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NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITE
Title
コンピュータは情報「処理」装置か?
Author(s)
岩田, 憲明
Citation
センターレポート, 3, pp.5-6; 1982
Issue Date
1982-12
URL
http://hdl.handle.net/10069/25257
Right
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http://naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp
教訓 2
.
コンビュータの設置は 2
階以上に
.
教訓 3
コンピュータ用の電源設備等は地下に置がない
教訓 4
.
ソフトウェアはなるべく高い所に保管する
.
教訓 5
CD (キャッシュカード端末)等には防水措置をしておく
余談とはなるが、浸水した機械を修理している業者の話によると、電子部品は思ったよりも丈夫で、
水洗して乾燥することで元に戻ったが、意外にメカの部分はサピついてダメだったようである。もち
ろんその後の使用での保証は何もないが、早めに水洗して泥水につかった時聞が短いものは、長時間
泥水につかったままのものより後の故障が少ないといわれている。また電気盾ではテレビは修理でき
たが、 VTRはほとんどダメだったと聞いた。情報処理センターはキャンパス内でも低地にありなが
ら、建物が 1M
程嵩上げされていて被害を受けなかったと聞いている。建物設計で評価を受けて良い
だろう。
現在、教育工学センターで、は図書館の業務を行っている。夜間開錨などの課題もあったが、自動電
源空調切断装置で図書館と教育工学センターの業務時閣の違いを克服してきた。ところで図書館に対
する要求も多様化しており、現在のハウスキーピング的業務だけでは不十分である。
59年度を目標
に 58年度から図書館業務の情報処理センターへの移転作業が始まる。教育工学センターにおいては
従来の情報処理から新しい質的な転換を行ない、教育の現実的な要求に答えられる情報処理を目指し
て準備作業を行なっている。教育工学センターの離島教育情報総合処理装置も、耐用年数を越えりプ
レイスの時期にある。マイコンなどの出現で処理方法や形式も変化してきた。教育工学センター自身
も質的な転換を計らねばならない。今まではコンビュータからいろんな仕事を押し付けられてきたの
で、今度は我々の方からコンビュータにいろいろな要求を押し付けるつもりである。
コンビュータは情報「処理」装置か?
経済学部
岩田憲明
「コンピュータは情報処理装置である」と一般にいわれている。
I
処理」という言葉(日本語)に
ついて少し吟味してみよう。
「処理」という言葉を国語辞書で引いてみると「とりはからうこと」と書いてある。
う」をさらに辞書で引くと「さばく(裁く、捌く) Jとあり、その意味は、
I
とりはから
「混乱を直す」であると
し
、
う
。
たしかにコンビュータは大量の情報(データ)を高速で計算し、分類し、印刷してわれわれの前に
提示してくれる。このようにコンビュータは情報(データ)をわれわれの必要とする情報(インフォ
メーション)に変換し、その結果として(情報についての)
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I
混乱を直す」のである。その意味で
「コンビュータは情報処理装置である Jと一般にいわれているのである。
しかし小生の場合コンビュータのアウトプットにより「混乱を生じる」ことがしばしばある。小生
にとってコンビュータは必ずしも情報処理装置ではないのである。
コンピュータ・アウトプットにより混乱が生じるケースとしては、アウトプットの内容が誤っている
場合と、アウトプットの内容が理解できない場合とがある。アウトフ.ットの内容が誤っている場合、
その原因としては、プログラム作成のミスと入力データ作成のミスとがある。小生の場合には
SPSSおよびその他のレディーメードのプログラムを利用することが多い。すでに立派なプログラ
ムがあるため小生のようなパカでもコンビュータを使用することができる。現在はパカチョン・コン
ピュータ時代である。それゆえ小生の場合フ・ログラム作成のミスというのはコンビュータ・アウトプ
ットが誤ったものとなる主要な原因ではない。他方入力データの作成は主としてカードパンチという
長時間の単純・単調作業により行われる。それゆえ注意力のない小生の場合には入力データの作成ミ
スによりコンピュータアウトプットの内容が誤まるというケースはしばしば生じるのである。
入力データ、プログラムが正しくてもコンビュータアウトプットの内容が理解できず、頭の中が混
乱することがしばしばある。これは例えば多変量解析など高度な分析手法のプログラムを利用した場
合である。分析手法自体についての理解が不十分なために混乱が生じるケースである。小生にはこの
ケースが多い。
以上のようにして、コンピュータアウトプットにより混乱が生じ、結局そのアウトプットが利用され
ない場合には「コンビュータは情報処理装置である」というよりも、ムダな情報を生産するという意
味で「コンビュータは冗報生産装置である」といった方が適切な表現となるだろう。
このように考えてくると、
「コンビュータが混乱を直す」という意味で真に「情報処理装置」であ
るためにはユーザー側において、プログラムおよび入力データに誤りがなく、またアウトプットの解
読能力を、持つという条件を満足していなければならない。これら条件について問題の多い小生にと
っては「コンピュータは情報処理装置である」とは必ずしも言いきれないのである。
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