第5次チーム報告①.

岩手県災害派遣福祉チーム(第5次チーム)
5月14日(土)活動第1日目
<ミーティング連絡事項>
・ 医療チームの撤退が今後進んでいくため、要支援者等に関する情報を各保健師
チームへ引き継いでいく。集約の徹底を図ること。
・ 感染性胃腸炎等の感染症対策、がれき撤去や自宅片付けの際の粉じん対策を徹
底するよう避難者へ働きかけること。
(センター内)
・ 懸案事項、布団干しと下駄箱の作成と設置については、岡山保健師チームから
館長に伺い、了解をいただいている。布団干しについては可能なエリアの周知
と、要支援者が負担を運ぶ際のサポートを行うこと。下駄箱はその後避難者に
も協力をいただきながら作成し、設置済み。
・ 町社協 生活福祉基金の貸付が開始。社協まで繋ぐルートを京都チームが熊本
DCATとともに検討中。
・ さしよりの対応スタッフは、最大4人までにする配慮を皆で確認。
<さしより相談処>
・ 基本的に京都チームが対応。昼食時等入れ替わり時のみ岩手チームがサポー
ト。14日中で10件ほどの相談を受けている。
(郵便物の引き取り場所についての問い合わせ、生活スペースのついたてに使
用するダンボール箱、夜間の話し声・騒音についての苦情のほか、歩行困難者
の薬局までの移動方法について保健師と協議)
・ 熊本DCATとの情報共有・意思疎通を徹底する旨をリーダー間で確認。
<熊本DCATへの同行活動>
・ 午前2か所、午後1か所の避難所を訪問。
・ 脳性まひにより車いすで移動されている男性について富山県保健師より情報を
いただく。館内の身障者用トイレの場所を親子に案内。保健師にもその旨を報
告。
・ 避難所により環境が大きく異なり避難者の生活にも大きな違いが生じていると
考えられるが、その環境に合わせた支援をこちら側が想像していくことが大切
であると感じられた。
<NPO法人みらいずからの視察への対応>(千葉Co、船野)
・ 岩手チームの活動内容(センター内の状況、派遣経緯、さしより立ち上げの経
緯、周辺地域・他の避難所についての情報交換等)について紹介。
・ 16日は岩手チームがみらいずの活動に同行させていただく。(8:15御船
社協集合)
岩手県災害派遣福祉チーム(第5次チーム)活動報告
5月15日(日)活動第2日目
<熊本DCATへの同行活動>
・午前に3カ所、午後に2カ所の避難所を訪問。常駐する保健師と連携しながら要支
援者やその家族から聞き取りを行う。日曜日のため、外出中の避難所が多いものの
世間話をする形で数家族からの聞き取りを行うことができた。
常駐する保健師にも入れ替わりがあるため、避難所内の要支援者の状態や福祉的
課題については必ずしも具体的に把握できているわけではない様子。
聞き取りを行うことができた避難者に関しては、医療機関についての情報提供や普
段からの注視・見守りを行っていただけるよう、保健師へお願いをした。
<京都チーム・さしより相談処への後方支援>
・熊本DCATとの関係性・情報共有の仕方についてリーダー以外のチーム員とも再確
認。
後発隊への引き継ぎが繰り返される中で、ひとつひとつの支援役割の中の意図が
薄らいでいかないよう、最大限の留意が必要であることを京都リーダーへお伝えし
た。(京都の課題というよりも、岩手の教訓として)
・京都府行政がセンター内の避難者名簿の作成に着手しており、京都チームとの間
で避難者情報の共有が行える方向で話が進められていた。
これまで更新し続けてきたマップと組み合わせることで(岡山県保健師とも連携を続
けながら)より今後効果的な介入が可能になる見込み。
・その他、ダンボールの下駄箱を追加作成。岩手チームも空いた時間に手伝った。
・帰り際、一つずつ成果が見え始めているのは岩手チームが重要な下地を築いたお
かげです、と感謝の言葉をいただいた。
<その他>
・避難所訪問に同行したため、全体ミーティングには不参加。
・みらいずの担当者 若松さんへ改めて電話で挨拶。16 日の日程について再確認。
先方のご都合で当初 8 時 15 分集合のところ、10 時集合に時間変更となった。
・17 日午前中はひらばるの片付けや持ち込み物品の返送作業を行う予定。鍵は 13
時にひらばるスタッフが訪れた際に手渡しで返却する。
・熊本DCATや京都チームのメンバーの一部に疲労の色が伺える。労いの言葉をよく
かけて、こまめな休息や水分補給を促した。
※16 日 8 時 50 分現在、益城熊本空港 IC 手前で渋滞に巻き込まれています。
岩手県災害派遣福祉チーム(第5次チーム)活動報告
5月16日(月)活動第3日目
<「NPO法人み・らいず」の視察見学>
・代表理事の河内氏と、常務理事・法人本部の若松氏から熊本県御船町における活
動の概要を伺う。(添付資料)
・また、実際に個別訪問を行った2名のヒアリングスタッフからも話を伺った。
・町役場が町内の障がい者の安否と生活実態を把握するために、障害手帳所持者の
個人情報を町社協へ提供。
「み・らいず」は町社協に支援する形で入っており、ニーズ班(ボラセンに関わる部
門)の中の「福祉チーム」として活動をしている。
・提供されている個人情報は、名前、生年月日、住所のみであるため、手帳種別や障
がいの内容は不明。ヒアリングスタッフとしてはひとつのハードルになっている。
・対象者の傾向として、高齢の身障者の割合が多い。家屋倒壊(要注意の判定)や周
辺のがけ崩れの恐れ、雨漏り等がありながらも、様々な事情から避難所ではなく自宅
での暮らしを選択している障がい者とその家族が多いことが伺えた。
・町社協経由の活動ということもあり、行政、保健師等の他の派遣チーム、ボランティ
ア団体等との連携や意思疎通は良好。ミーティングに参加する中で丁寧に関係を積
み重ねてきた様子。
・「み・らいず」としては、被災地で行政に代わって派遣団体等の動きを調整するコー
ディネーターやジェネラリストの役割をかねてより重要視している。(冊子資料)
(第5次チームとしての感想・気づき)
・この度の災害における「み・らいず」の活動の特徴として、団体としての活動内容や
役割の単位をコンパクトにしていることが挙げられる。
このことは、災害時の行政にとっても「何をしてくれるチームなのか」が明解になり、
チームの受け入れのハードルを低くする利点がある。
また、ヒアリングスタッフのひとりひとりにとっても、自らに課せられた役割を理解し
やすくなり、「自分はここで何をすべきなのか」に悩まされることなく活動に専念するこ
とができ、引き継ぎも容易になる。
・これまで岩手県チームが想定して研修を重ねてきたものは、言わば発災後急性期
における「総合的な福祉アセスメント」に力点が置かれている。
今回の視察見学では、今後の岩手県チームの方向性(別の可能性、バリエーション
のひとつ)を考える上で、「活動内容の構造化」というひとつのヒントが得られた。
例えば派遣して行うことのできる支援内容をいくつかのパッケージにして分けておく
ことで、被災地で多忙を極める行政担当者にもプレゼンがしやすくなる。
行政としても慎重にもならざるをえない状況の中で、特に必要性が明らかな支援パ
ッケージのみを選択することができるため、受け入れ調整にかかる負担が軽減させら
れるのではないか。