クラブヴォーバン会員制度 - club Vauban クラブヴォーバン

クラブヴォーバン会員制度
クラブヴォーバン (CV) では、
「持続可能なまちづくり」
に取り組む [ 企業 ] [ 個人 ] [ 学生 ] の方々を、会員と
して募集しています。
会費は、会員の皆さまに特典として還元するだけで
はなく、広く社会に「持続可能なまちづくりと社会
の実現」を普及、そして実現するために利用します。
会員特典
会員種別
⃝ 法人会員(年会費 10 万円 / 1 社)
⃝ 個人会員(年会費 1 万円 / 1 名)
⃝ 学生会員(年会費 3千円 / 1 名)
1. CV 会員メーリングリスト(ML)登録
※ 法人会員 3 名まで 個人・学生は本人のみ
CV 代表のジャーナリスト・村上敦ほか、専門
家や PT メンバーとの情報交換、PJ80 などセミ
ナー・講演会・JENA ドイツ合同視察会等への
先行案内
2. PJ80 セミナー無料ご招待
※ 法人会員 2 名まで 。個人・学生は本人のみ
CV プロジェクトチームによる定期セミナー
2016 年度は東京で5回・大阪で3回開催予定
3. PJ80 セミナーレポート配信
※ ML 配信
国内 CV 合宿セミナーへの個人・学生会員の参加は
1 人 10 万円
4. 国内 CV 合宿セミナー無料招待
※社員 1 名まで。2 人目よりプログラム参加費用は 1 人 10 万円
CV 代表と代表理事による少人数制の合宿セミナー
2016 年度は東京・大阪にて 1 泊 2 日で開催予定
5. PJ80 セミナー動画配信
※ 動画配信の許可が取れない場合もあり
6. 持続可能な発展を目指す自治体会議など
不定期イベントへの招待
※ 有料の場合もあり
7. CV ウェブサイトで法人会員名と URL の掲載
8. 法人会員の会社ウェブサイトやチラシでの
CV ロゴの使用
会員 ML
登録
法人会員
専門家
環境 / 建築 / エネルギー
不動産 / 都市計画等
+
持続可能なまちづくり エネルギー自立地域 をめざす
全国ネットワーク
法人会員のみ
全種別共通
◆
法人会員
個人会員
学生会員
持続可能な
+ まちづくりを
めざす自治体
持続可能なまちづくり エネルギー自立地域 をめざす
全国ネットワーク
10 万円 / 年
個人会員
1 万円 / 年
学生会員
3千円 / 年
お問い合わせ・申し込み先
一般社団法人 クラブヴォーバン事務局
〒105-0004 東京都港区新橋 2-5-6 大村ビル8階
◎
PJ セミナー 国内合宿
PJ
セミナー 動画配信 セミナー
不定期
※
※
イベント
※
3 名 / 1 社まで
2名 / 1 社まで
◎
◎
⃝
⃝
⃝
⃝
×
△
×
⃝
⃝
×
△
×
Email:[email protected] Tel :03-6205-4493 / Fax :03-5157-3178
URL :http://www.club-vauban.net
一般社団法人 クラブヴォーバン
クラブヴォーバンとは
クラブヴォーバンの活動
クラブヴォーバン (以下 CV)は、世界に先駆けて持続可能なま
ちづくりを行っているドイツ・フライブルク市の ヴォーバン住
宅地 を模範として、日本国内で
「持続可能な低炭素型のまち
づくり」
をめざす、あらゆる立場の人たちが学び集うためのネッ
トワーク (場 )です。
PJ80 セミナー(PJ80: プロジェクト CO 1990 年比マイナス 80%)
2
企業
団体
クラブヴォーバン ( 以下 CV) のプロジェクトチーム (PT) メン
バーが中心となり、右図の 5 つのテーマで毎年定期的にセミ
ナーを企画・開催しています。
専門家
研究者
CV は、
「持続可能なまちづくり」
をめざす活動に賛同し、自身
でも何らかの形で実行することに同意した全国の会員からの
会費によって運営されています。
自治体
持続可能なまちづくり × エネルギー自立地域 をめざす
全国ネットワーク
個人
学生
各省庁
①マクロ対策(都市計画 / 不動産 / 地域熱供給)
②自転車交通・健康促進 ③省エネルギー建築推進
④建築性能表示推進 ⑤再生可能エネルギー推進
代表あいさつ
日本のまちづくりを変革するために
