平成27年度第1回会議の意見整理(PDF:160.9KB)

第1回会議における委員意見の確認と整理
消費者教育推進に向けた情報発信のあり方
● 現 在 の 消 費 者 へ の 情 報 提 供 は 、ど ん な 情 報 を 誰 に 提 供 す べ き か が 明 確 に な っ て い な い 。
●今は情報提供の手段や手法、提供機会の設定などが適切でない。
●現在の啓発活動や講座開催は、費用対効果や結果・成果の面で課題がある。PDCA
のチェックが必要。
●消費者教育の計画的実践のためにはターゲットを絞り、必要な情報を確実にそのター
ゲットに届ける必要がある。
●特定の世代(高齢者層)への情報提供に偏り、各年代に必要な情報が提供されていな
い。
●中年層にもネット取引等に関する消費者教育や情報提供が必要である。
●SNSを有効に活用すれば、消費者トラブルの発生抑制や市民が消費者問題にもっと
関心を持つきっかけづくりの効果が期待できる。
●消費者教育は、ライフステージごとに体系的に適切な情報提供がなされなければなら
ない。
●消費者を取り巻く社会環境の変化やそこから生まれてくる消費者問題をさらに整理・
分 析 し 、体 系 的 に 消 費 者 教 育 (消 費 者 へ の 情 報 提 供 )の あ り 方 を 考 え て い く 必 要 が あ る 。
消費者教育推進に向けた学校教育のあり方
●文部科学省等は「消費者教育推進法」の趣旨を鑑み、各学校での教育プログラムを見
直すべきである。
●大学教育の課程においても学生に対し適切な情報提供(教育機会の提供)がなされな
ければならない。
●小学校、中学校、高等学校の各段階における消費者教育のあり方を検討する必要があ
る。
●成熟した消費者の育成には、学校において体系的に消費者教育を行なう必要がある 。
●消費者教育の充実には、学校が果たす役割と負うべき責任が大きく、教育現場と消費
生活センターのような行政機関がさらに連携を図 るべきである。
●日常繰り返される契約行為の意味を正しく理解し、子供達には適正な契約行為によっ
て自己実現を果たすという積極的な姿勢を身に着けさせる必要がある。
●「コープしが」は大学生協などとも協働しており、機関誌等を通じて大学生等に情報
を発信するなどの協力が可能である。
消費者教育推進に向けた家庭や地域社会との連携のあり方
●学校における消費者教育を通じて、家庭内で世代間の消費者情報の共有を図りことも
可能となる。
●特に消費者教育の充実を図るべきところは、学校教育を通じての子供とその家族 への
消費者情報の発信である。
●幼児教育の場でも消費者教育を行い、園児と地域の高齢者などとのコミュニケーショ
ンを通じて世代間の啓発活動が可能となる。
●日常の消費経済(金銭管理)に関する教育は、家庭における教育が基本 であり、それ
はさほど難しいことではない。
消費者教育推進に向けた事業者との連携のあり方
●事業者は、悪質業者が出てくることで市民の消費行動が萎縮し、結果的にマーケット
が縮小する可能性があることを認識すべきである。
●事業者への消費者教育を通じて、事業者自らが悪質業者を排除することが消費者から
の信頼を得ることにつながり、適正な市場を維持するという考え方を認識する必要が
ある。
●事業者に対する消費者教育が必要であり、特に未成熟な消費者は事業者が率先して守
るという意識を持つことが必要がある。
●消費者保護には事業者の協力が必要不可欠であり、そのための事業者に対する消費者
教育のあり方も検討していかなければならない。
消費者教育推進に向けた「適格消費者団体」等のあり方
●消費者契約法が定める「適格消費者団体」のような迅速に動ける消費者団体の設立を
真剣に考えるべきであり、こうした団体が一般消費者の声を代弁して行動できる状況
を創造すべきである。
●消費者行政の推進には、消費者・行政・事業者の三者の協力が絶対必要であり、消費
者契約法が定める「適格消費者団体」のようなしっかりとした消費者団体がこの三者
協働の体制の下で設立・運営されるべきである。
消費者教育推進に向けた審議会として果たすべき役割
●消費者教育の具体的行動計画などは、現場での実践を通じて得られた現場の意向を十
分に尊重した上で行政が主体となって策定するべきものである。
●本審議会で大津市の消費者教育のあり方を検討するのであれば、審議会としての消費
者教育推進の考え方をまとめ、それを市長に報告することが考えられる。
但し、審議会は具体的な推進計画や行動計画までは策定しない。それは行政の仕事と
である。
●本審議会で消費者教育推進の考え方をまとめるにあたっては、1年くらいの時間をか
け、その検討過程では本審議会委員に加え、各専門分野の外部有識者による「専門部
会 」を 設 置 し 、本 審 議 会 で の 検 討 作 業 を サ ポ ー ト し て も ら う こ と も 検 討 す べ き で あ る 。
●「コープしが」は、県下に16万人の組合員がおり、その中で組合員の自主的活動の
テーマに『消費生活』を取り上げられれば大勢の場での意見交換も可能となる。