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ASANO NEWS Special Issue
The brief of STYLE-D Co., Ltd. & TOKYO MOTOR SHOW
STYLE-D社と東京モーターショー
弊社出資先のSTYLE-D社は昨年3月に産声を上
げたばかりの新しい会社です。代表の山下 泰弘氏
は、東京モーターショー2013で超小型モビリティの
試作車を披露し、反響を得たことで手応えを感じ、
弊社をはじめとする4社の出資を受け、STYLE-D
社を設立しました。
STYLE-D社のモノづくりは、「piana」だけに留まらず「
鞄」にも発揮されました。弊社とその協力会社が製造
を手がけた『STYLING BOX series MINI』は名車『
MINI』をモチーフにしたアルミ製の鞄。その独特の形
状を弊社の金型造形、プレス技術で実現しました。
鞄の中も日本遺産
の後藤織物というこ
だわり抜いた1品に
仕上がっています。
弊社ではこれを足
がかりに自社の製
造技術をさまざまな
分野で発揮して参り
ます。
他にも小型多目的車とし
て「MULTI MOBILITY(
マルチ モビリティ」が出
展されました。手元のジ
ョイスティックを使って路
面を選ばず様々な方向
に移動できる他、遠隔操
作も出来ます。実は今回
の東京モーターショー
2015ではコンパクトな移
動手段というテーマの他
に多目的な移動手段も
多く展示されていました
。
今回の東京モーターショー2015は「SMART
MOBILITY CITY」をテーマに特別なフロアを設けて
、次世代のカーライフについての展示に注力をしまし
た。その中でも注目を集めたのがSTYLE-D社のブー
スです。常に人だかりが出来ています。
ブース内で最も脚光を
浴びたのが、「piana(
ピアーナ)」という名の
超小型電気自動車。
見学者からそのデザイ
ンにチンクエントみたい
という声が上がりました
。世界中の大都市で車
による渋滞や駐車スペ
ース、公害が問題にな
る中超小型モビリティカ
ーに注目が集まります
が、同社の魅力はそれ
だけにとどまりません。
最大の特徴は一般的なサイドドアではなく、車の前
部がガルウィングの様にせり出す点です。その為狭
い路肩に駐車しても、前方に余裕があれば乗り降り
が容易で、雨天時も雨に濡れることはありません。
3時間バッテリーに充電すれば試行で120km走行で
きる他、水で発電できるマグネシウム発電池を搭載
できます。これならバッテリーの充電不足時に充電ス
タンドが見つからないといって慌てることもなく、ペット
ボトルの水を注ぐだけで充電スタンドを見つけるまで
安心して走行できます。
上市は今後予定していますが、まずは法規制の面か
ら海外でということになりそうです。海外出張にお出
かけの際に「piana」に遭遇することも今後あるかもし
れません。
例えば今海外で注目を浴びている電動一輪車のナイ
ンボットワン。日本では公道走行が禁止されているもの
の、先日駒沢公園で父娘がナインボットで移動する光
景に多くの人の目が釘付けになっていました。
会場でもデモ走行が披露されましたが、一般的な一輪
車とは異なりバランスを自動制御するので、重心を移
動するだけで行きたい方向に自由に向かうことができま
す。
パリでは電動一輪車に乗って街中を移動する人をちら
ほら見かけるほか、イギリスでも郵便配達員がやはり電
動一輪車に乗って配達する光景が見られます。
ASANO WORLD INNOVATION LABO LETTER Vol.8 “Cool but enthusiastic ”
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