社会福祉施設(ケアハウス)

社会福祉施設(ケアハウス)に対する指導監査方針
社会福祉施設(ケアハウス)に対する指導監査については、過去の指導監査結果に留意するとともに、「軽費
老人ホームの設備及び運営について」(昭和47年2月26日付社老第17号(以下、第17号通知という)。)
を踏まえ、次に掲げる主眼事項、着眼点及び高知県社会福祉法人等指導監査実施要綱等に基づき実施する。
平成18年5月2日策定 社会福祉施設(ケアハウス)に対する指導監査の主眼事項及び着眼点
主 眼 事 項
着 眼 点
第1
(目的)
目的等
低額な料金で家庭環境、住宅事情等の理由により居宅において生活す
ることが困難な老人を入所させ、日常生活上必要な適宜を供与し、老人
が健康で明るい生活を送れるようにすることを目的としているか。
(利用の方法)
(1)利用に当たっては、利用者と施設長との契約となっているか。
(2)施設長は、契約の内容等について十分説明を行っているか。
(3)契約が成立したときは、遅滞なく、下記事項を記載した書面を交付
しているか。
①経営者の名称及び主たる事務所の所在地
②提供するサービスの内容
③サービスの提供につき利用者が支払うべき利用料に関する事項
④サービスの提供年月日
⑤苦情を受けるための相談窓口 (施設管理)
(1)消火設備、その他非常災害に際して必要な設備を設けるとともに、
非常災害に対する具体的な計画を立てているか。
(2)地震等大規模自然災害(東南海・南海地震等)を想定した対応マ
ニュアルが策定され、かつ、訓練が実施されているか。
(3)利用者の定員、利用料、処遇方針等を明示した管理規程を設けて
いるか。
(4)設備、職員、会計及び利用者の処遇の状況に関する帳簿を整備して
いるか。
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主 眼 事 項
着 眼 点
(苦情への対応)
施設において行った処遇に関する利用者からの苦情に迅速かつ適切に対
応するため下記のとおり実施しているか。
(1)施設長が苦情受付担当者を指名する等苦情受付窓口の決定。
(2)施設内における苦情解決のための手続きの明確化。
(3)苦情受付の窓口及び苦情解決の手続きの入所者及び施設職員等に対
する周知等の必要な措置。
(4)適正化委員会(社会福祉法第83条)が行う同法第85条第1項の
規定による調査に協力しているか。
第2
(利用者)
利用者等について (1)自炊ができない程度の身体機能の低下が認められ、又は高齢等のた
め独立して生活するには不安が認められる者であって、家族による援
助を受けることが困難な者となっているか。 (2)原則として、60歳以上の者となっているか。
ただし、60歳以上の配偶者とともに利用するものについては、こ
の限りではないこと。
(3)要介護者を優先して入居させているか。
(利用料)
(1)1人1ヶ月基本利用料は、第17号通知の別表Ⅳの生活費、事務
費、管理費の合計額以下となっているか。
(2)管理費について、利用者本人の意向に配慮し、原則として分割払い
方式を採っているか。
(3)事務費の一部について、利用者本人の所得に応じて助成を決定して
いるか。
(4)事務費の助成額は第17号通知の別表Ⅳの4の事務費助成基準額以
下となっているか。
(5)必要に応じ、11月から3月までの間に限り暖房費を徴することが
できるものとし、その1か月当たりの額は第17号通知の別表Ⅳの1
の生活費中地区別冬期加算額の欄に掲げる額以下となっているか。
(6)特別なサービスに要する費用を徴収している場合は、その実費であ
るか。
(7)利用者の不当な負担となる条件等を課していないか。
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主 眼 事 項
着 眼 点
(退所)
施設長が、利用者に、契約の解除を行う場合は、昭和47年3月29日
付け社老第24号老人福祉課長通知「軽費老人ホームの設備及び運営につ
いて」の3の(5)のア及びイの要件を満たしているか。
(構造設備)
(1)建物は、耐火建築物又は準耐火建築物となっているか。
(2)建物の配置、構造及び設備は、日照、採光、換気塔利用者の保健衛
