Title Author(s) Citation Issue Date URL Publisher Rights 鏡面反射を利用した図形教材について 植野, 美穂 研究紀要/東京学芸大学附属高等学校大泉校舎, 29: 19-26 2004-12-20 http://hdl.handle.net/2309/5549 第2 9 集 ( 2 0 0 4 年) 東 京 学 芸 大 学 附 属 高 等 学 校 大 泉 校 舎 研 究紀 要 鏡 面反 射 を利 用 し た 図形教 材 に pp 19 . つ い 26 - て 植 美 穂 は じめ に 1 平 成 1 5 年 度 か ら 実 施 し た 高 等 学校 数 学 科 の 学 習 指 導要 領 の 目 標 に は う」 と い う 文言が新 しく入 と 楽 し さ を 知 り」 れて い る い っ た。 小 学 校 や 中 学校 う こ と が 強調 さ れ て 層図り 一 も そ れ ぞ れ 「 算 数 的 活 動 の 楽 し さ に 気 付 き」 で 高等学校 にお ける 数学的活動 で は , 数学化 の 過程 を重視 する , 主 体 的 に 様 々 な 問題 解 決 の 方 法 を 味 わ ・ るが い 「 数 学的活動 を 通 して 創造性 の 基礎 を培 , 特 に次 の よ う な点が 強調 さ , たり っ 。 問題 解 決 の 後 も 自 ら の 思 考 過 程 を 振 り 返 , , 見 い だ し た 数 学 的知 識 の 意 味 を 身 近 な 事 象 に 戻 この よ 察 実験 な どを積 極的 に取り 入れ , 設 定 科 目」 の 総合数 学の 授 業で は を め ざ して い るが 「 錐 体 鏡」 こ の 生徒の レポ 教材 に 2 つ い 錐体鏡 に つ ( 1) 正 多面 体 に は い つ くる 授業 に お , に見え る 。 の つ の 角形 に よ っ 見 , て だ した 数学的知識 を い 図 て , 1 数学的知識 , 必要 で ある と考え る 実験 を 通 し て , 論理 的思考力 , , 技能 の 学習 だ けで なく , , い 教材 と して , の 意義 に つ い て 考察 する 戟 , る 「 学校 想像力 お よ び直観力 を培う こ と 。 で は 本稿 特 に 正 十 二 面 体 を 映 し 出 す 錐 体 鏡 の 作 成 に対 す る 生 徒 の 活 動 に , , 。 こ の つ い て , , 。 対称 面 に鏡 を貼り そ の 鏡 に 映すと 光の 反射 に よ , で は て っ あ た か も正多面体全体 が 映 し出 され た よう 正 多面 体 の 外 接 球 の 中 心 を 頂 点 と し , っ て い る 角錐の , 正 多面 体 こ とを 「錐 体 三 角 錐 の 錐 体 鏡 * の 内側 に お か れ た 1 枚 の 正 三 , 錐体 鏡 に正 教材 の 背景 錐体鏡 は ろ い ろ な場面 に活 作成 を教 材化 して み た の 二 十面体 が映 し出さ れ て い る 。 図 ( 2) い 平 成7 年 度 か ら 開 設 し て 。 正 多 面 体 を 映 し 出 す 「 錐 体 鏡」 , く つ もの 対称面 が存在 す る こ の よう に 。 数学の 授 業 に も , ことが く 操作 , 面 を 底 面 と す る 内側 の 面 が 鏡 に な と 呼ぶ 鏡」 たり て そ の 面が 次 々 と 映 し出さ れ 一 い 正 多面 体 を 構 成 す る 面 を 1 枚 付け っ て い , て い 平 成1 5 年 度 の 授 業 で は , を 観察 , トの 記述 をもと に分析 し ー 味わ 。 。 う な 数 学 的活 動 を 生 徒 が 主 体 的 に 行 う に は 操作 , て っ そ の 意味 を考 , 処理 の 質 を高め る ・ , , 用 し たりす る たり っ え よ り発 展 的 に 考 え た り 一 般 化 し た り し て 問題 の 本 質 を探 ろ う と す る な ど 数 学 的 考 察 ・ 「 数学的活動 の , 。 身近 な 事 象 と の 関 連 を ・ 一合わ せ 鏡 に よ る像 の 。 