上村菜々子 2004 年より油彩による絵画表現に出 会い制作を始める。 大阪芸術大学在学中に油彩による抽 象表現を研究・制作し、学内展示を積 極的に行った。 2010 年に多摩美術大学大学院に進学 し、油彩表現と平行して独自表現技法 「ビーズワックスエッチング(蜜蝋版 画)」による間接的な表現方法を取り入れたドローイング、及び、版画作品制作に取り 組み、抽象表現の技法研究と絵画の可能性についての研究を行った。 2012 年大学院修了後より現在に至るまでに、油彩表現とビーズワックスエッチングを 融合させて新たな描画法を確立し、対象を描いて平面作品を制作。蜜蝋による独特 の絵肌にエッチングの様な線の表現を合わせ、日本画のような空間を感じさせる。 2014 年より、遠方での滞在制作として壁画の制作もしている。室内外問わず、あらゆ る形・大きさのキャンバスで取り組むことも現在の課題のひとつである。
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