ASANO NEWS Special Issue ワイヤレス充電 ドローンが変わる、電気自動車も変わる イギリスの経済誌「Economist」報道要旨をもとに (株)浅野 が書評編集 ドローンの登場は、配送、作物の監視、捜査方法を変えるかもしれな い。欠点は、15分以上飛行する場合、バッテリーを替えたり、充電を要 する点だ。 ワシントン大学のスミス氏は「ウィボティック」という会社を立ち上げプ ラグにつながず再充電できるドローンを開発している。レーザーや光電 池でバッテリーに再充電するシステムを検討している会社もある。 ワイヤレス充電の原理は物理学でいう「誘導」という概念にもとづいて いる。離れたコイルのどちらか一方に電流を流すと、もう片方のコイル に電流が流れ、接触しなくても電気を流せる。従来の電磁誘導は、送 る手と受け手の効率が低く、送った電気のほとんどが熱に変わってし まった(電力伝送効率は10∼20%)。 この「誘導」は歯ブラシやシェーバー(ひげ剃り)など身近なところで以 前から使われていた。ドローンの場合はそうはいかない。そこでウィボ ティック社はコイルの代わりに、配電回路を使う。受け手と送り手、双方 のコイル周波数をマッチングさせ、デバイスの効率を向上させた。デバ イスに伝わる電力伝送効率は70%以上となっている。その結果、風が 吹いて機器が不安定な状態のドローンにも対処できるという。 電気自動車の登場も非接触型の充電市場を切り開いた。自動車技 術者協会は、パワーレベル20kW、動作周波数85khzという充電シス テムの業界標準を打ちたてた。 2017∼2018年にその規格で最初の 車が登場予定だ。 *こちらから詳細をご確認頂けます。 http://www.wibotic.com/#about-1 7 ASANO WORLD INNOVATION LABO LETTER Vol.8 “Cool but enthsiastic ”
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