Title Author(s) Citation Issue Date URL 潜水観察による人工魚礁の実態について IV : 志布志湾枇 榔島西方海域の場合 肥後, 伸夫; 田畑, 静夫 鹿児島大学水産学部紀要=Memoirs of Faculty of Fisheries Kagoshima University, 28: 107-117 1979-12-25 http://hdl.handle.net/10232/13150 http://ir.kagoshima-u.ac.jp Mem・Fac・Fish.,KagoshimaUniv・ Vol、28pp、107∼117(1979) 潜水観察による人工魚礁の実態について一Ⅳ 志布志湾枇榔島西方海域の場合 肥後伸夫*・田畑静夫* OntheFishGatheringEff,ectoftheArtificialReefs ascertainedbytheDivingObservation-IV AttheOffSeaintheWestoftheBirolsland intheShibushiBay NobioHIGo*andShizuoTABA配A* Abstract Threekindsoftheartificialconcreteblockreefswhichweredifferentbothin thelapseoftimepassedaftertheyweresubmergedandintheirsizes,respectively hadbeensetaCtheoffseainthewestoftheBiroislandintheShibushibay・ DuringtheperiodfromDecember,1978toAugust’1979,concerningtheseartificial reefsdivingobservationswerecarriedout8times・ Theresultsobtainedwereasinthefollowing: 1)Itwasaccertainedthatthelongerwasthelapseoftimepassedafterthe settingtheartificialreefsthefigherwerethefishgatheringeffectsofthosereefs、 2)Theoldertheartificialreefsthehigherwastheiralluringnesstosuchasort offishasC"〃s”"がs”〃0γ・Theresultofthecatchability-testbygillnetascertain− edthat3individualfishwerecaughtperlOm2bottomareaoftheartificialreef、 3)Theartificialreefsweresuppliedwithafewkindsofdeviceandattaching apparatus,andthecatchabilitiescftherespectivecaseswerecompared;andin A"gりれs”"伽eα”s,thefollowingwereascertained;namely,inthecasewhenfour stanchionsweresetuprightuponthesurfaceoftheartificialreef,thegathering sectionwasspottedaroundthosestanchions;andinthecasewhenthesurfacelid oftheartificialreefbodywhichwasturnedintoaboxtypedonethroughtheloss ofthesurfacelid. 1 . 緒 言 志布志湾枇榔島の西方海域に位置 魚道の1拠点としての効果をもつ人工魚礁の1例として,志布志湾枇榔島の西方 する人工魚礁群をとりあげ,潜水観察を実施したので,その結果について報告する. 2.