丸亀市子ども読書活動推進計画

丸亀市子ども読書活動推進計画
平成28年度~平成32年度
“一冊の 本から始まる 夢
平成 28 年3月
丸
亀
市
∞”
むげんだい
ごあいさつ
平成 13 年に「子どもの読書活動の推進に関する法律」が施行されて以来 15 年が経過
しました。本法第 2 条は「子どもの読書活動は、子どもが、言葉を学び、感性を磨き、
表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上
で欠くことのできないものである」と明記しています。
丸亀市におきましては、本法に基づく国や県の基本計画等の趣旨を踏まえ「丸亀市子
ども読書活動推進計画」
(第1次計画;平成 17 年度~平成 22 年度、第2次計画;平成
23 年度~平成 27 年度)を策定し、子どもたちの読書活動にかかる取組を積極的に実施
してきたところです。
平成 15 年度にはブックスタート事業を開始し、乳児健診時に参加した親子に絵本を、
そして、平成 24 年度にはセカンドブック事業として小学校入学前に本をプレゼントす
る活動を実施しています。乳幼児期には「読み聞かせ」となりますが、子どもにとって
は、絵本自体よりも読み手の肌のぬくもりであったり、声のやさしさであったりするの
でしょうか。このあたたかいひとときの心地よさが、意識されなくても絵本とともに大
きな歓びとなって子どもの心に刻まれているのかもしれません。こうした幼少期の充実
した読書体験をスタートに、人生の各段階において生きる力や豊かな感性が育まれる読
書環境を大切にしたいと思っています。
市内小中学校では『全校一斉読書の時間』を推進し、子どもたちが読書に親しみ、読
書を楽しむ習慣形成に努めています。加えて、本市におきましても、平成 26 年度から
学校司書を全学校に配置しました。整然と並ぶたくさんの本に囲まれた環境で、子ども
たちは読書を自由に楽しみ、調べ学習にも励んでいます。
近年、「活字離れ・読書離れ」などが深刻な問題として取り上げられています。情報
化社会にあって、インターネットやスマートフォン等から容易に入手できる情報源があ
ることも背景にはありますが、「読書離れ」が言語力や表現力、思考力の低下だけでな
く、相手の立場や気持ちを思いやるといった共感性や想像力の低下につながっていると
の指摘もあります。子どもの成長や人格形成に果たす読書の意義や重要性についてあら
ためて考える必要があります。
さて、この度、第3次「丸亀市子ども読書活動推進計画」
(平成 28 年度~平成 32 年
度)を策定いたしました。本計画の策定に当たって貴重なご意見を賜りました本市子ど
も読書活動推進協議会委員の皆さま、また、本計画の参考にさせていただきましたアン
ケートやパブリックコメントにご協力いただきましたすべての皆さまに心から感謝申
し上げます。
今後とも、読書活動の推進が子どもたちの健やかな成長を促し、未来を切り拓くため
の活力となりますよう、皆さま方のご協力・ご支援をお願いいたします。
平成 28 年 3 月
丸亀市教育委員会教育長 中野レイ子
-
目
次
-
第1章 子ども読書活動推進計画の策定にあたって.............. 1
1
2
3
計画策定の趣旨
基本方針
計画の期間
第2章 前計画(第2次)における主な施策の成果と課題........ 5
第3章 子どもの読書活動の推進のための方策................. 13
Ⅰ 重点プロジェクトによる子どもの読書活動の推進.................. 13
1 キーステーションとしての市立図書館の充実
2 うちどく(家読)の推進と読書活動への参加促進
3 中学・高校生が読書に親しむ機会の提供
4 学校図書館の学習・情報センターとしての機能の充実
5
郷土丸亀の歴史を次世代に継承するための事業の実施
Ⅱ 家庭における子どもの読書活動の推進............................ 15
◇ 子どもの読書活動の推進における家庭の役割
1 家庭における子どもの読書活動の推進のための取組
Ⅲ 地域における子どもの読書活動の推進............................ 16
◇ 子どもの読書活動の推進における地域の役割
1 図書館における子どもの読書活動の推進のための取組
2 図書館における子どもの読書環境の整備と充実
3
地域における子どもの読書環境の整備と充実
Ⅳ 学校等における子どもの読書活動の推進.......................... 18
[幼稚園・保育所(園)・認定こども園]
◇ 子どもの読書活動の推進における幼稚園・保育所(園)・認定こども園
の役割
1 幼稚園・保育所(園)
・認定こども園における子どもの読書活動の推進
のための取組
2 幼稚園・保育所(園)
・認定こども園における子どもの読書環境の整備
と充実
[小学校・中学校]
◇ 子どもの読書活動の推進における小学校・中学校の役割
1 小学校・中学校における子どもの読書活動の推進のための取組
2 小学校・中学校における子どもの読書環境の整備と充実
(1)学校図書館の活用推進
(2)学校図書館活用推進のための人的環境の整備
Ⅴ 具体的施策.................................................... 21
第4章 子どもの読書活動の効果的な推進に必要な事項......... 24
1
2
実施計画の進行管理
財政上の措置
資料
† 子どもの読書活動に関するアンケート調査結果................... 25
† 子どもの読書活動の推進に関する法律...........................42
† 丸亀市子ども読書活動推進協議会開催状況....................... 44
† 丸亀市子ども読書活動推進協議会委員名簿....................... 45
第1章
子ども読書活動推進計画の策定にあたって
1 計画策定の趣旨
いまの子どもたちが大人になる 10 年後、20 年後の近未来には、いまある仕事の多く
がロボットや人工知能に取って代わられて消滅すると言われています。事実、少子化の
急激な進行や、スマートフォンやSNSなどのメディアの急速な発展など、子どもをめ
ぐる環境は激変しています。
このような変化の激しい時代だからこそ、子どもにとっての読書の必要性がこれまで
以上に重要視されています。なぜなら、氾濫する情報やメディアを使いこなして様々な
課題を解決し、よりよく生きていくためには、読書によって想像力や思考力、判断力を
育てることが欠かせないからです。一冊の本との出会いから、子どもの生きる力が育ま
れていくのです。
しかし、残念ながら、小学生、中学生、高校生と学校段階が進むにつれて、子どもた
ちが読書をしなくなる傾向が全国的に続いており、香川県や丸亀市においても例外では
ありません。
そのような中、国においては、平成 25 年 5 月に、第3次「子ども読書活動推進基本
計画」を閣議決定するとともに、子どもの読書活動をさらに強力に推進するように広く
呼びかけています。その中では、今後 10 年間に、1か月に一冊の本も読まない子ども
の率を半減することが目標として掲げられています。またそのための基本方針として、
①家庭、地域、学校を通じた社会全体における取組
②子どもの読書活動を支える環境
の整備 ③子どもの読書活動に関する意義の普及、の三つの方針が示されています。
丸亀市においても、平成 17 年の第1次の計画に引き続き、第2次の「丸亀市子ども
読書活動推進計画」(平成 23 年度~平成 27 年度)を策定し、セカンドブック事業や学
校司書の全校配置の推進など、数々のプロジェクトを実施してきました。
今回、これらの取組の成果を検証し、残された課題を明らかにするとともに、新たな