皆さんの力で 持続可能な社会モデルを構築したい
日本では遅くとも高度成長期を終えた 80 年代には、経済と財政に余裕が
2016 年世界経済が混沌としていく中、日本でも異常気象を肌で感じる方
ある段階で、すでに当時分かっていた来るべき将来の超高齢化社会、および
が多いのではないでしょうか。
世界を見渡すと、COP21 で米中印 3 大国もい
人口減少社会に備えておくべきでした。
財政を均衡させ、若者や教育に投資
よいよ参加が決まり、2050 年に向けて大きく地球温暖化対策・脱化石社会
し、女性の社会進出を促し、気候変動対策やエネルギーの分野でも、早め早
に向けて動き出しそうな気配を感じます。
日本ではそんな中、96%も輸入に
めに投資してゆく取り組みが必要だったと、
過去 30 年間を総括できます。
頼っている化石燃料由来の発電所を大幅に増加・原発再稼働推進・大企
しかし残念ながらこれらの対策は十分に実施されませんでした。
そして、ま
業が買収され始める状況です。
財政面でも改善が見られることがなく、閉塞
すます
「まち・ひと」
を取り巻く状況は悪化しています。
感が漂っていることは否めません。
我々の子ども達が将来安心して暮らせる
こうした厳しい状況の中でクラブヴォーバン
(以下 CV)
は、日本のまちづく
社会を、
我々は構築しなくてはいけないのではないでしょうか?
りの未来を変革し、展望を開くための
「10 か条」
という旗を 10 年前に立てま
れるほどの驚きと絶望感で帰国しました。
日本人として「自分は良い住宅を造
も精神的にも、
豊かになることが目的とされたまちづくりの提案です。
っている!」
という自負心は崩れ去り、素直に、謙虚に学ぼうと、以来 9 年間ド
お陰さまでこの
「持続可能なまちづくり」
という旗に集まる仲間が増え、ネッ
イツ・ヨーロッパに訪問し学び続け、
ヴォーバンへの視察受け入れも 500
トワークは拡張し、とりわけ省エネ建築と再生可能エネルギーの分野では数
人以上になりました。
日本は東日本大震災、福島第一原発事故という体験を
多くの新しい取り組みが実践されています。
経て、
少しずつですが人々の意識は変化してきていると感じています。
CV ではこの分野の取り組みをさらに加速し、同時に交通・都市計画・地
ヴォーバンのような、持続可能な街を造りたい!という壮大な夢を掲げ、代
域経済活性化の分野でも新しい取り組みの実践を計画しています。
そのため
表の村上と始めた CV も、
皆さんのご協力やご支援もあり、
日本の地方創生で
のネットワークを強化し、
新しいアイデアを集め、
提案・議論し続けています。
代表的な自治体の皆さんと会合を定期開催できるなど、益々楽しみになって
皆さまにも新しい社会を築く取り組みに、そして CV の取り組みに関心を
きております。
持続可能な社会を構築するためのひとつきっかけになればと
持っていただけたら幸いです。
そしてこの「持続可能なまちづくり」というネッ
思い、
益々邁進していきたいと思います。
トワークに参加していただければ嬉しく思います。
これからも皆さん、
一緒に更に日本の社会変革を加速させていきましょう。
Murakami Aatsushi
自転車交通
健康推進
ドイツの省エネルギー建築と、日独の省エネ改修の今後
講師:金田真聡氏(ベルリンの設計事務所の建築士)
第2回 ドイツの再生可能エネルギーの推進とエネルギーシフトの全貌、
日本の再エネの今後
講師:梶村良太郎氏(AEE ドイツ再生可能エネルギー機関)
第3回 エネルギーパスによる建物のエネルギー性能表示の義務化
講師:田中信一郎氏(長野県環境部環境エネルギー課企画幹)
第4回 ファイナンシャルプラン 2.0 構想∼ FP の便利な使い方の発展形
講師:近藤智(CV 事務局長・CFP)
第5回 ホームインスペクションとエネルギー性能
講師:大西倫加氏(さくら事務所代表)
・長嶋修氏(不動産コンサル
タント)
第 6 回 低燃費型の集合住宅とプラスエネルギーハウス
講師:石川義和氏(
(株)低燃費住宅共同代表)
特別編1 ドイツの都市計画 & 自転車最新事情
講師:エルファディンク・ズザンネ氏(ドイツの交通・都市計画専門家)
