小中学校教育用タブレットシステム整備事業 委託業務仕様書 平成28年 4月 淡 路 市 教 育 委 員 会 小中学校教育用タブレットシステム整備事業委託業務仕様書 1 事業概要 (1) 件名 「小中学校教育用タブレットシステム整備事業委託業務」 (2) 目的 淡路市教育委員会が、教科指導等におけるタブレット型コンピュータ(以下「タブ レットPC」という。 )の更なる活用を通じて児童生徒の学習意欲の向上、授業改善を 推進するに当たり、システム構築、運用サポート、障害発生時の対応等安定的なシス テム運用を実施することを目的とする。 (3) 対象 平成30年度までに淡路市内小学校4年生から中学校3年生までの児童生徒及び教 員がタブレット端末を1人1台配備出来る体制を構築するに当たり、使用する全ての タブレット端末(既存端末 1,038 台及び下記タブレット端末導入計画に基づく新規導 入台数分)及び無線LANアクセスポイントを対象にシステム構築、運用サポート及 び保守業務を行う。 【参考】タブレット端末導入計画 区分 既存台数 新規導入台数 合計 平成28年度 平成29年度 平成30年度 1,038 台 1,688 台 2,338 台 650 台(予定) 650 台(予定) 2,338 台 2,988 台 650 台 1,688 台 * 翌年度以降のタブレット端末(別調達)の導入台数は変更する場合がある。 (4)内容 ア システム構築 イ 運用サポート ウ システム保守 (5) 期待される成果 安定的なタブレット活用教育システムを構築し、運用することで、全ての小・中学 校において教育の特色化を図るとともに、21世紀を生きぬく力を育む教育を推進す る。 ア 児童・生徒 (ア) 学習意欲の向上や高まりが期待できる。 (イ) 基礎的・基本的な知識・技能の習得についてのより一層のきめ細かい指導により、基 礎学力向上が期待できる。 (ウ) 21世紀型学力(知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・ 表現力)が育成される。 イ 教職員 (ア) 教職員の教育研究活動の定着化と恒常化が図られる。 - 1 - (イ) 児童生徒が主体的に学ぶ姿勢を引き出せる授業スタイルへ変革する。 ウ 保護者・地域住民 学力向上及び21世紀型学力育成により、淡路市の教育に対する信頼が高まる。 2 範囲 本仕様書は、淡路市における「小中学校教育用タブレットシステム整備事業委託業務」 の仕様について規定するものである。なお、本仕様書に定める内容を適正に履行しない 等、受託者として不適当であると判断した場合、淡路市教育委員会は、本契約を契約期 間に関わらず解除又は受託者に損害賠償を請求することがある。 3 契約期間 平成28年7月1日から平成31年3月31日まで 4 事業計画(案) (1) 平成28年度 市内小中学校それぞれ1校を実証校とし、小学4~中3までの 全教員、全児童生徒にタブレット端末を配布し、無線LAN環境 の整備を行う。 (2) 平成29年度 市内小学校全教員、小4以上の全児童生徒にタブレット端末を 配布し、無線LAN環境の整備を行う。 (3) 平成30年度 市内中学校全教員、全児童生徒にタブレット端末を配布し、無 線LAN環境の整備を行う。 5 納入物 (1) 無線LANアクセスポイント(ACアダプタ付) 無線アクセスポイントは、タブレット端末を普通教室でインターネットに接続する ことを役割とし、以下に示す仕様もしくは同等以上のものを導入する。 平成30年度までに全ての市内小中学校普通教室及び特別教室に無線LAN環境を 構築する。 デュアルラジオバンド(IEEE802.11n/a、802.11n/b/g)対応であるこ と。 証方式として WEP、IEEE802.1X、WPA-PSK/WPA2-Personal(TKIP/AES)、 WPA2-Enterprise(TKIP/AES)に対応すること。 IEEE802.11i 本体 Wi-Fi Protected Access2(WPA2)をサポートしてい ること。 暗号化方式として WEP(64/128)、TKIP、AES に対応すること。 SSID、VLAN、QoS 認証方式のグループ化に対応すること。 SSID 毎に認証方式の設定が可能であること。 