克己自彊 - 北海道札幌東高等学校公式サイト

克己自彊
第三十五代校長
後
藤
哲
北海道札幌東高等学校定時制課程のホームページに
アクセスしていただき、ありがとうございます。
第三十五代校長に着任いたしました後藤です。
保護者や振興会、同窓諸氏、関係者皆様の多大なる
ご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
本校は、校訓「克己自彊」のもと、教職員の懸命な指導
と保護者や振興会の皆様のサポートにより、生徒は、学習
・部活動・学校行事・ボランティア活動等に全力で取り組
んでいます。
赴任後直ぐに入学式がありました。そこでの本校定時制生徒の自主性や行動力には、
目を見張るものがありました。入学式での生徒会執行部のリーダーシップと行動力
に、唯々驚かされました。さらに、対面式では、全生徒が教職員の指示にテキパキ
と対応し、行動している姿に頼もしさを感じました。これは、日々の教職員の適切
な指導と協働があってのことだと直ぐに解りました。
その後、慌ただしく新学期を迎えている中、
熊本地方を震源とする最大震度7の地震が4月14・16日に発生、五年前の東日本
大震災と福島第一原子力発電所の事故を彷彿とさせ、人間の生命、人類・社会
・文明の根幹に、癒えることのない深い傷を残しました。
21世紀前半の15年が過ぎ、現実は、余りにも厳しく、どのように受け止め、こ
れからの時代をどのように再構想していくのか。高校は、このことに答えを出す人
材を育成する責務、これからの社会を担う能力を備えた人間の基礎・基本を育てる
社会的な使命、そして、個々の生徒について人として「善く生きる」ことを身に付
けるよう教育する役割を担っています。
「エンゲージメント」という言葉があります。エンゲージリングといえば婚約指
輪。大切な約束、人と人とのつながり、人生における大切な結び目、それが「エン
ゲージメント」。 結び目の多い人生は幸多く、「エンゲージメント」に溢れる社会は
豊かなものになっているはずです。
そんな想いのもと、北海道札幌東高等学校は、一つでも多くの「エンゲージメン
ト」を生み出せるような教育活動を進めています。
人は、すべての機会に学ぼうとする謙虚な意欲があれば、学習の機会は無限に広
がります。自分自身も他者に対しても満足できるよう、毎日普通のことを確実に実
行し、継続することが成功への道なのです。その道は札幌東高校に繋がり、エンゲ
ージメントに触れることとなります。
現在の「教育」の現場で求められること、私たちに出来ることを再考し、生徒一
人一人の多様なニーズに応えるきめ細かな教育システムや新たな教育活動の「質の
確保と向上」に積極的に取り組んでまいります。
「平凡なことを、毎日、平凡に実行する。これを非凡と呼ぶ」
Andre Gide(アンドレ・ジッド)