時代の変化に対応し、より一層子どもの読書活動を推進するために、第3次「丸亀市子
ども読書活動推進計画」(平成 28 年度~平成 32 年度)を策定するものです。
国・県の動向
平成 13 年 12 月の「子どもの読書活動の推進に関する法律」施行後、国と地方公共団
体は子どもの読書活動の推進に関するそれぞれの施策を、総合的に策定・実施してきま
した。
平成 14 年 8 月、国は「子どもの読書活動に関する基本的な計画」
(「第1次基本計画」)
1
をまとめ、また香川県も平成 15 年 7 月に「香川県子ども読書活動推進計画」(「第1次
計画」)を策定しました。
その後、国は平成 20 年 3 月に「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」の
変更を国会に報告(
「第2次基本計画」)
、平成 25 年 3 月には新たな「第3次基本計画」
を定め、施策の基本的方針と具体的な方策を明らかにしております。
県は平成 20 年 2 月に「第2次計画」、平成 24 年 12 月に「第3次計画」を策定し、更
なる子どもの読書活動を推進してきました。そして平成 28 年度からの子どもの読書活
動推進については、県教育の基本理念やその実現のための教育施策を定めている総合的
な計画「第3期香川県教育基本計画(平成 28 年度~平成 32 年度)」の中で一体的に示
されることとなっております。
2
2 基本方針
丸亀市は、
“子どもが本を好きになり、読書によって育まれる力が一人ひとりの子ど
もの生きる糧となること”を願い、子どもが読書の楽しさを知り、自ら進んで読書に親
しみ、生涯にわたり「楽しみながら学びを深める」(※)読書習慣を身に付けることが
できるよう、次の2項目を基本方針に掲げます。
子どもの自主的な読書活動の推進
基
本
方
針
家庭、地域、学校等の連携による社会全体での取組の推進
子どもの読書活動を推進していくためには、家庭、地域、学校等がそれぞれの役割
を十分に理解し、社会全体で取り組んでいくことが重要です。特に子どもの読書活動
に携わる地域の図書館、学校、幼稚園、保育所(園)、認定こども園、関係団体等が
連携し、相互の協力が図られる体制を整備し、子どもの読書活動推進に向けた特色あ
る取組が展開されるよう努めます。
子どもの読書環境の整備と充実
子どもが自ら読書に親しみ、読書習慣を身に付けていくには、子どもの発達の段階
に応じて、子ども自身が本の魅力や読書の楽しさを知り、読書の幅を広げ、読書体験
を深めるような環境を整えることが大切です。この子どもの自主的な読書活動を支え
るため、子どもを取り巻く読書環境の整備・充実に努めます。
※ 「楽しみながら学びを深める」 第2次丸亀市生涯学習推進計画(平成 24 年 4 月策定)基本方針「市
民が学習活動の主体となり、楽しみながら学びを深めています」より
3
3 計画の期間
平成 28 年度から平成 32 年度までとします。
子どもの自主的な読書活動
家
庭
連
連
携
携
地
図書館
域
学
児童館
子育て支援センター
連
携
幼稚園
小学校
ボランティア団体
高等学校
4
保育所(園)
認定こども園
コミュニティセンター
NPO
校
中学校
第2章
前計画(第2次)における主な施策の成果と課題
子どもの成長過程において、日常的に子どもに接する人や関係機関がより効果的に子
どもの読書活動を推進するため、前計画では特に重要性がある5項目の施策を重点プロ
ジェクトとして設定しました。
前計画の重点プロジェクト
1 キーステーションとしての市立図書館の充実
2 うちどく(家読)の推進と読書活動への参加促進
3 ボランティア等と連携した読書活動
4 朝読運動のさらなる推進
5 学校図書館指導員の全校配置の推進
以下、前計画のプロジェクトを省みて、成果と課題について検討します。
1 キーステーションとしての市立図書館の充実
前計画では、家庭、地域、学校をつなぐキーステーションとして市立図書館を位置付
け、学校や関係機関との連携を強化しました。市立図書館には、子どもの読書活動の推
進のためのリーダーシップが求められます。
市立図書館では、図書の紹介リストの作成や、ティーンズコーナー、赤ちゃんコーナ
ーの整備、利用しやすい配架等の工夫をし、児童図書の貸出冊数を伸ばしてきました。
(※) 小学校、中学校へは団体貸出や返却に対応するための回送便を確立したことに
より、団体貸出冊数も約 1.5 倍となっています。児童館やコミュニティセンターについ
ても、全施設が巡回先となるよう、移動図書館車のステーション数を増加し、身近に図
書館がない子どもたちへの対応に努めてきました。図書館を利用する子どもの数も伸び
てきています。
【図1】
図書館を利用しない理由については、行くのがめんどう、また開館時間中に行くこと
ができないなどの割合が多くなっています。【図2】
※ 児童図書貸出冊数
平成 22 年度
328,908 冊
平成 26 年度
332,631 冊
5
【図1】まちの図書館の年齢別利用状況の経年比較
【図2】まちの図書館をあまり(ほとんど)利用しない理由
身近に本や図書館がない、図書館が開いている時間に行くことができないという状況
については、コミュニティセンター等の資料をネットワーク化し、有効な利用を図るこ
とも今後検討していかなければならないと考えています。
6
中学生、高校生の読書離れが課題となっています。【図3】
【図4】
乳幼児や小学生は、おはなし会や手づくり教室などの行事に参加することが、図書館
へ来るきっかけになっています。そこで、中学生、高校生の興味をひくイベントを行う
ことや、同年代の子どもからの読書情報を発信すること等で、本や図書館に親しむきっ
かけづくりをすることが必要であると考えられます。中学・高校生向けのホームページ
の開設や様々なメディアの活用、また電子書籍等の新たなツールによる読書の可能性を
検討することも今後の課題です。
【図3】読書(絵本の読み聞かせ)について
【図4】家で本を読む頻度について
7
2 うちどく(家読)の推進と読書活動への参加促進
丸亀市ではブックスタート事業(※1)、またそのフォローアップとして、セカンド
ブック事業(※2)を実施し、絵本をプレゼントすることにより、家庭での読書の重要
性を保護者に伝え、読み聞かせの実施を応援しています。
市内すべての幼稚園、保育所(園)
、認定こども園においても、子どもの発達段階に
応じた絵本の読み聞かせを実施し、子どもに本の魅力や楽しさを伝えています。乳幼児
の家庭での読み聞かせの実施は 70%を超えており、家庭での読み聞かせが広がりを見
せています。
【図5】
【図5】家庭で週1回以上の頻度で読み聞かせを行っている割合の経年比較
※1
ブックスタート事業
乳幼児健康診査に参加した親子に、赤ちゃん絵本の入った「ブックスター
ト・パック」を手渡し、赤ちゃんと本を開いておはなしする楽しさを伝え、子どもが成長に応じて多く
の本と出会い、楽しく子育てできる環境を作っていく活動です。
(平成 15 年開始)
※2 セカンドブック事業
ブックスタートを実施した上で、さらにその効果を向上させるために、小
学校入学前までに1冊の本をプレゼントする活動です。
(平成 24 年開始)
8
特に顕著な成果は、小学校高学年の読書の習慣化です。読書が「好き」と答えた子ど
もは 89.5%【図6】
、家で週1回以上本を読んでいる割合も 74.9%という結果になって
います。
【図7】
【図 6】本を読むことが「好き」又は「どちらかといえば好き」と答えた人の経年比較
【図 7】家で週1回以上の頻度で本を読んでいる割合の経年比較
家で週1回以上本を読んでいる子どもの割合は、中学生、高校生でも高くなっており
【図7】、すべての年代において、不読者(※)の割合が低下しています。【図8】
※ 不読者