MACアドレスフィルタリングが可能なこと。 チャネルを変更すること無く、干渉波対策を行える機能を有するこ - 2 - と。 クライアント間相互参照防止機能を有し、APを跨がる端末間も通 信を遮断可能なこと。 100台以上の端末から無線接続する機能を有すること。 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T 規格に対応すること。 802.1Q ベースタグ VLAN に対応すること。 タグVLAN利用時、同一 VID 上に複数の SSID を設定出来ること。 ACアダプタ及び IEEE802.3af 規格 PoE の両給電方式に対応するこ と。 最大消費電力は12W以下であること。 省エネ機能を有すること。 動作温度範囲が-10〜+55℃に対応していること。 CUD、カラーユニバーサルデザイン認証を取得していること。 5年間無償保証付きであること。 ルーター機能としてIPマスカレード、DHCPサーバ機能を搭載 していること。 ハードの変更なく統合管理型としても使用できること。 設定画面は日本語表示であること。 (2) 管理用ソフトウェア 平成28年度以降導入する全てのタブレット端末の管理ならびにソフトウェアをイ ンストールする。 以下に示す仕様若しくは同等以上のものを導入する。 ・ 盗難・紛失時の対策のため、MDMプロファイルが削除された 場合でも、端末のリモートワイプを実行する仕組みを有している こと。 ・ 盗難・紛失時の対策のため、端末位置情報の取得を行う機能を 有していること。 ・ 端末利用者(管理者を除く教員、児童・生徒など)による設定 変更を抑制するため、MDMプロファイルが削除された場合でも 削除されない構成プロファイルを配信出来る機能を有しているこ 要件 と。(※) ・ 「AppStore の利用制限」などの運用上で変更が多く見込まれる 設定を管理者がMDMの操作のみで変更出来るよう、(※)とは 異なるプロファイル配信の仕組みを有していること。 ・ 不正改造(JailBreak)の検知を行う機能を有していること。 ・ 管理者にて使用する管理画面は、Webブラウザにて動作する こと(特別な管理ソフトウェアを必要としないこと。)。 ・ 管理画面にて、端末管理とアプリ配信管理を一元的に行うこと - 3 - ができる機能を有していること。 ・ アプリケーション初回展開、追加時の展開を考慮し、Volume Purchase Program における「管理対象の配布」に対応しているこ と。 ・ 現在稼働中の端末に対して、同ソフトウェアの管理下に置くこ と。そのために係るソフトウェア利用料及び作業経費等一切の金 額を本事業に含むこと。 ※ 6 参考製品:Inventit 社製 「MobiConnect」 納入台数 納入物 平成28年度 平成29年度 平成30年度 無線LANアクセスポイント 50 台 50 台 20 台 650 台分 650 台分 650 台分 管理用ソフトウェア * 翌年度以降において歳出予算について減額又は削減があった場合には納入台数を 変更する場合がある。 7 納入場所及び指定期日 前述記載の物品は以下納入場所に指定期日までに利用可能な状態で納めること。 (1) 納入場所 ア 淡路市教育委員会教育部学校教育課 〒656-2292 兵庫県淡路市生穂新島8番地 TEL 0799-64-2519(直通)0799-64-0001(代表) FAX 0799-64-2566 イ 市立小中学校(納入前には淡路市教育委員会教育部学校教育課に連絡すること。) 名称 位置 名称 位置 塩田小学校 塩尾430-2 石屋小学校 岩屋529-1 志筑小学校 志筑1578 岩屋中学校 岩屋2875 中田小学校 中田4390 北淡小学校 浅野神田78 生穂小学校 生穂2346-2 育波小学校 育波1345 佐野小学校 佐野900 北淡中学校 浅野神田114-1 大町小学校 大町上461 一宮小学校 北山1600 津名中学校 大谷1003 多賀小学校 多賀104 釜口小学校 釜口1326 江井小学校 江井2920 学習小学校 久留麻1724-1 一宮中学校 多賀145 - 4 - 浦小学校 東浦中学校 浦701 久留麻2600-1 * 江井小学校については平成29年度に一宮小学校へ統合予定。 (2) 納入期限 別途淡路市の指示による 8 業務内容 (1) システム構築 ア 納入する機器を正常に利用出来るよう設計・設定を実施すること。 イ 無線LANアクセスポイント等、ネットワーク機器の設計に当たっては既存環境 に影響を与えないよう環境調査を実施した上で設計・設定すること。 ウ 納入する機器の設計・設定に当たっては、淡路市と事前協議を実施の上、決定す ること。 また、翌年度以降については実証校でのネットワーク環境調査を実施した 上で、平成30年までに全ての市内小中学校普通教室及び特別教室に無線LAN環 境を構築することを想定した提案を行うこと。 エ 本事業に当たり、新規で校内LAN配線を実施する場合、教員及び児童生徒の安 全を最優先に授業や学校活動の妨げとならないよう工事時間・工事方法について淡 路市教育委員会と事前協議の上、許可を受けてから実施すること。 オ 淡路市が用意したタブレット端末への動作検証及び初期設定作業を行うこと。ま た、設定した端末のシリアル番号、IPアドレス、ホスト名、アカウント・パスワ ード等、運用管理に必要な情報一式をまとめた一覧表を提出すること。 カ タブレット用ソフトウェアのインストールには、淡路市が用意するライセンスを 利用し、管理ソフトウェアを用いてインストールすること。 キ 作業に当たっては、施錠可能な専用の場所を確保し、実施すること。 ク セキュリティ対策及びウィルス対策を実施すること。 (2) 運用サポート ア ICT支援員が常駐せずとも、正常に安定稼働可能な運用を支援すること。 イ 管理ソフトウェアによるアップデート、アプリ配信等を淡路市の指示のもと代行 し運用を実施すること。 ウ 淡路市立小中学校におけるタブレット運用において本仕様書1(5)(期待される 効果)に基づき、21世紀を生きぬく力を育む教育を推進するのに必要な研修会(e ラーニングを含む。 )を提案し、随時提供すること。なお、導入研修として、最低2 日の研修を実施すること。その際、日時については淡路市の指示に従うこと。 (3) システム保守 ア コールセンターを準備し、学校からの不具合に関する問い合わせに対応すること。 なお、センターには学校と同等環境を用意し、不具合を検証可能な設備を用意する こと。 イ 淡路市が用意したタブレット端末への動作検証及び初期設定作業の際に不具合が - 5 - 発覚した場合に、メーカーへの問合せ等の対応を行うこと。 ウ 教職員の異動や追加に伴う、端末増量などを考慮し、設定方法及び運用方法を提 案し、淡路市の許可の下、実施すること。 エ 安定的な稼働を支援するために、月に1回以上それぞれの学校を訪問し、納入し た機器の環境チェックを行うこと。また、その際に事前に協議し定められた台数分 のバックアップがなされているか確認すること。 オ タブレット端末に不具合があった場合には、適宜淡路市に報告すること。また、 定例会にて活動報告をすること。 カ タブレット端末に修理不能な不具合があった場合には、淡路市が用意した代替機 への再設定作業を行うこと。 キ 2学期及び3学期に業務進捗報告会を開催し、運用状況を報告すること。なお、 日時については淡路市の指示に従うこと 【参考】年間スケジュール 業務内容 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 教職員の移動に伴う設定作業 新規購入機への設定作業 導入研修 定例会 運用サポート、オンサイト保守対応等 * 上記年間スケジュールは状況により変更する場合がある。 9 成果物 (1) 提出書類 ア 納入物一覧表 イ ハードウェアシリアル番号一覧表 ウ ソフトウェアライセンス証書一式 エ ネットワーク及び機器設計書(IPアドレス、ホスト名、アカウント・パスワー ド等、運用管理に必要な情報一式) オ 運用保守体制表(担当者の所属・氏名・連絡先等) カ 管理台帳(タブレット及びネットワーク機器等のシリアル番号、管理用ソフトウ ェアとの紐付け、研修員との紐付け) キ 導入研修会用の資料 ク その他、淡路市が指定した資料一式 (2) 提出部数 正本1通、副本1通 計2通 (3) 提出期日 別途淡路市の指示による 10 業務の留意事項 - 6 - (1) 実施体制 本事業の受託者は本事業の遂行に当たり、複数の担当者を設置の上、業務の責任者 と副責任者を明確にすること。