未熟児動脈管の診断

未熟児動脈管の診断
PLASE study 計測マニュアル
PLASE study PDA診断法のまとめ
診断法
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レントゲン ・理学所見
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超音波検査 ・血液検査
尤度比とは
LR+;陽性尤度比(ゆうどひ)、LR-;陰性尤度比
LR+(陽性尤度比)=感度/(1-特異度)
LR-(陰性尤度比)=1-感度/特異度
LR+ 5かつ LR- 0.2 有効性の高い検査 ◎
LR+ 5またはLR- 0.2 有効性の高い検査 △
LR+ 5のときは有所見のとき診断をするのに有効
LR- 0.2のときは所見陰性のときにその病気ではないと診断するのに有効
理学所見によるPDA診断の有用性
Skelton 1994 横断的研究 人工換気中のVLBWI
感度 特異度 LR+ LR-
Davis 1995 横断的研究 生後3­7日のBW1750g未満の新生児
感度 特異度 LR+ LR-
LR+;陽性尤度比、LR-;陰性尤度比
心臓超音波診断 項目
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2D 直径
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M mode LA/AO
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Doppler lt.PA
(DFLPA;左肺動脈拡張期血流最大速度)
超音波によるPDA診断の有用性
EL Hajjar 2005 横断的研究 生後48時間以内の在胎24­30週の児
感度 特異度 LR+ LR-
Mallander 1987 コホート研究
人工換気中の早産児
感度 特異度 LR+ LR-
LR+;陽性尤度比、LR-;陰性尤度比
DFLPA;左肺動脈拡張期血流最大速度
超音波での動脈管の出し方­1
3vessel view(三血管断面)で左右の肺動脈を描出する
超音波での動脈管の出し方­2
プローベを
反時計方向
に60度くら
いひねる
下行大動脈から主肺動脈へ抜ける赤いフロー(動脈管)がみえる
超音波での動脈管の出し方­3
プローベを
反時計方向
に60度くら
いひねる
動脈管径を測定するときはカラーを消して一番細い部分を測定する
超音波での動脈管の出し方­4
動脈管径を測定するときはカラーを消して一番細い部分を測定する
左肺動脈拡張末期血流速度
左肺動脈にビーム
がまっすぐに入る
ように調整しPW
modeで拡張末期
速度を計測します。
拡張期のピークで
はなく拡張末期を
測定してください
その他 超音波
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頭部 血流波形
Kupferschmid 1988
早産児で、PDAのある29人とPDAのない29人とを比較
LR+ LR-
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腎動脈 血流波形
Armstrong 2001
BW1000g未満の児あるいは臨床的にPDAの疑い
LR+
LR-
BNP
Crernik 2008 コホート研究
日齢2在胎28週未満の児
感度 特異度 LR+ LR-
Farmobi-Oghuv 2008
在胎34週未満、BW2000g未満の児
感度 特異度 LR+ LR-