まちづくり方針(変更案) (1)名称 名 称 卸本町地区まちづくり方針 (2)区域 区 域 卸本町及び米津町の各一部(別図のとおり) (3)地区のまちづくりの目標 卸のまちから新たなまちへの再生 人が集まり、働く、活力あるまち 本地区の北部ゾーンとコアゾーンは、昭和 40 年代後半に土地区画整理事業による基盤整備 を行い、南部ゾーンについては、平成2年度に静岡県企業局の開発により整備された地区であ る。本地区は、市街化調整区域でありながら繊維を中心とする卸商団地として開発・発展して きたが、卸商業単一の機能のまちで一般市民(消費者)とのつながりは希薄なまちであり、商 業環境が多様化する中、地域の活力の低下が課題となっている。 本地区では、従来の卸商業機能に加えて、新たな商業機能の集積及びそれを補完する人が働 き多彩な都市機能を導入し、市民に開かれ、市民が訪れ、市民とのふれあいが持てる地区に再 生することを目指している。 しかし、都市計画法改正による既存宅地制度の廃止により、既存の建築物等に対し用途変更 や建替え時など土地利用の転換に制約が生じてきた。そこで、地区計画の導入によるまちづく りに取り組み、商業・業務の集積地及び国道1号バイパス沿道の立地環境を活かして新たな商 業・業務機能を呼び込むとともに、人が集まり、働く、活力ある地区に再生しつつ、現在の秩 序ある統一された街並み景観を維持していく。 また、市街化調整区域にふさわしい緑豊かなうるおいのある地区の環境を維持するとともに、 景観に配慮し、地区周辺の農地への影響や交通環境に支障を与えない開発を誘導していく。 (4)土地利用並びに建築物の用途及び形態に関する方針 本地区においては、健全かつ合理的な土地利用を実現するとともに、地区の特性に合った細か なまちづくりを進めるため、地区を3つのゾーンに区分し、それぞれの整備方針を定める。 保全優先区域 農地はなく、商業・業務の集積があるため、保全優先区域は設けない。 開発許容区域 卸商団地として既に商業・業務の集積地であり、その商業・業務機 能を支えるために必要な開発を許容する。 ただし、景観に配慮し、地区周辺の農地への影響や交通環境に支障 を与えない開発を誘導するとともに、環境に悪影響を及ぼす恐れのあ る用途等を制限する。 コアゾーン 活力あるまちとして、市民が集まり交流し、事業者の活力を高め、 ※ 市 民 と の 交 流 を ビジネスをバックアップし、にぎわいを創出するための交流の核施設 進め、にぎわいの中 を誘導する。 核施設を集積する ゾーン 北部ゾーン 卸商業の土地利用を維持するだけでなく、時代の変化に合った活力 ※卸・小売り商業を あるまちに再生するために、集客力のある商業・業務施設などを誘導 支援し、人が集まる する。また、適正かつ秩序ある土地の利用を図り、商業を補完する医 ま ち づ く り を 進 め 療・福祉・文化・サービス施設などの立地を誘導する。 るゾーン 南部ゾーン 卸商業の土地利用を維持するだけでなく、国道1号沿道の立地環境 ※ 国 道 1 号 沿 道 の を活かした新しい商業・流通・業務・交流・沿道型サービス施設等を 立 地 特 性 を 活 か し 誘導する。 たまちづくりを展 開するゾーン (5)地区の環境を守り、はぐくむために必要な事項 セットバックによるゆとりある歩行者空間を確保するとともに、商業活動に役立つオープンス ペースを確保する。 また、うるおいのある空間を創出するために、沿道の緑化などによる修景に努めるとともに、 環境に悪影響を及ぼす恐れのある用途を制限するとともに、建築物等の高さの最高限度を定め、 現在の統一された街並みを維持する。 (6)地区施設の整備方針 本地区は、既に基盤整備が施されていることから、地区施設の整備方針は以下のように定める ものとする。 地区施設の整備方針 地区内に配置されている道路、公園は、その機能が損なわれないよう 維持・保全を図るとともに、公園に隣接する広場を緑地とする。 (7)建築物等の整備の方針 本地区は、地区全体がすでに宅地等に土地利用されている。しかしながら、活力を呼び込み, これを誘導する土地利用を可能とするとともに、秩序あるまちなみ・景観や緑豊かなうるおいの ある環境を維持するために、建築物等の整備の方針を定めるものとする。 地区全体 本地区は、市民が交流し、活力あるまちを実現するため、建築物の用 途制限や高さの最高限度、壁面後退、形態・意匠、工作物の制限等の規 制誘導を行い、魅力ある街並みを形成する。 コアゾーン コアゾーンについては、市民の交流を促進し、集客の核機能を誘導す るために、阻害要件となる用途の制限、高さの最高限度、壁面の位置の 制限、敷地面積の最低限度、形態・意匠、工作物の制限等の規制の誘導 などを行う。 北部ゾーン コアゾーンを除く北部ゾーン、南部ゾーンについては、卸商業だけで なく新たな商業・業務立地を誘導するとともに、快適に働き、遊び、学 南部ゾーン び、活力あるまちをつくるために、建築物の用途、高さの最高限度、壁 面後退、敷地面積の最低限度、形態・意匠、工作物等の制限の規制誘導 を行う。
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