保健事業実施計画 - 貝塚市ホームページ

平成 28 年度
保健事業実施計画
大
阪
府
貝
市
保 健 事 業
第1 保健事業の基本方針
1 目的 …………………………………………………………………………1
2 方針 …………………………………………………………………………1
第2 保健事業、特定健診の現状と分析
1 特定健診、保健事業の実施状況 …………………………………………1
2 平成 26 年度特定健診(法定報告)の結果 ………………………………4
第3 平成 28 年度の主な保健事業 ……………………………………………………7
-0-
第1 保健事業の基本方針
1.目的
この計画は、貝塚市国民健康保険の被保険者の健康の保持増進を図ることにより、
医療費の適正化を推進することを目的とする。
2.基本方針
(1) 特定健康診査・特定保健指導の推進
「貝塚市特定健康診査等実施計画」に基づいて特定健康診査・特定保健指導を
実施し、生活習慣病の早期発見と予防に努める。
また、被保険者の状況に応じた受診環境や保健指導体制の整備を図る。
(2) 人間ドック・脳ドック助成事業の推進
目的:特定保健事業と併用し疾病の早期発見、早期予防、早期治療に積極的
に努める。
対 象 年 齢:30 歳以上
市補助:人間ドック(26,000 円)、脳ドック(28,000 円)
(3) その他の保健事業の推進
健康の保持増進の啓発・健康相談・運動教室支援などを実施する。
第2. 保健事業、特定健診の現状分析
1. 保健事業の実施状況
(1)特定健康診査と特定保健指導
①特定健康診査の受診者数と受診率
対象者数(人)
受診者数(人)
受診率(%)
目標値(%)
平成 20 年度
14,659
4,499
30.9
25
平成 21 年度
14,513
4,494
31.0
30
平成 22 年度
14,366
4,788
33.3
45
平成 23 年度
14,519
4,908
33.8
50
平成 24 年度
14,513
4,917
33.9
65
平成 25 年度
14,517
4,706
32.8
35
平成 26 年度
14,372
4,642
32.3
40
*平成 25 年度以降の目標値は第二期計画策定による値
-1-
平成 20 年度から 24 年度にかけて受診率は微増ながらも増加していたが、目標の受診率
と大きな開きがあったことより、第二期計画で目標値の見直しをかける。
しかし、平成 25 年度から受診率が下降しており、未受診者対策を強化していく必要があ
る。
②特定保健指導対象者の割合及び特定保健指導の実施率
受診者数①
対象者数②
対象者割合 ②/①
終了者数③
実施率
③/②
平成 20 年度
4,499
563
12.5%
309
54.9%
平成 21 年度
4,494
510
11.3%
274
53.7%
平成 22 年度
4,788
573
12.8%
236
41.2%
平成 23 年度
4,908
613
12.5%
273
44.5%
平成 24 年度
4,917
552
11.2%
276
50.0%
平成 25 年度
4,706
490
10.4%
262
53.6%
平成 26 年度
4,642
480
10.3%
254
52.9%
特定保健指導実施率は高い水準で推移している。しかし平成 25 年度以降の国が示す第
二期実施期間の目標数値である 60%には達していない。
今後は高水準を維持し、さらなるアップを目指すための方策を検討する必要がある。
(2)人間ドック・脳ドック(平成 26 年度)
受診者:人間ドック
239 人、脳ドック 129 人
(3)その他の保健事業
①特定健康診査の結果説明会
目的:特定健康診査の受診者に生活習慣病予防のための栄養や運動等の個別相談を実施。
内容:保健師・管理栄養士による健康相談。
(要予約)
対象:特定保健指導対象者を除いた健診受診者
-2-
年度
開催回数
参加延人数
平成 20 年度
9
75
平成 21 年度
14
77
平成 22 年度
16
86
平成 23 年度
16
88
平成 24 年度
17
106
平成 25 年度
18
85
平成 26 年度
17
102
平成 27 年度
17
(*)145
(*)尿蛋白陽性者(2+以上)の面接も含む
②健康教育(運動・食教室)
目的:国民健康保険加入者(主には特定保健指導利用者)に対して生活習慣病予防のため
の運動や栄養等の集団教育を実施。
内容:管理栄養士・健康運動指導士による健康教育。
(要予約)
運動教室
食教室
年度
開催回数
参加延人数
開催回数
参加延人数
平成 20 年度
8
44
3
22
平成 21 年度
