坂 井 市 人 口 ビ ジョン 策 定 の 目 的 日本は今、 「人口減少時代」に突入しています。坂井市も同様に、平成17年度の 国勢調査をピ ークに、 人 口 減 少に転じています。 人 口 減 少 は「 静 か な る 危 機 」と 呼 ば れ るように 、日 々 の 生 活 の 中 で は 実 感 しにくい 現象ですが、このまま人口減少が続くと、私たちのまちや生活に様々な影 響があると予 想されます。 税収減 少により 公共サービス水準が低下 地域公共交通が衰退 商 店 街をはじめ、 金 融 、 医 療 機 関など、 サ ービス産 業 が 縮小 限界集落 の 発生、 空き地や空き家が 増 加 自治会をはじめとする 地域コミュニティの 機能が低下 など このように、 人 口 減 少による影 響 は 多 方 面に及 び 、 行 政 だけで 克 服 できるも のではありませ ん 。 有 効な対 策を、 効 果 的・効 率 的に実 行するためには、 行 政 はもちろん 、 市 民 の 皆さん 一 人 一 人 が 、 人 口 減 少・少 子 高 齢 化 の 現 実に正 面 から向き合う必 要 が あります。 笑顔と活力ある坂井市であり続けるために、今私たちに出来ることをともに考 え て いくた め 、 坂 井 市 の 人 口 の 現 状 と将 来 の 姿 、 目 指 す 将 来 の 人 口 規 模につ いてお知らせします。 み ん な で 考 え よう 、 未 来 に つ な げ る こと を 。 1 坂井市の人口の推移 坂井 市 の 人 口は、1 9 7 0 年( 昭 和 4 5 年 )から 2005 年( 平 成 17 年 )までの 35 年 間 増 加し続けてきましたが、 2 0 1 0 年( 平 成 2 2 年 )に減 少となりました。 ■図 坂井市の人口・高齢化率の推移 65歳以上 資料:国勢調査 15∼64歳 高齢化率(%) 0∼14歳 100,000 (人) 90,000 80,000 77,392人 73,130人 70,000 70,783人 70,027人 68,797人 72,174人 75,983人 80,707人 83,372人 92,318人 91,900人 25.0 (%) 22.8 20.0 20.3 18.8 17.0 60,000 15.0 15.0 50,000 10.7 40,000 13.1 12.0 10.0 9.4 30,000 20,000 86,870人 91,173人 5.9 8.1 7.3 6.9 5.0 10,000 0.0 0 1950年 1955年 1960年 1965年 1970年 1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 坂井市の人口に関する現状分析 人口 増 加 の 時 代 1 970 年( 昭 和 45 年 )~ 2005 年( 平 成 17 年 ) 自然 動 態 社会動態 人口構造 少子化は早くから進んでいましたが、 福井市など、近隣自治体からの 高齢者数は一貫して増加していまし 死亡数よりも出生数が上回り、 ファミリー層の転入が多く、 たが、ファミリー層の転入が多く、 自然増の状態でした。 社会増の状態でした。 平均年齢は若い状態でした。 人 口 減 少 時 代 へ の 突 入 2005 年( 平 成 17 年 )~ 自然 動 態 出生数の減少と死亡数の増加により、 社会動態 人口構造 福井市など、近隣自治体からの 団塊世代の高齢化、 死亡数が出生数を上回る 転入が減少、一方で、20 歳代の 若者の減少により、 自然減の状態です。 転出が増加しています。 一層高齢化の進行が見込まれます。 2 人口減少問題へ対応の方向性 笑 顔と活 力 ある坂 井 市 で あり続 けるため 、 大 幅 な 人 口 減 少と少 子 高 齢 化に歯 止 めをかけると ともに、人 口 減 少を前 提とした社 会づくりの 実 現に向けて、 「まち」「ひと」「しごと」を生 み 出し、 それぞれが 高めあっていく好 循 環 が 生まれるよう、 総 合 的に取り組 みます。 人 口 減 少 、 少 子 高 齢 化に 歯止めをかける 人 口 減 少を前 提とした 社 会づくり ●出生率の向上 ●持続可能なまちづくり ●社会増への回復 ま ち 3 ひ と し ご と ・時代に合った 暮らしやすいまちづくり ・若 者 の 転 出 抑 制 、 転入の促進、支援 ・強 み の ある産 業 の 一層の振興 ・公 共 サ ービ ス の 効 率 化 、 選 択と集 中 ・結 婚や出 産を望む人 の 支援 ・観 光 産 業 の 振 興 ・民 間による公 益 性 の 高 い 事 業 の 実 施を促 進 ・子 育て支 援 の 充 実 ・起 業 の 促 進 ・子育てと仕事の両立支援 「まち」 「ひと」 「しごと」を生 み 出し、相互に高めあう好 循 環 の 確 立に向けて、坂 井 市では総 合 的・ 効 果 的に施 策を実 施するための「5つの 政 策パッケージ 」を掲 げています。 そ れぞ れの 分 野 がこれまでの 垣 根を越え、より積 極 的に連 携を図りながら事 業を展 開していき ます。 5 つ の 政 策 パ ッ ケ ー ジ 都市基盤整備 女性 の 活躍推進 住みよさランキング上位の坂井市は、 人口減少、少子高齢化など、これからの 女 性 の 子 育 て、 介 護 や 就 労 など、 子 育 てや 居 住 環 境、 医 療 水 準 が 社会に対応した都市計画に取り組みます。 男性の理解や積極的な協力を促すと トップクラスです。 これらの 魅 力を 安全で安心なまちづくりや地域課題の ともに、女性が輝ける・活躍できる 積 極 的 に 情 報 発 信し、 移 住 定 住 を 解決のため、行政と市民とがより協力 地域社会づくりを進めます。 進めます。 して取り組みます。 