№2815 発行日 平成28年4月12日 発行所 全国消防長会 一般財団法人全国消防協会 担 当 企画部企画課 電話 03(3234)1321 週間情報 消防本部の動き 行 ◆ 事 女性消防団員と合同で高齢者宅訪問防火指導を実施 南さつま市消防本部(鹿児島) 南さつま市消防本部では、平成28年3月6日 (日)、南さつま市5地区において、女性消防団員 と消防職員が合同で高齢者宅訪問防火指導を実施 しました。 火災予防チラシの配付のほか、住宅用火災警報 器及び消火器の設置・維持管理、さらには火気使 用時の防火指導を行い「火の用心」を呼び掛けま した。 女性消防団員の女性目線で優しく丁寧な説明は、 指導を受けた高齢者の方々から大変好評でした。 【訪問指導の様子】 ◆ 5人組男性アイドルグループ「MAG!C☆PRINCE」を一日瑞穂消防署長に任命 名古屋市消防局(愛知) 名古屋市消防局では、平成28年3月13日(日) 、パロマ瑞穂スタジアムにおいて、アイドル グループ「MAG!C☆PRINCE」の5人に一日瑞穂消防署長を委嘱し、消防広報を実施しました。 当日は、マラソンフェスティバルナゴヤ・愛知2016の名古屋ホイールチェアマラソンや名 古屋シティマラソンクウォーターマラソンのゴール地点ということもあり、ランナーの出迎え、 表彰式での司会、ミニライブなど様々な場面において消防広報を行いました。会場には、ランナ ー以外にも多くのファンも訪れ、ミニライブでは歓声が沸くなど大変盛り上がりました。 メンバーの一人は、 「一日瑞穂消防署長になって、火災のことについて考え直すきっかけになり ました。会場の皆さんも火の元には十分気を付けましょう。」と火災予防を呼び掛けていました。 【完走者との記念撮影の様子】 【ミニライブの様子】 1 訓練・演習 ◆ ロープウェイの鉄塔で救助訓練を実施 防府市消防本部(山口) 防府市消防本部防府市消防署では、平成28年3月17日(木) 、当市の北東部に位置する大平 山において、昨年2月まで運行されていたロープウェイのワイヤー支柱(高さ34m)を利用し た救助訓練を実施しました。 実際の鉄塔で実施する貴重な訓練ということで、都市型救助資機材を軸にした救助技術や知識 の向上を図ることを目的とし、鉄塔上で作業中に宙吊りになった要救助者を救出する想定訓練や 降下訓練、リードクライミング法及びランヤード架け替えによる鉄塔登はん訓練を行いました。 鉄塔という特殊な場所での訓練であったため、救助方法や使用資機材の選択、安全管理等につ いて、今後の現場活動に生かせる大変有意義な訓練となりました。 【登はん訓練の様子】 【救助訓練の様子】 研 修 等 ◆ 違反処理業務にかかる特別講演会を開催 湖南広域消防局(滋賀) 湖南広域消防局では、平成28年3月8日(火)、職員を対象とした違反処理業務に係る特別講 演会を開催しました。 この講演会は、4月1日から違反対象物の公表制度が運用開始となることから、査察及び違反 処理体制の強化を図るため、違反是正支援アドバイザーの藤井 浩平氏(岐阜市消防本部予防課) を講師に招き、豊富な経験に基づく違反処理に対する考え方について講演をいただきました。 近年の消防行政において、違反処理が全国的な課題とされるなか、当消防局をはじめ、滋賀県 防災危機管理局及び県下各消防本部から約160名が受講しました。 藤井氏は「違反処理には担当者の熱意と幹部の理解が必要」と話し、参加者全員が気持ちを新 たに違反処理に取り組む決意をしました。 【講演会の様子】 2 そ の 他 ◆ 「多言語対応 金沢救急アプリ」の運用を開始 金沢市消防局(石川) 金沢市消防局では、平成28年3月20日(日)、日本語が通じない外国人への救急活動におい て、救急隊員が迅速確実な活動を実施するため、その傷病者に適した言語で情報収集をすること ができるアプリを開発し、運用を開始しました。 対応言語は、英語、韓国語、中国語(簡体・繁体)の3ヵ国語です。そのほか、聴覚に障害の ある方にも対応可能となっています。 主な機能としては、「翻訳表示機能」、「音声ナレーション機能」、重傷者や緊急性の高い場合に 用いる「緊急対応機能」 、救急隊が日常使っている励ましの言葉や救急車内での声かけなども外国 語で伝えることができます。 開発にあたっては、救急隊員によるプロジェクトメンバーが中心となって、外国人傷病者の負 担軽減や現場活動における使いやすさについて配慮しました。 