■ 第6章 液体窒素・液体ヘリウムの取扱いについて 第 6 章 液体窒素・液体ヘリウムの取扱いについて ガスの危険性を予め把握しよう 使用時の注意 可燃性ガス 毒性ガス 表示 「燃」 「毒」 例 H2,C2H2 ・爆発範囲(燃焼,爆発が起こる可燃性ガスと支 燃性ガスの混合割合)に入らないようにする ・「火気厳禁」の表示 ・発火源から離す ・容器置場に消火器を設置 Cl,NH3 ・ガス漏れ検知器の設置 ・換気可能な状況にしておく ・除害剤,防毒マスク,手袋を備える ・シリンダーキャビネットに収納し,除害装置設 備を設ける ・空気中に比べ,酸素中では爆発限界が広い ・酸素ガスは油,油脂,有機物の断熱材と接触す ると発火の危険性あり 支燃性ガス ― O2,空気 不燃性ガス ― CO2,N2,Ar, ・酸欠に注意 TITech-G システムによる在庫管理 ■ ■ ■ ■ 高圧ガス保安法,学内規則を守ること ■ 液体窒素の周囲は火気厳禁 注意点 ・空気中の酸素が液体窒素で冷やされ液化し,液体窒素と液体酸素が置換する このため,液体窒素に火気を近づけてはいけない ■ 登録手順(借用ボンベ) ボンベは TITech-G に登録する 貯蔵量は必要最少限とする (小型容器の使用,予備ボンベを減らす) 使用済みのボンベは速やかに返却する (ガス購入) ↓ ボンベ登録 ↓ (ガスの使用) ↓ (容器返却) ↓ ボンベ返却処理 酸素濃度 21% 18% 16% 12% 8% 6% 症状等 通常の空気の状態 安全限界だが連続換気が必要 頭痛、吐き気 目まい、筋力低下 失神昏倒、7~8分以内に死亡 瞬時に昏倒、呼吸停止、死亡 出典:厚生労働省 注意!! ※買取ボンベのみ、空ボンベ処理 後、ボンベの廃棄 容器番号はボンベの ここに刻印されている 8 8 酸欠防止 ・多量に用いるときは,換気を行う ・酸素センサーやガス検知器などの警報装置の設置が望まれる ■ 凍傷防止 ・軍手は液体が浸透し,凍り付く等の危険があるので使用禁止 皮手袋や耐低温・耐水手袋を使用する ・室温の物体を液体窒素中に入れるときは,沸騰を防ぐため, 徐々に入れる 凍傷になった場合の措置 患部が白くなる⇒40℃ぐらいの温湯で 15~30 分温めるか,入念にマッサージを行う 水泡ができる⇒至急皮膚科へ行く 99 第1編 ガスの種類
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