TV 報道検証 報告書 - 放送法遵守を求める視聴者の会

TV 報道検証 報告書
テレビ局: NEWS23
番組名:NEWS23
放送日: 2016 年 4 月 25 日
出演者: 星浩(アンカー)、駒田健吾(メインキャスター)、皆川玲奈(サブキャスター)、ドウトレイ・シリル
(記者)、宇内梨沙(アナウンサー)
検証テーマ: 北海道補欠選挙をめぐる与野党の動き
報道内容要旨:
・ 熊本地震 死者一人発見
・ エンブレム決定 白紙撤回の教訓は
・ 産後うつ 深刻な実態
・ 野党統一候補 与党に危機感
・ 号泣会見元県議に懲役 3 年求刑
・ 赤ちゃん殺害容疑 母親と義父逮捕
・ 貸切バス事業者 法令違反 8 割超
・ ハンセン病特別法廷 最高裁謝罪も
・ 公式エンブレム決定の一方で個展やネットで発信『落選展』
・ 拠点のはずが…庁舎が被災
検証報告(放送法第 4 条の見地から):
特になし
「印象操作」に関する所見(最高裁判例の見地から):
特になし
検証者所感:
北海道補欠選をめぐる与党と野党共闘の動きについて。結果として自民党候補が当選したものの、その票数差
を受けて与党内には「野党共闘に一定の効果があった」と危機感を覚えている、ということを伝えた。一方で「政
策の違いから、民進党・共産党の統一的な訴えかけが非常に難しかったのではないか」という選挙対策委員長の
声も取り上げられた。他方、民進党と共産党の声としては「接戦まで持ち込めたのは大きな一歩になった(民進・
枝野氏)」
「初デートにしてはうまくいった(共産・小池氏)」などを取り上げている。そして「TPP 先送りなど
休戦モードの永田町。与野党は参院選に目が向いている」と締めくくられ、与・野党のどちらかに肩入れするよ
うな内容は見受けられなかった。
スタジオでのコメントについて。星氏は「(政策の)バラバラは悪いのか」というテーマでコメントした。与
党の、野党に対する「バラバラではないか」という意見に対し、「自民党と公明党も憲法の考え方などで食い違
うところがある。半数の議席を獲得するということは幅の広い勢力なので多様性のある意見が否定されてはいけ
ない。(中略)大切なのは多様な意見がいっぱいあって、まとめていくこと。まとまったらそれに従う。そうい
う作法を学んでいく必要が野党にはある」とコメントした。ここでも放送法に定食するような、または視聴者の
印象を操作するような内容ではなかったと思われる。
備考:
放送法遵守を求める視聴者の会