東日本大震災を振り返って2 (4-5P)[PDFファイル/546KB]

 私の
月
日 は 当 番 者9 人、 副 署 長 と
分で全署
人 が 勤 務 し て い ま し た。 震 度
時
5 以 上 の 地 震 の た め、 約
員 が 集 ま り ま し た。
分、 市 災
分、 公 立 刈 田 綜 合 病 院 と 大 泉 記
害 対 策 本 部 に 副 署 長 を 向 か わ せ、
時
念 病 院 に 署 員 を 待 機 さ せ、 消 防 無 線
で病院との受け入れ連絡体制を整え
ま し た。 そ の 後 も ガ ス 漏 れ や 安 否 確
時 4 分、 郡 山 で 建 物 火 災 が 発
認 な ど の 救 急 要 請 が 続 き ま し た。 そ
して
生 し ま し た。 南 部 山 浄 水 場 か ら の 広
域 水 道 本 管 が 破 損 し、 消 火 栓 が 使 用
不 能。 直 ち に 消 防 団 の 積 載 車 で 近 く
を流れる斎川から取水することにし
ま し た。 可 搬 動 力 ポ ン プ か ら 中 継 を
受 け、 ポ ン プ か ら 消 防 団 と 連 携 し て
の作業のため鎮火までに時間を要し
ま し た。 消 火 栓 が 使 え な か っ た の は
人 が 亡 く な り、5 棟 の
初 め て の 経 験 で、 鎮 火 し ま し た が、
残念ながら
住宅などが全半焼しました。
3 月 日 の 早 朝 か ら は、 津 波 被 害
にあった沿岸部への応援出動を開始
日から
月
隊280 人
月
し ま し た。 仙 南 地 域 広 域 行 政 事 務 組
日 間 で、
合 消 防 本 部 で は、
日までの
の 隊 員 が 名 取、 岩 沼、 亘 理、 山 元 で
救 出 や 捜 索 活 動 な ど を 行 い、 4 2 3
人を救出しました。
本 署 か ら は 延 べ 日、 延 べ 人 の
隊 員 を 派 遣。 地 震 か ら 1 カ 月 間 は、
残された署員で20 1 件の救急要請
に対応しました。
自 然 災 害 は い つ、 ど こ で 起 こ る か
分 か り ま せ ん。 普 段 か ら 一 人 一 人 が
ど の よ う な 危 機 管 理 を 行 い、 ど の よ
うに行動すべきかを考えておかなけ
れ ば な り ま せ ん。 日 ご ろ か ら の 備 え
や訓練が必要だとあらため
て考えさせられました。
震 災 時 は、 消 防 団 が 消 火
作業や警戒活動などを行い、
自主防災組織が避難所への
誘 導 や 炊 き 出 し、 避 難 者 に
対する救護活動を行いまし
た。 地 元 な ら で は の 地 の 利
を活かした活動は心強かっ
地 震 の 後、 本 部 幹 部 は 直 ち に 市 災
害対策本部に常駐しました。そして、
各分団にいち早く被害状況の調査や
高 齢 者 な ど の 安 否 確 認、 避 難 所 へ の
誘 導、 警 戒 な ど に 当 た る よ う 指 示 し
ました。
日 か ら は、 各 分 団 が 住 宅 被
3月
害 を 詳 細 に 調 査。 土 砂 崩 れ な ど の 危
険 の あ る 箇 所 の 応 急 対 策 や、 停 電 か
ら の 復 旧 時 の 火 災 を 防 止 す る た め、
漏電火災防止の広報活動などを行い
ま し た。 こ の ほ か に も、 避 難 勧 告 や
指 示 が 出 さ れ た 方 の 避 難 誘 導 の ほ か、
地 割 れ 被 害 へ の シ ー ト 張 り 作 業、 避
難 所 運 営 へ の 協 力、 道 路 や 高 齢 者 の
住宅被害復旧などを行いました。
団 員 た ち は、 自 分 の 家 を 後 回 し に
し て﹁ 地 域 を 守 り た い ﹂ と 奔 走 し て
く れ ま し た。 震 災 を 経 験 し て 地 域 の
人たちと相互に連携し合うことが大
切 だ と 感 じ ま し た。 つ ら い 経 験 で し
災 害 か ら 守 る 」 と い う 想 い で、
た で す。 そ れ ぞ れ の 地 域 に
た が、 地 域 の 皆 さ ん と 一 緒 に 乗 り 越
の活性化や仲間づくりという意
おけるリーダーの育成と繰
●分団数 8分団 ●団員数 644人(2月末現在)
えたことで、強い絆が育まれたと思っ
人と人のつながりによる地域
り 返 し の 訓 練 が、 こ れ か ら
●設立年月日 昭和29年4月1日
白石市消防団 団長