人工魚礁の概要と観察方法 観察の対象とした3個所の魚礁(SB-1,SB-2,SB−3魚礁)は,いずれもコンク 観察の対象とした3個所の魚礁(SB-1,SB-2,SB−3魚礁)は,いずれもコンクリートプロ *鹿児島大学水産学部漁具学研究室(LaboratoryofFishingGear,FacultyofFisheries,Kago‐ shimaUniversity,Kagoshima,Japan) 鹿児島大学水産学部紀要第28巻(1979) 108 Shibushi O 1 Fig.1Showingthepositionofthearti‐ Fig.2Showingtheresearchingpoints ficialreefsoffseaoftheBiroisland oftheartificialreefsoffseaofthe intheShibushiBay. BiroislandintheShibushiBay. Table1.ShowingthestateoftheartificialreefsoffseaoftheBiroisland oftheShibushiBay. ≧ 註 芝 ご ] Material Number SB−11Concreteblock 278 127 SB-21Concreteblock 1 2 SB−31Concreteblock 186 lSettingyear 1971 1978 Size ( 、 ) 1.0×1.0×1.0 1.5×1.5×1.5 197813.25×3.25×3.25 1970 1.0×1.0×1.0 Settingdepth ( 、 ) 2 7 2 8 3 2 ツク魚礁で,設置後の経過年数と寸法が夫々異なっている(Tablel).しかしこれらの魚礁 は500∼800mの間隔をおいて設置されているので,漁場条件はほとんど同一とみてよく,各 魚礁の蛸集効果を比較するには好都合である(Fig.1,Fig.2).観察は昭和53年12月から 54年8月にかけて計7回実施したが,このうち3個所の魚礁を同時に観察したのは,昭和54 年5月26日である. 3.観察結果 SB−1魚礁(Fig.3∼4,Platel) 1.5m角,1m角と夫々寸法の異なる新旧のコンクリートブロック(Fig.3)よりなる魚 礁で,4個所に分散し,いずれも山状をなしている(Fig.4).最も規模の大きいブロック群 は,南北方向に長く,下方に1m角の古いブロック,上方に1.5m角の新しいブロックが 積まれている.4段積みで,その高さは約4mである.これより西方に2段積みの新しいブ ロック群,東方に夫々2段積みの古い2個のブロック群がある.この設置形態より,この魚礁 の設置経過を考えると,先ず昭和46年に1m角のブロック278個が3個所に分かれて設置, 次いで7年後の昭和53年に1.5m角のブロック127個が2個所に分かれ,うち1個所で新旧 のブロックが相重なって設置されたとみてよい.各ブロック群の個数は判然としないが,まと 肥後・田畑:人工魚礁の実態について-Ⅳ 109 Table2.Theadheredlivingthingsandthegatheringiishesontheeach artifiicialreef. 諦司……‘…… The s p e c i e s onthe SB−1 reef Thegatheringiishes βαノα""20秒ノza Sgbas彫saJ6q/Zzsci”fs(LAcEPEDE) Asc城acga Ce""吻嘩〃”"cAi(BLEEKER) Cb加”zオ”sノ”0"jca(T、MuL唾R) 助γαメg"”9s野αc""s(ScHLEGER) “α”舵"iaz(ノル"g/g野j(BALE) 乃αc"z"'2js/“0噸czfs(TEMMuNcK&ScHLEGEL) AC〃減”ja "Qgwzsg沈”z”跡s(TEMMINcK&SscHLEGEL) Sa6g"asオ”彪加〃Ca(SAvエGNY) Z,α"0”γ”j”0"jc〃s(CuvIER&VALENcIENNEs) M2"鋤αgαβα69"雄γa(KuKENTHAL) Cルヴs”"がs沈疎γ(TENNINcK&Sc荘LEGEL) p”””cjs”ん〃g北(TENNINcK&ScHLEGEL) Sg6as"Sc"s柳”"zoγα”s(CuvJER&VALENcIENNEs) 砥fzjoc〃"sas”zかα”s(LINNE) まりよく集中しており,特に4段積みのブロック群の東隣りのものは,基盤の目をみるように 整然と並んでいる.しかし4段積みのブロック群の裾部付近には,半壊状態の単体で転ってい るものもあり,その数は10個程度である.ブロックの設損の程度は,新しいものに圧漬もし くは半壊の状態のものが多い.埋没は10cm程度のものが多いが,古いブロックには20cm を超えるものも見受けられた.ブロック上面には浮泥状のものが薄く堆積している.その厚さ は0.2mm以下である.付着生物は古いブロックに圧倒的に多く,原型を認めることが出来 ない状態である.種類は大型のフジツボ,イソバナ,ホヤ,ヤギ,ウミシダ,シロガヤ,ケヤ リムシ等の類である.