山下 和仁 生きながらにして伝説となる人がいる。センセーションを巻き起こして後、忽然と行方を くらます ー といったような場合に起こりえる現象だが、まず、長い年月を経て、なお 人々の記憶に残る鮮やかで強烈なセンセーションなど、ざらにあるものではない。 ギターリサイタル CDアルバムを78点発表していることからわかるように、広大なレパートリーを持つ山 Kazuhito Yamashita plays J. S. Bach 無伴奏チェロ組曲 第1番 BWV1007 、第2番 BWV1008 、 無伴奏ヴァイオリンパルティータ 第2番 BWV1004 シャコンヌ付き (J.S.バッハ/山下和仁 編曲) 4月17日(日)開演 2時 2016年 撮影:田井夙虫 提供:日本クラウン(株) PM 開場1時半 あいれふホール ¥4,500(全席指定) PM 福岡市健康づくりサポートセンター10F (福岡市中央区舞鶴2-5-1 092-751-2827) ※未就学児のご入場はお控えください チケット取り扱い ・チケットぴあ (Pコード:283255) ・ローソンチケット(Lコード:85220 ) ・文化芸術情報館アートリエ 092-281-0103 (10:00-19:30/水曜定休) 福岡市博多区下川端町3-1 リバレインセンタービル7F ・すたじおG 092-512-1213 080-3901-0365 インターネット チケット予約 http://www.guitarstudiog.com 主催:すたじおG 後援:(公財)福岡市文化芸術振興財団、福岡市、福岡市教育委員会 山下和仁 ギター Kazuhito Yamashita-Guitar 生きながらにして伝説となる人がいる。センセー ションを巻き起こして後、忽然と行方をくらます ー といったような場合に起こりえる現象だが、まず、長 い年月を経て、なお人々の記憶に残る鮮やかで強烈な センセーションなど、ざらにあるものではない。 CDアルバムを78点発表していることからわかるよ うに、広大なレパートリーを持つ山下和仁。世界各地 の国際ギターフェスティバルに、ジャズやフラメンコ の大物と共にクラシックギターの雄として、毎年のよ うに招待されている。ポルトガル・サントティルソで の「4つのギター協奏曲の夕」、メキシコ・クエルナ バカでの「アジア作曲家の夕」、イタリア・トレヴィー ソでの「J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリンパルティー タ&ソナタ」、ベネズエラ・カラカス、セルビア・ベ オグラード、スウェーデン・ウプサラフェスティバ ル、、、、、、、、毎年のように行われる欧米各地で 公演に加えて、2014年には初のブラジルツアーを行 い、各地で熱狂的に迎えられたほか、2015年にはメキ シコやボリビアでも公演、同年アメリカツアーでは、 2014年に兵庫リサイタルでの昼夜公演「J.S.バッハの 無伴奏チェロ組曲全6曲」もそのまま披露された。 1961年長崎市に生まれ、父、山下亨に8歳よりギ ターを学ぶ。また作曲家の小船幸次郎に師事。15歳で 全国コンクール(現・東京国際ギター・コンクール)に 優勝のあと、1977年、16歳の時にラミレス、アレッ サンドリア国際、パリ国際の世界三大ギター・コンクー ルに、いずれも史上最年少優勝という快挙をなし遂げ た。 その後、日本国内や欧米に演奏旅行を重ねながら、 次々と話題となる録音を発表。1981年の自編「展覧会 の絵」(ドイツ・レコード賞受賞)、87年の「新世界 より」全曲、89-91年にバッハの「無伴奏ヴァイオリ ン・ソナタとパルティータ」、「無伴奏チェロ組曲」、 「リュート組曲」全曲を連続して録音したシリーズは、 特に名高く、特殊な技法も併せて前人未踏の域を示し た。一方、「アランフェス協奏曲」、「ソル:ギター 曲全集(16CDs)」、カステルヌオーヴォ=テデスコの 代表作2作の世界初全曲録音「ゴヤによる24のカプリ チョス」「プラテーロとわたし」などギター本来のレ パートリーにも、名演の誉れ高い。 ソリストとして、レナード・スラットキン指揮ロン ドン・フィルハーモニーをはじめ、R . フリューベッ ク・デ・ブルゴス、パイヤール室内管弦楽団、スペイ ン放送交響楽団、シモーネ指揮イ・ソリスティ・ベネ ティなど世界の著名オーケストラと共演したほか、J. ゴールウェイ(フルート)、東京クヮルテット、ゲ リー・カー(コントラバス)、ラリー・コリエル(ジャ ズ・ギター)をはじめとする名手たちとも共演。ソロ リサイタルも、ウィーンのムジークフェライン大ホー ル、ニューヨークのリンカーンセンター、シカゴのオー ケストラルホールなど数多く、1984年トロント国際ギ ター・フェスティバルでセンセーションを呼んで以来、 その名声は国際的にも既に不動のものといえる。 また長年にわたり、演奏活動の傍ら、日本の雅楽お よび古楽の調査・研究をかさね、その範囲は国内のみ にとどまらず、はるか大仏開眼式の昔にさかのぼる隣 国・遠国のルーツをたどって、韓国・カンボジア・ヴェ トナムにも及ぶ。 2004年、家庭内音楽の復興を目指して自身の子供た ちとともに結成されたカルテット「山下和仁+バンビー ニ」(2010年に「山下和仁ファミリー・クインテッ ト」と改称)が、平安期の宮廷音楽の旋法による「か さね」(藤家溪子作曲)を演奏し、ローマ国際ギター フェスティバルでデビュー。イタリア各地をはじめ、 名高いコルドバ国際ギターフェスティバルに2度招待 されたほか、欧米アジア各地で公演。同時に長女・紅 弓とギターデュオを結成したほか(CDアルバムあ り)、次女・愛陽とも2014年パリで共演したほか 2015年にはエストニア国立交響楽団とダブル協奏曲を 演奏した。 国内外の作曲家、特にアジアの作曲家たちの新作委 嘱初演にも意欲的で、山下和仁のために書かれた作品 は60曲を越えている。CD「黎明期の日本ギター曲 集」で平成11年度文化庁芸術祭大賞を受賞。
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