ですが、身近な人の役に立てる
12
ています。
身近な人の役に立てる
の課題ではないでしょうか。
震災で岩沼市の自宅が津波被
害にあって、仙台空港に3日間
避難しました。妻の実家がある
白石に避難してきましたが、妻
がたまたま、消防団の詰め所前
を通りかかった時に、班長から
﹁消防団に入らないかと伝えて
と思っています。「地域や家族を
●職業形態 主にサラリーマン団員(80.4%)
くれ﹂と、声を掛けられました。
知らない土地に来て﹁消防団
に入れば、早く白石になじめる
のではないか﹂という気持ちと、
何よりも震災の時に、消防団の
方から津波が迫ってきているこ
とを知らされなければ助からな
か っ た こ と を 思 い 出 し、﹁ 災 害
があった時に困っている人を助
けたい﹂という気持ちが強く
なって、入団を決意しました。
﹁大変だろうな﹂と思ってい
ましたが、火災の消火を経験し、
ています。世代を超えた交流が
梅津 祐二さん 白石消防署 救急係長
﹁大変﹂だという気持ちよりも、
を問わずいろいろな方が参加し
学びの場を増やしていきたい
﹁助けたい﹂という気持ちの方
が強くなりました。
たちで守るために、年齢や職業
4
35
跡部 敏 さん
地域社会貢献といったら大げさ
●活動状態 定期的に水利点検、火災予防運動中や年
地域を守りたい
います。自分たちのまちを自分
その地域に住んでいる人や働い
ている人が、
﹁自分たちのまちを、
自分たちで守りたい﹂という想い
のもとに集まり活動しているのが
﹁消防団﹂
。多くが、仕事や子育て
を し な が ら、 さ ま ざ ま な 活 動 を
行っています。
あなたの力を消防団に!
味でも、消防団の役割は大きい
●平均年齢 45.96歳
性を感じました。市民の皆さんが学べる場を増やしていきたいと考えています。
地域のつながりが広がる
延 焼 を 阻 止 し ま し た が、 夜 間 の 消 火
作 業 で 足 元 も 見 え ず、 雪 と 風 の 中 で
ニックに陥らずに、自分が率先
災害は、いつ、どこで起こる
か 分 か り ま せ ん。 そ の 時 に パ
めました。
うになって、入団することを決
てるのではないか﹂と考えるよ
そして、消防の知識や技術を
身に付けることは﹁人の役に立
るんだな﹂と強く感じました。
防団はすごいな。がんばってい
行 っ て い ま し た。 そ の 時、
﹁消
と消防団の皆さんが消火作業を
し止めるまで、消防署の皆さん
地 震 当 日 の 夜 に 火 災 が あ り、
停電で真っ暗な中、翌朝火を消
けていただきました。
緒にやってみないか﹂と声を掛
機会が増え、
消防団の方から﹁一
り、消防団の方ともお会いする
震災後、鷹巣自治会で自主防
災組織を立ち上げることにな
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して人の役に立てる人間になり
的ストレスで体調が悪い」といった救急要請が続き、例年より約70件多い救急要請に対応し
白石分団第7班 団員
82 11
3
25
困っている人を助けたい
4
Shiroishi_H24.4
Shiroishi_H24.4
5
あり、地域とのつながりが広がっ
跡部 清さん
白石分団第5班 班長
ていくのがいいですね。
のではないかと思っています。
白石分団第7班 班長
生活環境課 ☎ 22-1314
消防団は、地域に住んでいる
郷土愛の精神に支えられた住民組織
末谷 仁さん
末年始の警戒など
人と働いている人で構成されて
団員数
7
99
65
55
55
75
65
154
69
644
定員数
3
122
72
57
54
72
63
160
97
700
分 団 名
本
部
白 石 分 団
越 河 分 団
斎 川 分 団
大 平 分 団
大鷹沢分団
白 川 分 団
福 岡 分 団
小 原 分 団
合 計
地震の後、
「在宅酸素患者の酸素ボンベの残りが少ない」
「透析できる医療機関がないか」
「心
星 昌洋さん
1
43
3
15
12
佐藤 智弘さん
白石分団第5班 団員
55 40
11
21
22
さん
14
たいと思っています。
白石消防署 署長
11
自分が率先して人の役にたちたい
リーダーの育成と訓練が課題
震災後、新たに消防団に入団した佐藤智弘さんと星昌洋さんに話を聞きました。
消防団入団のきっかけ
八島 正寛
消防
あの日、あの時に感じたこと 考えたこと
ました。救急車を呼ぶほどではないケースもあり、あらためて災害時に備えた講習会の必要