アジア発米国向けコンテナ 2 月 - JILS-net

2016/3/17 Zepol/Datamyne Japan
ゼポ/データマイン 米国貿易統計分析速報・News Release
アジア発米国向けコンテナ 2 月は前年比 26.9%増の 123.8 万 TEU
前年 2 月低迷の反動、前月比ではアジア発 2%増、世界発 2.9%増
アジア10ヵ国・地域発米国向けコンテナ輸送
月次トレンド比較 (10月~5月)
2016年2月
1,400,000
1,200,000
TEU
1,000,000
800,000
600,000
2015-2016
400,000
2014-2015
200,000
2013-2014
0
Zepol/Datamyne
Zepol /Datamyne (本社:米国マイアミ) は、3月 14 日付で更新した米国税関
ACE*B/L 統計データベースを基に 2 月分アジア発米国向け海上コンテナ輸
送実績をまとめました。
それによりますと、2 月のアジア主要 10 カ国・地域発の TEU (B/L・母船積
地ベース・実入り・FROB 含まず*) は、前年同月比 26.9%%増の 123.8 万 TEU とな
りました。前年2月が米国西岸の労使問題からの混雑の影響で大幅減少の月
であったことから前年比はその反動と見られますが、2月の輸送量としては
2014 年実績を上回り過去最多となりました。 (グラフ参照)
一方、米国向けコンテナ世界合計は、アジア発に加えて欧州、南米・中南米
発とも増加して前月比 2.9%, 前年比 22.%増の 173 万 TUE となりました。
アジア発の6割以上を占める1位中国の 2 月分は1月に比べて 1.5%増、前
年比では 24.6%の増加でした。(表1)
2位の韓国は前年比 50.2%増となり 12 ヶ月連続プラスを維持しました。
3 位の香港は 12 月までは減少続きでしたが 2 月は 1 月に続き 15.9%のプラ
スでした。
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1
4位の台湾は前月は横ばいでしたが、前年比 27.5%の増加でした。
5 位のシンガポールは 10 月からマイナスに転じていましたが 1 月に続き2月
は 18.1%のプラスとなりました。
7位のベトナムは 85.1%の大幅増加の 19 か月連続プラスで荷受け地ベース
では、アジア発2位に定着し 58.9%増となりました。(表2)
8 位のインドは 12 月に連続プラスが 29ヶ月目でストップしましたが 1 月の
横ばいから2月は 4.2%の増加でした。
9 位のタイの前月から 7%の減少でしたが2月分は 86%の増加でした。
10 位のマレーシアの自国分は 47.3%増でしたが直航分は 15%のマイナスで
した。
6 位の日本発(直航分)は前年2月の反動で 31.%増, 韓国経由TS分も
92%増となりました。(表4)
一方、アジア発直航分に対する、米国主要港の動きも前年2月が西岸港の労使
問題から大幅減少となった反動として、2月はシアトルを除いて東西各港ともに二
桁の増加を示しました。(表1A)
また、米国向けコンテナ貨物の品目別(HS コード2桁)の動きでも、アジ
ア発コンテナ量の太宗でシエア約 18%を占める家具類(HS94)は、前月比で
2.8%増、前年比では 33.6%増、シエア約 9%の機械類も前月比で 9%増、前
年比では 27%, シエア 5%の自動車関連では、前月比 3.5%増、前年比で 22%
の増加となりました。上位10品目で全体量の約 63%を占めており前月比で
3%, 前年比では 22%の増加を示しました。(表 1B )
表 1:アジア 10 ヵ国・地域発米国向け TEU
2 月分
(母船積地ベース・実入り・FROB 含まず)
順位
アジア国・地域
2 月 TEU
前年比
前月比
TEU
(%)
(%)
シエア(%)
1
中国
763,830
24.6
1.5
61.7
2
韓国
122,915
50.2
3.8
9.9
3
香港
75,701
15.9
12.8
6.1
4
台湾
75,592
27.5
-0.2
6.1
5
シンガポール
66,162
18.1
1.5
5.3
6
日本
41,129
26.6
9.1
3.3
7
ベトナム
40,017
85.1
-4.1
3.2
8
インド
25,012
4.2
2.2
2.0
9
タイ
16,769
86.0
-7.0
1.4
10
マレーシア
10,743
-15.3
-15.6
0.9
1,237,870
26.9
2.0
100.0
10 ヵ国・地域発合計
Source: Datamyne
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2
表 2:アジア 10 ヵ国・地域発米国向けTEU 2月分
(荷受地ベース・実入り・FROB 含*)
順位
アジア国・地域
1
中国
2
2 月 TEU
前年比
前月比
TEU
(%)
(%)
シエア(%)
842,713
23.4
2.4
68.5
ベトナム
76,970
58.9
3.6
6.3
3
韓国
55,593
33.9
-5.9
4.5
4
台湾
47,873
13.4
-0.1
3.9
5
日本
47,529
31.1
5.1
3.9
6
インド
45,876
14.3
3.9
3.7
7
タイ
33,271
67.4
0.5
2.7
8
インドネシア
29,017
28.5
-3.7
2.4
9
香港
28,028
9.5
2.1
2.3
10
マレーシア
22,940
47.3
-0.2
1.9
1,229,810
26.1
1.9
100.0
10 ヵ国・地域発合計
Source: Datamyne
表3: 韓国港TS荷受け地国別 TEU
2月分
(荷受地ベース・実入り・FROB 含まず)
順位
アジア国・地域
2 月 TEU
前年比
前月比
