クリーニング完了! 鳥屋城山のモササウルス類化石 とやじようさん 平成 18 年に発見された鳥屋城山のモササウルス類化石のクリーニング作業がようやく 完了しました。作業完了を記念して、実物化石を展示します。 1 名 称 モササウルス亜科の一種(Mosasaurinae gen et. sp. indet.) ついこつ ぜんしこつ こ う し こつ 2 産出部位 頭骨、椎骨、肋骨、前肢骨、後肢骨、歯等 3 産出地点 和歌山県有田郡有田川町鳥屋城山 4 地 外和泉層群鳥屋城層 そ と い ず み そ う ぐん と や じよ う そ う 層 5 推定年代 中生代白亜紀後期 6 大きさ 推定全長 7 展示期間 平成28年3月24日(木)~平成28年5月8日(日) 8 展示物 モササウルス類の化石(1 体分 約 150 点) モササウルス生態復元模型 1 点 モササウルス木彫骨格標本 9 展示場所 カンパニアン階(約7500万年前) 約6m 1点 自然博物館玄関ホール 学術的重要性 本標本は、国内で40例近く発見され ているモササウルスの化石の中で、最も 多くの部位がそろった日本一のモササウ ルスの化石です。特に、前後の脚がそろ って発見されたことはアジア初の快挙で す。また、分類学上重要な頭部の構成骨 はかなり保存されており、今後の研究の 進展が期待されます。 今後の展開 クリーニング作業が終わったことにより、国内外の標本との比較が可能になりました。 今後は外部研究者とも協力し、分類学的な研究等がおこなわれる予定です。また、多くの 部位がそろっていることから、アジア初となる精度の高い復元が期待されます。 モササウルス類とは? 白亜紀の終わり頃(約660 0万年前)、恐竜やアンモナイ トなどと共に絶滅したトカゲや ヘビに近縁の大型水棲爬虫類。 恐竜ではない。体長は、普通で 5~6メートル、大きいもので は10メートルを超えるものも 存在した。
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