科目名 ジェンダー論 担当者 池田 政子/山内 幸雄 開講期 後期 単位数 2単位 履修年次 時間数 1 30時間 必修選択別 授業形式 カテゴリ 【科目の目的】 社会的文化的性差・歴史的構築物としてのジェンダーについて、歴史を振り返りながら理解を深めるように、男女 共同参画をめぐる現代的・地域的諸課題について扱う中で、自らの生活と生き方を見直す機会を提供する。授業で は、心理学的観点や法学的観点から、現代日本におけるジェンダーに関する諸問題について解説する。 【到達目標】 (知識・理解) ジェンダーに関する基礎的な知識を身に着け、男女共同参画をめぐる地域の諸課題と関連させながら理解し、説明 できる。 (思考・判断・表現/思考・技能・実践) 現代の様々な問題について、ジェンダーの視点から自らの考えをまとめ、伝えることができる。 (態度・志向性) ジェンダーの視点で問題を発見し、主体的に学び、考えようとすることができる。 【授業内容】 Part 1:「 ジェンダー」 とは 第1回 オリエンテーション――「 ジェンダー」 とは? 日本の男女平等度は? 女性史とジェンダー 第2回 女性としての/男性としての「 私」 :自分自身のジェンダー・アイデンティティを意識する 第3回「『ジェンダー』って、何?」(大型紙芝居によるワークショップ)(*) 第4回 ジェンダー化と保育・教育・メディア 第5回 立案・決定への参画とジェンダー (*) Part 2:法とジェンダー 第6回 男性から見たジェンダー問題 第7回 男女共同参画社会基本法とジェンダー 第8回 女性の貧困と雇用問題 第9回 性暴力と人権 第10回 自治体のジェンダー平等の推進 Part 3:セクシュアリティとジェンダー問題 第11回 「デートDV」について考える 第12回 「 結婚」 のジェンダー問題①―なぜ、結婚するのか/しないのか 第13回 「 結婚」 のジェンダー問題②―結婚生活・子育てとパートナーシップ 第14回 <性>に関するジェンダー・ギャップ 第15回 <性>の多様性:トランスジェンダーについて考える(*) [上記のうち、Part2、第6回∼第10回を山内が担当し、他は池田が担当] 【教育方法】 ジェンダー問題を多角的・具体的に理解するために、毎回配布するワークシートや資料、映像に基づいて講義し、 受講生同士の話し合いを含めながら双方向的に進める。また*印の回は、地域社会で男女共同参画推進に取り組ん でいる方々やトランスジェンダーの当事者の方などをゲスト講師に招いて、学びを深める。 【評価方法】 (知識・理解) 知識・理解/態度・志向性:各回のふり返り内容(30%) 思考・判断・表現:課題レポート(70%) (思考・判断・表現/思考・技能・実践) 知識・理解/態度・志向性:各回のふり返り内容(30%) 思考・判断・表現:課題レポート(70%) (態度・志向性) 知識・理解/態度・志向性:各回のふり返り内容(30%) 思考・判断・表現:課題レポート(70%) 【必携図書】 テキストは用いず、必要な資料はそのつど配布します。 【参考図書】 「 ジェンダーの発達心理学」 (ミネルヴァ書房)、「ジェンダー心理学」 (朝倉書店)、「 0歳からのジェンダー・フリ ー:男女共同参画*山梨からの発信」(生活思想社)、「岩波女性学事典」 (岩波書店)、「ジェンダー視点の実践 活動ー未来につなげる男女共同参画」(生活思想社)など。 【履修上の注意】 ・出席の確認をふくめ、毎回授業内容についての「ふり返り」を提出してもらい、評価の一部とします。 ・履修希望者が教室の受容範囲を超えた場合、保育士資格課程履修生を優先するとともに抽選などで対応する場合 があります。 【学生へのメッセージ】 日頃、当たり前と思っている「 男性/女性として」 の自分自身の意識や役割行動が、歴史的・社会的にどう作られて きたのか、あらためて考えてみましょう。両性の関係やジェンダーについて身近な問題を通じての、また法的視点 からの考察を交えながら<性>を見直してみることで、自身の<人生>に関する新しい見方が得られるでしょう。 話し合いやグループ作業を通じて、いろいろな人の意見を聞くことも貴重な体験です。積極的に話し合いや発表に 参加してください。
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