ASANO NEWS Special Issue 「椅子のない椅子」 アウディ社が工場で使用する椅子のない椅子は 腰痛持ちに朗報かもしれない 技術情報サイト「TECHNOLOGY ORG」報道要旨をもとに (株)浅野 が書評編集 長期的な視野を持つアウディ社では社員の健康を最優先事項にお いている。その一例として組立ラインで補助的に活用する「椅子のな い椅子」と呼ばれる人間工学に基づいた装置を導入し、ネッカーズル ム(ドイツ)工場で現在使われている。 同社とスイスのベンチャー企業*が共同開発した「椅子のない椅子」 は、足の裏側に装着する外骨格ロボットで、かかと、ひざ、くるぶしにベ ルトで装着する。皮革で覆われた表面が尻とふとももを支え、体重は 水圧式調整型ジョイント通して床に伝わる。身長に合わせて、最適な シートポジションに調整され、CFRP製のため僅か2.4kgで、仕事の邪 魔にならない。 *noonee社 3台の試作機が現在使用されている。社員の健康改善の他、高い生 産性と、より良い品質の実現が見込まれる。 「椅子のない椅子」を装着している人は自由に動き回れる他、いつ でもどこでも必要に応じ人間工学的に望ましいポジションで座れる。そ の結果、姿勢を改善し、足への負担を減らす。怪我による欠勤も減る だろう。快適な職場環境と品質には直接的な関係があると同社は考 えている。 5月にはインゴルシュタットの工場でも試験運用を想定している。「椅 子のない椅子」の使用が拡大するにちがいない。現在使用する椅子 やスツールが不要になり、作業者は立ったり座ったりと様々な姿勢を 取ることを可能にする。 *こちらから詳細をご確認いただけます。 https://www.audi-mediacenter.com/en/pressreleases/chairless-chair-for-improved-ergonomics-in-audisproduction-plants-392 5 ASANO WORLD INNOVATION LABO LETTER Vol.8 “Cool but enthsiastic ”
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