特別編2 デンマーク・コペンハーゲンの自転車政策や自転車利用の実態
講師:ニールセン北村朋子氏(デンマーク・ロラン島在住ジャーナリスト)
再生可能
エネルギー
推進
持続可能なまちづくり × エネルギー自立地域 をめざす
全国ネットワーク
専門家との情報
持続可能なまち
PJ80 セミナー
交換やイベント
づくりをめざす
セミナー合宿 +
+
情報 /PJ
全国の自治体
開催・交流の場
レポート配信
支援
省エネ
建築推進
建物性能
表示推進
国内 CV 合宿セミナー
2009 年より毎年 CV 会員限定で合同視察セミナーとしてド
イツで行ってきたテーマを、2016 年度からは 1 泊 2 日の合
宿セミナー形式で、国内で実施します。CV 代表と代表理事
がつきっきりで指導する、少人数制の集中プログラムです。
CV メーリングリスト (ML) 情報発信
ML を通じて、CV 代表のジャーナリスト・村上敦ほか専門家
や PTメンバーとの情報交換、PJ80 などセミナー・講演会・
CV 国内合宿セミナー・JENA ドイツ合同視察会等への先行
案内、PJ80 セミナーレポート配信を行います。
※フライブルク市の建築・エネルギーを中心テーマとしたドイツ現地での
合同視察セミナーは、これまでと同じ内容で日本エネルギー機関 (JENA)
が実施します。
詳細は日本エネルギー機関までお問い合わせください。
(http://jena-web.jp/)
2007 年にドイツを訪問し、それまで自らが培ってきた建築常識を破壊さ
した。
自然・環境保護だけではなく、そこに住む人びとが経済的・物質的に
村上 敦
【2015 年度に開催した PJ セミナー ( 参考 )】
第1回
CVでは、専門家を集めた以下5つのプロジェクトチームを中
心に、定期的なセミナーなどで最新情報を発信し、懇親会など
で意見交流する 場 を提供しています。
代表
マクロ対策
代表理事
早田 宏徳
Souda Hironori
ドイツ・フライブルク市在住
ジャーナリスト・環境コンサルタント
マングローブ・クリエーション (株)代表
取締役 /(株)低燃費住宅 代表取締役
ゼネコン技術者を経て 97 年に渡独後、
持続可能なまちづくり・交通・エネル
ギーをテーマとして、ドイツや欧州の先
進事例を日本に発信。
著作に「フライブルクのまちづくり」
「欧
州のエネルギー自立地域」「ドイツの市
民エネルギー企業」
「キロワットアワー・
イズ・マネー」。
18 歳から住宅業界に携わり、渡独をきっ
かけに 2008 年に独立。省エネ建築の普
及を中心とした活動を行っている。
毎年 100 回程度の建築業界、エンドユー
ザー向けのセミナーを開催。
著書に「日本の住まいの新基準 低燃費住
宅」
「低燃費住宅 2」。
-1-
「持続可能な発展を目指す自治体会議」
【私たちのめざす新しいまちづくりのポイント】
環境・エネルギー・地域経済などの分野で先進的な取り
組みを行う全国の自治体と、CV のエネルギー・建築・都市 ◉ 域外にできるだけお金を流出させない
計画などの専門家が協力し、持続可能なまちづくりに向けた ◉ 地域に還元できる形で価値を生み出し
流入するお金を最大化する
具体策を議論する場として、
2015 年 2 月に設立しました。
日本では今後急速に人口減少が進み、地域経済が疲弊し、
半数以上の自治体が消滅の危機を迎えると考えられていま
す。
従来の人口増・経済成長を前提としたまちづくりでは、
地域の暮らしを維持することが難しくなるため、新しい考え
方のまちづくりが求められています。
◉ 地域内で雇用創出し経済を循環させる
エネルギー・交通・都市計画・通信など様々な分野で、右
の3つのポイントを満たす仕組みづくりを行い、住民の豊
かな暮らしを支えるまちづくりの実現をめざしています。CV
では、会員自治体同士の連携会議や自治体相互視察、各省
庁を招いた連絡会議などを開催、交流や懇親の場の支援を
行っています。
❶
❷
❸
❹
「地域内の経済循環」
❺
【 2016年3月現在のCV会員自治体 】
❷
北海道 下川町 ニセコ町
❶
❹ 巻町
岩手県 二戸市 ❸
❺
鳥取県 北栄町
-2-
プロジェクトチームメンバー
