《道徳教育の中学校区全体計画》 中学校区で目指す子ども像 ○よく考え、ねばり強く学習する子 ※小・中学校の道徳教育推 進教師が中心となり、各校 の先生が協働して、中学校 区の全体計画と年間指導計 画を作成する。 ○人を思いやり、親切にできる子 ○進んで身体をきたえる子 中学校区の道徳教育の重点目標 思いやりの心をもち親切な行為のできる児童生徒を育てる。 小学校低学年の重点目標 身近な人に温かい心で接 し、親切にできる。 小学校中学年の重点目標 相手の立場になって考え、 進んで親切にできる。 小学校高学年の重点目標 中学校の重点目標 誰に対しても相手の立場に 立って考え、温かく親切に できる。 自他ともにかけがえのない 人間であることを理解し、 助け合い、支え合うことが できる。 学級における指導計画 学校における道徳教育の実践基盤は学級にあります。それは、学級担任が、学級の児童生徒一人一人をどのように育てるか、その集 団指導を通してどのような学級集団に育てあげるかなど、いろいろと想いを巡らせながら学級経営を行っていると考えるからです。一 方で、道徳の授業で取り上げる内容項目の学年段階ごとの系統性を考慮し、小学校、中学校の連携を図り、共通理解のもとで指導する ことも大切です。そこで、学級担任は、道徳教育を効果的に行うために、小中9年間でめざす子ども像につながるように作成した「道 徳教育の中学校区全体計画」に基づいて、「学級における指導計画」を作る必要があります。これによって、学級担任は、学級におけ る道徳教育を、いつ、どのように行うかを明らかにすることができると考えます。 《学級における指導計画》 第4学年 1組担任:○○ ○○ 学級児童の道徳性の実態 仲の良い友達や知っている 小さな子に限っての親切が 多く、見知らぬ人や年上の 人に対しては恥ずかしさや 勇気のなさが先に立ち実践 できないことが多い。 学級における道徳教育の重点目標 相手の気持ちを思いやり、勇気をもって進んで親切にしよ うとする心を育てる。 学級における道徳教育の基本方針 人間関係を大切にし、お互いのよさを伸ばし合う関係をつくる。 学級児童の願い 、保護者 の願い、担任の願い ○誰にでも優しくしたい。 ○仲良く助け合える子ども になってほしい。 ○困っている人を見かけた らその相手が誰であっても その人の身になって考え、 親切な行為をしないではい られない児童に育ってほし い。 道徳科の指導 ○思いやりにかかわる指導内容の重点化を図る。 ○児童の思いやり体験が生きた話し合いをする。 人間関係づくりの方策 各教科、特別活動、総合的な学習の時間における道徳教育の重点 基本的な生活習慣に関する 指導計画 ○児童理解に心掛ける。 ○集団の一員としての自覚 を深めるようにする。 ○学び合う、伝え合う場づくり ○異なるよさが生きる場づくり ○人の話をよく聞くように する。 ○自立的でけじめのある生 活態度を育成する。 教育環境の整備計画 豊かな体験活動の計画 他の学級・学年との連携 ○「○○さんを紹介しま す」コーナーを設置し学級 における存在感を高め合 う。 ○老人福祉施設訪問を行い、お年寄りとの交流を図り人間関 係を深める。 ○他の学級とスポーツ大会 などを行って交流を深め る。 家庭・地域社会との連携 ○通信や教育相談を通して連絡を密にする。 ○地域のもつよさに気付くよう地域素材の活用を図る。 17
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