1か月に1冊の本も読まなかった人
9
【図 8】1か月間の読書量について「0冊」と回答した人の経年比較
今後は、幼稚園・保育所(園)
・認定こども園において、身近に本のある環境をさら
に整えるように努めます。また引き続き、読み聞かせの楽しさを保護者に啓発していき
ます。
3 ボランティア等と連携した読書活動
市立図書館では、おはなし会やブックスタート支援など学生を含めて幅広い年代のボ
ランティアに活動していただいています。その一方で、小学校、中学校のボランティア
活動は約 40%に留まり、特に中学校でのボランティア活動の活性化が望まれます。
今後は、ボランティアの要望に応じた研修会や新たなボランティアを養成する講座の
開催等の取組が求められています。また関係機関との連携を密接にし、本に関わるボラ
ンティア団体だけでなく、子育て支援や教育、福祉関係、その他様々なボランティア団
体やNPO等と連携し、ボランティア活動の推進を図ります。
4 朝読運動のさらなる推進
朝読運動(一斉読書)には、ほとんどの学校が取り組んでいます。(約 84%)
本を読みたくても読む時間がないというアンケート結果も踏まえ、更なる学校での読
書の時間の確保や学校図書館の活用が必要だと考えられます。
【図9】
10
【図9】本を読みたかったが読めなかった理由について〈中学生以上〉
(N=116)
5 学校図書館指導員(※)の全校配置の推進
丸亀市は、学校図書館指導員の小・中学校への全校配置という人的整備については平
成 23 年度に達成され、平成 26 年度から1校専任の充実した配置が実現しています。平
成 27 年度からは改正学校図書館法により学校司書が法制化されたことから、これまで
の学校図書館指導員を新たに学校司書として各学校図書館に配置しました。
【図6】の本が好きと答えたアンケート結果にも表れているように、学校図書館に学
校司書がいることで、本を楽しむ機会も増え、本を好きになる子どもが増えたのではな
いかと考えられます。
【図10】学校図書館の利用頻度経年比較
学校図書館の利用状況は、小学生では 80%以上を占めています。
【図10】
11
一方、中学生においては、本が好きと答えた割合が高くなっていますが、学校図書館
の利用は減っています。
学校図書館に行かない理由として読みたい本がないという意見も約 20%あります。
【図11】
読書の傾向も多様化し、個々の好みや能力に合わせた選書が必要になるため、学校司
書が重要となり、そのスキルアップが求められます。学校図書館を利用している子ども
たちもその目的は、「本を借りる、本を読む」が全体の 88%以上であり、「調べものを
する」と答えた割合は 6.9%となっています。(P.36 参照) 調べものに必要な資料の
整備とともに授業での活用が課題です。
【図11】学校図書館をあまり(ほとんど)利用しない理由
学校図書館の資料等の整備については、市立図書館との連携・協力による団体貸出を
継続し、市立図書館で学校支援文庫(教科やテーマに沿った本のセット)の設置を検討
します。
また、各学校図書館の資料や資料情報の共有化を目指す必要があります。蔵書の相互
検索、共同利用や優れた教育実践の共有等、学校同士の連携の強化が必要です。
今後は、学校図書館の計画的利用を推進し、子どもの主体的、意欲的な学習活動につ
ながる学校図書館活用の充実が求められます。
※ 学校図書館指導員
学校図書館指導員は平成 27 年度に改正学校図書館法で「学校図書館の運営の
改善及び向上を図り、児童又は生徒及び教員による学校図書館の利用の一層の促進に資するため、専ら
学校図書館の職務に従事する職員」である学校司書と法制化され名称を改めました。
12
第3章
子どもの読書活動の推進のための方策
子どもの読書活動を推進するため、家庭、地域、学校等がその役割を明確にし、それ
ぞれが主体となった取組を実施します。より効果的な推進を図るため5つの重点プロジ
ェクトを設定するとともに具体的施策を実施します。
Ⅰ 重点プロジェクトによる子どもの読書活動の推進
1
キーステーションとしての市立図書館の充実
市立図書館は、家庭、地域、学校等における読書活動を推進する上で最も重要
な役割を担います。多様なニーズに応えられるように図書館資料の整備、専門的
職員である司書の充分な人数確保やその資質向上に努めます。また子どもの読書
活動の推進に係る関係機関との連携・協力体制の確立を図り、ITを活用したネ
ットワークシステムを推進します。
2
うちどく(家読)の推進と読書活動への参加促進
家族で読書の楽しみを共有できるよう、うちどく(家読)のきっかけとなるブ
ックスタート事業とセカンドブック事業を継続します。また、いろいろな場所で
おはなし会や、講演会等を実施することにより、保護者へ子どもの読書活動の大
切さについての啓発を推進します。
13
3
中学・高校生が読書に親しむ機会の提供
読書離れが進む傾向にある中学・高校生の読書活動を推進するため、図書館
では興味、関心を引くイベントの実施や同年代からの読書情報の発信など、本や
図書館に親しむきっかけ作りを行います。
学校においては朝の読書活動(朝読)等、一斉に読書に親しむ時間を確保し、
子どもの読書活動を推進します。
4
学校図書館の学習・情報センターとしての機能の充実
子どもの主体的、意欲的な学習活動や読書活動を推進するため、学校図書館を
計画的に活用し、学校図書館が学習・情報センターとしての機能が十分果たせる
よう整備します。子どもの様々な興味や関心に応える魅力的な図書館資料を整
備・充実し、全校配置となった学校司書の一層のスキルアップを図る研修会の実
施や、学校図書館の活用に関する情報交換、研究協議を行い、学校司書の意識の
高揚を図ります。
5
郷土丸亀の歴史や文化に親しむ事業の実施
郷土の歴史や文化を知り、地域に愛着と誇りを持つ子どもを育てるために、子
ども向けの郷土資料や副読本の作成、地域資料を活用した学習等、丸亀の歴史や
文化を継承し未来に活かしていくための読書活動を推進します。
14
Ⅱ 家庭における子どもの読書活動の推進
子どもの読書活動の推進における家庭の役割
子どもが本に親しむきっかけをつかみ、読書習慣を身に付けていくためには、家庭の
役割は重要です。乳幼児にとっての読書は、主に保護者などによる読み聞かせであり、
繰り返し絵本を読んでもらうことによって、保護者の愛情を感じながら、読書の楽しさ
や喜びを知ることができるとともに、親子の心のつながりが深まるなど、子どもの成長
に良い影響を与えます。
まず、保護者が本の読み聞かせや読書の楽しさ、大切さについて理解を深め、保護者
自身が読書に親しみ、読み聞かせをしたり、子どもと一緒に本を読んだり、図書館に出
向いたりするなど、読書の楽しさを感じましょう。
1 家庭における子どもの読書活動の推進のための取組
① ブックスタート事業・セカンドブック事業の継続
絵本を通じて保護者と乳幼児が楽しくふれあう機会をもてるよう、ブックスター
ト事業を継続実施し、また、そのフォローアップとして5歳児に絵本をプレゼン
トするセカンドブック事業をより効果的に実施します。また、子育て支援に関わ
る機関との連携を図り、事業の充実に努めます。
② 子どもと保護者が一緒に楽しめる機会の提供
子どもと保護者が一緒に楽しめるような「おはなし会」等の行事や企画の充実を図
ります。
③ 読書の楽しさについての啓発と情報提供の充実
家族で読書に親しめるよう、機会をとらえて子どもの読書の啓発に努め、母親に
限らず父親や祖父母らも対象に、読み聞かせ講座、研修会を開催します。また、
おすすめ本の図書リストを作成し情報提供に努めます。
15
Ⅲ 地域における子どもの読書活動の推進
子どもの読書活動の推進における地域の役割
子どもが楽しみながら学びを深める読書習慣を身に付けることができるよう、市立図