8
98
2
28
平成 22 年度
11
131
2
25
平成 23 年度
12
133
2
23
平成 24 年度
11
90
2
19
平成 25 年度
12
129
2
35
平成 26 年度
12
104
3
33
平成 27 年度
12
108
4
39
-3-
③さわやか体操クラブの支援
目的:特定保健指導修了者等が、自主グループをつくりメタボ予防のため運動を継
続できるように支援する。
(平成 22 年度に発足)
内容:月 2 回、市立体育館に集合し自主グループで雇用している健康運動指導士のも
とウォーキング、筋トレ、ストレッチを実施。
(年 1 回郊外ウォーキング)
年度
開催回数
参加延人数
平成 22 年度
20
161
平成 23 年度
24
279
平成 24 年度
25
305
平成 25 年度
25
315
平成 26 年度
24
388
平成 27 年度
24
307
2.平成 27 年度作成「貝塚市国民健康保険 第 1 期データヘルス計画」より
(1)特定健診結果受診率について
特定健診受診率の比較
37%
35%
33%
33.3%
30.9%
29%
27%
32.0%
30.9%
31.0%
26.6%
25.1%
32.3%
31.4%
31%
34.3%
33.9%
33.8%
33.7%
32.7%
32.8%
27.3%
29.1%
27.9%
27.7%
25.5%
25%
平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度
貝塚市
大阪府
全国
平成 26 年度 年齢別特定健診受診率
40 歳代
平成 26 年度 受診率
50 歳代
18.3%
24.8%
60 歳代
35.5%
70~74 歳
39.7%
資料:法定報告
-4-
平成 25 年度の受診率をみると、男性、女性ともに大阪府平均をすべての年齢階層
で上回っているものの、貝塚市の平成 25 年度、26 年度の受診率を比較すると、男性、
女性ともに 40 歳代の受診率に低下がみられ、また、男性の 70~74 歳では 3.6 ポイ
ント低下しています。その他、受診者に占める3年間継続受診者の割合が年々増加
している。
平成 25、26 年度 性・年齢別特定健診受診率の比較
45%
45%
40.9%
40%
41.8%
39.4%
40%
35%
30.9%
35%
29.9%
37.3%
39.2%
30%
30%
31.0%
21.6%
25%
19.1%
17.8%
20%
21.2%
26.1%
20%
15%
18.8%
15%
10%
35.4%
35.3%
27.2%
25%
28.9%
22.3%
41.7%
10%
40歳代
50歳代
60歳代 70~74歳
平成25年度(男性)
合計
40歳代
平成26年度(男性)
50歳代
60歳代 70~74歳
平成25年度(女性)
合計
平成26年度(女性)
平成 25 年度 性・年齢別特定健診受診率の比較
45%
45%
40.9%
40%
30.9%
30%
30%
33.8%
21.6%
27.7%
19.1%
24.6%
16.4%
13.3%
35.4%
35%
29.9%
20%
15%
41.8%
40%
35%
25%
39.4%
34.5%
26.1%
25%
21.2%
20%
16.7%
37.0%
30.8%
22.3%
15%
10%
10%
40歳代
50歳代
貝塚市(男性)
60歳代 70~74歳
合計
40歳代
大阪府(男性)
50歳代
60歳代 70~74歳
貝塚市(女性)
合計
大阪府(女性)
3年間継続受診の推移
100%
80%
60%
26.6%
24.7%
23.4%
21.0%
24.9%
25.6%
24.0%
25.1%
不定期受診者
40%
20%
新規受診者
48.4%
49.7%
52.6%
54.0%
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
継続受診者
0%
資料:FKAC167
-5-
平成 26 年度の地区別の特定健診者数・受診率をみると、山手、浜手地区ともに前
年度に比べて受診率が低下しています。また地区・性・年齢別の受診率の状況をみ
ると、相対的に「浜手地区の女性」が高く、
「山手地区の男性」が低くなっている。
平成 26 年度 地区別の特定健診者数・受診率の状況
山手地区
年齢
性別
健診
対象者
40 歳代
健診
受診者数
浜手地区
健診
対象者
受診率
健診
受診者数
受診率
517 人
84 人
16.2%
734 人
137 人
18.7%
402 人
86 人
21.4%
