決定しました! 和歌山県の石 日本列島は、世界でも他に例を見ないほどたくさんの種類 の「石」でできています。深い海の底、浅い海の底、川の底、 火山など、いろいろな場所でいろいろな時代にできた石が日 本列島をつくっており、それぞれの地域ごとに特徴的な石が あります。日本地質学会は、地元の石についてより多くの人 たちに知ってもらうため、平成28年5月10日の地質の日 (注)に、その都道府県を代表する化石・岩石・鉱物を「県の 石」に選定しました。 自然博物館では今回決定した「和歌山県の石」を話題のコ ーナーにて展示いたします。 アンモナイトの化石 ・和歌山県の石 化石:白亜紀動物化石群(産地:有田川町、湯浅町など) 有田川流域から産出する白亜紀(約 1 億 4500 万年~ 6600 万 年前)のアンモナイト、二枚貝等の化石。最近では全体の 50% 以上の骨格が保存されたモササウルス類の化石も発見されて いて、注目を集めている。 橋杭岩 岩石:珪長質火成岩類(産地:串本町、古座川町など) 石英や長石を多く含むマグマが冷えてできた岩石で、約 1500 万年前の巨大カルデラ火山活動の名残。橋杭岩や古座川の一 枚岩などの奇岩はこの岩石でできている。 鉱物:サニディン(産地:太地町) 火成岩類の中に含まれるカリ長石の仲間。無色または白色で、 ガラスのような光沢があるので玻璃長石(玻璃とはガラスの こと)とも呼ばれる。太地町では大きな分離結晶が産出する。 1 展示期間 平成28年5月17日~平成28年6月30日 2 展示物 モササウルスの歯、アンモナイト等の化石 珪長質火成岩類 サニディン 3 展示場所 自然博物館第2展示室「話題のコーナー」 サニディン 4点 2点 8点 (注)地質の日とは 地質への理解を推進する日として、2008年に日本地質学会によって5月10日に制 定されました。全国各地で化石、岩石、鉱物などに関係するさまざまなイベントが行われ ています。
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