書館を中心に、児童館、コミュニティセンター、放課後子ども教室、青い鳥教室、地域
子育て支援拠点(子育て支援センター)等の生涯学習施設が連携し、読書が楽しめる拠
点となるような環境の整備に努めます。
子どもたちにとって多くの本と出会い、読書の楽しさを知り、必要に応じて情報を収
集する場である図書館は、地域における子どもの読書活動の推進の要であり、中心的な
役割が期待されています。
図書館では、すべての子どもが本にふれあい、自主的に読書に親しめるように、子ど
もの目線で利用しやすい環境を整備するとともに、資料を充実します。また、専門的職
員である司書の配置を推進し、中核的な情報センターとして、時代のニーズに合わせた
様々なメディアを活用し広報活動を行います。
地域における読書ボランティア、子育てボランティア、福祉ボランティア、NPO等、
子どもに関わる様々な団体と連携・協働し、子どもの読書活動の推進に向けて地域人材
の積極的活用を図ります。
1 図書館における子どもの読書活動の推進のための取組
① 児童図書の収集及び提供
児童図書の充実を図り、また乳幼児から高校生までの年代別図書紹介リスト等を
作成し積極的に本の紹介に努めます。
② 図書館サービスの充実
利用しやすい資料の配架を心がけ、絵本を読んだり遊べるコーナー(赤ちゃんコ
ーナー)の整備・充実により、子どもと一緒に保護者が利用しやすい空間の整備
を行います。
③ 多様な学習機会の提供
おはなし会、子どもの行事、講演会等の実施に努め、参加者の増加が図れるよう
積極的な周知に努めます。
④ 図書館利用の拡大
広報、図書館ホームページなどで図書館の魅力、読書の楽しさを発信します。休
館日には図書館見学を増やし、図書館の役割や本の調べ方、本の取扱等に対する
理解と普及に努め、自主的な読書活動を支えるとともに図書館の利用拡大を図り
16
ます。
⑤ 中学・高校生へのサービスの実施
読書離れが進む年代である中学生、高校生が本に魅力を感じ、図書館に親しみを
もてるよう中学生、高校生向けの本を集めたティーンズコーナーの充実を図りま
す。また中学生、高校生が広く利用する様々なメディアを活用した情報発信や、
読書するきっかけとなる展示や行事の開催を実施します。
2 図書館における子どもの読書環境の整備と充実
① 学校図書館との連携
学校図書館が子どもからの要望に十分応えられるよう、レファレンスや団体貸出
など学校図書館、学校司書と連携を図りながら資料の充実に努めます。
② 郷土の歴史や文化に親しむ資料の整備と提供
郷土の歴史や文化を子どもに伝えるため、地域に関する資料を広く収集、作成し
郷土コーナーを整備・充実します。
③ 障がいのある子どもへのサービスの提供
触る絵本、点訳本、大活字本等の充実に努めます。
④ 地域に在留する外国人の子どもたちへのサービスの提供
外国語で書かれた絵本、児童図書を計画的に収集し提供します。
3 地域における子どもの読書環境の整備と充実
① 児童館やコミュニティセンターにおけるサービスの提供
児童館、コミュニティセンター、青い鳥教室、放課後子ども教室、地域子育て支
援拠点(子育て支援センター)、高等学校等に向けた図書の団体貸出や、また各コ
ミュニティセンターでの市内3図書館の貸出図書の受け渡し等、身近に図書館が
ない子どもたちへの対応に努めます。
② 地域の人材の活用
おはなし会の実施等、地域で活動するボランティアや子育て、教育、福祉に関係
する団体、NPO等に研修機会を提供するとともに、活動の場に関する情報提供
等、地域の人材の育成と活用や支援に努めます。
17
Ⅳ 学校等における子どもの読書活動の推進
[ 幼稚園・保育所(園)
・認定こども園 ]
子どもの読書活動の推進における幼稚園・保育所(園)・認定こども園の役割
乳幼児期は豊かな感性をはぐくむ時期であり、絵本や物語等に親しむ体験が必要です。
幼稚園・保育所(園)
・認定こども園では、成長段階にあった絵本や物語の読み聞か
せを毎日行っています。それは子どもにとって、楽しく温かい時間であるとともに、絵
本の楽しさを知り、絵本に興味をもつきっかけとなります。
保護者自身が子どもに読み聞かせる喜びや、読書の楽しさを親子で味わい、読み聞か
せの大切さを実感できる機会の提供に努めます。
1 幼稚園・保育所(園)・認定こども園における子どもの読書活動の推進のための取組
① 絵本等の読み聞かせの充実
子どもが絵本や物語に興味をもち、想像を豊かに広げられるよう、題材選びや指
導方法の工夫、集団で楽しめる雰囲気づくりに努めます。
② 家庭での読み聞かせの機会拡充
家庭教育講座、保育参観などを通じて、乳幼児期の本の大切さを保護者に知らせ、
親子のふれあいを大切にした家庭での本の読み聞かせの機会拡充に努めます。
2 幼稚園・保育所(園)・認定こども園における子どもの読書環境の整備と充実
① 読書を楽しめるような環境の整備
本の部屋や保育室、廊下などに本のコーナーを設けるなど、子どもが身近なとこ
ろで、安心して本に親しむことができるような環境を整備します。
② 親子で本が楽しめるような環境の整備
ブックリストを作成し本の紹介を行ったり、各幼稚園、保育所(園)
、認定こども
園でも貸出を行うなど、家庭における読書活動の推進を図ります。
③ 障がいのある子どもや地域に在留する外国人の子どもたちへの支援
本の選定に工夫を行うなど、環境を整備します。
④ 市立図書館との連携
市立図書館と連携し、団体貸出制度や、移動図書館車の巡回サービスを積極的に
活用します。
18
[ 小学校・中学校 ]
子どもの読書活動の推進における小学校・中学校の役割
子どもが生涯にわたって読書に親しみ、読書を楽しむ習慣を育てるために、学校はか
けがえのない大きな役割を担っています。また、生活に必要な言語力の基礎を身に付け、
多様な情報を活用するためにも、学校における教育活動全体を通じて読書活動を推進す
ることが求められています。
そこで、学校では、子どもが自由に読書を楽しみ、読書の幅を広げられるように、様々
な興味や関心に応える魅力的な学校図書館を整備し、広報活動などを推進して、子ども
の読書意欲を高める適切な支援が行えるように努めます。
また、各教科における探求的な学習などの多彩な学習活動の場面で、子どもが主体的
に意欲をもって学べるように、教諭と学校司書が協働して計画的に学校図書館活用を推
進します。
学校は、学校図書館の読書センター、学習・情報センターとしての機能をより一層充
実し、子どもの発達段階に応じた体系的な読書指導を展開して読書の質を高めるように
努力します。また、子どもの居場所としての学校図書館の役割も十分担えるように、子
どもの心に寄り添う温かい雰囲気に満ちた学校図書館の運営に努めます。
1 小学校・中学校における子どもの読書活動の推進のための取組
① 読書習慣の確立
「朝の読書」等の一斉読書や読み聞かせなどを通じて、子どもが読書の楽しさを味
わい、子どもの読書意欲を高めるよう働きかけます。また、学校や家庭における
読書習慣の確立に向けて、子どもの興味関心を喚起し、読書の幅を広げる取組を
工夫します。
② 学校図書館活用計画の作成
学校図書館活用計画を作成することにより、学校図書館を計画的に活用し、子ど
もの主体的、意欲的な学習活動の充実を図ります。
③ 「居場所」としての学校図書館
学校図書館は子どもが年齢の異なる様々な人とのかかわりをもつことができ、一
人でも過ごすことができる場所です。安全で安心して過ごせる居心地の良い空間
をつくり、魅力的な子どもの居場所となるための環境づくりに努めます。
④ 子どもの自主的活動の充実
本の紹介、リクエストや図書館行事等、図書委員会の活動を通して楽しい学校図
書館になるよう努め、子どもが図書館の運営に参加する機会を設けます。
19
2 小学校・中学校における子どもの読書環境の整備と充実
(1)学校図書館の活用推進
① 学校図書館資料の整備・充実
