創造しようよ!ぼくらのミライ(平成28年4月発行)(PDF:2261KB)

坂 井 市 人 口 ビ ジョン 策 定 の 目 的
日本は今、
「人口減少時代」に突入しています。坂井市も同様に、平成17年度の
国勢調査をピ ークに、 人 口 減 少に転じています。
人 口 減 少 は「 静 か な る 危 機 」と 呼 ば れ るように 、日 々 の 生 活 の 中 で は 実 感
しにくい 現象ですが、このまま人口減少が続くと、私たちのまちや生活に様々な影
響があると予 想されます。
税収減 少により
公共サービス水準が低下
地域公共交通が衰退
商 店 街をはじめ、
金 融 、 医 療 機 関など、
サ ービス産 業 が 縮小
限界集落 の 発生、
空き地や空き家が 増 加
自治会をはじめとする
地域コミュニティの
機能が低下
など
このように、 人 口 減 少による影 響 は 多 方 面に及 び 、 行 政 だけで 克 服 できるも
のではありませ ん 。 有 効な対 策を、 効 果 的・効 率 的に実 行するためには、 行 政
はもちろん 、 市 民 の 皆さん 一 人 一 人 が 、 人 口 減 少・少 子 高 齢 化 の 現 実に正 面
から向き合う必 要 が あります。
笑顔と活力ある坂井市であり続けるために、今私たちに出来ることをともに考 え
て いくた め 、 坂 井 市 の 人 口 の 現 状 と将 来 の 姿 、 目 指 す 将 来 の 人 口 規 模につ
いてお知らせします。
み ん な で 考 え よう 、 未 来 に つ な げ る こと を 。
1
坂井市の人口の推移
坂井 市 の 人 口は、1 9 7 0 年( 昭 和 4 5 年 )から 2005 年( 平 成 17 年 )までの 35 年 間 増 加し続けてきましたが、
2 0 1 0 年( 平 成 2 2 年 )に減 少となりました。
■図 坂井市の人口・高齢化率の推移
65歳以上
資料:国勢調査
15∼64歳
高齢化率(%)
0∼14歳
100,000
(人)
90,000
80,000
77,392人
73,130人
70,000
70,783人 70,027人
68,797人
72,174人
75,983人
80,707人
83,372人
92,318人 91,900人
25.0
(%)
22.8
20.0
20.3
18.8
17.0
60,000
15.0
15.0
50,000
10.7
40,000
13.1
12.0
10.0
9.4
30,000
20,000
86,870人
91,173人
5.9
8.1
7.3
6.9
5.0
10,000
0.0
0
1950年
1955年
1960年
1965年
1970年
1975年
1980年
1985年
1990年
1995年
2000年
2005年
2010年
坂井市の人口に関する現状分析
人口 増 加 の 時 代 1 970 年( 昭 和 45 年 )~ 2005 年( 平 成 17 年 )
自然 動 態
社会動態
人口構造
少子化は早くから進んでいましたが、
福井市など、近隣自治体からの
高齢者数は一貫して増加していまし
死亡数よりも出生数が上回り、
ファミリー層の転入が多く、
たが、ファミリー層の転入が多く、
自然増の状態でした。
社会増の状態でした。
平均年齢は若い状態でした。
人 口 減 少 時 代 へ の 突 入 2005 年( 平 成 17 年 )~
自然 動 態
出生数の減少と死亡数の増加により、
社会動態
人口構造
福井市など、近隣自治体からの
団塊世代の高齢化、
死亡数が出生数を上回る
転入が減少、一方で、20 歳代の
若者の減少により、
自然減の状態です。
転出が増加しています。
一層高齢化の進行が見込まれます。
2
人口減少問題へ対応の方向性
笑 顔と活 力 ある坂 井 市 で あり続 けるため 、 大 幅 な 人 口 減 少と少 子 高 齢 化に歯 止 めをかけると
ともに、人 口 減 少を前 提とした社 会づくりの 実 現に向けて、
「まち」「ひと」「しごと」を生 み 出し、
それぞれが 高めあっていく好 循 環 が 生まれるよう、 総 合 的に取り組 みます。
人 口 減 少 、 少 子 高 齢 化に
歯止めをかける
人 口 減 少を前 提とした
社 会づくり
●出生率の向上
●持続可能なまちづくり
●社会増への回復
ま ち
3
ひ と
し ご と
・時代に合った
暮らしやすいまちづくり
・若 者 の 転 出 抑 制 、
転入の促進、支援
・強 み の ある産 業 の
一層の振興
・公 共 サ ービ ス の 効 率 化 、
選 択と集 中
・結 婚や出 産を望む人 の
支援
・観 光 産 業 の 振 興
・民 間による公 益 性 の
高 い 事 業 の 実 施を促 進
・子 育て支 援 の 充 実
・起 業 の 促 進
・子育てと仕事の両立支援
「まち」
「ひと」
「しごと」を生 み 出し、相互に高めあう好 循 環 の 確 立に向けて、坂 井 市では総 合 的・
効 果 的に施 策を実 施するための「5つの 政 策パッケージ 」を掲 げています。
そ れぞ れの 分 野 がこれまでの 垣 根を越え、より積 極 的に連 携を図りながら事 業を展 開していき
ます。
5 つ の 政 策 パ ッ ケ ー ジ
都市基盤整備
女性 の 活躍推進
住みよさランキング上位の坂井市は、
人口減少、少子高齢化など、これからの
女 性 の 子 育 て、 介 護 や 就 労 など、
子 育 てや 居 住 環 境、 医 療 水 準 が
社会に対応した都市計画に取り組みます。
男性の理解や積極的な協力を促すと
トップクラスです。 これらの 魅 力を
安全で安心なまちづくりや地域課題の
ともに、女性が輝ける・活躍できる
積 極 的 に 情 報 発 信し、 移 住 定 住 を
解決のため、行政と市民とがより協力
地域社会づくりを進めます。
進めます。