また、製作にあたっては、金沢市医師会の皆様からも貴重な指導・助言をいただきました。 【アプリ活用の様子】 ◆ 高度救助隊発隊式を開催 柏原羽曳野藤井寺消防組合消防本部(大阪) 柏原羽曳野藤井寺消防組合消防本部では、平成28年3月28日(月)、当消防本部において、 高度救助隊発隊式を開催しました。 消防署長の発隊報告に始まり、消防長の訓示を受けた後、救助隊による高度救助資機材を使用 した瓦礫埋没者救助訓練を実施しました。訓練終了後、救助隊長より決意表明が行われ、今後起 こると予想される大規模かつ特殊な災害に備えて、管轄地域は勿論のこと、緊急消防援助隊大阪 府大隊の一員として、さらに技術・知識・精神力を身に付け、更なる救助業務に精進する事を固 く誓いました。 【瓦礫埋没者救助訓練の様子】 【発隊した高度救助隊】 3 消防学校からの便り ◆ CSRM(Confined Space Rescue and Medicine)訓練場を整備 岐阜県消防学校(岐阜) 岐阜県消防学校では、平成28年2月、震災時における「倒壊建物などの狭隘空間に発生する 生存者」に対応するための実技訓練が実施できる「CSRM訓練場」を整備しました。 大きさは18m×23mで、屋外訓練場の一部を利用し、西側、南側を幅3mのコンクリート 場で囲み、中央に各種工作物を配置して訓練ができるように整備されています。 完成直後には、消防職員専科教育特殊災害科において実科訓練を実施し、学生から好評を博し ました。 また、3月22日(火)には、岐阜市消防本部中消防署高度救助隊11名による「倒壊建物か らの救出訓練」が実施されました。地震が発生し、倒壊建物内の検索救助を実施するという想定 で訓練は行われ、ベーシックサーチ、テクニカルサーチにより要救助者の検索、状態把握を実施 しました。その後、隊を2隊に分けそれぞれ要救助者のパッキング(体を包み込むこと)を行い 2名の要救助者(生体)を救出しました。 今後も、消防学校教育課程はもとより、岐阜県下消防本部の多くの職員に活用していただけれ ばと考えています。 【訓練の様子】 国等の動き 通 知 等 ◆ 「警防活動時等における安全管理マニュアル」及び「訓練時における安全管理マニュアル」 の一部改正について(3月31日、消防消第63号) 消防・救急課長より、各都道府県消防防災主管部局長あてに次のとおり通知されましたのでお 知らせします。 警防活動時及び訓練時における消防職団員の安全管理については、各消防本部において、消防 庁が示す「警防活動時等における安全管理マニュアル」及び「訓練時における安全管理マニュア ル」を参考に、それぞれの地域の実情や警防戦術等を勘案し、安全管理マニュアルを適切に整備 いただいていることと承知しているところです。 この度、広島市土砂災害等を受けて、大規模な土砂災害時における消防機関の救助活動要領が 示されたこと、及び、近年に警防活動時・訓練時において発生した負傷事案を踏まえ、「警防活 動時等における安全管理に係る検討会」を開催し、別添(省略)のとおり、標記の両マニュアル を改正しましたので通知します。 貴職におかれましては、貴都道府県内の市町村(消防の事務を処理する一部事務組合及び広域 連合を含む。)に対して、この旨周知いただくとともに、各消防本部において、消防職員の安全 管理マニュアルや安全管理体制の見直し等、また、消防団についてもその地域の活動の実績に即 し、必要に応じて安全確保のための措置が講じられるようにお願いします。 安全管理のより一層の徹底について、周知を図っていただくようお願いします。 4 なお、本通知は、消防組織法(昭和22年法律第226号)第37条の規定に基づく助言とし て発出するものであることを申し添えます。 ○ 全文は、消防庁ホームページ (http://www.fdma.go.jp/concern/law/tuchi2803/pdf/280331_syou63.pdf)に掲載されています。 【問い合わせ先】 消防・救急課 担当:伊勢村、大河内、永田 ◆ 再任用制度の運用等に係る調査結果について(3月31日、事務連絡) 消防・救急課より、各都道府県消防防災主管課あてに次のとおり事務連絡されましたのでお知 らせします。 平成27年12月24日付け消防消第227号で依頼しました「再任用制度の運用等に係る調 査」の結果を別添(省略)のとおり送付いたしますので、活用ください。 