傷病手当金・出産手当金 1 支給額の算出について 平成 28 年 4 月から傷病手当金・出産手当金の支給額の算出方法が変わっ ています。 平成 28 年 3 月までは、傷病手当金及び出産手当金(以下「傷病手当金等」という。 )の支給額は、 支給日における「標準報酬月額」をもとに算出していました。平成 28 年 4 月からは、法律改正に伴い 「支給開始日の属する月以前直近の継続した12カ月間の標準報酬月額の平均額」をもとに算出しま す。(支給開始日とは、実際に傷病手当金等の「支給を始める日」です。 ) 計算式 支給開始日の属する月以前直近の継続した 12 カ月間の標準報酬月額の平均 ÷ 30 2 × 3 例1 支給開始日が 4 月 10 日で直近の継続する標準報酬月額が 12 カ月ある場合 平成 27 年 平成 28 年 5月 標準報酬月額 6月 4/10 7月 8月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2月 3月 4月 280 280 280 280 300 300 300 300 300 300 300 300 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 (千円) 計算式 ①直近の継続した 12 カ月の標準報酬月額の平均額 (280 千円 × 4 カ月 + 300 千円 × 8 カ月)÷ 12 カ月 = 293,333.333 円 ②平均した標準報酬月額から日額を算出 293,333.333 円 ÷ 30 日 = 9,780 円(10 円未満四捨五入) ③日額の2/3の額が支給日額 9,780 円 × 2/3 = 6,520 円(1 円未満四捨五入) 2 支給開始日の属する月以前の直近の継続した標準報酬月額が 12 カ月未満 の場合は、次の①か②のいずれか少ない額をもとに算出します。 ①支給開始日以前直近の継続した各月の標準報酬月額を平均した額 ②支給開始月の属する年度の前年度 9 月 30 日における当組合全被保険者の平均標準報酬月額 例2 支給開始日が 4 月 10 日で資格取得日が 11 月 1 日のため直近の標準報酬月額が 12 カ月ない場合 ①支給開始日以前直近の継続した各月の標準報酬月額を平均した額 ②支給開始月の属する年度の前年度 9 月 30 日における当組合全被保険者の平均標準報酬月額 11/1 ① 11 月 標準報酬月額 440 平成 28 年 12 月 440 1月 440 4/10 前年度当組合 ② 2月 3月 4月 440 440 標準報酬月額 440 (千円) 340 (千円) 6 計算式 平均標準報酬月額 5 4 3 2 ①(440 千円 × 6 カ月)÷ 6 カ月 ÷ 30 日 = 14,670 円 1 > ② 340 千円 ÷ 30 日 = 11,330 円 ①と②を比べていずれか少ない額によって算出することになり、②の 11,330 円×2/3=7,553 円が 支給日額になります。 ※端数処理は例1と同じ 3 支給期間により算出方法が異なります。 例3 支給申請期間が平成 28 年 3 月 16 日から平成 28 年 4 月 15 日の場合 (支給開始日が平成 28 年 3 月 19 日の場合) ①平成 28 年 3 月 19 日から平成 28 年 3 月 31 日までは、従前の算出方法 ②平成 28 年 4 月 1 日から平成 28 年 4 月 15 日までは、改正後の算出方法 平成 27 年 標準報酬月額 3/19 平成 28 年 3月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 4 月 300 300 300 300 300 300 12 11 10 9 8 280 280 280 280 280 280 280 7 6 5 4 3 2 1 (千円) 計算式 ①3/19 から 3/31 までの算出 280 千円÷30 日=9,330 円 9,330 円×2/3=6,220 円 ②4/1 から 4/15 までの算出 (280 千円×7カ月+300 千円×5カ月)÷12カ月=288,333.333 円 288,333.333 円÷30 日=9,610 円 9,610 円×2/3=6,407 円 ※端数処理は例1と同じ ※平成 28 年 3 月 19 日から 3 月 31 日までは支給日額は 6,220 円ですが、 平成 28 年 4 月 1 日から 4 月 15 日までは 6,407 円になります。 280
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