして、 懸命にペダルを踏むのも、
サイクルツーリングの素晴らしさです。しかし社会人は日時、 天候などで途中、
輪行を採用したいです。 そんなとき、リアキャリアを外さないで収納できる「ク
ルクル」 が威力を発揮します。駅前でキャリアを外すのは不可能に近いから、 毎
年夏、「これは良い」と言われている E 印 「クルクル」 で、 袋も大きいのでサ
イドバッグもバンドを使って吊るように袋内に納めて入ります。 転がしているとき
以外は必ずチャックで袋を閉め、 外から自転車が絶対見えないようにして下さい。
エレベーター、エスカレーターは担いで下さい。
A1
E印
転がる輪行袋「クルクル」(濃紺) 1 ヶ
¥15,500
技術
Cyclo Tourisimo
前回、カンチブレーキについて書きましたが、 いくつか問い合わ
パート 2、パート 3 にサマーサイクルツーリングで最も必要なパー
せがあり、マファックは大丈夫です。当店販売の国産旧カンチブ
ツ、ウエア、 輪行袋などを書かせていただきましたが、 山岳地
レーキで、リターンスプリングがへの字の方はハガキで連絡下さ
を走るとき、ライトは絶対 2 系統必要となるので、 バッテリーラ
イト。またボトルでも走行中、 食事でラーメンやコーヒーも OK
い。
となる内部がコーティングされていないステンレス製ボトルでな
店の裏に自動車が一台駐車できます。 横の道から入れます。 指
いと困る。
示しますので申し伝え下さい。世田谷通り一本南側の道にコイン
サイクルスポーツも盛んになり、 数え切れないほどのジャンルが
パーキングが 2 カ所あります。当店駐車場を少し広くして側面が
あるが、ゆっくり走り、カメラで写真を撮るなどのツーリングが最
空いたので、 絵や写真を飾りました。見て下さい。
高に優雅なものである。
【通信販売】往復ハガキで購入予定商品の商品名・番号
と数量をお知らせ下さい。運賃(包装代を含む)をお知
らせします。商品価格、送料の合計を現金書留で送っ
て下さい(当店は総額表示で、消費税はいりません)
。
ランドナーパーツ専門店
SET AG AYA
長谷川自転車商会
〒 154-0017 東京都世田谷区世田谷 1-45-5
TEL.03(3420)3365 月曜・木曜定休
15
ツーリングの世界が、浅草にもあります。
〒 111- 0035
東京都台東区西浅草 3 -2-7-102
TEL&FAX.03 - 6802-7670
12:00 -19:00(火・水・7 月休)
www.velo-apres.com
今井彬彦メモリアルラン
恒例となりました今井彬彦メモリアルランを下記の通り開催いたします。サイクルツーリスト
の大先輩を偲んで御参集ください。
日 時● 2016 年 6 月 12 日(日曜日)正午
場 所●杖突峠 峠の茶屋
形 式●集合サイクリング(各自お好きなルートでお集まりください)
参加自由
問合せ● RETROCYCLES 浅麓堂 中堀まで
サイクルフィールド
2016 年 6 月号
平成 28 年 5 月 20 日発行
この PDF は、A4 でプリントアウトすることができるように制作しています。
●
紀行、メカ考察、口絵写真等の投稿をお待ちしております。
メーカー、卸商、小売店さんなどで、広告出稿をお考えの方は、以下までご連絡下さい。
紀行文等の投稿はテキストファイル(.txt の拡張子)でのみ、添付画像は jpeg ファイル(.jpg の拡張子)でのみ受け付けます。
また、投稿はこちらの判断により校正、短縮等の若干の改変を受けることがあります。予めご了承下さい。
●お問い合わせ
[email protected]
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