像 を図 形の 鏡映変換と し て なぎ合わ せ た場合 に , 複雑 な反射 に よ モ デル 化し , 1 錐 体鏡 に 映 し 出 さ れ た 正 二 十面体 数一 複数 の 鏡 を貼り合 わ せ た もの 像 が次 々 と 映 し出さ れ る つ 野 で っ , て 「 反 射 の 法 則」 にしたが て っ 映 し だ され る虚像 の 世界も , 光 が鏡面 で 何回 も反 射す る こ と で 虚 実際 は そ れ を複数回重 ね る こ と で 作 り出 され て 像 が どの よう に映 し出 さ れ る か を示 して み る - 19 - 。 い , る。 1 つ の 次に 鏡面反射 で 生 じる 虚 , 2 枚の鏡の 一 辺を 枚の 鏡の 2 辺 を つ な ぎ合 わ せ て 「 合 わ せ 鏡」 一 2 枚 の 鏡の 間 に 物体 を置 て みると い 見え る像 の 像 で あ る ( 図2 ) に を つ くり , 鏡 の 面 の な す 角 を90 鏡 に は物体 の 像が 3 個 映 し出さ れ る , o に して 机 の 面 に垂直 に立 て る こ の とき 。 正 面 に映 , っ た像 は rn 像 像 / / / 図 角が60 o 鏡の なす角 を少 しず つ 小 さ く し て み る と 場合 に は の 像の像と c 2 い 枚 の 鏡 に映 し出さ れ る像 の 個数が 増え て 2 , , 全部 で 5 個 の 像が で き る ( 図3 ) ま た 。 , 45 o の 最初 の 像 が で き に \ \ い く 。 鏡の なす ま た そ の 像の 像 , , 像の 場合 に は 7 個 の 像 が 映 し出さ れ る ( 図4 ) 。 J ′ 、 / ◎ \ \ の 場合 鏡 の 面 を対 称軸 と して 物体 を対称 移動 し た位置 , うよ う に 90 、 視点 / , 左右 。 上 か ら見た 図 こ こ で , 。 ◎ 、 メ ′ ′ ′ \ ◎ \ ◎ \ ◎ / \ \ ′ \ ◎ ′ 、 / (∋ o 図3 90 o , 60 o 45 , と映 し出さ れ の で あろ う か によ っ て 4 る (図5) こ の 2 。 の よう に 2 全 部で ( , 鏡の枚数を o 60 響- 1 ) 個 の 像が 枚以 上 に し て み る と たとえば , , で ∼ 図 で α 4 45 が3 6 0 の 約 数 に な る 場 合 に は きる ∫ \ , o の 場合 鏡 の 面 に光が 反射 さ れ て 像が 次 々 。 どの よう な世界 が 鏡 に映 し出 さ れ る 3 枚の 鏡を互 個の像がで きるの ・ . の 場合 枚 の 鏡 の な す角 / \ - い に垂 直 に合 わ せ る と , 床面の鏡 鏡 に映 る像 は右 図の よう に全部 で 7 個 あ , 。 垂直 に合 わ せ た 3 枚 の 鏡 に正 三 角形 を 下 図の よ う に立 正 三 角 形 が 鏡 に 次 々 と 反射 さ れ て , 正 人 面体が 映 し出さ れ る て か ( 図6 ) ける と , 。 国 図 6 3 枚 の鏡 に よ る 正 八 面体 の像 - 20 - 5 3 枚の 鏡 に よ る像 指導 の 流 れ 3 総 合 数学 は , 観察 操作 , 実験 を通 して 数学 を学ぶ た め , 年で , 平 成 1 5 年度 に は 1 0 名 ( 男 子 6 名 間で , 指田 ( 1) 植野 の T , 授業で行 T の 正 多面 体 ・ 合 わせ 鏡 によ る 物の 見え方 ・ 正 二 十 面体 の 錐 体 鏡 ・ 正 人面体 ・ 発表 1 - 徒 が 受講 し た る。 い 対象学年 は 2 学 錐体鏡 に 関連する授 業時 間は全部 で 14 時 。 時間 4 - 2 時間 - 2 時間 正 十 二 面体の 錐体鏡 ・ 時 間続 き の 授 業 を 設 定 し て た。 っ ・ - の生 女 子 4 名) , 2 , 5 時間 - 時間 正 多面 体 正 二 十面体 の 錐体鏡 の 作成 を する 前 に 縦と 横 の 長 さ が 黄金比の 長方形 3 枚 を下 図の よ う に組 み立 て ( 図 7 ) , 正 二 十面体 の 頂点 を作 る こ と か ら 始め た ( 1 9 99) も紹介 して で 立 て た 図 形 を 覆 う 多面 体 を 作 る 。 