660 人
149 人
22.6%
994 人
278 人
28.0%
1,654 人
534 人
32.3%
70~74 歳
731 人
251 人
34.3%
1,113 人
432 人
38.8%
40 歳代
433 人
75 人
17.3%
676 人
134 人
19.8%
417 人
109 人
26.1%
686 人
190 人
27.7%
1,234 人
471 人
38.2%
2,000 人
790 人
39.5%
880 人
341 人
38.8%
1,341 人
581 人
43.3%
5,608 人
1,695 人
30.2%
8,864 人
2,947 人
33.2%
50 歳代
男性
60 歳代
50 歳代
女性
60 歳代
70~74 歳
合計
資料:KDB システム「健診・医療・介護データからみる地域の健康課題」
地区別の特定健診受診者数・受診率の推移
平成 26 年度 地区・性・年齢別
受診率の状況
(人)
6,000
35%
34.4%
33.6%
5,000
4,000
1,743
3,000
31.0%
33.2%
40%
33%
1,735
30.6%
1,695
30.2%
2,000
3,020
34%
45%
2,993
2,947
32%
35%
31%
30%
30%
25%
1,000
29%
0
28%
平成24年度 平成25年度 平成26年度
受診者数(山手)
受診者数(浜手)
受 診 率(山手)
受 診 率(浜手)
20%
15%
40歳代
50歳代
60歳代
70~74歳
山手(男性)
浜手(男性)
山手(女性)
浜手(女性)
資料:KDB システム「健診・医療・介護データからみる地域の健康課題」
-6-
(2)医療費について
貝塚市は受診率やレセプト1件当たりの在院日数が全国・大阪府平均を上回っており、
1人当たり医療費も 25,030 円と、全国・大阪府平均と比べて高くなっている。入院レセ
プトの件数が全体に占める割合は、3.2%であるものの、費用では 42.9%を占めている。
平成 26 年度 医療費の状況
貝塚市
1人当たり医療費
25,030 円
受診率(千人当たり)
大阪府
府内 14 位
全国
23,122 円
23,292 円
672.928
655.543
670.435
/ 56 団体
入
院
外
費用の割合
57.1%
60.3%
59.7%
件数の割合
96.8%
97.4%
97.3%
入
院
費用の割合
42.9%
39.7%
40.3%
件数の割合
3.2%
2.6%
2.7%
18.5 日
14.8 日
15.9 日
1 件当たり在院日数
資料:KDB システム「地域全体像の把握」
「健診・医療・介護データからみる地域の健康課題」
総医療費に占める生活習慣病の医療費は 36.7%を占めています。内訳をみると
がん、高血圧症、糖尿病、慢性腎不全の順に割合が高くなっている。
生活習慣病の内訳
平成 26 年度 生活習慣病医療費とその内訳
生活習慣病
慢性腎不全
13.3%
高血圧症
15.7%
生活習慣病
36.7%
糖尿病
14.7%
生活習慣病以外
63.3%
がん
34.9%
脂質異常症
7.4%
その他
1.5%
虚血性心疾患
5.5%
脳血管疾患
6.9%
※「脳血管疾患」
:脳梗塞・脳出血(くも膜下出血を除く)
「虚血性心疾患」
:狭心症・心筋梗塞
「その他」
:動脈硬化・高尿酸血症・脂肪肝
「生活習慣病」
:糖尿病・高血圧症・脂質異常症・脳血管疾患・虚血性心疾患・慢性腎不全・がん
資料:KDB システム「健診・医療・介護データからみる地域の健康課題」
(調剤含む)
(3)メタボリックシンドローム該当者及び予備群の割合
-7-
貝塚市のメタボリックシンドロームの状況を全国・大阪府平均と比べると、該当
者の割合が男性、女性ともに高く、予備群の割合は女性が高くなっている
平成 25 年度 特定健診受診者に
平成 25 年度 特定健診受診者に
おけるメタボリックシンドローム該当者割合
おけるメタボリックシンドローム予備群割合
40%
20%
17.9%
17.3%
6.5%
5.8%
6.1%
貝塚市
大阪府
全国
30.6%
30%
26.5%
25.6%
8.6%
9.3%
15.3%
15%
20%
10%
10.4%
10%
5%
0%
0%
貝塚市
大阪府
全国
男性
女性
男性
女性
(4)特定健診受診者の生活習慣の状況
特定健診受診者の生活習慣の状況をみると、
「たばこを吸う」
「休肝日がない」で
は、男性は大阪府平均より高くなっている。
「週2日以上運動習慣がある」
「睡眠で休養がとれている」では、男性で、大阪府