さまざまな分野で活躍中の「持続可能なまちづくり」
という共通の目標を持った専門家たちが、国内外か
らクラブヴォーバンに集まり、プロジェクトチーム
メンバーとしてネットワークを作っています。
マクロ対策
PT
リーダー
村上
そのメンバーたちがそれぞれの専門性を活かし、
1. マクロ対策 ( 不動産・都市計画・地域熱供給 )
自転車交通
健康推進
再生可能
エネルギー推進
リーダー
リーダー
PT
PT
2. 自転車交通・健康促進 早田
3. 省エネ建築推進 桑島
4. 建築性能表示推進 5. 再生可能エネルギー推進
上記の5つのプロジェクトチーム (PT) を結成し、CV
会員である企業・団体や自治体に向けて、国内外の
最新情報・ノウハウの提供や事業のサポートを行っ
ています。
業界初の個人向け不動産コンサルティング
会社「株式会社さくら事務所」を 1999 年に設
立、現会長。
「中立な不動産コンサルタント」
としてマイホーム購入・不動産投資など不
動産購入ノウハウや、業界・政策への提言を
行っています。
著書・メディア出演多数。
ニールセン
北村 朋子
ジャーナリスト・
コーディネーター・アドバイザー
建物性能
表示推進
リーダー
リーダー
PT
中谷
PT
今泉
プロジェクトチームのメンバーたちが中心となり
毎年セミナー(PJ80)などを企画・開催しています
長嶋 修
不動産コンサルタント
省エネ
建築推進
大西 倫加
( 株 ) さくら事務所
NPO法人日本ホームインスペクターズ協会
市瀬 慎太郎
CV 理事・イーソリューション ( 株 )
NPO 法人そらべあ基金
マーケティング・PR 業界を経てさくら事務
所参画。2013 年代表取締役社長就任。経営・
マーケティング全般に携わりながら、同社理
念である、
「人と不動産のより幸せな関係」
を
追求しています。
企業の CSR&社会貢献のプランニングや行
政のプロジェクトの運営、メディア
(新聞・ラ
ジオ・雑誌)の企画等を手がけています。
ま
た、全国の幼稚園・保育園に太陽光発電を
プレゼントするプロジェクトや子ども達への
環境教育活動を行っています。
中谷 哲郎
石川 義和
CV 理事
( 株 ) 日本エネルギー機関
( 株 ) 低燃費住宅
近藤 智
CV 理事・( 株 ) 低燃費住宅
近藤 FP 総合事務所
ファイナンシャルプランナー(CFP)
。東京大
学大学院修了後、自動車メーカーの技術職、
住宅・不動産会社の経営支援会社を経て独
立。
資金計画のプランニングから個人にも社
会にも財産となる家づくりを支えています。
小林 直昌
真建築事務所
デンマーク・ロラン島在住。
環境エネルギー
問題や持続可能な社会をテーマに取材活動
を行い、日本のメディアや企業のための取
材、撮影、視察コーディネートを行っていま
す。
デンマーク・インターナショナル・プレ
スセンター・メディア代表メンバー。
元住宅業界紙の取締役編集長。2006 年に
取材で代表理事の早田に出会い、やがて前
職を辞して活動を共にするようになりまし
た。住宅業界から行政まで幅広い人脈を活
かし、CV グループ各団体の活動の普及に取
り組んでいます。
香川県で創業 80 年の歴史を持つ地域ゼネ
コン ( 株 ) 石川組の代表取締役。持続可能な
社会の基盤となる住宅づくりのために、代表
理事の早田とともに ( 株 ) 低燃費住宅を設立
し、世界基準の省エネ住宅の普及に努めて
います。
環境性能・省エネルギー・自然素材・温熱環
境にこだわった省エネ住宅の設計を数多く経
験、既存住宅の断熱改修等の設計も行っていま
す。
家を建てた後の生活を考えたトータルな提
案・情報提供を行い、エネルギーパスの研修講
師も務め、
人材育成にも取り組んでいます。
永井 宏治
岩元 創
金田 真聡
梶村 良太郎
コーディネーター・アドバイザー
建築・都市・地域計画専攻。
ドルトムント工
科大学を卒業後、
エコセンター NRW に勤務。
現在は独立し、ドイツの建物の省エネ化につ
いて日本への知見提供の他、工務店や建材・
設備・ハウスメーカー、商社に対する日独両
国内でのコンサルを行っています。
屋根・板金マイスター
ドイツ・Michels 建築事務所
ドイツ・再生可能エネルギー機関