推測 し そ の 理 由 を考 えた 後 , 黄 金比 の 長 方形 か ら 正 , この 多 面 体 の 展 開 図 を か け」 展 開図 を つ く ら ず に 糸と 針 を使 正 多面 体 が 5 種 類 の み で あ る 理 由 に ら い て 考 察 し た 図7 と 「 各頂 点 を 結 ん で 面 を作 り う課題 を 出 した が て っ , , 平 成1 5 年 度 は , 各頂 点 を 繋 ぐ作 業 を 行 , 図 8 3 また 。 枚 の 長方形の 頂点 をつ ない 二 十面体 合 わせ 鏡 に よ る 物の 見え万 事鏡 を 1 考え させ た に 後 人に 。 , 次 に 「 左 右 が 逆転 し な 鏡 を 配 置 し た ら よ い か」 左右 が逆転 しな , 鏡 の 特徴 と 光の 反射の 法則 ( 図9 ) 枚ず つ 渡 し 1 い と リ バ ー い い よう に 自分の 顔 を見 る には う課題 を 出 し サ ル ミ ラ o 次 に 2 枚 の 合 わ せ 鏡 の な す 角 が 60 と3 0 れ い く つ になるか 像 を作図 し て 求 め た後 , 映 る 像 の 数 と の 関係 に つ ( 3) い て 考え た の て 入射角i 反射角 r どの よう 場合 , 。 鏡 に映 る像 の 数 は そ れ ぞ 図9 2 枚 の 合わ せ 鏡 の なす角 と鏡 に , = 反射 の 法 則 。 正 二 十 面体 の 錐 体 鏡 正 二 十面体の 一 つ の 面 を底面 と し , 正 二 十 面 体 の 中心 を 頂 点 と す る 三 角 錐 を 工 作 用 紙 を使 っ 徒 は図 8 十 面体 を 観 察 し な が ら も の o い 光の 経路 と像 の 関係 を考 えた , を 紹 介 し た ( 図1 0) ー , につ 長さが が かか 置く と っ , の正 二 て つ くり , 内側 に ミ ラ ー , シ ー ト を貼 る よう に指示 し た。 最初の 長方形 の 対 角線の 半分 の 長さ た 。 で あ る こ と に 気付 く の に 時 間 作 成 し た三 角錐 の 錐体鏡 の 中に 正 三 角形 を 多重反射 に よ っ て 正 二 生 三角錐 の 側 面の 二 等辺 三 角形 の 辺 , 一 枚 , 底 面 に平行 に 十面体 が浮 か び 上 が る こ と に 生徒 は感動 して - 21 - 図1 0 リバ ー 組み 多面体 を で で き る正 ( 2) 植野 ・ この 、 (図8 ) た っ 田中 。 枚の 長方形の 組 み合 わ せ方 3 い 十 面体を作 成す る 課題 は 二 平 成1 1 年 度 に は 3 枚 の 長 方 形 を 組 み 立 て た 後 る。 い この 。 , サ ル ミラ ー , い た しか し 。 時点で は この , 体 が 映 し出 さ れ る と して い をか する こ とが 必要 で ある 正 人 面体 生徒 は になっ て こ と は な ん と なく わ か う ・ 。 そ こ で次に , レポ ろ 名の 生 徒が 新 た な課題 に挑 戦 した い , 4 た だ けで は わ か ら な 発 レポ ー い い 正 人 面体 を 映 し 出 す 錐 体 鏡 を 作 成 す る こ と を 生 そ こで 錐 体 鏡 と 正 人 面 体 の 関係 を レ ポ , 鏡 面 は 正 人 面 体 の 対称 面 , ー ト に ま と め る よ う に指 示 正 十 二 面体 を映 し出す錐体鏡 を つ く る よ う に 指示 した と こ , 正 十 二 面体 を映 し出す五 角錐の 錐体鏡 の 作成 は難題 で 。 そ こ で 生 徒 は展 開図か ら 組み 立 て た正 十 二 面体 の 模 型 を観察 し 。 見 取 り 図 を措 , そ の 構 造 を見抜 こう , 。 ト を 印刷 し を作成 し た 4 名 に は 正十 二 , そ れ を 発 表 資 料 と し て 生 徒 全 員 に 配布 し た 。 , 面体 の 錐 体 鏡 生 徒F の レ ポ ー 正 人 面 体 に 加 え て 正 十 二 面 体 の 錐体 鏡 そ れ ぞ れ の 考え方 を前 に 出て 説 明さ せ た。 