生及び防災について十分配慮されているか。
(3)設備については、第17号通知に規定する設備を備えているか。
(4)居室については原則として個室とし、少なくとも洗面所、便所、収
納スペース及び簡易調理設備を備えているか。 (5)廊下、居室については、車椅子での移動が可能なスペースと構造を
備えているか。
(6)緊急時に備え、施設内に一斉に放送できる設備を設置しているか。
(定員)
独立した施設の場合は20人以上、特別養護老人ホーム等に併設する場
合は10人以上となっているか。
(職員)
第17号通知に定められた職員を配置しているか。
(施設長の資格)
施設長について、資格はあるか。
第3
(相談、助言等)
サービスの内容等
(1)入所時に、利用者の従来の生活状況、家庭状況及び心身の健康状態
について
について把握をしているか。
また、入所後においても、利用者の各種相談に応ずるとともに、適
切な助言等を行っているか。
(2)市町村、介護保険サービス等との実施者と十分連携をとり、必要に
応じ、その有効な利用について利用者への紹介・手続きの援助を行っ
ているか。
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主 眼 事 項
着 眼 点
(食事)
(1)老人に適した食事を3食提供しているか。
(2)栄養士による献立表及び実施献立表を作成しているか。
また、栄養士を配置しない基準の施設にあっては、関係機関等との
連携に努め、献立表等を作成しているか。
(3)食事の提供に当たっては、個人の嗜好及び食事時間等利用者の希望
について工夫しているか。
(入浴)
(1)入浴は隔日以上の頻度で行われているか。また、入浴日以外であっ
てもシャワーが使用できるように努めているか。
(2)原則として、個別の入浴介が行われていないか。
(3)風呂の湯は清潔に保たれているか。(循環式浴槽については、厚生
省作成「循環式浴槽におけるレジオネラ症防止マニュアル」等により定期的に
換水、消毒及び清掃を行っているか。
(緊急時の対応)
(1)緊急時に対応できる職員体制及び関係機関との連携が図られている
か。
(2)非常通報装置や全館一斉放送設備の活用により、緊急の連絡が速や
かに行われるように努めているか。
(夜間の管理体制)
宿直職員を配置しているか。
宿直職員が配置されていない場合は、緊急時に職員が対応できる体制と
なっているか。
(介護保険サービス等の利用)
(1)利用者が、日常生活の援助及び介護を必要とする状態になった場
合、速やかに介護保険サービス等を利用できるよう迅速な対応につい
て努めているか。
(2)疾病、収入の途絶等、利用者が生活に困窮を生じた場合には、医療
機関への連絡、家族との調整等について、迅速、適切な配慮を行うよ
う努めているか。
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主 眼 事 項
着 眼 点
(保健衛生)
定期的に健康診断を受ける機会を提供しているか。また、その記録を保
存し、健康の保持、疾病の予防に努めているか。
(利用者の活動への協力)
利用者の生活が健康で明るいものになるよう必要に応じ、利用者に助言
を行うとともに、利用者が自主的に趣味、教養娯楽、交流行事等を行う場
合は、必要に応じ協力が行われているか。
(衛生管理等)
利用者の使用する食器その他の設備又は飲用に今日する水について、衛
生管理に努め、又は衛生上必要な措置を講じているか。
(1)小規模の水道についても水質検査、塩素消毒法等衛生上必要な措置
が講じられているか。
(2)常に施設内外を清潔に保つとともに、毎年一回以上の大掃除が行わ
れているか。
(3)メシチリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、結核、O-157、
ノロウィルス、疥癬等感染症に対する予防対策は適切に行われている
か。
(感染症発生時の適切な対応)
(1)職員が入所者の健康管理上、感染症や食中毒を疑ったときは、速や
かに施設長に報告する体制を整えるとともに、施設長は必要な指示を
行っているか。
(2)感染症若しくは食中毒の発生又はそれが疑われる状況が生じたとき
