東京湾ツーリズム旅客船運航実証実験事業業務委託仕様書 1.名 称 東京湾ツーリズム旅客船運航実証実験事業業務委託 2.事業の目的・概要 東京湾での海上交通を活用し、将来的に東京都や神奈川県と連携した旅客船運航を見 据え、東京有明、船橋市、千葉市を結ぶ旅客船運航の実証実験を行うとともに、停泊地 におけるイベントや周遊観光ツアーを実施し、旅行ニーズが多様化する中での東京湾ク ルーズの可能性を調査する。 3.事業期間 契約締結日から平成29年3月24日(金)まで 4.事業内容 (1)旅客船運航 ① 海上運送法に基づく旅客不定期航路事業の許可及び事前届出により、貸切及び乗合 運航するものとする。ただし、貸切運航については、周遊観光ツアーを含むことと する。 ② 使用船舶の仕様は以下のとおりとする。 ア 東京港と千葉港間を航行可能であること。 イ 着席人数50名以上であること。 ウ 雨天時乗船可能であること。 エ 有明桟橋、船橋市浜町桟橋、船橋市高瀬町桟橋、千葉みなと旅客船桟橋に着桟 可能であること。 オ トイレ、マイク、スピーカー、CD・DVD対応AV機器等の附属設備を有し ていること。 カ 上記ア~オの仕様の船舶を、原則2隻運航できる体制を確保しておくこと。 ③ 有明桟橋、船橋市浜町桟橋、船橋市高瀬町桟橋及び千葉みなと旅客船桟橋間のうち 2点間以上を結ぶものとし、旅客船は1隻につき、原則、1日2回以上の運航をす る。 ④ 千葉みなと旅客船桟橋及び船橋市内桟橋の利用頻度は、一方に偏りのないこととす る。 ⑤ 運航における船舶係留場所の確保及び使用料を支払うこととする。 ⑥ 運航時における桟橋利用料を支払うこととする。 ⑦ 運航時期は、7月下旬から8月下旬の夏の時期とし、他の時期についても企画を提 案し、実施する。それぞれの実施期間については、委託者と協議し決定する。 ⑧ 運航日数は、概ね1ヶ月程度とする。ただし、実証実験事業に関する事業の採算性 及び需要見通しが検証できた場合については、委託者と協議の上、短縮することも 可能とする。 (2)観光バス運行、水上タクシー運航 1 ① 周遊観光ツアーを実施するため、観光バスの運行を行うこととする。 ② 上記①の観光バスの仕様は以下のとおりとする。 ア 車両は中型バス以上とすること。 イ バスガイドを配置すること。 ③ 千葉みなと旅客船桟橋からの水上タクシーの運航について提案(運航スケジュール) し、委託者と協議し決定する。 ④ 上記③の水上タクシーの仕様は以下のとおりとする。 ア 9人乗り以上とすること。 イ 運航コースは、千葉みなと~フェスティバルウォーク蘇我とすること。 ウ 運航期間は、(1)旅客船運航期間中の週末を原則とすること。 エ 当日の乗船受付及び案内を行うこと。 ⑤ 受託事業者は、上記③に係る桟橋利用料を払う。(必要となる場合) ⑥ 受託事業者は運行・運航及び旅客の安全確保の措置を行う。 (3)イベント、周遊観光ツアー造成 ① 千葉みなと旅客船桟橋、船橋市浜町桟橋及び船橋市高瀬町桟橋を起点とした周遊観光 ツアーを企画・造成する。 ② 旅客船運航と観光バス・水上タクシーおよび停泊地における観光イベントとの連携を 図り、一体的な企画とする。 ③ 企画にあたっては、委託者と連携し、事業の趣旨・目的に適した内容とする。 ④ 募集・販売・催行に当たっては、委託者と受託者が互いのノウハウを十分に活用する。 ⑤ 地域の観光振興にとって有益なものとなるよう努める。 ⑥ 参加料金は、委託者と協議し決定する。 (4)船上(内)サービス ① 船上(内)ガイドは、1運航につき1人以上配置する。 ② 乗客の属性に応じた演出を企画し実施する。内容については、委託者と協議し決定す る。 ③ 乗船者に対して県産品を提供する。内容については、委託者と協議し決定する。 (5)実証実験事業の広報 ① 県内外に対して認知度を向上及び利用促進を図るため、メディアや、交通機関、旅行 会社等と連携した広報活動を行う。 ② メディアを対象とした、試乗会等の PR イベントを実施する。 (6)実証実験結果の取りまとめ ① 利用者に対するアンケート調査を実施し、集計、分析をする。 ② 毎日の利用者数、利用率、参加料金収入を確認し報告する(観光バスや水上タクシ ーを含む。)。 ③ 事業採算性及び需給見通しを検証するために必要なデータを整理する。 ④ 今後の事業実施に係る問題点を精査し、解決方法を提案する。 2 (7)報告書の作成 上記4(6)の実施結果をまとめ、報告書(A4×6 部・その他電子データでも納 品)を作成する。 5.留意事項 (1)委託業務の実施に当たっては、委託者と十分協議し、その指示及び監督を受けなけ ればならない。 (2)委託業務の実施に当たっては、関係法令等を順守し、必要な諸手続きを行う。また、 安全性確保の措置を十分に行い、業務を履行する。 (3)委託業務に関して知り得た事項をみだりに他に漏らし、又は委託業務以外の目的に 使用してはならない。委託期間が終了し、又は委託契約が解除された後においても同 様とする。 (4)受託者は、委託業務の履行にあたり、自己の責めに帰すべき事由により委託者に損 害を与えたときは、その損害を賠償しなければならない。 (5)受託者は、委託業務の履行にあたり、受託者の行為により第三者に損害を与えた場 合には、その賠償の責めを負うものとする。 (6)委託業務の実施に当たっては、利用者を対象とした保険に加入しなければならない。 (7)有明桟橋の利用については、有明桟橋利用協議会へ入会し、利用規約を順守する。 (8)船橋市浜町桟橋及び船橋市高瀬町桟橋については、海上運送法に基づく旅客不定期 航路事業が実施可能な安全措置を行うものとする。なお、安全措置の実施に当たって は、事前に委託者並びに桟橋管理者と協議し、既存設備の仕様変更等の措置が必要な 場合については、本業務委託により行うものとする。 (9)参加料金の収入については、受託者の収入とし、必要経費等に充てるものとする。 (10)本事業を実施するための関係団体等との各種業務調整及び旅客船運航等の事業採算 性並びに需給見通しの検証を行うために別途設置する推進委員会に協力することと する。 (11)本仕様書に定める事項及び本仕様書に定められた事項以外に疑義が生じた場合は、 委託者及び受託者は遅滞なく協議を行うものとする。 3
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