の レポ ー トの 分 析 正 十 二 面体 の 錐体鏡 を作成 し た 4 名 の レ ポ ( 1) 映 し 出 さ れ る 正 多面 体 と 錐 体 鏡 と の 関係 を把 握 表 全員 の 4 て 錐 体 鏡 の 頂 点 は 正 八 面体 の 中 心 で あ り , ト をす ぐ にま と め た 生 徒 に対 し て は と 真剣 に取り組 ん だ (5) っ 正 十 二 面体 の 錐体鏡 し た。 ー 正 多面 体 を 映 し 出 す 錐 体 鏡 の 構 造 を 納 得 す る ま で は 理 解 , 錐体鏡 に よ , 枚 の 正 三 角形 が何 回も反射 して 立 一 。 る こ と を納得 する こ とが で きた。 い たが 比 較 的構 造 を分 析 し や す 正 人 面 体 の 錐 体 鏡 の 作 成 を 通. し て , っ た 。 錐 体鏡 の 構 造 を 理 解 す る に は っ 徒仝貞 の 課題 と した ( 4) い 内 側 が 鏡 の 三 角 錐 を作 る と 合 わ せ 鏡 の 原 理 で , ト を取 り 上 げ ー 各生 徒 の 考 え 方 を 分 析 , して み る。 ト ヰ・ ヴ 七 重 ろ_ 亀 の 市:I_ 也 左 各 乳 ユ 与i) ゑ _ と._」 乳 ま__q)._ よう な ナ 偽食きI f ふ 功 がら t o 恵 c _ _ そ t i . _ 3 負急 . _ 車 _ 三 a) 基 づ i 耳 鼻 旦 L l A O { ..二 直 線_p , _ _. T 皇a ㌔ ヱ 乙 がゴ _ I_ ._〉 . , _ __ ‥____ 正 士 主5 l 睦 q) 憾一 触 -杏 五十 亀d 基 の 妄 l - , - c ら . . - 一 D る ;i 1 宣 す _I __ A 旦 三.C p__ __,__ I l [t 乳 2 ユ__ _ y i b 一 E --- = 、 : J , . 生徒F は この 六 中 心 を 通 る 平 面 で 正 十 二 面 体 を 切 断す る と , 角形 の 辺 A 五 角形の 一 つ の F と辺 c D は , 切り 口 が [ 図2 ] , の よう な 六 正 十 二 面 体 を構 成 す る 正 五 角 形 の 辺 で あ る が 頂点 か ら対 辺 にお ろ し た垂線 に等 し い 角形 に な る と考え て その他の 辺A B , B C , 。 C 芋 P E f E-F一匹 良 三鬼 康 A 0 i__ji め る. た M '_ に 息 寸± _ △ 且,F_ ら_ . _ _ __ る ーそ- う旦ム -i ・ L 9 1 1 ? 主 腹 土 魚 _ A _ら _ 壬 甥 周,_ S._" 基 ∼g 2 息 であー -・ー 1 2 E 子 E _E _ 嘘 ま 旦L B 三 C 3 M ._ _坦々 旦 A - I - ク ._.__ , : A -一 = , ある ■ _ー _ ま丁__ で j_ o_a_7_(i _Q L T コ塾 手f) _ まi: 1 ?_4 ' 胤 主 三3 6 ¥ 且る 与埠丁 ._ー _ __ . . .,i_ P @ _ R ,__ーJ i 旦 P 良 . 良 i i 立 つ三 笠__1 ム ヒ__ ,._ a 瞳 __ _ _ 9 二 ー 、 I . ' - - 。 . ゝ .末 I 1 ・ - o 主 1 __Q 声 ー盛 妄 1 7 - i.L 1 L , - j 且 旦 1 宣 軸 _f J L ヒ 3(/ ' y . 三 L b L コ 〃 o ? ' o ' _ II / . . ' . 1 i..i. 蔓 イ あム - 一- , 三 菱整 % ' :S -i 1 な旦 モ . L 5_, 3_?__ _. 旦 T g-? 塵 主 事1 し乳 吐 ーよ!・.しA 且 ミ.ー卜 与3 9 t:. b __ 虹 丘T4? ユニー _ 血 1-L 二 - - l - 22 - , D E , い る 。 E F は正 五_羊 な.