の有症者の状況やそれぞれに講じた措置等を記録しているか。
(3)施設長は、次のア、イ又はウの場合は市町村等に迅速に、感染症又
は食中毒が疑われる者等の人数、症状、対応状況等を報告するととも
に、併せて保健所に報告し、指示を求めるなどの措置を講じている
か。
ア 同一の感染症若しくは食中毒による又はそれらによると疑われる
死亡者又は重篤患者が1週間に2名以上発生した場合。
イ 同一の感染症若しくは食中毒の患者又はそれらが疑われる者が
10名以上又は全利用者の半数以上に発生した場合。
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主 眼 事 項
着 眼 点
ウ ア及びイに該当しない場合であっても、通常の発生動向を上回る
感染症等の発生が疑われ、特に施設長が報告を必要と認めた場合。
(4)(3)の報告を行ったときには、その原因の究明に質するため、当
該患者の診療医等と連携の上、血液、便、吐物等の検体を確保するよ
う努めているか。
(5)日頃から、感染症又は食中毒の発生又はまん延を防止する観点か ら、職員の健康管理を徹底し、職員や来訪者の健康状態によっては利
用者との接触を制限する等の措置を講ずるとともに、職員及び利用者
に対して手洗いやうがいを励行するなど衛生教育の徹底を図っている
か。
また、年1回以上、職員を対象として衛生管理に関する研修を行っ
ているか。
(預かり金等)
施設が管理する入所者の現金、預貯金通帳、年金証書及び印鑑等(以
下「預かり金等」という。)は適正に管理されているか。
(1)自己管理が可能なものについてまで、一律に施設が預かり金等とし
て管理していることはないか。
また、施設が預かり金等を管理する場合は、預かり金等に係る契約
が書面(契約書、委託書、依頼書等)により締結されているか。
(2)預かり金等の範囲(現金、預貯金通帳、年金証書及び印鑑等)は、
入所者が施設内で生活するために必要とされるものに限定されている
か。
また、預かり金等の範囲は書面で明確になっているか。
(3)入所者から預かり金等を保管すること以外に、費用の支払い、保険
・年金の収納などの事務を受託する場合(以下。「受託事務」とい
う。)は、書面によって受託事務の範囲が明確になっているか。
(4)預かり金等を管理している場合、施設において預かり金等の管理責
任者が定められているか。
また、現金、預貯金通帳、年金証書及び印鑑等の保管担当者がそれ
ぞれ別に定められ、保管場所は、それぞれ別にするなど管理体制が明
確になっているか。
(5)受託事務において、出納担当者が定められているか。
また、出納担当者による預かり金等の受け入れ、引き出し等が行わ
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主 眼 事 項
着 眼 点
れる際、他の職員の立ち会いのもとに行われ、入所者の確認が徴され
ているか。
(6)預かり金等に関する記録(帳簿、領収書等)は、個人別に整理さ
れ、整備されているか。
(7)預かり金等の収支状況は、管理責任者又は管理責任者が任命した者
によって毎月点検されているか。
(8)預かり金等の収支の状況を定期的(年4回程度)に入所者(必要に
応じて家族等)に知らせているか。
(9)退所時における預かり金等の返還の処理は適正に行われているか。
(10)入所者預かり金等の管理に関する規定が整備されているか。
また、(1)から(9)までの内容が盛り込まれているか。
(11)自己管理のために必要となる保管場所の確保等の配慮がなされてい
るか。
(高齢者虐待の防止等への取組)
高齢者虐待の防止のための措置が行われているか。
(その他)
(1)消防法等関係法律及び通知に規定されている事項について遵守して
いるか。
(2)設置者は、入居者がケアハウスでの生活を継続していくために介護
保険サービス等に利用や、退去に至った場合のその後の利用に円滑に
対応するため、開設時はもとより、常に地元自治体や関係機関と十分
な連携を持つように努めているか。
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