家政学原論部会・生活経営学部会・家族関係学部会・家政教育部会 合同シンポジウム 家政学の社会貢献のための共通理解と資格化を問う 日 時:2016 年 5 月 29 日(日) 場 所:W2 棟 2階(C 9:30~ 11:00 会場) <概要> 家政学は「家庭生活を中心とした人間の生活における人間と環境との相互作用につい て、人的・物的両面から、自然・社会・人文の諸科学を基盤として研究し、生活の向上 とともに人間の福祉に貢献する実践的総合科学(日本家政学会、1984)」と定義されて います。 すなわち、私たちは、衣食住、人間発達、家族関係、生活経営などを研究・教育し、 学問の成果を地域社会に還元し、社会貢献することを使命としてきました。 2015 年の夏期セミナーより、家政学のなかでも「家族・家庭生活を支援する」とい う立場の 4 部会である家政学原論・生活経営学・家族関係学・家政教育の 4 部会が「家 族・家庭生活アドバイザー(仮称) 」の資格化を念頭に連携を始めております。 そこで、2016 年度の連携講座では、日本で起こっている「家族・家庭生活に関わる 問題」とその「予防的教育」について、各部会がどのように考え、部会としての専門性 を活かしてどのようにこの課題に関与できるかについて意見を交換します。 具体的には、家族・家庭生活アドバイザー(仮称)の資格化を念頭に入れ、次の3点 を中心に、十分に協議していきたいと考えています。 (1) 家政学の強みは、人と人との関係を、モノ(衣食住)とのかかわりを通してよ り良い方向に繋げていくことができることです。このたびの震災でもそのこと はさらに明確化されています。4 部会内の連携強化とさらに衣食住に関わる部会 にも協力を得ながら、この資格が日本の社会の中で十分に役に立つものにして いくために、4 部会の連携のあり方、さらに学会内にどう呼びかけていくかを考 えます。 (2) 家族・家庭生活アドバイザー(仮称)の資格を得たものが社会の中でその資格・ 能力を発揮するために、学会外たとえば国や自治体にどのような働きかけをす る必要があるかを考えます。 (3) この資格を実現化するために、管理運営におけるきちんとしたシステム化が図 られる必要があります。具体的にどのようなシステムを組んで、実際の管理運 営ができるかの検討も必要です。 以上の内容について、4部会がそれぞれの専門性に基づいて意見を述べ合い、実現化 に向けた確かなる共通理解と固い協働体制を組むことが、今、期待されています。 <司会・シンポジスト> 司会 正保正惠 (福山市立大学) シンポジスト・・家政学原論部会 八幡彩子 (熊本大学) シンポジスト・・生活経営学部会 堀越栄子 (日本女子大学) シンポジスト・・家族関係学部会 黒川衣代 (鳴門教育大学) シンポジスト・・家政教育部会 倉元綾子 (鹿児島県立短期大学)
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