ものづくり産業のアジア展開可能性調査事業委託業務 企画提案仕様書 1 業務名 ものづくり産業のアジア展開可能性調査事業委託業務 2 業務期間 契約の日から平成 29 年 3 月 31 日まで 3 業務目的 【背景】 本県はものづくりの基盤となるサポーティング産業の集積が少 ないことから、県内生産技術の高度化が立ち後れており、発注者 の用途に応じた製品開発力など、県内企業の生産性向上や製品の 高付加価値化への対応が求められている。 既存の支援機関では基礎的な研究や短期の技術相談に限られることが多く、事業化まで たどり着く支援機能が不十分であることが多い。そのような中、平成 22 年度に始まった 金型技術研究センターによる支援では民との連携により効果的な製品開発支援実績をあ げている(下図)。現在、金型技術研究センターは沖縄県工業技術センターの1セクショ ンとして位置づけられているのみであるが、技術支援ニーズの広がりなどもあり、今後は より強固な体制の下、ものづくりの様々な分野に対応でき、且つより事業化を重視した支 援体制が求められている。 モデル:金型 官(金型技術研究センター)と民(ものづくりネットワーク沖縄)の連携による製品開発支援 【効果】 ○公共性を維持したまま、自由度の高い活動が可能 ○年度途中でも企業との連携や人材の雇用が可能 ○企業間連携のコーディネートを効果的に行うこと が可能 【目的】 本県では、アジア経済戦略構想において県が目標とする、沖縄のものづくりを全体的に 牽引するものづくり振興センター(仮称)といったものづくり産業推進拠点の確立に向け た様々な施策を展開することとしている。このため、沖縄県のものづくり産業を高度化し、 産業へのひろがり・波及効果の大きな、新たなものづくり振興体制の構築について検討す ることを目的に、本調査において、ものづくり振興体制に必要な機能や組織体制に関する 指針を策定する。 1 事業スキーム 4 業務概要 (1)県内調査 (2)県外調査 (3)検討委員会の設置及び運営 (4)ものづくり振興体制方針の策定 5 委託内容 沖縄県が策定したアジア経済戦略構想におけるものづくり振興センター(仮称)の設置 に向けて、以下の調査を実施し、県内サポーティング産業の課題、県内製造業のニーズ、検 討委員会の設置・運用、支援機能の構築に関するプロセス等についての具体的な提案のもと 実施する。 (1)県内調査 本県サポーティング産業の現状調査、県内製造業のニーズ調査、今後の新たな産 業へサポーティング産業が貢献する可能性調査等を実施する。 【実施にあたっての提案内容の例】 ア サポーティング産業関連企業の形態(技術、雇用、設備等) イ 県内サポーティング産業関連企業及び製造業の支援機関に対する要望。 (これまでの支援実績、支援を求めなかった場合の理由含む) ウ 本県の特徴にあわせた製造業業種別の強み、課題について。 エ アジア経済戦略構想における各産業への貢献や連携に向けた手法や方策。 2 (2)県外調査 他県の支援体制や、類似環境における先行事例、ものづくり振興に係る計画や管 理体制など、他県の状況に関する調査や関係者へのヒアリング等を実施し、本県の 製造業構成や立地環境をふまえた沖縄の現状と可能性を調査する。 ※必要に応じて県職員が同行する。 【実施にあたっての提案内容】 ア 調査に最適な場所を最低3カ所抽出する。 イ 本県の特性に沿った比較ポイントや調査の視点、方法を提案する。 ウ 支援機関設置におけるスケジュールやそのときの課題に関する情報についても 収集を図る。 エ その他 (3)検討委員会の設置及び運営 県内外の有識者を構成委員とする検討委員会を4回程度開催し、上記調査内容を ふまえて本県のものづくり振興体制を検討する。 【実施にあたっての提案内容】 ア 有識者との検討委員会を設置するにあたり、運営方法及び招聘する委員を6人 程度提案し、その有識者構成を提案すること。 イ その他 (4)ものづくり振興体制方針の策定 検討委員会の内容をまとめ、ものづくり振興体制の方針を策定する。 【実施にあたっての提案内容】 ア ものづくり振興体制を構築するにあたって本県で優先的に取り組む支援機能、 分野、支援方法の検討を含めること。 イ 6 行政と民間との連携のあり方について提案すること。 成果品 成果品として次のものを納品すること。 (1) 概要版 100部 報告書 20部(※表、グラフ、図等を含めること) (2) 報告書、概要版の電子ファイル 一式 7 業務の実施状況に関する事項 (1) 事業の進捗状況を原則毎翌月 10 日までに沖縄県に報告すること。 (2) 提案者が、この委託事業により作成された報告書等の成果物及び取得した著作権 は県が承継するものとする。 3 ただし、本意宅業務の実施にあたり、第三者の著作権その他の権利に抵触する場 合については、受託者の責任をもって処理すること。 8 予算に関する要件 本委託業務に係る予算は平成 28 年度 9,350,000 円以内(消費税含む)とする。この 範囲内で、効率的かつ効果的な業務を企画すること。 ただし、この金額は、企画提案のために設定した金額であり、実際の契約金額とは異 なる。 9 再委託に関する制限 (1) 再委託の範囲 契約の一部を第三者に委託し、又は請け負わそうとするとき(以下「再委託」 )は、 以下の業務については、県への事前の承認を受けて再委託を行うことができる。 ① 県内調査、県外調査を実施する上での業務補助に関する再委託 ② 検討委員会を運営する上での業務補助に関する再委託 ③ その他、県と協議の上、再委託が認められた場合 (2) 一括再委託の禁止 委託業務の契約金額の1/2を超える業務、委託業務に関わる統括的かつ根本的な 業務に関する再委託は禁止する。 (3) 簡易な業務の内容 第1項の規程に関わらず、以下の簡易な業務については事前の承認を要さずに再委 託(または外注)を行うことができる。 ① 資料の収集・整理・複写・印刷・製本 ② 議事録作成、原稿・データの入力及び集計 (4) 再委託の相手方の制限 再委託の相手方は、本契約の公募に参加していた者、指名停止措置を受けている者、 暴力団又は暴力団と密接な関係を有する者を選定することはできない。 10 その他 (1) その他、本仕様書に明記されていない事項で、当然具備されなければならない事 項は、これを省略してはならない。 (2) 本仕様書に記載されていない事項が発生した場合、あるいは本仕様書の記載事項 に疑義が生じた場合は、沖縄県へ質問書により照会すること。 4
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