新しいブロックには殻 P l d n e v i e w , 、 長1cm程度のフジツポが全面に,全長2∼ N 5cmのウミシダとシロガヤが所々にみられ PlaneView SideV1Gw i 、 l50 吟30弓 20. Surfdce 、 l . ↑ ム 図 0 リ 2 5 qj 4 f 150 150 31凝議蕊 Boltom Unllgm rb 1 Fig、4Schematicgatheringcondition aroundofSB−1reef、 2 0 . 100 1 ・ムワ 2 0 Z 0 . OO . l dot:乱pOgo〃,yem〃"ear“ mesh:Sノワノ・are"or庇SgraC”8,TraCノh”"β 1. 20 - 1 0 0 − − 1 0 0 − Unit:Cm Fig、3Theslzeoftheconcreteblock. (SB-1,SB-3reef) ノ”O"zajs a:‘Sアノ・are"oraasgrac”s b:Tmcノhz"・“ノ”o71ia紙(young) c:EUy""おjfzpo"zazls d:LareoIa67・axJ”o腕c砿 鹿児島大学水産学部紀要第28巻(1979) 110 Sideview Plqneview Ⅱ 5 △ 0 325 →llllm犀IlllI 169 ぐラ 325 Unit:Cm Fig、5Thesizeoftheconcreteblock.(SB-2reef) ,⑦ 口 丁 T ′ , 昨 ’ 1 葛 蕊 .…‘車 *海洋土木株式会社製 轍鱒轍鱒二類閲。 1 1 1 肥後・田畑:人工魚礁の実態について-Ⅳ られ,5カ月後で20∼25cmと進行した.ま V / 回 ノ / た側壁を付加した6型については,ブロック周 辺の洗堀が早く,その深さは5カ月後で約1m となった(Fig.7).付着生物は昭和54年5 月の観察では,フジッボが全面に付着している 他,ウミシダ,シロガヤが認められた.フジツ ポは設置後1カ月で既に50%以上の面積に付 着している(Table3). 帽集魚の状態は,設置後3日目にイサキの幼 魚とガザミが,1カ月後にネンブツダイ,コシ Exampleofgatheringcondilion ョウダイ,ガザミがみられた.昭和54年2月 ‘帯電評 28日の観察では,礁上3∼5mにアジ群,その 直下にネンブツダイ,海底から高さ1mの範 Type2Typel 囲にチダイの稚魚が夫々占位し,いずれも密度 が高い(Table3).このアジ群は上層の体長 ExamPleofburiedcondition ’ . | , 、 2 , 約20cmの成魚群と,その下層の約10cmの J=と入職;iiiアー 幼魚群に分かれており,後者は海底上約1.5m TypelType6 にまで及ぶ.この群は側方に縦のスタンション を付加した3,4型に多く集群している.チダ Fig、7Showingthecave−inoftheSB−2 reefandtheschoolofgathering iisharoundthat・ イは体長4∼5cmのもので,魚礁底部の周辺 にかなり密度が高く,広範囲に拡がり群泳す dot:ApOgO〃Se耐iZ加ear“ mesh:Tracノtz"“/”o戒c"β(youug) る.しかしブロック内には少ない.ネンブッダ イはブロックを中心にして密群を形成する傾向 a:PC〃”"‘yか.iirzめ〃c"ノαZ“ b:E”""isノ”o"ica Table3.Theadheredlivingthingsandthegatheringfishesontheeach artificialreef. 諒呼│、…h……… The s p e c i e s onthe SB−2 reef Thegatheringfishes Ba/”0郷0幼ルα 乃αc"”"sノ””'c"s(TEMMINcK&ScHLEGEL) CO"zα"オル"sノ”0価Ca(T・MuLLER) 及び""jsノ”0"jca(TANAK) Agα”力”jaz0ノカ庇j2ggUj(BALE) C”メカ”ル伽9s血沈どγ"』(HoLLARD) LafgoノZz6γ“/α加減“s(CuvIER&VALENcIENNEs) A加gりれsg”"”α"s(TEMMINcK&ScHLEGEL) Sg〃”〃ae Ba/”0郷0幼ノba The s p e c i e s Eiりノ”zjs”0"jca(TANAK) Co加”オル"sノ”0?zjca(T,MuLLER)“09フ,zsg池"加gα伽s(TEMMINcK&ScHLEGEL) ontheAノc1,0"虎""〃αc”7"z〃(KuKENTHAL)PαγαJicル鋤VSO伽α“"s(TEMMINcK&ScHLEGEL) S B −3CO堰”αcga re ef Mb"雌“αβα69"舵”(KuKENTHAL) 112 鹿児島大学水産学部紀要第28巻(1979) があり,その内部から上方にかけて広範囲に占位する.