竹林化の防止について 日本はアジアの熱帯からモンスーン地帯や温暖帯の国々同様、竹の産地であり、エジソン が京都の真竹を電球のフィラメントに使ったことは有名な話です。日本では、古くより建築 材料や竹籠等の日用雑貨に使用する貴重な材料でした。ところが昭和30年代後半からの石 油化学技術の到来によりプラスチック製品に置き換わり、竹はほとんど使用されなくなり、 竹林が放置されてきました。タケノコを年1回食するだけでは竹の猛烈な繁殖を抑えること が出来ず、竹林が周囲の山々に侵入し、広葉樹、針葉樹の成長を阻害するようになって、山 林が荒廃する一要因になっています。 竹の繁殖、山林への侵入を食い止める方法として、除草剤を竹に注入する方法があり、地域 で効果を上げている実例があるので紹介します。 1.竹に穴をあける 地上から約1m高さの、竹の節と節の間に充電式ドリルを使って 約10mmの穴をあける。 (写真では節-節間の下部にあけているが、上部のほうが良い。 また、ドリル刃は木工用が良い。 ) 2.穴に除草剤を入れる 市販の除草剤の原液をスポイドを使って、約10ml注入する。 尚、太い竹には約20ml注入する。 3.竹に開けた穴をガムテープ等で塞ぐ ガムテープで塞ぐことによって、除草剤が漏れるのを防ぐと 同時に処理した竹である目印にする。 4.処理の時期 竹の成長が盛んな6月から8月が適期です。 5.効果が表れる時期 約6か月後から落葉し始め、1年後には竹が腐食し始めます。 写真の左側が未処理、右側が処理1年後 (注)周囲のタケノコは食用できません!
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