して取り組みます。
移住・定住の促進
少子化・高 齢 化 対 策
経済・観光 の 活性化
経済的な問題や仕事との両立の難しさから、結婚、出産を
食 料 の 生 産 、 環 境・景 観 の 維 持 、 防 災 などの 多 面 的 な
ためらうことのないよう支援します。
機能を果たす農林水産業、基幹産業である製造業、商業や
高齢者が活躍する機会や交流の場の充実などいつまでも
サービス業の振興を進めます。
健康で暮らすことができる地域づくりを進めます。
観光の利便性、満足度の向上、滞在時間の延長やリピー
ターの増につながるサービスの創出に取り組みます。
コーヒーブレイク
Coffee Break
その光景はとても神秘的で美しいとのこと。
世 界 中 でも中 々 見られ ず 、 日 本 で は
数えるほどの場所でしか見ることのできない
「この 光を見た人には 幸 運 が 訪 れる」 この光景、実は坂井市三国町で見ることが
とハワイやグアムで言い伝えられている、 できるのです。
緑 色に光る太 陽をご存知でしょうか。
夕 暮 れ に 染 まる 美しい 水 平 線 に 一 瞬
せん こう
「グリーンフラッシュ」
と呼ばれるこの太陽は、 現れる緑 色の 閃 光を、 ぜひこの目で見て
様々な条件が重ならないと見ることができず、 みませんか。
三 国サンセットビーチにて撮影
4
将 来 の 目 標とする出 生 数と転 入・転 出 人 口
■図 合計特殊出生率の目標と今後の出生数(5年間分)
4,500
◆合計特殊出生率の
目標
2 0 3 0 年:1 . 8
2 0 6 0 年:2 . 1
◆転入・転出の目標
これまでの 傾 向 が
続く場合に対して
5年で 1 , 0 0 0 人 の
押し上 げ
(人)
3,863
4,000
3,757
3,894
4,128
4,127
4,049
4,045
4,175
3,863
3,500
出生数の
押し上げを
目指す
3,395
3,000
3,083
2,949
2,500
2,862
2,725
2,512
2,254
これまでの傾向が
続く場合の出生数
2,000
2,044
合計特殊出生率が
2030年に1.8に
まで回復し、さら
に2060年には
2.1(人口が安定
する水準)に回復
した場合の出生数
1,500
1,000
500
坂 井 市 が 掲 げる
3,759
4,031
0
2015年
2020年
2025年
2030年
(目標)
合計特殊出生率2.1
(目標)
合計特殊出生率1.8
2035年
2040年
1,902
2045年
2050年
2055年
2060年
目標 が
達 成される場 合
人 口8万 人 規 模 将 来 目 標とする人 口 規 模
■図 坂井市の総人口の長期的見通し
◆ 将 来 の目標人口
2 0 6 0 年:8 1 , 7 3 1 人
これまでの 傾 向 が 続く
場合の 61,027 人
よりも 2 0 , 70 4 人 多 い
◆ 少 子 高 齢化 の
目標 水 準
15 歳未満人口割合
現状維持
65 歳以上人口割合
30%以 下
100,000
(人)
90,433
90,433
88,953
88,083
87,104
86,027
84,908
88,419
85,915
80,000
76,541
70,000
83,774
82,667
81,731
2万人以上の
押し上げを
目指す
83,101
79,971
72,878
69,044
これまでの傾向が
続く場合の見通し
60,000
65,061
目標が達成される
場合の見通し
61,027
50,000
0
5
89,782
90,000
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
2040年
2045年
2050年
2055年
2060年
■図 今後の転入転出人口の目標(5年間分)
1,000
(人)
850
830
737
732
800
849
841
850
752
645
600
年間200人、5年間で
1,000人の押し上げで、
人口移動をプラスに
転じます
5年間で
1,000人の
押し上げ
400
200
0
-200
-400
-268
-263
-248
2025年
2030年
2035年
-170
-150
-159
-151
-150
2040年
2045年
2050年
2055年
2060年
-355
これまでの傾向が続く
場合、転出が転入を
上回り、人口移動は
マイナス状態が続きます
-600
2020年
を 目 指します
■図 坂井市の人口構造の長期的見通し(出生率と転入・転出人口の目標が達成される場合の推計)
100,000
(人)
90,000
80,000
総人口
91,900人
10,169人(約11
%)の減少
15歳未満人口
2010年:14,171人
総人口の15.4%
総人口
81,731人
1,468人(約10%
)の減少
15歳未満人口
2060年:12,703人
総人口の15.5%
70,000
60,000
50,000
15∼64歳人口
2010年:56,898人
総人口の61.9%
11,583人(約20%)
15∼64歳人口
の減少
2060年:45,315人
総人口の55.4%
40,000
30,000
20,000
10,000
65歳以上人口
0
2010年
2015年
2020年
65歳以上人口
2,882人(約14%)の増加
2010年:20,831人
総人口の22.7%
2025年
2030年
2035年
2040年
※四捨五入の関係上、構成比の合計は 100%にならない場合があります。
2060年:23,713人
総人口の29.0%
2045年
2050年
2055年
2060年
6
発行 H28.4月
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