学校図書館が、その機能を十分に発揮し、子どもの多様な興味・関心に応えると
ともに、探求的な学習などの様々な学習活動の役に立つように、学校図書館資料
の計画的な整備に努め、学校図書館図書標準(※1)の達成をめざします。
② 読書スペース等の整備
図書の配架、室内のレイアウト、新刊本や推薦本のコーナー等を工夫し、利用し
やすく主体的な学習活動ができるよう環境整備に努めます。
③ すべての子どもが読書に親しめる環境の整備と支援
障がいのある子どもや特別な支援を必要とする子どもをはじめとして、すべての
子どもが豊かな読書活動を体験できるよう、一人ひとりのニーズに応じた読書の
支援を行います。
④ 蔵書のデータベース化の推進
学校図書館の蔵書情報のデータベース化を行うことで、貸出・返却や点検等の様々
な業務の効率化を図り、子どもの読みたい本が検索しやすくなるよう努めます。
将来的には学校図書館資料が相互利用できるようネットワーク化を図ります。
(2)学校図書館活用推進のための人的環境の整備
① 司書教諭(※2)と学校司書の連携
司書教諭が学校図書館を活用した教育活動を推進できるように、教職員の協力体
制や校務分掌上の配慮等の工夫を促します。また学校司書は学校図書館の日常的
な運営や管理、教育活動の支援に十分な役割を果たし、司書教諭と連携して学校
図書館活動の一層の充実を図ります。
② ボランティアとの連携・協力
地域の人や保護者等のボランティアの協力のもと、読書活動や学校図書館の環境
整備を促進します。
③ 学校図書館活用研修の充実と支援体制の確立
各学校における校内研修や研究会を通じて教職員間の連携や理解を促し、また学
校間の情報交換や研究協議を行うことにより、司書教諭や学校司書をはじめとす
る学校関係者の意識の高揚を図ります。
※1
学校図書館図書標準
公立の義務教育諸学校において学校図書館の図書の整備を図る際の目標と
して、学校規模に応じた標準冊数を定めたものです。
※2
司書教諭
学校図書館法に規定された司書教諭の資格を持った教諭で、学校図書館の総括的責任
者として専門的職務を担当し、学校図書館の活用や読書指導について校内における中心的な役割を担
います。
20
Ⅴ 具体的施策
具体的施策
内容
市立図書館の充分な司書数の確
1
司書の充実
平成 26 年度
平成 32 年度
実績
目標
司書数
図書館
保に努め、研修会等に積極的に参
加し、司書のスキルアップを図
関係部署
充実
16 名
る。
市立図書館の蔵書の充実、また赤
2
利用しやすい図書
の配架
児童図書貸出冊数
図書館
ちゃんコーナー、子育て支援コー
ナーを整備し利用しやすい配架
を図ることにより児童図書の貸
332,631 冊
350,000 冊
出冊数を増やす。
幼稚園、保育所(園)、認定こど
3
移動図書館車の巡
も園、また児童館、コミュニティ
回充実
センターへの巡回により子ども
児童図書貸出冊数
幼保運営課
48,326 冊
50,000 冊
に本の楽しさを伝える。
幼稚園・保育所
4
(園)・認定こども園
や学校図書館への
団体貸出等の充実
市立図書館への見
5
学の積極的な受入
れ
青い鳥教室、児童
6
館、コミュニティセ
ンター等における
読書活動の推進
図書館における多
7
彩なおはなし会等
行事の開催
人権課
子育て支援課
市民活動推進課
団体貸出冊数
団体貸出サービスをより充実す
ることにより、読書環境を整備し
読書活動の推進を図る。
読書することのきっかけ作りを
図書館
幼保運営課
5,283 冊
6,000 冊
見学受入れ件数
学校教育課
図書館
目的に、図書館の利用方法の説
明、おはなし会、またライブラリ
11 件
15 件
ーツアーを実施する。
団体貸出冊数
団体貸出サービスをより充実す
ることにより、読書活動を推進す
る。
図書館
教育委員会総務課
青い鳥教室
6,128 冊
児童館
8,000 冊
市立図書館において職員、ボラン
ティアによるおはなし会等の行
事を開催し、本の楽しさや魅力を
人権課
子育て支援課
市民活動推進課
1,034 冊
図書館
実施
充実
伝える。
うちどく(家読)の推進につなが
8
図書館
読み聞かせ講座等
る講演会、読み聞かせ講座、研修
研修会の開催
会を開催し、読書することの大切
講座等参加者数
67 名
図書館
100 名
さの啓発を図る。
9
うちどく(家読)運
動の広報啓発
ブックスタート、セカンドブック
事業の実施により家庭での読書
の大切さを伝える。
21
セカンドブック配布率
図書館
健康課
71.8%
75%
具体的施策
内容
平成 26 年度
平成 32 年度
実績
目標
幼稚園、保育所(園)、認定こども
園での発達段階に応じた絵本の
10
関係部署
幼保運営課
ほとんどの幼
読書を楽しめる環
読み聞かせや、蔵書絵本の充実を
稚園・保育所
境の整備
図り、保護者に向けた本の紹介、
(園)・認定こど
リスト作成、貸出により家庭での
も園で実施
継続
読書活動を推進する。
「朝の読書活動」等実施率
11
12
13
学校での読書の時
「朝の読書活動」等学校での一斉
間の確保
読書活動の時間を設ける。
84%
ティーンズコーナ
中学・高校生を対象にしたコーナ
ーの設置
ーや特集コーナーの設置と充実。
ITを活用した広
報活動
100%
図書館
市立図書館す
べてで
学校教育課
充実
実施済
図書館
中学・高校生向けのホームページ
や様々なメディアを活用した新
検討・実施
たな広報活動を行う。
図書館
14
中学・高校生が主体
中学・高校生による読書案内、市
となる行事の開催
立図書館でのイベントの実施。
実施
学校教育課
15
学校司書の全校配
置の継続
今後も全校配置を継続する。
全校配置済
継続
学校図書館活用計画の作成実施率
16
17
18
学校図書館活用計
学校図書館活用計画を作成し、学
画の作成
校図書館を計画的に活用する。
学校図書館の資料
の充実
学校図書館の蔵書
のデータベース化
文部科学省が定めた学校図書館
図書標準の達成のため計画的な
蔵書に努める。
蔵書のデータベース化と市立図
書館とのネットワーク化を推進
する。
学校教育課
100%
学校図書館図書標準達成率
63%
学校教育課
100%
学校でのデータベース化の実施率
学校教育課
図書館
88%
100%
学校教育課
19
学校図書館の資料
ネットワーク化による学校図書
のネットワーク化
館相互の資料の利用。
22
検討・実施
具体的施策
内容
平成 26 年度
平成 32 年度
実績
目標
教科に即した図書をテーマごとに
20
学校図書館と市立
集め、団体貸出やリスト等情報提
図書館との連携
供を行い、学校図書館の学習・情
関係部署
図書館
実施
学校教育課
報センターの機能を支援する。
学校図書館における図書の配架や
21
学校図書館の運営
図書の紹介の工夫、読書スペース
の整備を図る。
22
児童・生徒による学
校図書館運営
学校教育課
すべての学校
で実施
実施率
ポップ作り、図書館だよりでの本
の紹介等自主的な活動を推進す
る。
充実
84%
学校教育課
充実実施
図書館
23
地域資料の収集、作
地域資料の収集や作成、副読本の
成
活用。
障がいのある子どもや外国人の子
24
ほとんどの幼
すべての子どもが
どもが読書を楽しめるよう本の選
稚園、保育所
読書に親しめる環
定を行い、積極的に点字絵本、点
(園)、認定こど
境の整備
訳図書、外国語図書を収集し提供
も園、学校で実
する。
学校教育課
図書館
幼保運営課
充実
学校教育課
施
市立図書館でのボランティア募集
25
実施
ボランティアの養
と養成講座の実施、学校図書館で
成
のボランティア活動の促進と活性
化を図る。
23
養成講座等開催数
図書館
学校教育課
2回
3回
第4章
子どもの読書活動の効果的な推進に必要な事項
1 実施計画の進行管理