ドイツにて日本人初の屋根・板金マイスター
の資格を取得し、多数の現場を経験。約 20
年ドイツで過ごしたのち帰国し、現在は日本
で省エネ施工・改修の技術指導などを行い
ながら、新たな屋根工法の研究をしていま
す。
ドイツ・ベルリン在住の建築士。
日本のゼネ
コン設計部に勤務の後、2012 年に渡独。
現地
設計事務所後で、新築のみならず、省エネ改
修・保存建築物の再生などの建築物設計を
担当中。
ドイツの建築・社会から文化的側面
まで幅広く執筆・講演活動も行っています。
ドイツ・ベルリン在住。
ドイツ最大の再生可
能エネルギー広告・広報組織である「再生
可能エネルギー機関」にて唯一の日本人と
して勤務する広報の専門家。
ドイツ再エネ
の最前線で活躍しながら、日本への情報提
供を行っています。
-3-
今泉 太爾
吉田 登志幸
CV理事・日本エネルギーパス協会
いしずえ出版
CV 監事
( 有 ) オストコーポレーション北関東
不動産仲介業を営みながら、世界基準の省
エネ住宅を追求するため代表理事の早田と
ともにドイツに渡り、低燃費住宅を開発。国
土交通省不動産流通活性化フォーラム委
員、長野県環境審議会地球温暖化対策専門
委員などを歴任しました。
2001 年から木製三層サッシを販売。省エネ
住宅普及啓発につとめているところに東日
本大震災と原発事故が起こり、
日本のエネル
ギー転換と地域創成を両立させるべく、業界
間の繋ぎ役に従事しています。
また、エネル
ギーパス認定講習の講師として、普及と人
材育成に取り組んでいます。
川端 順也
桑島 隼也
一級建築士事務所
Pleasant Design
阪神・淡路大震災、東日本大震災を機に建築
が環境に貢献できることを模索。地域の気候
風土にあった新築住宅の提案、既存住宅の断
熱改修を手掛けています。広島の地域実務者
向けに省エネ改修のアプローチ研修やエネ
ルギーパス研修の関西での講師などを通じ、
人材育成にも取り組んでいます。
西村 健佑
環境政策研究者
ドイツ・ベルリン在住。2005 年に渡独し、ベ
ルリン自由大学環境政策研究所にて環境学
修士取得。現在は欧州の環境・エネルギー
政策の調査、通訳、翻訳を手がけるなど、日
本に欧州の正しい情報を伝える活動に取り
組んでいます。
-4-
( 株 ) For Chile
日本全国で家庭用からメガソーラーまで幅広く
再生可能エネルギーに関する商品の企画・開
発・販売・施工・アフターサービスを手掛けて
います。
創エネ事業のみならず、蓄電池、HEMS、
BEMS を合わせた省エネの提案・販売や省エネ
コンサルティングの提案も行っています。
ラウパッハ・
スミヤ・ヨーク
立命館大学 経営学科 教授
ドイツ生まれ。1990 年より、日本で企業の経
営コンサルタントや役員、代表取締役社長
を歴任。2012 年より立命館大学経営学部国
際経営学科教授。
「再生可能エネルギーと地
域経済」
をテーマに、学生の指導や日本社会
への提言を行っています。
クラブヴォーバンの考える家・まちづくり
クラブヴォーバンが考える家・まちづくりは、ドイツ・ ヴォーバン住宅地で採用された
フライブルクのヴォーバン住宅地で採用されたソーシャ 【 ソーシャル・エコロジーコンセプトの 10 か条 】
詳細や写真は HP(http://www.club-vauban.net)をご覧下さい。
ル・エコロジーコンセプトをベースとしています。
1
2
適度な人口密度による住宅地の実現
開発や再開発などにおいて、対象となる宅地の元の地形や既存の建物、
あるいはすでに存在する植生や樹木、とりわけ大木をできるかぎり保
存し、そうした既存対象物を主軸とした住宅地開発を目指します。植生
などがある一定程度維持されれば、そこでの生活環境は高いものにな
ることでしょう。
また、既存建物をリフォームすることは、スクラップ&ビルドよりもエ
ネルギーバランスや資源消費のエコバランスに優れるため、極力、既存
建物を活用することを優先します。
少子高齢化・人口減少・核家族化という現象によって日本の
「まち」
にお
ける人口密度は低下し続けています。
豊かな市民生活を可能にするため
には、商品・医療・教育・公共交通といった市民サービスの供給が欠か