平均より約7ポイント以上、女性で、10 ポイント以上低くなっている。
特定健診受診者の生活習慣の状況
27.0%
たばこを吸う
25.8%
6.0%
たばこを吸う
7.3%
21.6%
週2日以上
運動習慣がある
15.3%
週2日以上
29.3%
運動習慣がある
11.1%
寝る前2時間以内に
よく夕食を摂る
14.5%
25.4%
4.6%
寝る前2時間以内に
よく夕食を摂る
6.9%
7.4%
よく夜食を摂る
9.1%
4.8%
よく朝食を抜く
6.7%
47.4%
休肝日がない
45.9%
睡眠で休養が
とれている
37.1%
睡眠で休養が
とれている
44.0%
10% 20% 30% 40% 50% 60%
平成26年度
貝塚市男性
9.5%
2.7%
よく朝食を抜く
休肝日がない
0%
6.5%
よく夜食を摂る
平成26年度
大阪府男性
-8-
3.8%
11.6%
13.0%
29.1%
40.0%
0%
10% 20% 30% 40% 50% 60%
平成26年度
貝塚市女性
平成26年度
大阪府女性
第3 平成28度の主な保健事業
1)特定健康診査と特定保健指導
平成25年3月策定の「貝塚市特定健康診査等実施計画 第二期」における
最終目標値である特定健康診査及び特定保健指導の実施率60%の達成に向け、引
き続き対象者に働きかける。
また、特定健康診査を受診された方に、生活習慣病予防のチラシを送付し、肥満
を伴わない方も含め、生活習慣病予防や重症化予防を引き続き実施していく。重症
化予防では、高血圧・糖尿病の受療状況を把握し、これらのことが脳卒中・心筋梗塞・
慢性腎不全の発症数の減少につながるよう展開していく。
(1)特定健康診査の実施
①集団健診 年 14 回(保健センター・山手地区公民館・三ツ松団地集会所)
②個別健診 平成 27 年 4 月末(特定健康診査受診券発送後)~平成 28 年 2 月末の
間(府内の委託医療機関)
(2)特定健康診査未受診者対策
①集団健診時(一部日程)に血管年齢測定・骨密度計測コーナーを追加
②国保新規加入者、平成 27 年度に 40 歳到達者へ受診勧奨はがき発送
(10~12 月:対象約 400 名)
③コールセンター委託による電話勧奨 (10~翌 2 月:対象約 2000 名)
④はがき勧奨 :11 月末時点で受診のない者を対象に一斉案内通知
(1 月末:約 1 万人)
⑤職域健診結果情報提供勧奨の強化
コールセンターと連携
(3)特定保健指導の実施
①直営 年 83 回 (保健センター・山手地区公民館:運動教室・食教室含む)
(*希望による訪問での保健指導あり)
②運動・食教室開催
運動・・・年 12 回
食・・・・年 4 回
③追加再検査の実施
対象
クレアチニン・eGFR値・尿アルブミン検査を追加
積極的支援対象者、尿蛋白陽性者(2+以上)
糖尿病性腎症重症化予防事業参加者
2)人間ドック・脳ドックの助成
-9-
3)その他の保健事業
①糖尿病性腎症重症化予防事業
②特定健康診査の結果説明会
③特定健康診査の要医療者の保健指導
尿蛋白(2+)以上の者(CKD 治療者を除く)
非肥満者のうち特定健診検査数値 血圧 160/100mmHg以上の者
HbA1c 6.5%以上(未治療者)の者
④禁煙教育:集団特定健診場面における喫煙者へのパンフレット配布
個別保健指導場面での禁煙支援・希望者へのパイポ配布
⑤さわやか体操クラブの支援
4)アウトプット(事業実施量)指標
特定健診受診率向上対策の行動目標(計画)値・内容
現状値・内容
目標値・内容
(平成 27 年度)
(平成 28 年度)
集団実施回数
13 回+予備日 1 回
14 回
個別実施時期
4~翌年 2 月
4~翌年 2 月
随時
随時
広報
2回
2~3 回
ホームページ
常時
常時
公共機関*1
公共機関*2
診療所の一部
診療所多数
電光掲示板
常時
常時
発送回数
3回
4回
発送時期
秋~冬
10~翌年 1 月
国保年金課分
100 件
125 件
コールセンター委託分
2,000 件
2,250 件
40 件
45 件
他機関連携
2 ヶ所*5
2 ヶ所
コールセンター委託
未実施
実施
前年度実績参照
10 件
20 件
アウトプット指標
特定健診実施内容
他機関連携(会議・打ち合わせ・FAX 等)
健診PR内容
ポスター掲示
郵便
受
診
勧
奨
方
法
電話
訪問
職域健診情報
提供勧奨
*1
:公共機関
市役所本庁・保健センター・浜手地区公民館
*2
*1
の機関+山手地区公民館
*3
*2
の機関+図書館
:公共機関
:公共機関
*4
:5 回のうち保健センター郵便物への同封含む
*5
:教育委員会・浜手地区公民館
- 10 -