3.11フライヤー

東日本大震災に対する支援(NPO法人み・らいずでは現在、以下の支援を行っています。)
東日本大震災による県外避難中の子どもたちへの相談支援事業
東日本大震災により県外避難してきている子どもたちは地震、津波、放射能汚染というかつてない経験を
し、生まれ育った地域を離れ、この関西の地で生活されています。
慣れない土地で、不安や困りごともたくさんあると思います。そこで、県外避難している子どもさんやご家
族、そして子どもたちと日々関わる学校・福祉関係者を対象とした相談支援事業を行っております。
※利用料は無料です。
【事業内容】
○子ども本人やご家族からの教育・生活相談。電話相談、面談、家庭訪問の実施
子どもを支援するNPOや各種専門機関(福祉・教育・医療機関等)とのネット
ワークを活かした相談支援を行います。
○教育・福祉は関係者への研修活動
学校などで子どもを受け入れる際に、関係者が知っておくべきことなどを研修会、
勉強会などを通じて一緒に考えます。
○県外避難者支援などのイベントでの出張相談、その際の子どもの一時預かりの実施
○県外避難中の子ども、保護者を対象としたフリースペースの開設(堺市・中百舌鳥)
【対象者】
◇関西に県外避難しているお子さまとそのご家族
◇小学校、中学校などの教育関係者 その他、子どもの支援に携わっておられる方々
など
【スタッフ】
◇教育現場でも活動する社会福祉士、精神保健福祉士、臨床発達心理士、臨床心理士、学生ボランティ
ア等のみ・らいずスタッフ
(本事業は公益社団法人 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとの協働事業により実施しております。)
ほっとスペース石巻の運営サポート
「ほっとスペース石巻」は宮城県石巻市で、中学生、高校生の子どもたちの居場所づくりをしています。
家でも学校でもない、子どもたちが好きなときに行ける場所である居場所は、子どもたちの「ほっと一息」で
きる場所を目指して活動しています。
み・らいずでは、専門家の派遣や、ボランティアの派遣等、ほっとスペース石巻の運営をサポートしておりま
す。
ホームページ、ブログがございますので、活動の詳細はそちらをご覧ください。
・ほっとスペース石巻のホームページ(http://hotspace.me/)
・ほっとスペース石巻のブログ(http://ameblo.jp/hot-space-ishinomaki/)
NPO法人み・らいずでは、
東日本大震災の支援に対
する寄付のご協力をお願
いしております。
【所在地・連絡先】
NPO法人 み・らいず〔本部〕
〒559-0015
大阪市住之江区南加賀屋4丁目4-19
TEL:06-6685-6699 FAX:06-6683-5532
E-mail:[email protected]
電話対応時間:月曜日~金曜日10:00~17:30(予定)祝日は除く
すみのえCSOネットワーク 座談会
~大災害の中でこども・障がい者をどう支えるのか~
NPOが取り組んだ被災地支援の1年
河内 崇典氏(NPO法人み・らいず代表)
震災の6日後には現地入りし、今も被災地支援活動を続けておられるNPO法人み・らいずの河内崇典さ
んから、自身の活動の原点ともいえる障がい者やこどもの支援にこだわり続けた1年間の話を伺いました。
(はじめに)
大学在学中から、仲間と知的障がい者の余暇活動の支援(外出支援、入浴介助など)に取り組んできました。
今も多くの大学生たちに関わってもらいながら事業を展開し、2001年の法人立ち上げから10数年が経過し
ています。大学生にとっても地域の中に入って活動することは社会経験として大きな財産になり、多くの事を経
験して社会に出て行ってもらいたいと考えています。
10年間活動する中で、一貫して、目の前の障害を持った人たちをどのように地域で支えていけるかという問
題意識で取り組んできて、地域にも理解してもらいながら、活動の広がりができてきています。
(震災が起こって)
東日本大震災が発生した時、阪神・淡路大震災の時の反省から、
物資よりもまずお金だということで三宮・梅田・なんば・天王寺での
募金活動に取り組みました。
次に、3月14日には、NPOの代表者が集まり、どのような支援を
していくかを議論しました。そこで、まず被災地の状況を知るための
先遣隊を派遣しようとなった時に、たまたま白羽の矢が立ってしまい、
現地に入ることになりました。
3月17日に、横浜から緊急車両の申請をして、東北に向かいました。福島に入ると道路の亀裂がすさまじい
状態でした。宮城に入り、仙台の活動拠点に入りましたが、建物自体も被災しており、その晩、そこで泊まった
のですが、ビルの7階で、震度5クラスの余震が続き、恐怖と寒さの中で一晩過ごしました。
次の日、北の石巻、三陸、女川という被害の大きいところに向かいました。その時には、自衛隊による救出
活動、ご遺体の搬送なども大方済んでいて、物資を届けるというところに力が注がれている段階でした。現地
の被災状況は報道で伝えられる以上のもので、映画のセットでも見ているかのように、まさしく町一個がすべ
て波に飲み込まれたという感じでした。
(取り組んできたこと)
当初、5週間にわたり500か所の避難所に大学生を振り分けて、アセスメントをすると
いう仕事をしました。アセスメントとは避難所の中で、生活上の困難を抱えている方々が
どの様になっているかということをヒアリングし、ニーズ調査をして、そのニーズを、より専
門性の高いNPOとマッチングするという活動です。避難所で、障害がある方、アレルギー
があるため救援物資が食べられない方、高齢で介護が必要な方、妊婦の方など特別な
支援が必要な方などのニーズ調査を行ってきました。その後は北のエリアマネージャーと
して、ボランティアの配置などのコーディネートをしています。
今回の震災では、子ども自身も、とにかく避難したものの、見知らぬ大人の中で過ごし
たり、多くのけが人や、命を落とした人たちも目の当たりに見ています。無事に家までたどり着いても、親も仕
事をなくし、亡くなった方も多く、それでも、子どもたちはしんどいということも言わずにこらえています。
そんな中、特に思春期の子どもたちが日中過ごせる場所をつくりました。そこには大学生がいて、一緒に勉
強したり、遊んだりして過ごしています。ただ一緒に過ごすだけでなく、子どもたち自身が、復興というものにな
かなか関われていなかったので、多くのボランティアに対してミサンガを作って配り、ありがとうという気持ちを
伝え、みんなをつないでいこうという活動をやりました。
大阪にも被災地から移り住んだ人たちがいます。生活の場を一瞬でなくし、慣れない場所での生活をサポー
トしていこうということでみ・らいずも取り組みをしています。(詳しくは裏面の活動内容をご参照ください。)
このような形で、もうすぐ一年間の活動になってきています。