せませんが、
そのためには適度な人口密度を維持する必要があります。
首都圏など一部を除き、これまで戸建て住宅や持ち家を主体に開発行為
が行われてきた日本ですが、
集合住宅や賃貸などを柔軟に組み合わせ、
同
時に中古不動産の流通を可能とすることで、一定以上の人口密度を目指
します。
3
中心部に商業施設と雇用を呼び込み
住宅地のアイデンティティを確保
4
第 1 条で提言した適度な人口密度が達成できれば、住宅地・中心部の
商業エリアの実現と活性化が容易になります。また移動距離が短いま
ちづくりが可能となるため、自動車の必要性が低くなり、徒歩や自転車
交通も活躍することでしょう。
教育施設・介護施設・集会場などを中心に、その周辺にはできる限り
日常生活サービスを提供する商業施設を組み込むことを目指します。
それによって住宅地内に雇用を創出するばかりでなく、ご近所同士の
出会いの場が生まれ、社会福祉的な機能も充実します。
5
屋上緑化などの対策を盛り込んだ
雨水コンセプト
住宅地に降る雨水は、できる限り住宅地内の緑地に浸透させる配慮を
し、平屋根には屋上緑化を義務化するなどして雨水が一度に住宅地か
ら吐き出されないことを目指します。ヒートアイランド現象の緩和や
地下水位の低下防止に配慮します。
第 2 条・第 5 条で掲げた方針は、この雨水のコンセプトとの整合性を
取るためのものでもあり、相互作用を考慮します。
コンポスト(堆肥)を主軸とした
住宅地内での廃棄物処理
8
住宅地単位の廃棄物処理で、LCA にも優れ経済的な方法は、生ゴミを含
む緑のゴミのコンポスト化によるリサイクルです。それ以外の廃棄物
は、当該の自治体の処理方法に準じることになります。
小規模な住宅地単位においては、生ゴミはリサイクルの優等生ですか
ら、たとえば住宅地における「集合コンポスト施設」を住民参加によっ
て設置・運営し、井戸端会議的な人の集まる場所・ガーデニングのた
めの肥料と情報の供給所になるような取り組みを目指します。
省エネ建築様式(高断熱・高気密)による
住居設置の義務化
2008
2009
地球温暖化防止・低炭素社会実現のため再生可能エネルギー等の
普及を推進する「NPO 法人ソーラーシティジャパン」の住宅・まちづ
くり部門として任意団体「クラブ・ヴォーバン」発足
※ 同年、再生可能エネルギー普及部門として
「そらべあ基金」発足
レポート
「ドイツのエネルギー供給と気候保護パッケージ」配信
「ドイツに学ぶ環境政策シンポジウム」開催 [ 東京 ]
持続可能な社会を実現するためのワークショップ「未来工房」開催
「一般社団法人クラブヴォーバン」
として正式に独立 [ 東京・御茶ノ水 ]
「ヴォーバン住宅地に学ぶこれからの家づくり・まちづくり」シンポジ
ウム開催 [ 東京 ]
ドイツ合同視察開始
「新エネルギーを活かした家づくり・社会づくり」
シンポジウム開催
[ 大阪 ]
第1期 PJ25 セミナー開始(全 5 回)
2010
「持続可能なまちづくりと交通」
シンポジウム開催 [ 岐阜県多治見市 ]
「省エネ建築とエネルギーシフト推進」
セミナー&研修会 [ 東京・大阪 ]
ドイツ合同視察実施(全 2 回)
2011
国会「再生可能エネルギー議員連盟」で震災後の復興とエネルギー
政策について政策提言
「ビルダーズ&リモデラーズショー」にてブース出展 [ 東京 ]
CV の事業から
「一般社団法人 日本エネルギーパス協会」設立
毎日新聞社と提携し
「エコ住宅情報館」開設
日本エネルギーパス協会と
「建物の燃費制度」
セミナー共同開催
[ 東京・大阪 ]
ドイツ合同視察実施(全 4 回)
第2期 PJ25 セミナー開催(全 5 回)
2012
ドイツ NRW 州の費用支援と CV による省エネ設計・施工支援にて
福島県川内村の「移設型コミニティセンター」建設・落成
「日独の省エネ住宅と環境・エネルギー政策について」セミナー開催
[ 長野 ]
国交省「不動産流通市場活性化フォーラム」に理事が委員として出席
し持続可能なまちづくりのための提案発表
事務所を移転し志高き人が集う
「サロンの場」創設 [ 東京・新橋 ]
ドイツ NRW 州の州都デュッセルドルフで開催された「日独経済シン