本計画に基づく取組を効果的に推進していくため、関係機関と連携・協力します。ま
た、実施計画について、推進協議会において目標の設定・評価を行う等、定期的な進行
管理を行います。
2 財政上の措置
本計画で掲げられた各種施策を実現するため、必要な財政上の措置を講ずるよう努め
ます。また、国、県等の補助制度について調査研究をし、優先的に財源の確保を図りま
す。
24
資料
子どもの読書活動に関するアンケート調査結果
Ⅰ 調査の概要
1 調査の目的
本調査は、「丸亀市子ども読書活動推進計画
平成 23 年度~27 年度」の見直しを行うにあた
って、子どもをとりまく読書環境の現状や計画における努力目標の達成状況を把握し、今後
の方策に生かすことを目的に実態調査を行った。
2 調査方法
(1)調査対象
市内幼稚園、保育所(園)
、認定こども園、小学校、中学校、高等学校の乳幼児・児童生徒
【調査の対象校等の抽出方法】
・地域、児童生徒数のバランスを考慮して、学校等を無作為に抽出
・抽出された学校等で、学年ごとに無作為に抽出
(2)調査人数
1,761 人
有効調査票:1,690 票(回収率 96.0%)
-内訳-
乳幼児(0~5歳)
503 人(14保育所、4幼稚園)
小学生(1~3年生)
303 人(5校)
小学生(4~6年生)
319 人(3校)
中学生
314 人(4校)
高校生
322 人(3校)
(3)調査時期
原則として平成 27 年 6 月 4 日(木)~6 月 9 日(火)
(4)実施方法
①
幼児(0~5歳)及び小学生(1~3年生)は保育所等から調査用紙を家庭に持ち帰
り、保護者が回答。
②
小学生(4~6年生)
、中学生、高校生は調査対象となった学校ごとに担任が立会い一
斉に実施。
3 報告書の見方
(1)回答率(%)は、その質問の回答者数を基数(N=Number of case の略)として算出し、
小数点以下第2位を四捨五入しています。したがって、比率の数値の合計が 100.0%ちょう
どにならない場合があります。
(2)複数回答の設問はすべての比率を合計すると 100.0%を超えることがあります。
(3)本市における平成 16 年、平成 22 年実態調査との比較並びに香川県調査との比較を行って
います。
25
Ⅱ 調査結果
1
読書(絵本の読み聞かせ)について
本を読んだり、絵本等の読み聞かせについては、小学校高学年まで『好き』
(「好き」「どちらか
といえば好き」を合わせた割合)と回答した人が8割以上を占めている。
◇ 経年比較(平成 16 年、平成 22 年実施調査)
本を読んだり、絵本等の読み聞かせについて『好き』
『どちらかといえば好き』と回答した人
について、小学校高学年では 89.5 ポイントと前回調査結果と比較して 8.3 ポイント高くなって
いるが、小学校低学年では 7.9 ポイント下回る結果となっている。
26
◇ 香川県調査(平成 26 年度実施調査)比較
本を読んだり、絵本等の読み聞かせについて『好き』
『どちらかといえば好き』と回答した人
について、平成 26 年度実施の香川県調査結果と比較してみると、小学校低学年、高校生ではや
や低くなっているのに対し、小学校高学年では香川県を 5.5 ポイント上回る結果となっている。
2
1か月間の読書量について
子どもの1か月の読書量については、小学校高学年まで「7冊以上」と回答した人が最も多く、
約8割の人が月に3冊以上読んでいると回答している。一方で中学生以上では約 25%の人が「0
冊」と回答している。
27
◇ 経年比較(平成 16 年、平成 22 年実施調査)
この1か月の読書量が「0冊」と回答した人について、乳幼児以外ではすべて低くなっており、
特に小学校高学年では 0 ポイントとなっている。
◇ 香川県調査(平成 26 年度実施調査)比較
この1か月の読書量が「0冊」と回答した人について、香川県調査から中学生では 4.7 ポイント
高くなっているが、乳幼児、小学校低学年、高学年、高校生では低くなっている。
28
3
まったく本を読まなかった理由について(2で「0冊」と回答した人のみ)
子どもが本を読まなかった理由について、小学校高学年から高校生までは、「読みたいと思わ
なかった」と回答した人が 56.2%と半数以上を占める結果となっているものの、「読みたかった
が、読めなかった」の回答が 43.8%となっており、本を読みたかったと回答した人は4割以上を
占める結果となっている。
4
読みたかったが読めなかった理由について〈中学生以上〉
(3で「読みたかったが、読めなかった」と回答した人のみ)
子どもが本を読まなかった理由について、「勉強・塾・習い事・部活などで時間がなかった」
と回答した人が 68.1%と約7割近くの人が回答している。
(N=116)
29
5
読みたいと思わなかった理由について(3で「読みたいと思わなかった」と回答した人のみ)
子どもが本を読みたいと思わなかった理由について、「ふだんから本を読まない」と回答した人
が 43.3%と最も多く、次いで「他にしたいことがあった」(32.3%)
、「本を読むのが嫌い」(15.9%)
、
「読む必要を感じなかった」(7.3%)の順となっている。
(N=164)
30
6
家庭で絵本等の読み聞かせを行う頻度について〈乳幼児~小学校低学年〉
絵本等の読み聞かせの頻度については、「週に1回程度行っている」と回答した人が 25.0%と
最も多く、次いで「週3回以上行っている」(18.3%)
、「月1~2回程度行っている」(16.1%)
の順となっている。
また、子どもの年齢で比較すると、乳幼児では「週1回程度行っている」が 27.9%と最も多く、
約 75%の人が週1回以上は行っているという回答となっている。一方で、小学校低学年では「行
っていない」の回答が 33.0%と最も多く、次いで「週1回以上行っている」(20.2%)となってお
り、週1回以上行っている人は約 32%にとどまる結果となっている。
◇ 経年比較(平成 16 年、平成 22 年実施調査)
家で週1回以上本を読んでいる割合について、前回、前々回と比較すると、乳幼児・小学校低
学年ともに低くなる結果となっている。
31
7
子どもに絵本等の読み聞かせをあまり行っていない理由〈乳幼児~小学校低学年〉
(6で「月に1~2回程度行っている」「年に数回行っている」「行っていない」と回答した人のみ)
家庭で子どもに絵本等の読み聞かせをあまり行っていない理由については、「忙しくて読み聞
かせをする時間がない」と回答した人が 48.5%と半数近くの人が回答し、次いで「子どもが興味
を示さない」(15.8%)の順となっている。
(N=171)
32
8
家で本を読む頻度について〈小学校高学年~高校生〉
家での読書の頻度については、「家ではほとんど読んでいない」と回答した人が 20.6%と最も
多く、「年に数回読んでいる」(15.9%)と合わせると4割近くの人が家ではほとんど本を読んで
いないという結果となっている。一方『週に1回以上読んでいる』と回答した人は 48.1%と半
数近くの人が占める結果となっている。
また、子どもの年齢で比較すると、小学校高学年では「週3回以上読んでいる」が 31.1%と最
も多く、7割以上の人が週1回以上は読んでいるという回答となっている。一方で、中学生以上
では「ほとんど読んでいない」の回答が最も多く、週1回以上読んでいる人は中学生で 41.2%、
高校生では 28.3%と3割未満にとどまる結果となっている。
33
◇ 経年比較(平成 16 年、平成 22 年実施調査)
・香川県調査(平成 26 年度実施調査)
家で週1回以上の頻度で本を読んでいる割合について、前回調査結果と比較してみると、すべ
ての学年において高くなっている。
また、平成 26 年度実施の香川県調査結果と比較してみると、すべての学年で低くなっており、