移住・定住の促進 少子化・高 齢 化 対 策 経済・観光 の 活性化 経済的な問題や仕事との両立の難しさから、結婚、出産を 食 料 の 生 産 、 環 境・景 観 の 維 持 、 防 災 などの 多 面 的 な ためらうことのないよう支援します。 機能を果たす農林水産業、基幹産業である製造業、商業や 高齢者が活躍する機会や交流の場の充実などいつまでも サービス業の振興を進めます。 健康で暮らすことができる地域づくりを進めます。 観光の利便性、満足度の向上、滞在時間の延長やリピー ターの増につながるサービスの創出に取り組みます。 コーヒーブレイク Coffee Break その光景はとても神秘的で美しいとのこと。 世 界 中 でも中 々 見られ ず 、 日 本 で は 数えるほどの場所でしか見ることのできない 「この 光を見た人には 幸 運 が 訪 れる」 この光景、実は坂井市三国町で見ることが とハワイやグアムで言い伝えられている、 できるのです。 緑 色に光る太 陽をご存知でしょうか。 夕 暮 れ に 染 まる 美しい 水 平 線 に 一 瞬 せん こう 「グリーンフラッシュ」 と呼ばれるこの太陽は、 現れる緑 色の 閃 光を、 ぜひこの目で見て 様々な条件が重ならないと見ることができず、 みませんか。 三 国サンセットビーチにて撮影 4 将 来 の 目 標とする出 生 数と転 入・転 出 人 口 ■図 合計特殊出生率の目標と今後の出生数(5年間分) 4,500 ◆合計特殊出生率の 目標 2 0 3 0 年:1 . 8 2 0 6 0 年:2 . 1 ◆転入・転出の目標 これまでの 傾 向 が 続く場合に対して 5年で 1 , 0 0 0 人 の 押し上 げ (人) 3,863 4,000 3,757 3,894 4,128 4,127 4,049 4,045 4,175 3,863 3,500 出生数の 押し上げを 目指す 3,395 3,000 3,083 2,949 2,500 2,862 2,725 2,512 2,254 これまでの傾向が 続く場合の出生数 2,000 2,044 合計特殊出生率が 2030年に1.8に まで回復し、さら に2060年には 2.1(人口が安定 する水準)に回復 した場合の出生数 1,500 1,000 500 坂 井 市 が 掲 げる 3,759 4,031 0 2015年 2020年 2025年 2030年 (目標) 合計特殊出生率2.1 (目標) 合計特殊出生率1.8 2035年 2040年 1,902 2045年 2050年 2055年 2060年 目標 が 達 成される場 合 人 口8万 人 規 模 将 来 目 標とする人 口 規 模 ■図 坂井市の総人口の長期的見通し ◆ 将 来 の目標人口 2 0 6 0 年:8 1 , 7 3 1 人 これまでの 傾 向 が 続く 場合の 61,027 人 よりも 2 0 , 70 4 人 多 い ◆ 少 子 高 齢化 の 目標 水 準 15 歳未満人口割合 現状維持 65 歳以上人口割合 30%以 下 100,000 (人) 90,433 90,433 88,953 88,083 87,104 86,027 84,908 88,419 85,915 80,000 76,541 70,000 83,774 82,667 81,731 2万人以上の 押し上げを 目指す 83,101 79,971 72,878 69,044 これまでの傾向が 続く場合の見通し 60,000 65,061 目標が達成される 場合の見通し 61,027 50,000 0 5 89,782 90,000 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年 ■図 今後の転入転出人口の目標(5年間分) 1,000 (人) 850 830 737 732 800 849 841 850 752 645 600 年間200人、5年間で 1,000人の押し上げで、 人口移動をプラスに 転じます 5年間で 1,000人の 押し上げ 400 200 0 -200 -400 -268 -263 -248 2025年 2030年 2035年 -170 -150 -159 -151 -150 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年 -355 これまでの傾向が続く 場合、転出が転入を 上回り、人口移動は マイナス状態が続きます -600 2020年 を 目 指します ■図 坂井市の人口構造の長期的見通し(出生率と転入・転出人口の目標が達成される場合の推計) 100,000 (人) 90,000 80,000 総人口 91,900人 10,169人(約11 %)の減少 15歳未満人口 2010年:14,171人 総人口の15.4% 総人口 81,731人 1,468人(約10% )の減少 15歳未満人口 2060年:12,703人 総人口の15.5% 70,000 60,000 50,000 15∼64歳人口 2010年:56,898人 総人口の61.9% 11,583人(約20%) 15∼64歳人口 の減少 2060年:45,315人 総人口の55.4% 40,000 30,000 20,000 10,000 65歳以上人口 0 2010年 2015年 2020年 65歳以上人口 2,882人(約14%)の増加 2010年:20,831人 総人口の22.7% 2025年 2030年 2035年 2040年 ※四捨五入の関係上、構成比の合計は 100%にならない場合があります。 2060年:23,713人 総人口の29.0% 2045年 2050年 2055年 2060年 6 発行 H28.4月 坂井市 総合政策部 企画情報課 〒919-0592 福井県坂井市坂井町下新庄 1-1 坂井市役所本庁 2 階 T E L .0776-50-3013 FAX.0776-66-4837 E-mail. 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