時に高さがブロック上4m,巾が6∼ 7mとなり,2個のブロックにわたることがある.常時,密度の高い部位は,ブロックの上 部の斜柱により形成されるくぼみの空間である.付加物に対する反応は,ネンブツダイが,2 型ではスタンションの周辺に,5型では上部の陰影の部分に多く蛸集する傾向がみられた (Fig.7,PlateⅡ一F).しかし3型および4型に対しては,2型程顕著でない.5型につい ては2カ月後底部にハタ,アラカブの幼魚を認めた.6型には設置直後より大型魚が少数尾な がら来遊しているようである.これまでにブロック内の底部にハタ類,スズキ,コショウダイ 等の大型魚を,またブロックの周辺にヒラメ,ガザミを観察した.5月26日にはブロック上 にアジ群,周辺にネンブツダイ,内部にウマズラハギ,その底部にハタ類を認めた.このよう な型に大型魚がなぜ集まるかについては,陰影効果もしくは渦流説等の理由をあげられるが, 今後更に検討したい. SB-3魚礁(PlateⅢ) 昭和45年に設置された1m角のブロック魚礁で,個数は186個である.しかし5月26日 の観察では,約20個の1段積みのブロック群を認めたに過ぎない.漁業者によれば,この他 にブロック群は存在しないという.恐らく設置時の2段目が現在残存しているものと考えられ る.ブロック周辺は深さ約50cmのくぼ地となり大きく洗堀されている.埋没は約20cm、 付着生物は,調査した3魚礁の中で最も豊富であり,大型のフジツボ,ウミシダ,ベニウミト サカ,ヤギ,イソバナ類等により,ブロックは大きく覆われている(Table3). 蛸集魚はネンブツダイが極めて高い密度で群泳しており,その有効空間は,高さがブロック 上2m,巾がブロックの側方2mの範囲で,ブロックとその周辺のくぼ地を覆っている状態 である.この他,体長約20cmのチダイと約30cmのヒラメ各1尾を認めた(Table3). Table4.TheresultoftrialcatchingbytheGillnet. Reef Number o f net Catchoffish Depth ( 、 ) S p . Pzz抑γjs#伽"α棚伽α〃” SB-1114 2 5 Pα”"cルメノhjノs伽αc“s 8132 Ehly"郷sノ”9"jca Number TjIjノsα”カルかs妙伽s"s SB-3114 3 1 Ehly伽s”0"伽 Totallength ( c 、 ) 1618 2 6 3035 4048 9 1921 4.漁獲試験 5月26日の潜水観察終了後,SB-1,SB−2の両魚礁付近に刺網を投網し,漁獲試験を実施 した.漁具は三重刺網(ナイロンテグス網地,目合7cm,網丈1.8m)14反を用いた.翌27 日早朝,揚網した結果,SB−1魚礁ではチダイ他3種,計14尾,SB−3魚礁ではチダイ9尾 の漁獲を得た.チダイについてみると,SB−3魚礁では底面積10,2当り3尾の漁獲となり, SB-1魚礁に比し単位面積当りの魚礁効果は優れているといえよう(Table4). 肥後・田畑:人工魚礁の実態について-Ⅳ 113 5 . 考 察 枇榔島周辺海域では人工魚礁を利用した1本釣,刺網,底延縄漁業等の沿岸漁業が盛んに行 なわれており,魚礁の漁業的価値は極めて高いこれらの魚礁群を擁する付近一帯の海域は, 湾口沖合から湾奥にむけて形成されているとみられる魚道上の1拠点としての性格を有すると 共に,湾奥の浅海から沖合へ移動する若年魚の集合・滞留する場所としての役割も果している ものと考えられる. この好漁場に設置されている3個所の魚礁は,正六面体角窓のコンクリートブロックながら 魚礁の構造,形態,経過年数等が夫々異なり,魚群の婚集効果も夫々に特徴がみられるようで ある.3個所の魚礁を比較してみると,魚群の婚集効果は経過年数の最も古いもの程優れてい ることが,潜水観察と漁獲試験の結果からいえるようである.またSB−1魚礁にみるように, 古い魚礁上もしくはその至近距離に新しい魚礁を追加設置することは極めて有効である.この ことについては,鹿児島市谷山沖の人工魚礁でも同様の傾向がみられた').一方,魚礁の蛸集 効果を高めるために,個体間および群体間の距離を適正にとるという考え方は,今や研究者の 間で定着しているが2'3),今回の観察でも,これを確認出来た.但しその適正距離の最大値 は,魚種別に異なっているようであるが,本研究でとりあげた魚礁の場合は,チダイが8∼10 m,ネンブツダイが2∼4mという値が得られた.SB−2魚礁では構造差による蛸集効果の相 違について観察したが,その結果は,模型魚礁を用いた反応行動の水槽実験4)の結果と略一致 する点もみられた.