内 科 コース ◆ 目標 内科志望の研修医にとって初期研修での内科研修だけでは、内科医とし ての経験、知識、技術とも不十分であります。このため、後期研修おいて 内科全般に亘って幅広い研修をすることで、内科医としての基本姿勢を身 に付け、しっかりした内科知識、技術を習得し、以下のことが出来るよう 研修する。 1 患者とのコミュニケーション能力が良好で、きちんとしたインフォーム ドコンセントが出来る。 2 内科一般診療が一人で出来る。 3 内科救急患者の診断、治療が十分出来る。 4 内科認定医が取得出来る。 ◆ 指導医 平成 22 年 4 月現在 常勤医 16 名 後期研修医 10 名の体制で診療を行っ ており、各部門に以下のように指導医がいます。 消化器 : 永田博司(院長)、水城 啓(消化器内科部長)、中下 赤木秀子、松本由華 循環器 : 永見圭一(循環器内科部長)、小山田和弘、上野耕嗣 呼吸器 : 宮本又吉(内科部長兼呼吸器内科部長)、 藤田浩文(呼吸器内科副部長)、小野瀬 輝 腎 臓 : 藤井芳明(副院長) 神 経 : 玉井伸明(内科副部長) 学 内分泌・代謝 : 三浦雅憲、鈴木貴博 血 液 : 陳 健綱 膠原病 : 和田達彦(非常勤) 当院には総合内科医はおりませんが、内科各部門に指導医がおり、それ ぞれの部門間に垣根がなく内科が一つに纏まっているため、偏りのない内 科全般の研修が出来ます。2 年目以降、希望があればサブスペシャル分野 での研修ができ、救急センター(救急専門医 1 名)での研修も出来ます。 ◆ 研修内容 1 内科医師としての基本姿勢を身に付け、チーム医療を実践できる。 2 患者との良好な関係を築き、しっかりしたインフォームドコンセント ができる。 3 内科全般に亘って主治医として症例を経験し、内科基礎知識を習得す る。 4 各部門の到達目標を達成し、内科診断能力、技術を習得する。 5 研修 2 年目に内科認定医を取得し、総合内科専門医にむけ研修を続け る。 6 内科一般外来、救急外来を 1 人で行える。 7 救急センターで 2 カ月研修する。 8 学会発表、論文の執筆、投稿を行う。 9 上級医として、初期研修医対象に勉強会を行う。 10 内科各カンファレンスに参加し、症例のプレゼンテーションを行う。 11 上級医として、日常臨床において初期研修医を教育、指導する。 12 当直業務を行い、内科救急疾患を研修する。 13 指導医とともに内視鏡、エコー検査および画像診断の研修を行う。 ◆ 研修期間 3年 ◆ 各部門の到達目標 消化器 : 腹腔内各臓器の主要疾患を経験し、病態生理を理解し診断・治療 方法を習得する。腹部エコー、内視鏡検査を行い診断できる。 急性腹症につき適切な診断ができ、治療方針がたてられる。 循環器 : 心筋梗塞、狭心症、心不全、不整脈など循環器主要疾患の診断治 療を習得する。心電図、心臓カテーテル検査の読影ができる。心 エコー検査ができ、診断結果のレポートを作成できる。 呼吸器 : 肺癌、COPD、肺炎、気管支喘息、間質性肺炎など呼吸器主要疾患 の診断、治療を習得する。胸部XP、CT画像の読影ができ、呼 吸機能検査の結果が十分理解できる。胸腔穿刺、胸腔トロカール 挿入ができる。呼吸不全に対し、酸素療法、人工呼吸管理ができ る。 腎 臓 :ネフローゼ症候群、糸球体腎炎、間質性腎炎など腎臓主要疾患の 診断、治療を習得する。腎不全の食事療法を理解し、患者指導で きる。血液透析、腹膜透析症例を経験し、内容を理解する。 神 経 : 脳血管障害、パーキンソン病、髄膜炎などの神経内科主要疾患の 診断、治療を習得する。頭部CT、MR画像の読影、腰椎穿刺が できる。 内分泌・代謝 : 主に糖尿病の診断、治療について研修し、食事、運動療法 含め患者指導を行い、合併症に注意しつつ良好な血糖コン トロールができる。 血 液 : 白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫などの血液腫瘍性疾患の診断、治 療を習得する。白血球、赤血球、血小板の各血球減尐、増多に対 する鑑別診断、治療を習得する。骨髄穿刺、生検ができる。 膠原病 : リウマチ、SLEなどの主要疾患の診断、治療を習得する。 ◆ 週間予定表 月 ●胃内視鏡 午前 火 ●胃内視鏡 水 ●胃内視鏡 木 ●胃内視鏡 金 ●胃内視鏡 ●アイソトープ ●アイソトープ (循環器) (循環器) ●脳波 ●大腸鏡 ●大腸鏡 ●ERCP ●大腸鏡 ●大腸鏡 ●ERCP ●トレッドミル ●CT ●心カテーテル (循環器) 午後 ●気管支鏡 ●内科部長回診 ●消化器内科部長回診 ●内科部長回診 ●新入院カン ●消化器カン ●循環器カン ●呼吸器カン ファレンス ファレンス ファレンス ファレンス ●内科カン ファレンス 腹部エコー、心エコー検査は毎日午前、午後とも実施している。 各カンファレンスは原則午後 5 時から行っている。 ◆ 修了後の進路(希望者のみ) 1 後期研修終了更に 2 年間、シニアレジデントとして内科研修を続け総合 内科専門医を取得する。 2 消化器、循環器、呼吸器コースで研修し、専門医を取得する。 3 慶應義塾大学、北里大学などで更なる専門教育を受ける。 4 1、2終了後、希望があり病院長の許可があれば病院スタッフとして入 職する。
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