琵琶湖固有種アナンデールヨコエビ

資料提供
(県政・南部同時)
提 供 日 :平成 27 年(2015 年)2 月 18 日(水)
部
局:琵琶湖環境部
所
属:滋賀県立琵琶湖博物館
担
当:桑原雅之
電
話:077-568-4811
E - m a i l:
琵琶湖博物館 水族トピック展示
琵琶湖固有種アナンデールヨコエビ
アナンデールヨコエビ( Jesogammarus annandalei )は、琵琶湖固有のヨコエビの仲間
(キタヨコエビ科)で、体長 1cm ほどになります。水の冷たい冬季には湖岸で見られるこ
ともあるようですが、普段は琵琶湖の深湖底に生息し、夜間水深 30m 付近まで浮上する
日周移動をしています。通常ヨコエビの仲間は、石の下や落ち葉の下などにかくれてい
ることが多いのに対し、アナンデールヨコエビの水中を遊泳するという性質は世界的に
も珍しいものです。本種はビワマスなどの主要な餌生物の一つになっており、琵琶湖の
生態系を底辺で支えていると言えるかもしれません。なお、本種の名前は、大正 4 年に
初めて琵琶湖で大規模な底生動物調査を行った、当時インドのカルカッタ博物館館長で
あったネルソン・アナンデール博士にちなんでつけられました。
小さなあまり目立たない生きものですが、めったに見ることができませんので、この
機会にぜひご覧ください。
期
間:平成 27(2015)年 2 月 10 日(火)~3 月 1 日(日)
展示場所:琵琶湖博物館水族展示室
ふれあい体験室横トピック展示水槽
観 覧 料:常設展示観覧料でご覧いただけます。
アナンデールヨコエビ(Jesogammarus annandalei )