なお、各都道府県消防防災主管課におかれましては、貴都道府県内の市町村(消防の事務を処 理する一部事務組合等を含む。)に対し、この旨周知されるようお願いします。 ○ 全文は、消防庁ホームページ (http://www.fdma.go.jp/concern/law/tuchi2803/pdf/280331_jimurenraku-2.pdf)に掲載され ています。 【問い合わせ先】 消防・救急課 職員第二係 担当:大河内、永田 報道発表 ◆ 「蓄電池設備技術基準検討部会報告書」の公表(3月31日、消防庁) 消防庁では、蓄電池設備に関する規制の合理化を図るため、 「蓄電池設備技術基準検討部会」を 開催し、消防法に基づく省令の見直しに向けた検討を行ってきました。 この度、報告書が取りまとめられましたので公表いたします。 【検討事項】 1.アルカリ蓄電池設備の規制単位及び規制値の検討 密閉形のアルカリ蓄電池設備について、電気的出火危険を考慮した規制単位(kWh)とした上で、 現行の規制値(5.76kWh 以上)を緩和し、18kWh 以上とすることの検討を行う。 2. 鉛蓄電池設備の出火危険対策の検討 「対象火気設備等技術基準検討部会報告書」(平成27年3月)を踏まえ、密閉形の鉛蓄電池設 備について出火危険対策の検討を行う。 【検討結果】 1.アルカリ蓄電池設備の規制単位及び規制値について 現行の規制を維持することが適当である。 2.鉛蓄電池設備の出火危険対策について 業界団体や事業者において、消防機関と連携しつつ、建物管理者等に対する定期点検の啓発等 の出火危険対策を積極的に推進する必要がある。 【別添資料】 (省略) 「蓄電池設備技術基準検討部会報告書」の概要 ※報告書全文については、消防庁ホームページ(http://www.fdma.go.jp/)に掲載します。 ○ 全文は、消防庁ホームページ (http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h28/03/280331_houdou_1.pdf)に掲載されてい 5 ます。 【問い合わせ先】 予防課予防係 担当:小冨士課長補佐、齋藤係長、岡事務官 ◆ 第26回危険業務従事者叙勲(消防関係)(4月9日、消防庁) 第26回危険業務従事者叙勲(消防関係)受章者は、643名で勲章別内訳は次のとおりです。 瑞宝双光章 345名 瑞宝単光章 298名 計 643名 (受章者名等は、別添(省略)の受章者名簿に記載されています。) 発令年月日 平成28年4月29日(金) 受章者は、消防職員として国民の生命、身体及び財産を火災等の災害から防御するため、永年 にわたり著しく危険性の高い業務に精励するとともに消防力の強化、充実に尽力され、消防の発 展に貢献し、社会公共の福祉の増進に寄与された方々です。 ○ 1 伝達式日程 日 時 2 場 所 3 出席予定者 1回目 5月11日(水)14時00分~14時25分 2回目 5月13日(金)14時00分~14時25分 合同庁舎第二号館(総務省)地下2階講堂 東京都千代田区霞が関2丁目1番2号 総務大臣、消防庁長官、消防庁次長、消防庁審議官、消防大学校長、 消防研究センター所長、総務課長 ※1 関係都道府県 1回目:北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 新潟県 富山県 石川県 2回目:福井県 山梨県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県 ※2 名簿には、4月5日(火)の閣議において、勲章が授与されることに決定した者を記載し ておりますが、発令日までの間に、名簿の記載事項に異動が生じることもありますので、ご 承知おきください。 ○ 全文は、消防庁ホームページ (http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h28/04/280409_houdou_1.pdf)に掲載されてい ます。 【問い合わせ先】 総務課 担当:篠宮政策評価広報官・髙橋係長 ◆ 緊急消防援助隊の登録隊数(平成28年4月1日現在)(4月11日、消防庁) 平成28年4月1日現在における緊急消防援助隊の登録数は、726消防本部の5,301隊 (重複登録を除く。)