-! L -L ' A C D 巨t 塊 負.F ? j■よ 0 ). で M 0 1 7 一 士 右 左 せ ら,f L る; a 0. "_ 才_ ¥ う を 叩 虹 - = ∩ C 切 断 面A B C D EF は A B , B C - D E - E F - 1 53 9 - . A F , C D - L )j A O ー, が 蕗 f) f ーA 叫与娃 , _ l A M -- ( I 5 3 ? ) ㌔ ( 羊: i ) ( ( S % 号仁 ( 7 :一書) ( i _) i b q ( ( - Ii J 寸 つ 芸三- ズ ー つ 3 ム9 一 生 - ち 。 。 ー : A. o 1 . , 1 1 角形 で あ る 1 の 六 - 才 i リ 三 ・ I L ' ・ - ・ , 一 , . . 誌 荘 重互 、 . ズ 豆 盛 7: 瓦 ・ ー1 2 ズ i 主査 畠 -・ - 午 ---・--r+-.年二3 5-3 -・:一 ー __文 ー_一 ___山 一 ___ =. L L . 主 三三 L メ チ . __ _ 7 1 ≡ I・ 3 3 a . ._ ._ 1 , ズ 0 フ ) L よ ニ ー J ニ ー 生徒F は い め い て A B の 図 , 1 十 二 面体 の 見取 り図と [ 国 の 正 長 さ を 求め て しか し こ ん で しま っ て い る。 その ため 生徒y の レポ ■ ー A O の , A O - - [図 , 2 ] に こ と に気付 か い こ と で A B がs T に等 し い こ とを見抜 引きず ら れ て [ 図 ず △o A B が二 , を 見直 さ な ] 1 る。 い た 実際 に 正 十 二 面 体 の 中 心 か ら 頂 点 に い た る 距 離 は1 33 8 よ り も 長 . , い 等 辺 三 角形 で あ ると 思 と して 上 記 の よう な 式 を立 て て A O の 長さ を求 め て Ⅹ O より長く 方がB 切 断面 を対応 させ る 点B Cま頂点 で は な , B O , の 長 さ が 求ま る と A B の , 点A は正 十 二 面体 の 頂点 で ある が , は 点別 ま辺 の 中点 な の で ( 2) た。 い ] 2 い 。 ト 五 十二 ■ 面体 まず 包 : 矧r トr o う洞 ヾ3 朝 旬 TB 4 y- ぶ T = 屯 五 殆 m n 取 去y 7 ' 五 角 形 ' あ3 頂 ゑ ー __ 7 L サ ミ 1 j i dl 鴨 き 巾 膚 せ 〔画 s 事-i. n セ 雀 宮 †- 向 背 / l l T J-3 轟≠療 ) 暑 さ申_ 凄士セ 軒 端 喜_ l - J く 、 中 が ど とか ∫じ 車 沖 L l = 亀 健 忘t 7) 盲 の 呼 千o ' 。 。 t ^ 一 、 o 0 十 E 5- ヽ 、 - - q ' / y 、 , 差慧 る と 考え , い , 鰯 : 詣ご こ ん で い た よう に 次の よう に推論 を進 め て ・ o 一 7 丁 生 徒 y の 図 5 は生 徒 F の 図 1 と 同 じ図で 辺 三角形 で あ る と思 1 い ゐよ) y 申 ・ 青壊 . 畑 コ _I 細 ヒ専 __ 中心 を通 る六角形 の 切 断面 に着 日 し て , い る 。 鍬 生徒 F が △ O A B が 二 等 る。 ぬ 1 - ` や-* 七 3・t・・ りワ4 ふ 亡 qo _.イ . げ) . 息._. ネ 2Y __ . _l ・ J t 惇 蕗) 常 で で 方 i ; 瑠 L T t ( 妻 長 鮎 ト 鳩 i 令ガ た こ こ か主 戦 うぅ Y X 主 計 之{ . 乱 ミ -1 3 7 仏 (3 q 1 M T , . F ふ Y「_ 弓 L O I. ふ Y :, , .山 生 徒 y も切 断 面 の 六 角 形 を 構 成 す る 三 角 形 が ど れ も 二 等 辺 三 角 形 で あ , 、 c ≒ 0 ニ 、 . 二 - 、 . ' ● o - 、 、 17 c o - 一 二 L 、 t . J ⊃ 、 。 ・ , 地 叩 恥 七d 七 , o - ぎゼ 包 も . 普 - 鐘確 銀よ 丁 也哀切 で 五和 、 4 3 り 4 / 3 り q _ 言 寄 鞄 三Pl 雨 音 __. F し団 3 ) 南 y 甘3 磨 価 セi F 相 場 包 Q 叱 が l A . ・ : I L し、 生 徒 y は 生徒 F と異 な り 二 倍角 の 公式 を習 っ , . 