ポジウム」に代表理事が招待され講演
代表が執筆した書籍『キロワットアワー・イズ・マネー』を「いしずえ
出版」から出版
CV の事業から
「株式会社日本エネルギー機関(JENA)」設立
ドイツ NRW 州の企業派遣団と日本国内の企業とのビジネスマッチン
グを支援する「日独環境ビジネスシンポジウム」開催 [ 東京・三重・
石川 ]
ドイツ合同視察実施(全 3 回)
第3期 PJ25 セミナー開催(全 5 回)
2013
欧州最大の建築メッセ「ミュンヘン BAU」に同時開催された「日独国
交省提携会議(第 1 回)」に委員として参加
ドイツ NRW 州環境・エネルギー大臣を招き「省エネ断熱改修普及
のための日独連絡協議会」設立サポート
長野県「建築物における環境エネルギー性能検討制度」策定推進の
ための支援
「エネルギーパス計算ツール大質問会」
シンポジウムを東京で開催
環境省「うちエコ診断」事業に参加協力
ドイツ国交省高官と日本の省エネルギー建築の有識者を招き「日独
サスティナブル建築フォーラム」開催 [ 東京・高松 ]
ヴォーバン住宅地の市民の暮らしを描いたドキュメンタリー映画
「ヴォーバンに暮らす」
を邦訳し販売開始
ドイツ合同視察実施(全 2 回)
第4期 PJ25 セミナー開催(全 6 回)
2014
日本 ERI によるエネルギーパス第三者認証制度のスタートを支援
「日独国交省提携会議(第 2 回 東京)」に CV 代表 / 理事が委員とし
て出席
長野県の「建築物における環境エネルギー性能検討制度」義務化実
施の支援
ドイツの市民エネルギー企業「ソーラーコンプレックス社」代表を招き
シンポジウム開催
「持続可能な発展を目指す自治体会議」の設立準備会開催
「地域熱供給&コジェネ」プロジェクトのプランニング事業 [ 鳥取県米
子市 ]
ドイツ合同視察実施
第5期 PJ25 セミナー開催(全 5 回)
2015
「持続可能な発展を目指す自治体会議(第 1 回)」設立
「日独国交省提携会議(準備会・東京)」に代表と理事が委員として出席
ドイツのエネルギーエンジニアと共同で地域熱供給事業(下川町)・
低燃費住宅(高松市)の視察とコンサルティング
スイス・バーゼル市都市公社職員を招き「省エネ改修・初期診断シ
ステム」の研修開催
「持続可能な発展を目指す自治体会議(第 2 回)」開催
「持続可能な自治体会議」会員による第 1 回自治体相互視察(下川
町)実施
レポート
『日本のエネルギーシフトへの提案』発表
「日独国交省提携会議(第 3 回 フランクフルト)」に代表と理事が委
員として出席
ドイツ合同視察実施(全 2 回)
「持続可能な発展を目指す自治体会議」の特別企画として「省庁・自
治体連携会議」開催
第 6 期 PJ25 セミナー開催(全 7 回)
2016
「持続可能な発展を目指す自治体会議(第 3 回)」
を開催
化石燃料の枯渇やそのコスト変動、気候変動対策を考慮するとき、徹底
した省エネ住宅の建築を義務化することは、中期的な経済性からも、環
境保護の観点からも、目指すべき対策です。
とりわけ今の時代の新築の建物では、補足的に太陽光発電など再生可
能エネルギーの導入も大切です。しかしそれ以上に、高いレベルの高断
熱・高気密が当然必要ですし、暖房や冷房のためのエネルギー負荷が
ほとんどかからない躯体性能によって、ゼロエネルギー建築・プラス
エネルギー建築を目指すべきです。
※LCA( ライフサイクルアセスメント ) : 地球や生態系への潜在的な環境影響を評価する手法
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カーフリー(カーポートフリー)での
住宅地設計
マイカーを宅地部分に駐車することは、土地の無駄遣いの象徴です。
よっ
て住宅地外縁に簡易な立体駐車場を設置し、宅地部分はカーポートフ
リー
(駐車場の設置を禁止)
にすることを目指します。
車利用者にとっては
少し利便性が下がりますが、それによって住宅地内の暮らしの質の向上
とバリアフリー、
高齢者・子どもにやさしく静かな環境が整備されます。
また、駐車場面積を最小限に留めることで住宅地内の人口密度が向上し、
第 1条・第 3条が実現しやすくなります。同時に、需要が増大する自転車