となり、平成27年4月1日の登録数(4,984隊)より317隊増加し ました。 大規模・特殊災害等に備え、引き続き、緊急消防援助隊の充実・強化を進めてまいります。 (以 下省略) 6 ○ 全文は、消防庁ホームページ (http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h28/04/280411_houdou_1.pdf)に掲載されてい ます。 【問い合わせ先】 広域応援室 担当:佐藤、浅田、御子柴、田村 情報提供 ◆ 平成28年度調査技術会議の実施について 消防庁 消防研究センター 1 目的 この会議は、各消防本部における様々な火災調査及び危険物流出等事故調査の事例を発表す ることにより、火災や事故の原因のみならず、火災調査や危険物流出等事故調査の進め方や行 政反映方策などを共有し、全国消防本部の実務能力の向上を図ることを目的として実施するも のです。 2 内容 ⑴ 消防研究センターの紹介(消防研究センター所長又は研究統括官) 消防研究センターで行っている業務内容、各消防本部への支援実施状況等に関する説明。 ⑵ 事例発表(消防研究センター原因調査室の上席主任調査官又は主任調査官) 火災調査又は危険物流出等事故調査に関連する科学的な知識、新たなる技術等についての 発表。 ⑶ 事例発表(各消防本部担当者) 各消防本部において実施した火災又は危険物流出等事故に係る、調査や再現実験、見分の ポイントなどに関する発表。 3 開催会場及び開催日 開 催 地 会 場 開 催 日 東京会場 三鷹市公会堂 光のホール (東京都三鷹市野崎 1-1-1) 平成 28 年 5 月 20 日(金) 名 古 屋 会 名古屋市中区役所ホール 場 (愛知県名古屋市中区栄 4-1-8) 平成 28 年 6 月 17 日(金) 富山会場 パレブラン高志会館 (富山県富山市千歳町 1-3-1) 平成 28 年 7 月 15 日(金) 仙台会場 仙台市消防局 (宮城県仙台市青葉区堤通雨宮町 2-15) 平成 28 年 9 月 21 日(水) 札幌会場 かでる2.7道立道民活動センター (北海道札幌市中央区北 2 条西 7 丁目) 平成 28 年 10 月 27 日(木) 大阪会場 ドーンセンター (大阪府大阪市中央区大手前 1-3-49) 平成 29 年 1 月 20 日(金) 福岡会場 福岡市民防災センター (福岡県福岡市早良区百道浜 1-3-3) 平成 29 年 2 月 16 日(木) 4 申し込み方法 ⑴ 消防研究センターのホームページに掲載されている参加申込書に必要事項を記入し、電子 メールにて各会場の申し込み期間内に消防研究センター原因調査室(メールアドレス: [email protected])まで送付してください。 7 -申し込み期間- 東 京 会 場:平成28年 4月18日(月)~ 名 古 屋 会 場:平成28年 5月16日(月)~ 富 山 会 場:平成28年 5月30日(月)~ 仙 台 会 場:平成28年 8月15日(月)~ 札 幌 会 場:平成28年 9月26日(月)~ 大 阪 会 場:平成28年12月12日(月)~ 福 岡 会 場:平成29年 1月16日(月)~ 4月22日(金) 5月20日(金) 6月 3日(金) 8月19日(金) 9月30日(金) 12月16日(金) 1月20日(金) ⑵ 希望者が各会場の募集定員を超えたときは、申し込み人数の多い消防本部の参加人数を 調整させていただく場合があります。 ⑶ 参加者の決定は、会議開催の約2週間前に各消防本部宛て電子メールにて通知します。 【問い合わせ先】 消防研究センター 火災災害調査部 担当:小清水、山口、倉持 電 話:0422-49-9441 メール:[email protected] ※ 原因調査室 消防庁各課室の直通電話番号は(http://www.fdma.go.jp/neuter/about/tel.html)に掲載さ れています。 週間情報では、各本部の身近な情報を掲載していますので情報をお寄せ下さい。 週間情報への投稿は企画課へ! TEL 03-3234-1321 FAX 03-3234-1847 E-mail : [email protected] 8
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