三 角 関数を 用 い て 辺 の 長 さ を求 め て て い なか っ たため , 0 5 si n X . = 0 77 . c o s 1 い る 。 この レポ ー ト に取り組 ん で 2 Ⅹの Ⅹ を求め る の に グ ラ フ 電卓 の テ 23 - ー い るときには ブル 機能 を用 い , て い る 。 生 徒 y も生 徒 F と ほ ぼ 同 じ数値を導き出 して 生 徒Ⅰ の レ ポ ( 3) 正 十 二 面体 の 錐体鏡 を作 成する に は を求め る こ と が必 要 で あ る そ こ で 。 通 る切 断面が 正 五 角形 に な る えて る 。 下 図は , い , 図の 5 つ つ 一 点A の t こI 、 ・ つ tt 1 き ニS t 生 徒Ⅰは , , 正 十 二 面体 の , C , い D , るが E を結 ん で で , 下 図の よ う に , 一 つ 面 か ら立 体 を観察 し そ の 面 に平行 で 中心 を の , , 横 か ら見 た図 で ある き る五 角形 で ある 、 J・ ' 声良 キ / u ! もi 正絹3 L b J 小 ・ ・ 叫 J , 1 y , ㊤ t ¢竜 泉IJ t ' ー_ - _J 1 3{ L = _ -1 拍レ t 与 . o し t 的 綿 苛 - f : ・ もl t Q = l 、 り T b t 咋 I 亡t 入り ろb l O l l l- r モi J 毛う ℃ よ< r ∴ 生 徒 Ⅰ も 正 二 十 面 体 の 中心 か ら 頂 点 ま で の 距 離 が 実 際 よ り も 短 い 長 さ に な っ て - 24 - ・ を結 ん で 生徒 Ⅰ は 五 角形A B C D E が il: i . . 1 ・ 生徒 I が 。 五 角形A B C D E は 立 体 の 中心 を通 1 t 。 辺 の 長 さ に な る と考 一 て い ない っ ll t tb 上, 立体 の 中心か ら頂点 ま で の 距離 , そ の 正 五 角形の 中心 と頂点 の 長 さ が錐体鏡 の , を平 ら な 面 に置 い た と き に B , 中 心 を 通 る 五 角形 で あ る と 考 え て もら 正 人 面体 の 錐体 鏡の 場合 と 同 じ よう に , こ と を発見 し 正 二 十面体 の 面の た正 五 角 形は る。 い ト ー い る。 ヒ .恥 も , I , 。 , つ く っ 立体の (4 ) 生徒K の レ ポ ト ー み な5 L AL ま 2 6 , i1 7 At) 1 - - l 36 c伍 t A D 塊撃吾繁 折 左 こ R ;?? : o x . つ CD 乞 {2; 2 36 3 2 : ニ . A r 川 邑ミ ,描 Z LL . ■ 乞 〕 / と反る _ l A l 面体 乙 ju) の 絶 に 泡 - L /i - と各各 ・ A L 飢杜 乙 、 f ニこL 乙 こ告る牙^//i 固 2 、 と勺三;: .. r 、 ・ k L // J y t t 郎 鴫 k L F A hl r fG・ S f せ 払 K L は 軌 1 S A jl 91 L 7( 昨 ±L こ l : j 二 二 - 三i : ・ , < ・ - I :: -_ ・ フ 顔 i ) . Q - L r - L - - AL ニ f二 1 A y3 ( Tl ト ・ ■ A L と t q) 5 、 - , ・ _ 口仰 十 - - 佃 )' 乙 I , Jf T - 。 l の 絹 朴 E・ 卓ち 7)!b A k ニ i < t , 鮎望D LtT;:芽 ≧) D^ . : : q A ル1 = , q 或 z :_ ほぅZ : ・rL f ・ ^ 一 . 、 ・9 4l ] こ i - L ミ; : _ : 伸t t ・ v ・ : A L ・ T Ak - . _ " た. 9 : T)i. 木 ら∠つ61i P) I 6 1 り Z ?. 借6G1 や . I - - か ! トL ・ - - _ . . ・ 千主 : ? ∴二 - : , と足5 1 . 5 1 乙臥耶乙( ㍗ L L 5 o q16 1 - . 