平成 28 年度長崎県戦略プロジェクト研究等事業化推進事業業務委託仕様書 本仕様書は、平成 28 年度長崎県戦略プロジェクト研究等事業化推進事業業務委託について、受託事 業者に対する委託業務内容を示すものである。 (業務の目的) 第1条 本業務は、県が選定した研究開発成果について、県内事業者への技術移転及び県内外事業者へ の事業化の展開方向とその具体的な手法にかかる調査分析、提案、事業化推進ワーキンググループ会 議(以下、「WG 会議」)の運営等を行い、県の研究開発成果の技術移転・事業化を推進することを目 的とする。 (業務の内容) 第2条 本業務の内容は、次のとおりとする。 (1)県が選定した研究開発成果(下記テーマ)の事業化を推進するための市場調査・分析、技術移転 先候補企業や生産委託先候補企業、販路開拓における協力企業等を踏まえた事業化シナリオの素 案の作成と最終とりまとめ テーマ:ワイドギャップ半導体パワーデバイス導入による高効率かつ小型・軽量な 電力変換装置の開発(長崎県工業技術センター) ※事業化シナリオ・・・技術移転先候補企業や生産委託先候補企業、販路開拓における協力企業、 市場分析、製品化計画、販売方法・戦略等を盛り込んだもの ※上記研究成果の概略については、別紙参照 ①県が主催する「ワーキンググループキックオフ会議」に出席し、上記(1)で定める研究開発成 果の現状・課題等について研究機関より聞き取りし、協議を行う。後日、事業化への課題を明確 にするため、県研究機関及び企業等に適宜聞き取りを行う。 ※「ワーキンググループキックオフ会議」は、各 WG 会議の開催の前に、上記テーマの WG 会 議メンバー等(下記④で定めるアドバイザーを除く)を一同に会し、課題の共有、受託事業者 への調査項目の協議、WG 会議の取組方針の検討を行うもの。 ②WG 会議と別に、必要に応じて WG 会議メンバーとの意見交換やデータ提供等の打ち合わせを 行う。 ③事業化シナリオ策定のための主な調査等項目 ・SiC パワーデバイスを導入した中小容量(1∼10kW)の電力変換装置における競合企業との優 位性及び製品の詳細 ・対象となる研究開発成果に基づき、事業化が想定される商品等に関する全国的な市場動向・規 模及び応用分野 ・技術移転先候補企業の調査及び提案 ・量産化を目指した生産委託先候補県内外企業の調査、提案及びマッチング支援 ・販路開拓における県内及び九州圏内や首都圏等の市場ニーズ調査 ・販路開拓における県内外への展開を目指した販社等(県内外の販売企業や製造企業等)の協力 先候補企業の調査、提案及びマッチング支援 ※調査項目については、受託事業者が、上記(1)で定める研究開発成果の現状・課題等を県研 究機関から聞き取りしたうえで適宜調整を行う。 ④WG 会議の運営等 ・県が設置する WG 会議の運営(3回以上開催) (イ)WG 会議・・・県研究機関、県関係部局、アドバイザー、関係団体・企業等の担当者等 で構成し、事業化シナリオをとりまとめる。 (ロ)WG 会議メンバーからの開催時期の要望を踏まえたうえで日程調整、会場設定、アドバ イザーの参加依頼、議事録作成業務等を行う。 (会場は、原則、県の機関を使用し、使用料の受託者負担は生じない。なお、県の機関 以外の場所を設定する場合の会場使用料は受託者負担とする。) ・アドバイザーの選任及び WG 会議への派遣(3回以上) (ハ)アドバイザー・・・研究開発成果を事業化に結びつけるために必要な助言・情報提供を 行う特定分野の技術開発や事業化に精通した者。 (ニ)アドバイザーについては、WG 会議メンバーの要望を踏まえたうえで、上記の専門分野 の異なる者を2人以上選任すること。 (2)中間報告会・最終とりまとめ報告会の開催 WG 会議メンバーに県研究機関長、県関係部局課長等を加えた「中間報告会」、 「最終とりまとめ報告会」を開催する。(当報告会は、3回以上の WG 会議の中に含まない) 当該報告会では、事業化シナリオの素案、とりまとめ案について説明し、聞き取りした意見を もとに事業化シナリオ案の修正を行う。 また、開催にあたっては、アドバイザーの派遣も含め、上記(1)④と同様とする。 (3)その他上記(1) 、(2)に付随する業務 (委託期間) 第3条 委託期間は、契約の日から平成29年3月17日までとする。 (契約形態) 第4条 契約形態は委託契約(請負型)とする。 (支払方法) 第5条 委託料は、業務完了後、検査に合格後、適法な請求書を受理してから30日以内に支払う。 (県との連携) 第6条 受託事業者は事業実施にあたり、長崎県産業労働部企業振興課(以下「企業振興課」という。) と緊密な連携をとるものとする。 (業務報告) 第7条 受託事業者は、業務に関する活動状況及び進捗状況を、随時企業振興課へ報告するものとする。 (成果品の納入) 第8条 受託事業者は、業務が完了したときは、速やかに事業化シナリオを含めた業務報告書をまとめ A4判冊子で20部、概要版をA4判冊子で20部提出すること。また、業務報告書及び概要版につ いて、Microsoft 社の word や powerpoint 等で作成された編集可能な電子ファイルを格納した DVD 等の電子媒体を製作し、同媒体を2部提出すること。 (守秘義務) 第9条 受託事業者は、業務上知り得た秘密を厳守しなければならない。 (著作権の譲渡と著作者人格権の不行使) 第 10 条 受託事業者は、成果物が著作権法(昭和45年法律第48号)第2条第1項第1号に規定す る著作物に該当する場合は、当該著作物に係る受託事業者の著作権(著作権法第27条及び第28条 に規定する権利を含む)を当該著作物の引渡し時に委託者である県に無償で譲渡するものとする。 2 受託事業者は、納入した成果物について、委託者である県に対し、著作権法第18条第1項、第1 9条第1項および第20条第1項に規定する著作者人格権を行使しないものとする。 3 受託事業者は、納入した成果物に含まれる法人著作にあたらない部分についても、当該著作物を創 作した参加者に対し、著作権法第18条第1項、第19条第1項および第20条第1項に規定する著 作者人格権を行使しないよう、義務づけるものとする。 (その他) 第 11 条 このほか、本仕様に定めのない事項については、企業振興課と受託事業者で協議のうえ決定 するものとする。
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