沖縄ソフトパワー発信事業委託業務に係る 仕様書(案) 平成 28 年 4 沖縄県文化観光スポーツ部 月 交流推進課 1 件名 沖縄ソフトパワー発信事業委託業務(以下「本業務」という。) 2 目的 沖縄の文化や自然、歴史、平和を希求する心などを沖縄が持つソフトパワーとして、米国へ 発信し、人々の共感を得ることで沖縄に対する理解、認知度を高め 21 世紀ビジョンに掲げる 「交流と共生の島」の実現に寄与することを目的として、「沖縄ソフトパワー発信事業」を実 施する。 3 契約期間 契約締結日~平成 29 年 3 月 31 日 ※スケジュールについては、本県と協議の上、業務スケジュールを確定すること。業務履行期 間中にやむなくスケジュールの変更を要する場合は、速やかに本県と調整すること。 4 提案総額の上限額 提案にあたっては、41,342,000 円(消費税込み)の範囲内で見積もること。ただし、この金 額は、企画提案のために設定した金額であり、実際の契約金額とは異なる場合がある。 5 委託業務内容 (1) ワシントンD.C.における紅型展の計画・運営 米国ワシントンD.C.にあるジョージワシントン大学博物館・テキスタイル博物館(以降、 「テキスタイル博物館」とする)において、下記事項を実施。 ア 平成 28 年 11 月 5 日から平成 29 年 1 月 30 日まで、テキスタイル博物館との共催で紅 型展を開催 イ 平成 28 年 11 月 4 日に、当該紅型展のオープニングレセプションを開催 ウ 平成 28 年 11 月 5 日に、ジョージワシントン大学講堂において、紅型展に関連した沖 縄文化等を紹介する沖縄シンポジウムを開催 エ 紅型展開催期間中、紅型等沖縄の文化紹介に資するワークショップを合計 2 日以上開 催 オ レセプション参加者等の関係者に配布する紅型展図録の印刷(図録データは平成 27 年度に作成済み) カ 展示担当者のアシスタント業務 ※紅型展の展示品は、沖縄県立博物館・美術館、那覇市歴史博物館、一般財団法人沖縄 美ら島財団の収蔵品の中から県で選定した紅型着物等のテキスタイル約 80 点とする。 ※紅型展の展示品の評価額は、総額約 4 億円程度となる見込み。 ※運搬作業の範囲は、展示品を所有する各団体と米国ワシントンD.C.ジョージワシ ントン大学博物館テキスタイル博物館との間の運搬、通関手続、テキスタイル博物館 での展示作業補助等とする。 ※紅型展展示品の運搬については、沖縄の美術・工芸品の運搬に精通し、かつ、博物館 等と連携して海外へ沖縄の美術・工芸品を運搬した実績を有する者を起用すること。 ※展示品の運搬は、往路 10 月上旬、復路 2 月上旬を予定。展示品の運搬に際しては、博 物館等の学芸員 2 名程度及び運搬会社の担当 2 名程度が同行し、紅型等の運搬・展示 作業補助・撤収にあたる想定。旅程は各回 5 泊 7 日程度を想定。 ※12 月中旬に、 要員 2 名程度をテキスタイル博物館へ派遣し、 展示替えをおこなう予定。 旅程は 3 泊 5 日程度を想定。 ※シンポジウムは、講堂(約 250 席)で実施する。内容は沖縄文化等について広く紹介 するものとし、構成、演出を工夫すること。シンポジウムは約 3 時間、講演者は 5 人 程度を想定。講演者の旅程は 3 泊 5 日程度を想定。 ※ワークショップは、紅型についてのレクチャー、型彫り、染めを想定。実施にあたっ ては、琉球びんがた事業協同組合の協力を得る予定。 ※レセプションでは、米国に持ち込める県産加工品等や現地で調達可能な食材を使った 沖縄料理等の提供を想定。参加想定人数は約 200 人。 ※会場はテキスタイル博物館内であるため、会場使用料は見積もりに含めなくてよい。 ※図録の寸法は 35×30×2cm 程度、200 ページ程度、紙質はマットコート 110k、印刷部 数は 500 部を想定している。 ※展示担当者のアシスタントは、週 1 日程度、原稿の整理・作品の借用事務処理等への 従事を想定 ※ジョージワシントン大学博物館テキスタイル博物館とのスムーズな意思疎通及び現地 ロジ手配等の業務のため、現地コーディネーターを 1 名以上起用すること。 ※直接ジョージワシントン大学博物館テキスタイル博物館に対して質問等はおこなわな いこと。 →【企画提案部分】 ・レセプションで提供する飲食の内容 ・シンポジウムの内容(構成、演出方法) (2) ニューヨークにおける伝統工芸品等 PR・試験販売 米国ニューヨークにおいて、下記事項を実施。 ア 現地カウンターパートをたて、(1)の紅型展の開始時期に合わせて約 1 週間程度、同カ ウンターパートを会場として、沖縄の伝統工芸品等の PR 展(試験販売含む)を開催 イ 工芸品の PR 展期間中における、レセプションの開催 ウ アにおいて展示・試験販売する工芸品の選定 エ アにおける試験販売に関する事務補助(出展者分の手続き取りまとめ等) ※出展作品は、100 点程度、基本的にテキスタイル系とする。 ※出展作品のうち 10 点程度は伝統工芸品、残り 90 点程度はデザイン性に富んだ日本で の店頭価格 1000 円~30000 円程度の現代クラフトとする。 ※ニューヨークにおけるカウンターパートは、日本の美術・工芸品に精通し、かつ、日 本の自治体と連携してニューヨークにおいて工芸品 PR を実施した実績を有する者と する。 ※レセプションでは、米国に持ち込める県産加工品等や現地で調達可能な食材を使った 沖縄料理等の提供を想定。参加想定人数は約 100 人。 ※レセプション会場は、PR 展と同じ場所を想定すること。 →【企画提案部分】・PR 展のカウンターパート ・レセプションで提供する飲食の内容 ・展示する工芸品の選定スキーム (3) 全米桜祭りを活用した沖縄の広報につながるイベントの実施 毎年 3 月~4 月にかけて、ワシントン D.C.で開催される全米桜祭りを活用し、沖縄の情報 発信と人的交流を実施。 ※会場は県が確保するため、会場使用料は見積もりに含めなくてよい。 →【企画提案部分】全米桜祭りを活用したイベント (4) 効果測定 →【企画提案部分】上記各イベントにおける適切な効果測定方法 6 見積もりに入れる主な事項 (1) ○ ワシントンD.C.における紅型展の計画・運営 紅型の運搬に係る費用 ・紅型の運搬費 ・運搬に必要な人件費・旅費(運搬会社・学芸員を含む)・造作物費等 ・その他、通関料、保険料等 ○ レセプション ・提供する飲食に係る費用全般 ○ 沖縄シンポジウムに関する費用 ・内容、構成、演出に必要な人件費、旅費、造作物費等 ※シンポジウム講演者の人件費・旅費については、3 人分で見積もること。 ○ 紅型ワークショップの開催 ・ワークショップに係る費用(例:キットの購入等)、講師等の人件費、旅費 ○ 図録の印刷製本、運搬 ・図録の印刷製本、運搬に必要な費用 ○ 展示担当者のアシスタント ・展示担当者のアシスタント業務に必要な人件費等 ○ 現地コーディネーター ・現地コーディネーター起用に必要な人件費等 ※現地コーディネーターの人件費単価は、一日あたり$450程度で見積もること。 ○ その他 ・会場内の造作費用、その他必要と想定される経費 (2) ニューヨークにおける伝統工芸品 PR ○ 伝統工芸品の PR 展 ・PR 展の開催に必要な会場費、人件費、旅費、造作物費等 ○ レセプション ・提供する飲食に係る費用全般 ○ 展示品(試験販売品も含む)の運搬に係る費用 ・運搬費 ・運搬に必要な人件費等 ・その他、通関料、保険料等 ○ その他 ・会場内の造作費用、その他必要と想定される経費 (3) 全米桜祭りを活用した沖縄の広報につながるイベント ・提案内容を実施するにあたり必要な費用 (4) 効果測定 ・効果測定を実施するにあたり必要な費用 (5) その他 ・広報用パンフレットの印刷 A4 両面カラー6ページ 1000 部(データは県より提供) 委託業務の内容、見積もりに関しての質問は、「沖縄ソフトパワー発信事業委託業務企画提案 募集要項」の「5 手続き及びスケジュール(3)」に記載の手順のとおり行うこと。 7 実施体制 受託者の体制は次の条件を満たすこと。 (1) 本業務の責任者として、プロジェクト全体を十分に管理可能な者をプロジェクトリーダー として設置すること。 (2) 本業務に専任担当者を設置すること。 (3) 本業務に必要な要員を配置しチームとして編成すること。 (4) プロジェクトリーダー及びメンバーの責任・権限を明確にし、本業務への参画度、参画時 期について明確化すること。 (5) 問題等発生時の対応体制を明確にし、その責任者名を明確にすること。 (6) 受託者は速やかに体制図を提出すること。 (7) 通常及び緊急時において迅速に委託者との連絡を可能とすること。 8 再委託等の制限 (1) 再委託の範囲 契約の一部を第三者に委託し、又は請け負わせようとするとき(以下「再委託」) は、以下の業務については、県への事前の承認を受けて再委託を行うことができる。 ①レセプション等、飲食提供のための飲食業者への再委託 ②米国現地におけるカウンターパートとの調整等の業務補助に関する再委託 ③物品の運搬・輸出・販売のための運搬会社・貿易会社への再委託 ④資料等の翻訳の再委託 ⑤イベントで放映する動画・報告用動画等の編集の再委託 ⑥その他、県と事前協議の上、再委託承認が必要と認められるもの。 (2) 一括再委託の禁止 委託業務の契約金額の1/2を超える業務、委託業務に係る統括的かつ根幹的な業 務に関する再委託は禁止する。 (3) 簡易な業務の内容 第一項の規定に関わらず、以下の簡易な業務については事前の承認を要さずに再委 託を行うことができる。 ① 原稿・データの入力及び集計 ② イベント現場の受付業務や通訳補助等の簡易的な運営業務 (4) 再委託の相手方の制限 再委託の相手方は、本契約の公募に参加していた者、指名停止措置を受けている者、 暴力団員又は暴力団と密接な関係を有する者を選定することはできない。 9 業務履行に係る関係人に関する措置要求 (1) 県は、本業務の履行につき著しく不適当と認められる場合は、受託者に対して、その理由 を明示した文書により、必要な措置をとるべきことを請求することができる。 (2) 県は、上記「6 再委託等の制限」により受託者から委託を受けた者で本業務の履行につ き著しく不適当と認められる場合は、受託者に対して、その理由を明示した文書により、必 要な措置をとるべきことを請求することができる。 (3) 受託者は、上記(1)、(2)による請求があったときは、当該請求に係る事項について必要 な措置を講じ、その結果を、請求を受けた日から 10 日以内に、県に対して文書により通 知しなければならない。 10 個人情報の保護 受託者は、本業務を履行する上で、個人情報を取り扱う場合は、沖縄県個人情報保護条例(平 成 17 年 3 月 31 日沖縄県条例第2号)を遵守しなければならない。 11 瑕疵担保責任 受託者は、本県に納入した納品物の瑕疵について、納品日から起算して 1 年間、担保の責を負 うものとする。受託者は、納品物の瑕疵が受託者の故意又は重大な過失に基づく場合には、当該 瑕疵を発見したときから1年間、担保の責を負うものとする。 県は、前述の期間、瑕疵のある納品物について、受託者に相当の期間を定めて修補を依頼し、 又は修補に代え若しくは修補と共に当該瑕疵により生じた損害に対する賠償の請求をすることが できるものとする。 12 著作権 本業務で納品する報告書については、著作権法(昭和 45 年法律第 48 号)第 21 条(複製権)、 第 26 条の2(譲渡権)、第 26 条の3(貸与権)、第 27 条(翻訳権、翻案権)及び第 28 条(二 次的著作物の利用に関する原著作者の権利)に規定する権利は、成果品の引渡しと同時に、委託 者に帰属するものとする。 なお、業務を遂行するにあたり、第三者が権利を有する画像等の利用が必要となるときは、そ の取扱いについて協議し、受託者又は本県と該当第三者との間でライセンス契約の締結等、必要 な処置を講じるものとする。 13 報告書 (1)事業報告書(現物5部、電子データ1部)
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