風力発電施設におけるバードストライク検知システムを

2016 年 4 月 14 日
報道関係者各位
プレスリリース(報道資料)
東京都千代田区九段南 4-7-15
日本電業工作株式会社
風力発電施設におけるバードストライク検知システムを導入
解析用カメラ映像の海上伝搬、最大 20km を実現
一般財団法人日本気象協会(本社:東京都豊島区東池袋 3-1-1、会長:繩野克彦、以下日本気象協会)、日本電業工作株式会
社(本社:東京都千代田区九段南 4-7-15、代表取締役社長:瀬川純、以下 DENGYO)、株式会社 LinkPro(本社:東京都中央区日
本橋本町 4-1-5、代表取締役:原口信克、以下 LinkPro)の 3 社は、日本気象協会監修のもと、風力発電施設におけるバードス
トライク検知システムを導入しました。従来目視により確認していたバードストライク監視を自動化することで、人員の工数削
減や負荷の軽減が実現しました。
【システム概要】
本システムは、風力発電施設に衝突する鳥類やコウモリ類の実態を正確に調査するため、赤外線カメラを用いて自動で検出を
行い、解析結果、カメラ映像を無線伝送するシステムです。風力発
電施設に設置された赤外線カメラ映像は、長距離無線 LAN システム
FalconWAVE2.4G で無線伝送され、
「鳥類検出ソフトウェア」により解
析検出されます。
カメラ映像は最大 20 ㎞離れた既存の陸上受信点まで伝送しており、
建設後の設備にも容易に取り付けすることができ、安価での構築が
可能となりました。
海上での無線伝搬は陸上に比べて海面反射によるフェージング現
象などにより長距離伝搬が困難とされています。高利得・高指向性
アンテナを活用したシステムにより海上での長距離通信が可能とな
システム概要
りました。
【開発の背景】
風力発電施設に衝突して死亡する鳥類やコウモリ類(以下、鳥類など)については、草木によって隠れたり、スカベンジャーに
よって持ち去られたりすることなどにより、発見率は非常に低く、その実態調査は困難とされてきました。本システムは日本気
象協会の基本設計、監修の下で開発が行われ、鳥などの衝突の実態調査だけでなく、風力発電施設付近の鳥類などの挙動の実態
把握にもつながると期待されています。
【主な製品の特長】
≪DENGYO:長距離無線 LAN システム FalconWAVE4.9G-MP プラス≫
通信の安定性に定評のある 4.9GHz 帯を利用しており、天候に左右されず安定した通信を確保することができます。MIMO 伝送方式を
採用しているため、海上のような激しいフェージング下でも高品質な受信信号を確保でき、長距離通信が実現します。
製品詳細 URL:http://www.den-gyo.com/solution/solution03_c_h.html
≪LinkPro:鳥類検出ソフトウェア≫
独自開発した高速アルゴリズムにより検出し、リアルタイムに解析することができ、24 時間の連続運用が可能となります。従来から自動検
出手法として使われていた差分検知方式やパターンマッチング方式では、回転するブレードや雲などの外乱に対して誤検知となる場合が
多く、画像が滲み鳥の形状がはっきりしない場合には検出が困難となってしまうなどの課題を解決しました。
【今後の展開】
「バードストライク検知システム」の販売については、日本気象協会にて全国に展開していく予定です。
<販売に関するお問い合わせ>
一般財団法人日本気象協会 担当:東一樹
所在地:東京都豊島区東池袋 3-1-1 サンシャイン 60 55 階
TEL: 03-5958-8160
e-mail:[email protected]
<日本電業工作(DENGYO)について>
1947 年の創立以来、日本の通信事業発展に貢献し、通信インフラの実現を支える技術・製品を数多く創出してきました。アンテナ・フィル
タといったコアビジネスの研究開発はもとより、革新技術創出にも積極的に取り組んでいます。
資本金:3 億 3,000 万円、売上高:146 億円、従業員数:249 名(2015 年 3 月期)。
<本件に関するお問い合わせ先>
日本電業工作株式会社(DENGYO) 担当:マーケティング室
所在地:東京都千代田区九段南 4-7-15 TEL:03-6812-1415
e-mail:[email protected]
URL:http://www.den-gyo.com/