「仕様書」(PDF:206KB)

「宇部市中小企業・小規模事業者人材マッチング事業」委託業務仕様書
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目的
依然として、就職先がないという求職者がいる一方で、雇用情勢は着実に改善が進んでおり、
地元中小企業にとっては「求人を出しても求職者が面接を受けに来ないため、雇いたくても雇え
ない」「業界的に人材が不足している」といった状況が増えている。このような雇用のミスマッ
チに対し、平成25年度より開設した「UBEはたらこBASE」を基に、宇部市の事業所に就職
を希望する求職者と「企業や仕事内容の魅力についてPRする機会がほしい」という中小企業が
双方から交流できるイベントや仕組みづくりをさらに拡充することで、市内中小企業の多様な人
材の確保を目的とした企画提案を募集する。
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事業期間
契約日から平成 29 年 3 月 31 日までの期間内
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対象
市内企業に就職を希望する求職者
求職者の採用を目指す市内中小企業
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事業内容について
平成25年度に開設したホームページ及びフェイスブックページ「UBEはたらこBASE」を
維持継続・活用・発展させながら、求職者及び市内中小企業への周知・活用促進を行い、求職者
が市内中小企業を知り、理解を深め、触れ合える場を創出することにより、中小企業の多様な人
材の確保を支援することを目的に以下の事業を実施する。
(1) ホームページ(既存)及びフェイスブックページ(既存)の管理運営
既存の「UBEはたらこBASE」のホームページ及びフェイスブックページの維持管理及
び運営をする。
※「UBEはたらこBASE」について
ホームページアドレス:http://www.ubebase.com/
フェイスブックページアドレス:https://www.facebook.com/ubebase
(2)「UBEはたらこBASE」ホームページの利用促進・再構築
求職者や市内中小企業が利用しやすいサイトになるように再構築する。
(ア)ハローワーク等の求人情報では得られない求職者が知りたい企業の魅力や情報、求人
条件等を掲載するよう再構築すること。
(イ)企業情報を一律に表示するのではなく、人材の採用に意欲的な企業については、各企
業ページの情報充実化や特集ページを組むなど積極的に支援すること。
(ウ)中小企業に対し、人材確保に繋がる情報発信について、指導・助言を行うとともに、
求職者への周知を図り、利用促進に努めること。
(3)オーディション
合同就職面接会、合同就職説明会、座談会等の手法により、求職者による自己PRや企業の
PRにより双方からオファーができる就職マッチングイベントを実施する。
(ア)従来の手法(求職者が7分程度の自己PRをし、企業が採用候補者となる求職者へオ
ファーするイベント)からより求職者が参加しやすい形式に変更することで、より多く
の求職者の参加が見込まれるものとすること。
(イ)求職者及び企業の魅力発信が双方から可能なイベントとすること。
(ウ)求職者及び企業の魅力が双方に伝わるように事前に双方の支援をすること。
(エ)業種や職種、雇用形態等によりターゲットを絞ったイベントを開催するなど、効果的
なマッチングに繋がるよう努めること。
(4)人材確保セミナー
人手不足の企業を中心に、企業の経営者や採用担当者向けに、人材確保のためのセミナーを
実施する。
(ア)雇用情勢を踏まえ、企業の経営者や担当者の意識改革を行うことで、企業と求職者の
ミスマッチ解消に繋がるような内容で企画すること。
(イ)給与待遇や福利厚生、勤務時間等、働きやすい職場環境をアピールすることで人材確
保に繋がる等、職場環境の改善に配慮した内容を織り込むこと。
(5)企業訪問ツアー
人手不足業界、職種、また、小規模事業者を中心に魅力的な事業を展開する市内事業者への
企業訪問ツアーを実施する。
(ア)企業訪問による効果を高めるために、企業訪問実施前に人手不足業界の仕事内容を理
解できる事前研修や勉強会等を実施すること。
(イ)魅力的な事業を展開する市内事業者の魅力が十分に求職者に伝わるよう配慮すること。
(ウ)原則として求人(予定)がある事業所へ訪問すること。
(6)支援希望登録(求職者への個別支援)について
支援を希望する求職者について登録方式とし、登録者に対して個々人の希望条件等に寄り添
った支援を実施する。
(ア)求職者として受託者からの支援を希望することの意思表示をしたものについて、登録
するものとする。