生 徒 K の 図形 の と ら え 方 は 生 徒 F A B C D EF と K L の 同 じで あ る D L と して 立 - 式して 長 さ を 2 に して 相 違点 は 。 い るの で い る。 一 , , 生徒y に似 て 生 徒F がA O 生 徒 K は上 の 辺の長さが 1 の r の - T I + (J F T , る。 い 方 程式 を解 場合 に は , とTi l 上 図 の 六 角 形 A D G H IJ は ( 生 徒K B O 1 I1 - い 図 で はA の て r , = L - 生徒F の , [図2 ] と し た の に 対 して D L) 2 80 2 5 を 導 き 出 し て い る 。 . の 六 角形 生徒K は , この 生 徒は 正 二 十 面体 の 中 心 か ら 頂 点 ま で の 距 離 は 約1 4 0 と な る . 辺 一 。 考察 4 今 回の 指 導 で は 正 二 十 面 体 の 中心 か ら 頂 点 に , に拡 が る 世界を鑑賞す る と い う こ と か ら 始め た。 体 の 構造 が見 え て は r ( Jf 「 最初 , っ たが い る 。 解す る , い て も , い た る距 離 を求め た後 生 徒 に は 正 二 十 面 体 を 映 し 出 す錐 体 鏡 の 原 理 を 理 解 す る こ と が 難 し か 正 二 十 面 体 を 映 し 出 す錐 体 鏡 を 作 っ たときは あまり原 理 が わ か , い い の か 分か っ きた 。 - 25 - っ て ない まま て か ら作 他 の 生徒 も こ の 生 徒 の よう に 二 番 目 の 課題 で ある正 人面 体の 錐体鏡 を作 ことがで , 錐体鏡の 中 3 枚 の 長方形 を組 み合 わ せ て 正 二 十面体 を作 る こ と で 正 二 十面 今 回は 自分で 計算 して どの よう な三 角形 を作 れ ば , と りあえず錐体鏡 を作り , っ て っ , , っ た。 た だ作 たの で よか っ た」 っ ある 生 徒 た感じだ と述べ て は じめ て 錐体鏡 の 原 理 を理 錐 体 鏡 を 作 る に は 正 多面 体 の 正 八面体 を映 し出す角錐 は 面 を底面 と し の つ 一 中心 を通り互 , 正 多面 体 の 中 心 を 頂 点 と す る 角 錐 の 形 状 を 求 め れ ば よ , に 直 交 す る 平 面 で 切 断 し た も の で あ る こ と に気 付 き や す い 十 面 体 や 正 十 二 面 体 の 錐 体 鏡 を 映 し 出 す 角 錐 の 痕状 は 浮 か び に く い の よう な形 で き あ るか を考え る こ と が必 要である 正 多面 体 を 観 察 し 。 生 徒 Ⅰ以外 の 3 名 の 生 徒 は 。 そ の 六 角 形 の 辺 の 長 さ を 再 び 正 二 十 面体 と 照 ら し合 わ せ な が ら 求 め て , 法 もお も し ろ 考え方 で ある い 正 二 十面体 を再 び観察す れ ば 。 た。 い , 正 二 中心 を通 る切 断面が ど , 切 断面が 六 角形 と なる , が 。 こ と に気付 生 徒Ⅰ の 正 五 角形 で 切 断する方 考え方を生 か しな が ら 角錐 の 形状を求 め る こ この , い い と も可 能 で あ る 。 正 多 面体 を 映 し 出 す 錐 体 鏡 を 作 成 す る と と が で きる教材 で あ る。 錐体鏡 を作 た後 に っ 正 多面 体 の 対 称 性 が 意 識 づ け ら れ る 。 え よう ごく 達成感が あ 成 す る 課題 は を通 して て っ 論理 的思考力 , 考 える 問題 解 決 の 後 に 問 題 の 本 質 を 探 る , ことが で で正 二 の こ とに つ い て っ たの で す ご く難 しか , 難 し い 課題 で あり て っ 考 えて 考え て 計算 を たく さ ん して 答え を出す と , た け どお も し ろ か っ た で す」 っ 想像 力お よ び 直観力 を培う教材 で あ ると 言えよ う , , と書い て た っ さ ま ざ ま な世 界 が 拡 が くる て っ 自分 で 作 。 