また、業務期間中受託者は、淡路市教育委員会及び教員 等関係者に対し、取組状況や調査研究状況の報告及び意見交換を行う場を設置するこ と。また、実施体制は、タブレット及び無線ネットワーク等の設計、構築、検査、保 守、運用の全てのフェーズにおいて、プロジェクト責任者から各担当者まで、業務経 験及び経験年数を記載すること。なお、これら体制については、契約締結後に提出す ること。 例:実施体制表 役割 担当者 業務経験 経験年数 所属、氏名 類似事業名、類似業務名 ○○年 同上 同上 ○○年 設計業務 同上 同上 ○○年 構築業務 同上 同上 ○○年 検査業務 同上 同上 ○○年 保守業務 同上 同上 ○○年 運用業務 同上 同上 ○○年 プロジェクト責 任者(PM) プロジェクトリ ーダ(PL) (2) 受託者の義務 本事業の受託者は、本事業を遂行するに当たり、関係法令及び本仕様書を順守し、 本事業の意図及び目的を十分に理解した上で、正確かつ丁寧に業務を実施しなければ ならない。 (3) 資料の貸与 本事業の受託者は、本事業の遂行に当たり、必要な資料について契約締結後に借用 書と引き換えに貸与する。貸与した資料については、その取扱に十分留意することと し、紛失や汚損のないように努め、委託業務が完了後、速やかに返納すること。市よ り貸与された資料については、本事業遂行以外の目的に使用してはならない。 (4) 機密の保持 本事業の受託者は、市の許可なく、本事業で知り得た情報や資料等について公表し てはならない。また、第三者に対し情報が漏洩しないよう十分な配慮をすること。 (5) 協議 本事業の受託者は、本事業の実施に際して詳細な事項及び本仕様書に記載のない事 - 7 - 項、作業内容について疑義が生じた時は、その都度市と協議の上、実施すること。 (6) 著作権 本事業で作成された文書、映像資料の著作権は特別に定めの無い限り、市に帰属す るものとする。 11 守秘義務 本事業の受託者(業務従事者を含む。)は、淡路市の個人情報保護及び情報セキュリ ティに関する条例並びに規則等を順守するとともに、本事業を履行する上で知り得た秘 密を漏らしてはならない。守秘義務は本事業完了後も負うものとする。 12 個人情報の保護 (1) 業務上、導入校の児童・生徒・教員の個人情報を取り扱う際には、淡路市の許可 を得るものとし、取扱いについて、次の要件を求める。 (2) 淡路市から同意を得た個人情報のみを取得し、同意を得た利用範囲でのみ利用す ること。また、目的外の利用は禁止し、そのための措置を講じること。 (3) 淡路市から提供する個人情報を第三者に開示または提供してはならない。 (4) 淡路市から提供された個人情報は、正確かつ最新の状態に保つとともに、情報セ キュリティ対策を実施し、これに対する不正アクセス、漏えい、滅失、き損の予防及 び是正を行うこと。 (5) 個人情報保護に関する法令、国が定める指針およびその他の規範、JIS規格「個 人情報保護マネジメントシステム-要求事項」を順守すること。 (6) 「個人情報保護マネジメントシステム」を定め、業務に携わる全てのプロジェク トメンバに周知し、その順守徹底に努めるとともに、個人情報保護管理責任者を中心 としてこれを定期的に見直し、継続的な改善に努めること。 13 その他留意事項 (1) 企画提案に関する経費等は、全て提案者の負担とする。 (2) 提出された書類は、受託者選定に伴う作業等に必要な範囲内において、事前の承 認を得ずに、淡路市が複製を作成することがある。 (3) 提出された資料は一切返却しない。 (4) 選考結果は非公表とする。 (5) 本仕様書及び本事業において疑義が発生した場合、双方協議の上、決定する。 (6) 本仕様書の業務により発生するネットワークの設定変更や附帯工事の一切は、請 負者の責任と提案価格の中で実施すること。 (7) 本仕様書の工事及び各種機器接続に要するケーブル類(LANケーブル、HDM Iケーブル、その他ケーブル)と工事部材は、提案価格の中で用意、施工すること。 以上 - 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