テレビ局:TBS 番組名:NEWS23 放送日:2016 年 4 月 11 日 出演者:星浩(キャスター、朝日新聞社政治部特別編集委員) 、駒田健吾(キャスター) 、皆川玲奈(キャスタ ー) 、宇内梨沙(アナウンサー) 検証テーマ: 米国務長官の広島訪問→福島第一原発事故の現実 報道内容要旨: ・ 男子バドミントン 違法賭博の波紋 (福島の帰還困難区域からの桜の様子) ・ 2 歳長男を衣装ケースに…父「しつけのため」 ・ レストランから集団亡命 「富裕層脱北」の背景 ・ 米国務長官 広島を歴史的訪問 →「福島から考えた広島」と題し、星氏が「オバマ氏は核なき世界を訴えており、広島に来て核の無い世 界を訴える責任があると思う。 」とコメントした。 ・ ふるさとの桜 花見はバスの中から ・ 増え続ける「黒い袋」→「移染」福島事故後の現実 ・ 「発火装置置いた」兄殺害に関与か ・ 防犯カメラに…羊 1 頭分の肉盗む ・ サミット警備の警察官が事故死 検証報告(放送法第 4 条の見地から) : 米国のケリー国務長官が広島を訪問したとのニュースに、福島の避難区域のゲート前(満開の桜並木)からの 中継を交え、「福島から考えた広島」や「核なき世界」といった文言を用いるなどして、福島の原発と広島の原 発を同一視し、暗に原子力の平和的利用を含めたすべての核利用に反対しているとも取れる番組構成であっ た。 番組の最後には、ゲート前に立つ星氏が「(家族が)引き裂かれている現実、桜並木がゲートで分断されている 現実、また中間貯蔵施設のめどが立たない。そうした問題がまだまだ解決しない中で原発再稼働が着々と進め られていくということ、これは私、福島県出身の人間として大いに疑問を持っている」との発言を行った。 星氏の指摘する問題は現に存在しているので、それゆえに原発の再稼働に疑問であるという意見は、一つの 見解として有りうべきものである。しかしこの発言によって結果的に、 「原発再稼働の是非」という「意見の分 かれる問題」について、一方の意見だけを伝える番組となったことも確かである。 この一つの番組のみで放送法第4条の四の見地から問題視するべきとは検証者は考えないが、それでは同局の 他の番組で原発再稼働に賛成の意見が紹介されることがあるだろうか?と考えると、当会として注意深く見て いく必要のある案件ではあると思われる。 「印象操作」に関する所見(最高裁判例の見地から) : 特になし 検証者所感: 特になし 備考: 特になし 放送法遵守を求める視聴者の会
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