in chemico 皮膚感作性試験(OECD TG442C) (Direct Peptide Reactivity Assay :DPRA) ■DPRAとは ・DPRAは、感作成立の初期反応である化学物質とタンパク質の結合に着目した皮膚感作性試験です。 ・被験物質とモデルペプチドを反応させ、反応液中のペプチドの減少率をHPLCを用いて測定し、皮膚感作性 を評価します。 ・動物を使わずに皮膚感作性を評価できる試験として、2015年2月にOECD TG442Cとして採択されました! ■DPRAの特徴 ・マウスを用いる局所リンパ節増殖試験(LLNA)やモルモットマキシマイゼーション法(GPMT)に比べ、 短期間で安価に実施できます。 ■DPRA試験例 被験物質 2,4-ジニトロクロロベンゼン (皮膚感作性陽性)、乳酸 (皮膚感作性陰性) 反応条件 被験物質とシステイン(Cys)ペプチド及びリジン(Lys)ペプチドを混合し、25℃で24時間反応 評価 被験物質と反応させたペプチドのピーク面積 ペプチド減少率=(1)×100 コントロールのペプチドのピーク面積 L-Column 2 ODS使用 Lysペプチドピーク Cysペプチドピーク コントロール(ペプチドのみ) ペプチドピーク面積が減少! ペプチドピークが消失! 2,4-ジニトロクロロベンゼン 乳酸 Cysペプチドを用いたHPLCクロマトグラム Lysペプチドを用いたHPLCクロマトグラム 皮膚感作性評価基準 評価結果 ペプチド減少率の平均 反応性区分 評価 ペプチド減少率(%) 0~6.38% No or Minimal Reactivity 陰性 Cys Lys 平均値 6.38~22.62% Low Reactivity 100 17.6 22.62~42.47% Moderate Reactivity 42.47~100% High Reactivity 0 0 陽性 2,4-ジニトロクロロ ベンゼン 乳酸 反応性区分 評価 58.8 High Reactivity 陽性 0 No or Minimal Reactivity 陰性 ・被験物質受領後、2週間以内に速報として試験結果をご連絡! ・LLNA:BrdU-ELISA(TG442B)で境界域(SI:1.6~1.9)の物質の感作性評価に使用可能! ・各種in vitro試験、in silico予測との組合せにより、より信頼性の高い評価が可能! ・高分解能LC-MSnにより、被験物質-ペプチド結合体の構造推定が可能! ・コントロールと共溶出する物質も評価できるメソッドを構築! ・陽性の場合、GHS分類にも使用可能!
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