2015 年 3 月 2 日 報道関係者各位 プレスリリース(報道資料) 東京都千代田区九段南 4-7-15 日本電業工作株式会社 自然災害や火山砂防対策など緊急時の多地点遠望観測に迅速対応できる 長距離無線 LAN 臨時可搬型パッケージをリリース 自然災害や火山砂防対策の多地点遠望観測装置向けに 長距離無線 LAN FalconWAVE 臨時可搬型パッケージをリリース 日本電業工作株式会社(本社:東京都千代田区九段南 4-7-15、代表取締役社長:岩本眞)はこの度、災害現場など からのハイビジョン映像を伝送できる長距離無線 LAN システム FalconWAVE®を使用し、多地点遠望観測や各種 観測データの無線伝送が可能な「FalconWAVE®臨時可搬型パッケージ」をリリースします。これにより現場の状 況をリアルタイムかつ簡易に遠隔地から監視・観測することができます。 【製品概要】 最近の自然災害では、緊急時に広域の 映像中継が必要になります。火山活動監 視の例で言うと、噴煙や噴出物などを観 測する高感度カメラと併せて地震計、 GPS、傾斜計を設置して火山防災ステー ションに映像を伝送して監視しています。 FalconWAVE4.9G を使用することに より、4 ポイントまでのカメラ映像と各 種センサ情報を防災ステーションへ最長 30km※1の無線集約伝送が実現します。 また、FalconWAVE2.4G では業界唯一の低消費電力特性(2.5W)を活かし、太陽光パネルによる完全自立電源 運用で最長 8km※1 まで無線伝送でき、1 対 4 の構成では最長 1km の無線伝送が実現します。 ※1:ポイントトゥポイントで利用した場合 臨時可搬型パッケージは、映像伝送に必要なカメラ・アンテナ・無線装置(FalconWAVE)類がすべてパッケージ 化されたシステムです。電源を接続することにより最短 15 分で災害現場等からライブ中継を行うことができます。 IP ネットワークの構成により、HUB 経由で各種センサ情報も伝送することができます。 「FalconWAVE2.4G」を利用した臨時可搬型パッケージは 2.5W の低消費電力特 性を活かして太陽光パネルを利用した自立電源運用が可能となっています。可搬タ イプの小型太陽光パネルを利用して電源のない場所でも運用できるので、山間僻地 などでも設置可能です。用途・目的・設置場所など条件に合わせて組み合わせるこ とができます。 【特 長】 ① 長距離伝送 ≪FalconWAVE4.9G-MP を利用した場合≫ 1 対 1 のハイビジョン映像伝送では最長 30km※2 の伝送、4 対 1 のハイビジョン映像伝送では 16km を実現 しています。 ※2 実証実験により FalconWAVE4.9G-MP 利用時、30km で 7Mbps を確保。 ≪FalconWAVE2.4G を利用した場合≫ 1 対 1 のハイビジョン映像伝送では最長 8km の伝送、4 対 1 のハイビジョン映像伝送では 1km を実現して います。 ② 簡単調整 広指向性アンテナにより簡単な方向調整が可能なため短時間で設営でき、FalconWAVE2.4G、 FalconWAVE4.9G-MP とも最短 15 分で運用を開始できます。 ③ 耐降雨特性 耐降雨特性の優れた周波数 2.4GHz 帯と 4.9GHz 帯を利用しており、災害時に懸念される降雨災害でも影響を 受け難くなっています。 【伝搬実験実施結果】 想定災害現場とする堂平山山頂から想定事務所とする坂戸事業所まで、臨時可搬型パッケージを使い、4 台の 現場カメラ映像を無線伝送しました。 その結果、 伝送距離 16km でのハイビジョン映像を確認し、システムの簡易設置と通信の安定性を実証しました。 【今後の予定】 今後は、映像機能の高度化ならびにカメラ監視地点周辺の Wi-Fi エリア化など、無線伝送機能と周辺機能を組み 合わせたパッケージ化の充実を図ります。 <日本電業工作(DENGYO)について> 1947 年の創立以来、日本の通信事業発展に貢献し、通信インフラの実現を支える技術・製品を数多く創出してきまし た。アンテナ・フィルタといったコアビジネスの研究開発はもとより、中長期的な革新技術の創出にも積極的に取り組ん でいます。資本金:3 億 3,000 万円、売上高:142 億円、従業員数:253 名(平成 26 年 3 月期)。 <本件に関するお問い合わせ先> 日本電業工作株式会社(DENGYO) 担当:マーケティング室 所在地:東京都千代田区九段南 4-7-15 e-mail:[email protected] URL:http://www.den-gyo.com/
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