(イ)登録者に対して、受託者は、原則として就職決定まで 2 週間に 1 回程度は指導や相談、
状況を把握するなど、主体的に支援するものとし、事業契約期間終了後 3 カ月間は就職
決定まで支援を継続すること。
(ウ)登録者が登録を取り消す旨の意思を示した場合、登録を取り消すものとする。
(エ)登録者が明らかに就労意欲がない場合等は、市と協議の上、登録を取り消すことが適
当と認められるときに限り、登録を取り消すことができるものとする。
(7)独自企画提案
求職者が中小企業の仕事について、興味関心及び理解を深める場を創出し、中小企業の人材
確保に寄与する取り組みを企画し、実施する。
(8)その他留意事項
(ア)(1)~(7)における各事業別に見積り算出根拠を明らかにすること。
(イ)各事業において上記目的を達成する方法でより効果が高いものを企画すること(回数
や時期、内容等)。
(ウ)各事業を通じて特定の企業や求職者だけに偏らず、より多くの中小企業と求職者のマ
ッチングの場となるよう配慮すること。
(エ)セミナー等の募集にあたっては、原則、実施の3か月前にはスケジュールを確定し、2
カ月前には、文書の配布やインターネット上の公募など、広く周知を図ること。
(オ)各種支援機関と連携し、情報の把握及び求職者に有効な情報の発信に努めること。
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事業指標について
○重要成果指標
・本事業効果による就職決定者数 55人以上(正社員15人以上)
○成果指標
・オーディション 5回以上
・人材確保セミナー 4回以上
・企業訪問ツアー 20社以上(半数以上は小規模事業者とする)
※就職決定者について、(6)に定める支援希望登録者のうち就職決定したものを計上可能とす
る。計上方法については下記のとおりとする。
・就職決定者について、雇用保険適用の雇用を1人としてカウントする。
・雇用保険適用外の雇用及び市外企業就職者の雇用保険適用の雇用については0.5人としてカウ
ントする。
・市外企業就職者の雇用保険適用外の雇用及び労働者派遣による就職は就職決定者にカウント
しない。
・受託者が平成28年度に直接、国、県等から委託を受けて実施している公共職業訓練に通って
いるもの、または、通っていたものが本事業に求職登録をし、本事業の効果により就職が決
定した場合は計上可能とする。但し、訓練終了後3カ月以内に就職した者は0.5人としてカウ
ントする。
・在学中(大学、短大、高校、専門学校等)の学生については、対象としてカウントしない。
(但し、在学中の学生から本事業の利用の申し出があった場合には、参加を妨げてはならな
い。)
※中小企業、小規模事業者の定義について
<中小企業>
中小企業基本法第2条に規定する中小企業者
<小規模事業者>
商工会及び商工会議所による小規模事業者の支援に関する法律(小規模事業者支援法)第2条に
規定する小規模事業者
6 報告について
(1)1カ月ごとの業務実施状況及び事業成果の進捗について、毎月報告書を作成し、実施月の翌
月5日までに市に提出すること。
(2)事業終了後、速やかに実績報告書を提出すること。
(3)その他、事業期間中に市が必要と判断した事項について、調査・報告を速やかに行うこと。
7 事業費に関する事項
(1)委託事業に係る経費には、本事業実施に係る人件費以外に提案事業の実施に必要となる経
費とする。
※事業実施に必要な機械・器具等については、原則としてリースあるいはレンタルで対応する
こと。
(2)市は、受託者が実施する業務の内容及び成果が本仕様書に適合しないときは、委託契約額
の一部又は全部を返還させる権利を有するものとする。
(3)その他、対象経費に関する疑義については個別に問い合わせること。
8 その他
(1)個人情報の取扱い
本事業による事務を処理するための個人情報の取扱いについては、別記「個人情報の取
扱いに関する特記事項」を守ること。
(2)権利の帰属
本事業による成果は、市に帰属するものとする。
(3)仕様書の変更等
本仕様書の記載事項をやむを得ず変更する必要があるときは、市と受託者の協議により、行
わなければならない。
(4)関係法令の遵守
受託者は、業務の実施にあたり、労働基準法、職業安定法、その他関係法令を遵守すること。
(5)資料の提供
市は、受託者が本業務を実現するに当たって必要と認める資料を、受託者に無償で貸与する
ことができるものとし、受託者は、提供を受けた資料が不要となったときは、遅滞なく市に返
還しなければならない。
(6)業務の委託
受託者は本業務における全部または大部分を一括して第三者に委託し、又は請け負わせては
ならない。但し、あらかじめ市との協議により、承諾を得たときは、この限りではない。
(7)疑義等の決定
本仕様書に定めのない事項について疑義等が生じたときは、市と受託者の協議により定める
ものとする。