特に高校生で香川県(43.0%)を 14.7 ポイント下回る結果となっている。
9
本を読むときの入手方法
本を読むときの本の入手方法について、乳幼児~小学校低学年では「家にあるので」と回答した
人が 36.6%と最も多く、次いで「学校図書館で借りる」(26.6%)、「買う」(18.1%)の順で続い
ている。
一方で、小学校高学年~高校生では、「家にあるので」(26.7%)
、「まちの図書館や移動図書館
で借りる」(26.1%)
、「学校図書館で借りる」(24.7%)の順となっている。
34
10
学校図書館の利用頻度〈小学校低学年以上〉
学校図書館の利用頻度については、小学校低学年では「よく利用する」と回答した人が 42.4%
と最も多く、小学校高学年では「ときどき利用する」が 53.0%と半数以上を占め、次いで「よく利
用する」(29.4%)となっており、小学生では8割以上の児童が学校図書館を利用しているとの
回答となっている。
一方で、中学生以上では「ほとんど利用しない」が最も多い割合を占め、次いで「あまり利用し
ない」となっており、図書館の利用が中学生では約 25%、高校生では約 14%となっている。
◇ 経年比較(平成 16 年、平成 22 年実施調査)
学校図書館を『利用している』
(「よく利用する」と「ときどき利用する」を合わせた回答)と回
答した人について、これまでの調査結果と比較してみると、小学校低学年ではやや下回る結果と
なっているが、小学校高学年では前回調査結果より 9.7 ポイント上回る結果となっている。
一方で、中学生以上ではこれまでの調査結果で最も低くなっている。
35
11
学校図書館をよく利用する理由〈小学校高学年以上〉
(10 で「よく利用する」「ときどき利用する」と回答した人のみ)
学校図書館の利用目的については、「本を借りる」が 57.1%と約6割を占め最も多く、次いで
「本を読む」(31.2%)の順となっている。
(N=392
)
12
学校図書館をあまり(ほとんど)利用しない理由〈中学生以上〉
(10 で「あまり利用しない」「ほとんど利用しない」と回答した人のみ)
学校図書館を利用しない理由については、中学生・高校生ともに「いそがしくて学校図書館を
利用する時間がない」と回答した人が最も多くなっており、次いで「本をほとんど読まない」の順
となっている。
36
13
まちの図書館で行っているおはなし会やクリスマス会などの行事への参加について
まちの図書館で行っている行事の参加状況については、乳幼児~小学校低学年、小学校高学年、
中学生~高校生ともに「参加したことがない」が最も多くなっており、「行事を知らなかった」「今
後は参加したい」「これからも参加しない」と合わせると、約8割の人がまちの図書館で行ってい
る行事に『参加したことがない』という結果となっている。
14
まちの図書館の利用頻度
まちの図書館の利用については、小学生では、低学年・高学年の「よく利用する」「ときどき利
用する」と合わせると、半数以上の人がまちの図書館を利用しているという結果となっている。
一方で、乳幼児および中学生以上では「ほとんど利用しない」の回答が最も多く占め、まちの図
書館の利用が乳幼児および中学生、高校生では4割未満となっている。
37
◇ 経年比較(平成 16 年、平成 22 年実施調査)
まちの図書館を『利用している』(「よく利用する」と「ときどき利用する」を合わせた割合)と
回答した人について、小学校低学年では前回(54.9%)から 6.1 ポイント下回っているものの、
乳幼児、小学校高学年、高校生は増えている結果となっている。
◇ 香川県調査(平成 26 年度実施調査)比較
まちの図書館を『利用している』と回答した人について、平成 26 年度実施の香川県調査結果
と比較してみると、乳幼児、小学校低学年ではやや香川県を下回り、小学校高学年では 10.6 ポ
イント上回る結果となっている。
38
15
まちの図書館を利用する理由(14 で「よく利用する」「ときどき利用する」と回答した人のみ)
まちの図書館の利用目的については、乳幼児~小学校低学年、小学校高学年~高校生ともに「本
を借りる」が最も多くなっており、特に小学校低学年以下では大半を占める結果となっている。
小学校高学年以上では、次いで「勉強をする」(28.8%)
、「本を読む」(7.0%)の順となっている。
16
まちの図書館をあまり(ほとんど)利用しない理由
(14 で「あまり利用しない」「ほとんど利用しない」と回答した人のみ)
まちの図書館を利用しない理由については、乳幼児~小学校低学年、小学校高学年~高校生と
もに「図書館に行くのがめんどうだから」が最も多く、小学校低学年以下では、「図書館が開いて
いる時間に行くことができない」、「学校図書館で満足している」の順となっており、小学校高学
年以上では「本をほとんど読まない」、「図書館が近くにない」の順となっている。
39
アンケート調査結果の経年比較
1 家庭における読書活動の推進
○家庭での読書状況について
平成 16 年数値
平成 22 年数値
平成 27 年数値
区分
週 1 回以上
週 3 回以上
週 1 回以上
週 3 回以上
週 1 回以上
週 3 回以上
小学校 4 年以上
70.0%
46.4%
68.2%
44.9%
74.9%
55.2%
中学生
44.2%
24.9%
34.3%
17.7%
41.2%
25.3%
高校生
33.0%
21.4%
25.7%
13.8%
28.3%
17.1%
○家庭での読み聞かせ状況について
平成 16 年数値
平成 22 年数値
平成 27 年数値
区分
週 1 回以上
週 3 回以上
週 1 回以上
週 3 回以上
週 1 回以上
週 3 回以上
乳幼児
79.4%
41.9%
82.3%
50.0%
74.7%
46.8%
小学校低学年
35.9%
20.5%
41.6%
25.8%
31.6%
11.3%
2 地域における読書活動の推進
○本が好きかきらいか
平成 16 年数値
区分
平成 22 年数値
平成 27 年数値
本が好き又はどちらかといえば好きと答えた子どもの割合
乳幼児
96.8%
97.0%
96.9%
小学校低学年
84.6%
91.2%
83.3%
小学校高学年
78.0%
81.2%
89.5%
中学生
66.6%
70.3%
75.3%
高校生
71.1%
79.3%
76.1%
平成 22 年数値
平成 27 年数値
○本の入手方法について
平成 16 年数値
区分
乳幼児
本をよむとき、まちの図書館や移動図書館で借りると答えた子どもの割合(2つ選択で)
―
32.9%
40
15.4%
○市立図書館の利用状況について
平成 16 年数値
区分
平成 22 年数値
平成 27 年数値
よく又はときどき利用する子どもの割合
乳幼児
34.3%
33.9%
37.4%
小学校低学年
28.2%
55.0%
48.8%
小学校高学年
40.1%
49.6%
54.6%
中学生
31.4%
34.0%
32.2%
高校生
27.6%
28.5%
36.4%
3 幼稚園・保育所(園)
・認定こども園における読書活動の推進
○読み聞かせの実施状況について
平成 16 年数値
平成 22 年数値
区分
子ども全体
平成 27 年数値
毎日のように実施
―
100.0%
100.0%
平成 22 年数値
平成 27 年数値
4 小学校・中学校における読書活動の推進
○学校図書館の利用頻度について
平成 16 年数値
区分
よく利用する又はときどき利用する
小学校 3 年以下
90.7%
94.4%
90.3%
小学校 4 年以上
42.1%
72.9%
82.4%
中学生
36.2%
31.8%
25.4%
高校生
21.2%
19.1%
13.7%
41
子どもの読書活動の推進に関する法律(平成 13 年法律第 154 号)
