平成28年7月21日(木)放送分

TV 報道検証
テレビ局: TBS
報告書
番組名:NEWS23
放送日: 2016 年 7 月 21 日
出演者:星浩(メインキャスター)、駒田健吾(キャスター)、皆川玲奈(キャスター)、宇内梨沙(キャスター)
検証テーマ:東京都知事選挙
報道内容要旨:
・【最新】スポーツ仲裁裁判所が国際陸連の組織的なドーピングが行われたとしてロシアの陸上選手のリオオリ
ンピック出場を禁じた処分を支持、これに対しロシアが反発
・東京都知事選挙
鳥越俊太郎氏の女性をめぐる問題が週刊文春に報じられたこと鳥越氏の対応、ツイッターで小池百合子氏の殺
害予告がなされた、ということが報じられた。
また、鳥越氏、小池氏、増田氏の三候補の保育園視察を中心とした選挙運動の様子が報じられた。
・バングラデシュ、テロ事件を受けてイスラム過激派とのつながりが疑われる 10 人の公開捜査に踏み切る。こ
の内の一人であるデブナット容疑者の日本との関わりが明らかになった。
デブナット容疑者は立命館アジア太平洋大学の博士課程(在学中に大分大学にも勤務)を経て去年四月から立命
館大学の国際関係学部の准教授
・【考えるキッカケ】星浩「見えないネットワーク」
デブナット容疑者が日本滞在中にヒンドゥー教徒からイスラム教に改宗、過激思想に看過される、テロリスト
ネットワークに参加という変化が起こったがそのプロセスはデブナット容疑者の家族も知らない、世界のテロリ
ストとどう繋がっているかも全く未解明、日本にネットワークがあるのかないのか、世界のネットワークとどう
繋がっているのか、インターネットがどう使われているのかその辺の解明が必要、と星浩キャスターがコメント
した。
・夏休みスタート、企業が自由研究をお手伝い、東京ビッグサイト
一般の人々との接点を求め、少子化が進む中で早くからファンを獲得したい、将来の人材確保という企業の狙
いがある模様
・慶應義塾大学の大学病院、五歳の少女、生後三ヶ月の際に受けた手術で脳に後遺症が残り、両親が提訴
・入浴剤が発熱、子供のやけど報告が相次ぐ
・東京地検、中国籍の男性を誤って起訴していたとして起訴を取り消し
傷害事件での起訴取り消しは異例とのこと
・スポーツ報道
・【最新】茨城で相次ぐ地震、今夜も茨城県沖を震源に震度三の地震が発生
・政府、明日沖縄県を提訴、辺野古移設再び法廷闘争へ
VTR では経緯が淡々と伝えられた。
スタジオでは星浩キャスターが「昨日も高江のヘリパッド建設が強行されようとしているというニュースをお
届けしましたけれど、辺野古問題での国の提訴というのも参議院選挙を終えてこの辺野古問題について事態を動
かそうという安倍政権の強い意志なんでしょうが、でアメリカからもせっつかれているようなんですけど、十分
に話し合えないままだと禍根を残しますね。
」とコメントした。
・【世界はイマ】アメリカ、共和党大会の行われているクリーブランド
ロックの殿堂からの中継
トランプ氏がアーティストの名曲を無断使用されていると、アメリカ大統領選に音楽が与える効果が小さくな
いことが紹介された。
・天気予報
・22 日(金)の予定
アメリカ共和党大会、トランプ氏指名受諾演説
辺野古移設、政府が沖縄県を提訴
検証報告(放送法第 4 条の見地から)
:
・東京都知事選挙
三候補の選挙運動について報じられた時間は以下の通り(鳥越氏の週刊誌問題、小池百合子氏への殺害予告問題
は集計対象から除く)
鳥越氏:75 秒
小池氏:107 秒
増田氏:118 秒
選挙運動についての報道に限って言えば、増田氏の時間がやや多め、鳥越氏の時間がやや少なめであった。
なお、鳥越氏の週刊誌報道問題については 62 秒、小池氏への殺害予告問題については 46 秒の時間が別途、当
てられていた。また、その他の候補 18 名については 20 秒ほどの間に画像とテロップで 10 名、8 名の 2 グルー
プに分けられて紹介されていた。
選挙報道としては別段問題はないといえるだろう。
「印象操作」に関する所見(最高裁判例の見地から)
:
特になし。
検証者所感:
都知事選挙での候補に対する殺害予告とは物騒であるが、都知事選が恙無く終わることを願ってやまない。
備考:
放送法遵守を求める視聴者の会
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