レーンや駐輪場の整備や公共交通の確保を目指します。
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近自然工法による住宅地内の緑地の確保
〈住宅地内の庭や公園・街路樹〉
〈建物における屋上緑化や壁面緑化〉
〈既
存の植生や地形を利用した住宅地周辺部の緑地〉などは、できるかぎり
在来種を優先し、植生の遷移をうまく活用することで、小さくても多様
な自然を住宅地内に取り込むようにします。
とりわけ、住宅地内の緑が「ライン」で連なり、細くても切断されず、住
宅地の外の緑とネットワーク化することを目指します。またこの配慮
は、人口密度が高く集合住宅を中心とする街には、圧迫感を抑制するた
めにも配慮するべきポイントです。
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既存の樹木や植生・地形・既存建物を
最大限活用
■ 沿革 ■
地域暖房の導入とコージェネレーション
での発熱・発電
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日本でもドイツでも、家庭で消費されるエネルギーのうち、給湯と暖房と
いう「熱」消費がおよそ半分を占めています。
もし、第 1 条の「適度に高い
人口密度」と第 3 条の「住宅地の中心商業エリア」が十分に確保され開発
されるなら、効率の悪い個別単位ではなく、より広範囲な住宅地ごとある
いは街区ごとに、
地域熱供給システムを導入することを目指します。
また、この熱供給の発熱装置には、熱効率が著しく高いコージェネレー
ション
(発電・発熱併用施設:CHP)
を導入すれば、
地域としてのエネルギー
効率を飛躍的に高めることも可能です。
コーポラティブを主体とした
集合住宅の実現
第 1 条の「適度な人口密度」は、二階建て・戸建てがメインの住宅街では達
成不可能です。
多くの建物は(一部は戸建てと組み合わせながら)集合住宅
をメインに構成されることが望ましいでしょう。
その際、区分所有の持ち家
ばかりではなく、質の高い賃貸住宅も提供できるよう配慮します。
区分所有
の持ち家については、一般的な分譲住宅ばかりではなく、住民主体の建築
コーポラティブによって建設されるよう配慮します。
その結果、住民の社会
層は多様化し住民同士の交流もうまれます。
これにより、第 3 条・第 4 条と
の相乗効果が期待され、
ソーシャル・エコロジー住宅地が形成されます。
-5-
株式会社
そらべあ基金は地球の環境問題の解決に寄
与するため、再生可能エネルギー普及啓発と
未来を担う子どもたちへの環境教育を行って
いる NPO 法人です。
再エネ普及啓発の一環と
して、全国の幼稚園・保育園に太陽光発電を
寄贈する「そらべあスマイルプロジェクト」を実
施。
すでに数多くの幼稚園・保育園に太陽光
発電は設置され、再エネの創出と CO2削減の
実践的な取り組みをしています。
URL http ://w w w.sol a rb ea r.j p
エネルギーパスとは EU で義務化されている
「家の燃費」を表示する評価書です。協会は
省エネ住宅の普及・推進を目的として設立。
EU では年間を通じ快適な室内温度を保つた
めに必要なエネルギー量が○kWh/m2 と数
値化され、誰もが家の燃費を知るようになっ
ています。これを日本でも標準とするため、
「日
本版エネルギーパス」による住宅の評価・
表示の普及を行っています。
URL http ://w w w.energ y-p a ss.j p
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日本エネルギー機関
日本エネルギー機関(JENA)は、持続可
能な社会を実現するため、環境先進国ドイ
ツのノウハウや最先端技術を日本に紹介。
全国の建設会社・建材設備メーカーなどを
対象に、省エネ建築に関する社内勉強会や
セミナーを実施。また、次世代商品の開発
や企画立案などのコンサルティングも行い、
日本の建設・不動産市場の省エネ化に取り
組んでいます。
URL http://jena- web.jp