作成 と い う 課題 実践 を踏 ま えて 引用 観察 た 錐体鏡 に い , 作業 ろ い ろ な , 正 十 二 面 体 の 双 対 多面 体 は 正 二 十 面 体 で あ る 。 取り組 む に つ ことは の 正多面体の 性質 を探究 し , 鏡 面 反 射 を 利 用 し た 中等 教 育段 階 の , 世 界が 広が ・ 植野美穂 究- 」 空間図形の 認識 を深 め る , こ とが 植 野 美 穂 ( 1 99 9) 「 「 総 合 数 学 A 」 本稿 で 取 。 正 六 面体 の 双 こと に つ ながる 。 今後 の 課題 で ある 今 回の 。 a n 教材 と そ の 指導 そ の 2 」 , 東 京学芸大学教 育学部附属高等学校 . 第 7 回年会冊子 < . ス テ イ 今井淳 , ソ フ ト を活用 し た数学 物理 教材 の ・ 一 例 一合 わせ 鏡 に よ る 物 の 見え方 の 探 p p 6 6- 7 1 . , ン - 編 寺尾 宏明 , , マ セ マ テ イ カル 三 輪 辰 郎 訳 ( 20 00 ) 「 世 界 は 数 理 で で き て 中 村 博 昭 ( 20 02) 「 不 変 量 と は 何 か 文 部 省 ( 1 9 9 9) 「 高 等 学 校 学 習 指 導要 領 解 説 クセ タ - 著 , オプトロ , 銀 林 浩 訳 ( 1 9 6 5) 「 幾 何 学 入 門 第 二 版」 - , 26 る」 い 現代数学の 数 学 編 理 数 編」 光 学 の す す め 編 集 委 員 会 ( 1 9 97 ) 「 光 学 の す す め」 コ 。 pp 4 5-52 後 藤 貴 裕 ( 2 0 03 ) 「 幾 何 ・ T 3J a p , , の ・ ア ト展 In IC M E-9 」 ー 式会社 A て い る 複 数 の 正 多 面 体 を 映 し 出す 錐 体 鏡 の 連 の 図形 教 材 を 開発 す る 一 東 海 大 学 教 育 開発 研 究 所 ( 2 0 0 0) 「 数 学 に さ わ ろ う ! . っ 参考文献 ・ 田 中賢治 L 枚 の 正 三 角形 を 置くだ け 錐 体 鏡 で 異 な る 正 多 面体 を 映 し 出 す こ と は 可 能 で あ ろ う か , 一 い 1 , 正 二 十面体 を映 し出 す に は三 角錐 の 錐体 , が い 大 泉 校 舎 研 究 紀 要 第2 4 集 ・ っ , 錐体鏡 を作 錐体鏡 の 作成 は意義 が ある も の と , 鑑 賞 す る だ け で も 楽 し く 美-し , 正 十 二 面体 を映 し出す に は五 角錐 の 錐 体鏡 を作り , 村 多面 体 は 正 人 面 体 で あ り ・ る。 い こ と が私 は う 生 徒 が 興 味 を 持 ち な が ら 数 学 的活 。 た 1 枚の 五 角形 を置く だ けで 正 十二 面体が 映 し出 さ れ たり 十面 体 が 映 し 出 さ れ る の は 意外 性 が あ り 鏡 を作 ら な けれ ば な ら な ・ い 指導の 展 開方法 に はま だ ま だ工 夫 の 余 地が あ るが , 正 多面 体 を対称性 に着目 し な が ら探 究す る 教材 と し て , , り上 げた 実践で は ・ き る教材 で ある と言 。 錐 体 鏡 の 内側 に ・ , 今後 の 課題 5 ・ す なわ ち 合 わせ 鏡 の 多重反射 によ り , 動 を行う教 材と して ・ 生 徒 が 数学化 の 過程を経験 する こ , 錐 体 鏡 の 側 面 の 鏡 が 正 多面 体 の 面 と 面 の 対 称 面 と な る こ と が 見 え , つ 好 きだ 生徒にと , 物体 を 置くと ・ 観 察や 作業 を通 し て , 。 生 徒 F は 「 今 回の よう に 1 す う教材 は い こ こ ろ」 実 教 出版 , ニ クス社 明治 図書 一 丸 善株 式 会 社 , pp , . 講談社 9 - ll 港 北 出 版 印刷 株
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