(目的)
第一条
この法律は、子どもの読書活動の推進に関し、基本理念を定め、並びに国及び地方公共
団体の責務等を明らかにするとともに、子どもの読書活動の推進に関する必要な事項を定める
ことにより、子どもの読書活動の推進に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって子ど
もの健やかな成長に資することを目的とする。
(基本理念)
第二条
子ども(おおむね十八歳以下の者をいう。以下同じ。
)の読書活動は、子どもが、言葉
を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身
に付けていく上で欠くことのできないものであることにかんがみ、すべての子どもがあらゆる
機会とあらゆる場所において自主的に読書活動を行うことができるよう、積極的にそのための
環境の整備が推進されなければならない。
(国の責務)
第三条
国は、前条の基本理念(以下「基本理念」という。)にのっとり、子どもの読書活動の
推進に関する施策を総合的に策定し、及び実施する責務を有する。
(地方公共団体の責務)
第四条
地方公共団体は、基本理念にのっとり、国との連携を図りつつ、その地域の実情を踏ま
え、子どもの読書活動の推進に関する施策を策定し、及び実施する責務を有する。
(事業者の努力)
第五条
事業者は、その事業活動を行うに当たっては、基本理念にのっとり、子どもの読書活動
が推進されるよう、子どもの健やかな成長に資する書籍等の提供に努めるものとする。
(保護者の役割)
第六条
父母その他の保護者は、子どもの読書活動の機会の充実及び読書活動の習慣化に積極的
な役割を果たすものとする。
(関係機関等との連携強化)
第七条
国及び地方公共団体は、子どもの読書活動の推進に関する施策が円滑に実施されるよう、
学校、図書館その他の関係機関及び民間団体との連携の強化その他必要な体制の整備に努める
ものとする。
(子ども読書活動推進基本計画)
第八条
政府は、子どもの読書活動の推進に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、
子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画(以下「子ども読書活動推進基本計画」という。)
を策定しなければならない。
二
政府は、子ども読書活動推進基本計画を策定したときは、遅滞なく、これを国会に報告する
とともに、公表しなければならない。
三
前項の規定は、子ども読書活動推進基本計画の変更について、準用する。
(都道府県子ども読書活動推進計画等)
42
第九条
都道府県は、子ども読書活動推進基本計画を基本とするとともに、当該都道府県におけ
る子どもの読書活動の推進の状況等を踏まえ、当該都道府県における子どもの読書活動の推進
に関する施策についての計画(以下「都道府県子ども読書活動推進計画」という。)を策定す
るよう努めなければならない。
二
市町村は、子ども読書活動推進基本計画(都道府県子ども読書活動推進計画が策 定
されているときは、子ども読書活動推進基本計画及び都道府県子ども読書活動推進計画)を
基本とするとともに、当該市町村における子どもの読書活動の推進の状況等を踏まえ、当該
市町村における子どもの読書活動の推進に関する施策についての計画(以下「市町村子ども
読書活動推進計画」という。)を策定するよう努めなければならない。
三
都道府県又は市町村は、都道府県子ども読書活動推進計画又は市町村子ども読書活動推進計
画を策定したときは、これを公表しなければならない。
四
前項の規定は、都道府県子ども読書活動推進計画又は市町村子ども読書活動推進計画の変更
について準用する。
(子ども読書の日)
第十条
国民の間に広く子どもの読書活動についての関心と理解を深めるとともに、子どもが積
極的に読書活動を行う意欲を高めるため、子ども読書の日を設ける。
二
子ども読書の日は、四月二十三日とする。
三
国及び地方公共団体は、子ども読書の日の趣旨にふさわしい事業を実施するよう努めなけれ
ばならない。
(財政上の措置等)
第十一条
国及び地方公共団体は、子どもの読書活動の推進に関する施策を実施するため必要な
財政上の措置その他の措置を講ずるよう努めるものとする。
附
則
この法律は、公布の日から施行する。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
衆議院文部科学委員会における附帯決議
政府は,本法施行に当たり,次の事項について配慮すべきである。
一
本法は,子どもの自主的な読書活動が推進されるよう必要な施策を講じて環境を整備してい
くものであり,行政が不当に干渉することのないようにすること。
二
民意を反映し,子ども読書活動推進基本計画を速やかに策定し,子どもの読書活動の推進に
関する施策の確立とその具体化に努めること。
三
子どもがあらゆる機会とあらゆる場所において,本と親しみ,本を楽しむことができる環境
づくりのため,学校図書館,公共図書館等の整備充実に努めること。
四
学校図書館,公共図書館等が図書を購入するに当たっては,その自主性を尊重すること。
五
子どもの健やかな成長に資する書籍等については,事業者がそれぞれの自主的判断に基づき
提供に努めるようにすること。
六
国及び地方公共団体が実施する子ども読書の日の趣旨にふさわしい事業への子ども
の参加については,その自主性を尊重すること。
43
丸亀市子ども読書活動推進協議会開催状況
年月日
平成 27 年
2月4日
5 月 22 日
推進協議会等
審議内容等
平成 26 年度
第1回子ども読書活動推進協議会
平成 27 年度
第1回子ども読書活動推進協議会
・策定スケジュールについて
・読書活動に関するアンケート調査について
・読書活動に関するアンケート調査結果につ
7 月 13 日
第2回子ども読書活動推進協議会
いて
・前計画の進捗状況の検証について
・計画骨子について
・前計画の総括について
8 月 18 日
第3回子ども読書活動推進協議会
9 月 25 日
第4回子ども読書活動推進協議会
・計画素案について
10 月 27 日
第5回子ども読書活動推進協議会
・計画素案について
12 月 1 日
第6回子ども読書活動推進協議会
・計画素案について
・計画骨子について
平成 28 年
1 月 26 日
パブリックコメントの実施
~2 月 24 日
3月4日
第7回子ども読書活動推進協議会
44
・パブリックコメントの報告等
丸亀市子ども読書活動推進協議会委員名簿
平成 28 年 3 月 31 日現在
氏名
所属等
山本
茂喜
国立大学法人香川大学教育学部教授
会長
溝渕
由美子
丸亀おはなしの会くれよん監査
副会長
佐々木 美紀子
丸亀市PTA連絡協議会会計
青井
静
NPO法人ライブラリー虹理事長
山中
洋子
図書館うさぎ会員
田瀬
成和
丸亀市立栗熊小学校校長
篠原
美喜
丸亀市立西幼稚園教頭
深井
睦
丸亀市立土居保育所副所長
北岡
良子
公募委員
久保
美和
公募委員
45
備考
裏表紙イラスト
丸亀名物骨付鳥マスコットキャラクター
とり奉行骨付じゅうじゅう【読書バージョン】
46
丸亀市子ども読書活動推進計画 平成 28 年度~平成 32 年度
平成 28 年 3 月発行
発
行
丸亀市立中央図書館
〒763-0022 丸亀市浜町 80 番地 1
TEL 0877-22-3746 FAX 0877-22-3775
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http://www.marugame-city-library.jp
Eメール
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