即ち,魚種は異なるが,陰の部分によく集群する等の現象はそれである. この他,陰の部分に定座性魚類の幼魚が占位すること,突起物の周辺や箱型の内部に集群する こと,縦の支柱には魚種により反応が異なること等の現象については,従来の観察の結果と符 合するものもあり興味深い.SB−3魚礁は底面積約30,2と極めて小さい規模のものである が,チダイが底面積10,2当り3尾という羅網率が得られ,極めて高い効果を示した.この ことは小規模の魚礁でも,魚礁群間距離を適正に保ち,数多く組合せると,より効果的な漁場 を形成することが可能であることを示唆しているものである.この考え方は人工礁漁場の発想 だが,これとは別に,新しい大規模の人工礁漁場を1個所に設置するより現在の既設の古い魚 礁を利用して,小型の魚礁を数多く追加設置するといった考え方が,場合によっては得策でも あると云えよう。 埋没については,漂砂現象が顕著であり,また浮泥状の堆積物のかなり存在することから, その進捗度はかなり高いことが予想される.観察の結果から堆算すると,SB−1魚礁で13.8 cm/年,SB−3魚礁で13.3cm/年となる.この値は鹿児島県吹上浜沖の魚礁5)の場合よりや や小さい値である.浮泥状の堆積物については,川内川口沖合や鹿児島市谷山沖合の魚礁の場 合より量はかなり少ない状態である. 6 . 要 約 志布志湾の枇榔島西方海域に設置してある人工魚礁は設置後の経過年数と寸法が異なる3種 のコンクリートブロック魚礁よりなる.これらの魚礁を,昭和53年12月より54年8月にか けて計7回の潜水観察を行なった.その結果, 114 鹿児島大学水産学部紀要第28巻(1979) 1)魚礁の婚集効果は,魚礁の設置後の経過年数の古い程大である.また古い魚礁上に新し い魚礁を重ねて設置すれば,蛸集効果は更に大となる. 2)チダイは古い魚礁程多く蛸集する傾向がある.最も古い魚礁において,刺網による漁獲 試験を行なった結果,魚礁底面積10,2つき3尾の漁獲を得た. 3)種々の付加物を有する魚礁でネンブツダイを観察した結果,陰の部分,礁上の突起物の 周辺および箱型のくぼみの上部に密群を形成する現象がみられた. 4)埋没の速さは13∼14cm/年であるが,この値は鹿児島県吹上浜沖の場合よりやや小さ い値である. 本研究は,志布志町役場商工水産課,大隅水産業改良普及所,志布志町漁業協同組合,志布 志湾水産振興普及協議会の御理解と御協力により実施したもので,夫々の関係者に対し,深く お礼申し上げる.また魚礁の構造別にみた魚群の蛸集効果に関する調査は,海洋土木株式会社 より研究交付金を受け実施した.その御助力に対し深甚なる謝意を表する.なお,実施した今 回の研究を通じ,特に潜水観察時の潜水,写真撮影,水中測量等について多くの技術的,精神 的援助を賜わった深海サルベージ株式会社吐師弘氏に対し深くお礼申し上げる次第である. 文 献 1)肥後伸夫(1978):潜水観察による人工魚礁の実態について-Ⅲ、鹿大水紀要.28,35-49. 2)大島泰雄(1964):人工魚礁.水産増殖叢書,8,18-22. 3)魚礁総合研究会(1976):人工魚礁の理論と実際-(1).日本水産資源保護協会,46-65. 4)小川良徳・竹村嘉夫(1966):人工魚礁に対する魚群行動の実験的研究-Ⅲ、東海水研報,45,127− 135. 5)肥後伸夫(1978):潜水観察による人工魚礁の実態について-Ⅱ、鹿大水紀要,27,117-130. 115 肥後・川畑:人=I:魚礁の実態について−Ⅳ A 団 │ B F 霞憾 慰 識 嬢 鱗、 鱗 、鍵 4 , 戦 1蕊蕊 超環簿罰拍nf G C 鶴 、 シ 鱗 : ・ 鴬。 鱗鯛 吊 癖│麓騒騒謝灘、 灘蕊&、蕊 灘識癒識:譲心f 鋳錘:識簿難鍵趨 一召 H , PIatelSB-1reef(concreteblock) 116 鹿児島大学水産学部紀要第28巻(1979) 蕊︾蕊 向堀熱 TTFい︾ 一必潔蟻︾識 一癖篭鎚 節撰欝 ヨス,、顕。判 A 団 I , i { 謡 識議蕊蕊蕊蕊識蕊J# 臆隅癖鱗,、。i等,域i毎 蕊騒:f騨議 鍵識鍵鍵i 週織鵜 爵雫欝剰穏溌”凝 鋳;蟻 一 「 . , 具 靖 蹄 藩難織 # 蕊 i ︾率”蝿・鍔鱈恥鶴 覇寛ぎ穂譲 鴫・鵠偶・毎浄守蕊“・ 野守畠驚・r曙竿・か 2再悪 鴬 織灘蕊簿”鍵晶蕊綴 舟撃,.# ,蝿 廿. 噌. 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