TEU
(%)
(%)
シエア(%)
1 韓国自国分
52,483
58.9
14.9
40.4
2 中国
52,134
35.6
-6.6
47.0
3 日本
6,157
91.9
-8.2
3.9
4 ベトナム
3,297
146.7
26.5
1.6
5 インドネシア
1,653
77.9
3.4
1.1
122,915
50.2
3.8
100.0
韓国発合計
Source: Datamyne
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3
表4: 韓国経由TS分・日本港別 TEU
2月分
(荷受地ベース・実入り・FROB 含まず)
順位
荷受港
2月 TEU
前年比
前月比
TEU
(%)
(%)
ア(%)
シエ
1
博多
1,482
138.0
-6.5
24.1
2
大阪
717
123.9
44.5
11.7
3
横浜
683
377.3
-3.4
11.1
4
神戸
670
64.7
-1.4
10.9
5
名古屋
483
112.9
-18.7
7.9
6
東京
323
211.5
-12.4
5.3
7
門司
272
128.5
2.9
4.4
8
清水
260
162.6
-54.1
4.2
9
広島
199
22.1
1.0
3.2
10
苫小牧
164
429.8
-0.5
2.7
5,254
57.5
-6.6
85.3
上位10港合計
Source: Datamyne
表5:米国直航分・日本港別 TEU
2月分
(母船積地ベース・実入り・FROB 含まず)
順位
母船積港
1
東京
2
2月 TEU
前年比
前月比
(%)
(%)
TEU
シエア(%)
12882
22.0
5.2
38.2%
名古屋
7013
56.7
17.4
26.7%
3
神戸
6290
23.8
-5.5
18.9%
4
横浜
2421
3.0
34.1
6.1%
5
清水
2365
-12.0
31.4
5.1%
6
仙台
566
95.2
26.3
2.7%
7
大阪
529
-10.7
11.1
1.1%
32494
26.6
9.1
100.0%
日本発直航分合計
Source: Datamyne
*ACE: Automated Commercial Environment 米国税関電子化情報システム)
** FROB (Freight Remaining On Board =米国経由第三国向け貨物);
Zepol Japan は、アジア発米国向け(往航)コンテナ量の全体を把握する為 FROB を含めて
発表して来ましたが、今月から FROB 分を除いて米国輸入分ベースとします。
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4
表1A: アジア発直航分 米国港別 TEU 2月分
(母船積地ベース・実入り・FROB 含まず)
順位
米国上位港
2月 TEU
前年比
前月比
TEU
(%)
(%)
シエア(%)
1
ロスアンゼルス
351,575
33.4
0.3
28.4
2
ロングビーチ
278,292
26.5
-0.3
22.5
3
ニューヨーク、ニュージャージ
152,015
13.7
8.5
12.3
4
サバンナ
108,134
20.9
15.4
8.7
5
タコマ
74,669
56.4
-3.8
6.0
6
ノーフォーク
59,243
27.3
23.3
4.8
7
オークランド
56,170
68.7
-7.3
4.5
8
シアトル
38,755
-11.0
-5.9
3.1
9
チャールストン
30,907
22.8
-3.7
2.5
10
ヒューストン
23,296
15.2
12.4
1.9
1,237,870
26.9
2.0
100.0
アジア 10 ヵ国・地域発合計
Source: Datamyne
表 1B:アジア 10 ヵ国・地域発米国向け 上位品目別 TEU 2月分
(母船積地ベース・実入り・FROB 含まず)
品目
2 月 TEU
前年比
前月比
TEU
(%)
(%)
シエア(%)
順位
HS(2桁)
1
94
家具類
219,734
33.6
2.8
17.8
2
84
機械類
107,011
27.3
9.0
8.6
3
85
電子電機
88,291
33.0
-0.6
7.1
4
87
自動車関連
61,296
21.9
3.5
5.0
5
39
プラステチック
61,202
29.0
3.3
4.9
6
61
アパレル
59,719
24.4
-0.7
4.8
7
95
玩具・運動具
50,106
31.7
12.9
4.1
8
64
履物
47,769
17.2
-1.9
3.9
9
73
鉄鋼製品
46,959
16.3
8.5
3.8
10
40
ゴム製品
40,153
40.2
-5.6
3.2
1,237,870
26.9
2.0
100.0
アジア 10 ヵ国・地域発合計
(上位10品目シエア約 63%、前年比;+22%、前月比+3%)
Source: Datamyne
TEU統計を比較する際には、集計範囲と定義を確認することが重要です
以上
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5
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10/27/2015 Datamyne 社が Zepol 買収の形で両社統合を発表→ www.zepol.com
Global Trade Database 基盤拡大と分析ツール機能の強化を計るのが目的です。
2/26/2016 から Datamyne に統合され、Datamyne に一本化されます。
2016 年1月実績から Datamyne 統計として発表されることになりました。
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