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第12回京都大学医療技術短期大学部健康科学集談会抄
録 2. 胎児・新生児特異的脳障害 pontosubicular necrosis
とグルタミン酸受容体の発達的機能変化との関連性につ
いて
三谷, 章
京都大学医療技術短期大学部紀要 (2002), 22: 104-104
2002
http://hdl.handle.net/2433/49438
Right
Type
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Departmental Bulletin Paper
publisher
Kyoto University
京都大学医療技術短期大学部紀要
3週頃 に橋核 に特異的に強 く発現 していること
on
t
os
ubi
c
ul
ar
2.胎児 ・新生児特異的脳障害 p
ne
cr
os
i
s とグルタ ミン酸受容体 の発達 的機
が明 らか とな った。
生後 2週頃の ラッ ト橋核 ニューロンはその軸
能変化 との関連性 について
三谷
第2
2
号 2
0
0
2
索を標的細胞である小脳頼粒細胞 に向 けて伸ば
章
しシナプス連絡 を形成 している時期であ り,組
(
総合教育)
織形成学的比較研究 によれば ヒ トではほぼ胎生
循環代謝障害 によ り発達期の脳 においては成
3
0過 頃 に相 当す る。 本研究 で明 らか に され た
熟脳では観察 されない特異 な脳損傷が発生す る
Mg2十
による抑制 を受 けず に容易 にCa
2
ー
の細胞内
ことが知 られているが, その発生機序 は明 らか
流入 を導 くMg2+低感受性 NMDA型 グル タ ミン
でない。 グル タ ミン酸 は通常われわれの中枢神
酸受容体 チ ャネルは,不良子宮内環境 によ り胎
経系の シナプス伝達 を担 っているが,濃度が上
児が低酸素条件を暴露 された場合,直 ちに橋核
昇す ると興奮毒 と して作用す る。本研究で は,
ニ ューロ ンに細胞内Ca
2高濃度上昇 を導 き,細
ヒ ト胎生 3
0
週頃か ら新生児期の橋核 と海馬支脚
胞 内高 濃度 Ca2+が誘発 す るエネルギ ー枯 渇 や
において低酸素症 と合併 して多発す るニューロ
Ca2
十
依存性酵素群の異常活性化により選択的ニュー
+
nt
os
ubi
c
ul
arne
c
r
os
i
s にお ける発生
ン死 Po
ロン死 を生 じさせ るもの と推察 され る。 このよ
原因 と してのグル タ ミン酸受容体の機能変化の
うな発達期特有のグルタ ミン酸受容体 の機能変
可能性 を検索 した。
化が従来原因不明 とされて きた胎児 ・新生児特
生後 1
3
0日までの ラッ トにおいて,①橋核を
含む脳幹 スライスを作製 し細胞内Ca
2
+イメージ
異的脳障害の発症原因の 1つにな っている可能
性が考え られる。
ングシステムにてi
nv
i
t
r
o虚血条件誘発性細胞
内Ca
2
十
の濃度変化 を観察,② グル タ ミン酸受容
3.スクワッ ト動作 における筋電図学的分析
me
t
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Das
par
t
at
e(
N
体 アゴニス トであるN-
池添
MDA)溶液 を ラ ッ ト橋核 に直接注入 し, 発生
冬芽,市橋
則明
(
理学療法学科)
するニューロン死 を組織学的に検索,す ること
により,生後 2遇頃の ラッ ト橋核 ニューロンが
l
os
e
d
ス ク ワ ッ ト動 作 は下 肢 荷 重 位 で の c
低酸素条件 やNMDA興奮毒性 に対 して著 しい
ki
ne
t
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hai
ne
xe
r
c
i
s
eと して, 臨床的 に広 く
脆弱性を示す ことが観察 された。
用 い られているが, スクワッ ト動作 を行 う条件
そこで,生後 1
3
0日までの ラッ トか ら橋核 を
によ って, どのよ うに筋活動が変化す るかにつ
含む脳幹 スライスを作製 し, スライス ・パ ッチ
いては明 らかではない。 そ こで今回, スクワッ
クラ ンプ法 を用 いてNMDA型 グル タ ミン酸受
ト動作の筋電図学的分析 として,(
日)
スクワッ ト
容体の応答特性 を検索 した。生後 2週頃の橋核
時の足圧中心位置が下肢筋 に及ぼす影響 につい
ニ ューロ ンのNMDA型 グル タ ミン酸受容体で
て,(
月)
スクワッ ト動作 における速度の違 いが下
は膜電位依存性 のMg2+阻害効果が弱 く, Mg2+
肢筋 の筋活動 に及ぼす影響 について検討 した。
存在下 で も静止膜電位付近でNMDA誘発性 イ
【
研究 1
】健常成人 1
2
名を対象 として,スクワッ
オ ン電流が流れ ることが明 らか とな った。
ト時 における足圧中心位置が膝 ・足関節周囲筋
さ らに, NMDA型 グル タ ミン酸受容体 サ ブ
の筋活動 にどのよ うな影響 を及 ぼすか について
,NR2
A,NR2
B,NR2
C,NR2
D
ユニ ッ トNRl
検討 した。筋電図の測定箇所 は大腿直筋,内側
の mRNAの発 達 に伴 う発 現 変 化 を i
ns
i
t
u
広筋,外側広筋,半膜様筋,大腿二頭筋,排腹
hybr
i
di
z
at
i
on 法 を用 いて検索す ると,Mg2低
筋,前陛骨筋 の 7カ所 とした。膝屈曲3
0
度 ,6
0
感受性 NMDA誘発性 イオ ン電流発生 に関与す
皮 ,9
0
度位の 3種類の膝屈曲角度での両脚 スク
cmRNAが生後 2ることが知 られているNR2
ワッ ト肢位を, それぞれ重心中間位,前方位,
+
-1
0
4-