2016年度入学JICA海外長期研修 募集要項 応募締切 2015年10月14日(水) 独立行政法人 国際協力機構 国際協力人材部 1 2016年度入学 JICA海外長期研修 募集要項 独立行政法人国際協力機構(JICA)は、政府開発援助(ODA)を一元的に行う実施機関として、 開発途上国への国際協力を行っています。「すべての人々が恩恵を受けるダイナミックな開発」と いうビジョンを掲げ、多様な援助手法のうち最適な手法を使い、地域別・国別アプローチと課題別 アプローチを組み合わせて、開発途上国が抱える課題解決を支援していきます。 このビジョンの実現に向けて、JICAは①グローバル化に伴う課題への対応、②公正な成長と 貧困削減、③ガバナンスの改善、④人間の安全保障の実現の4つの使命を果たしていきます。 開発途上国からの要請はますます多様化、高度化しており、開発途上国のニーズに対応でき る人材の育成が急務となっています。JICAでは専門家等として開発途上国において直接国際協 力に従事する人材の養成と確保に努めています。 海外長期研修制度は、こうした人材養成の一環として、日本が開発途上国に派遣する技術協 力専門家等として将来にわたり活躍することを志向する方々を対象に海外の大学院における研 修を通じた専門能力のさらなる向上を支援するものです。 このたび、JICAは以下の要領で2016年度入学の海外長期研修員を募集します。是非、積極的 なご応募をお待ちします。 2 1.研修内容、期間および特別嘱託としての勤務 本制度は、JICA専門家の養成を目的に、JICAが指定する分野において長期研修参加者が申 請しJICAが承認する研修機関で修士課程(1年間を履修期間とするものに限る)に参加し、修士 号を取得するものです。修士号取得後は、3年以内に、JICAの専門家等としてJICA事業へ参加 することを求めます。なお、修士号取得後、直ちにJICA専門家等として活躍するための十分な実 務経験を有さない方については、JICA本部で特別嘱託として実務経験を積んでいただくこともあ ります。特別嘱託の概要については、 http://partner.jica.go.jp/resource/1434519397000/Shigoto/type11.html をご確認ください。 【注意!!】 (1)JICAが承認した研修期間の延長は、いかなる理由の場合でも認められません。 (2)2016年9月末日までに入学し、研修を開始できない場合は、本研修制度の面接選 考に合格していても、参加資格を取り消します。 2.募集人数 若干名 3.募集分野 2016 年度入学については、以下の 5 つの分野で募集します。 (1)森林・自然環境 (2)平和構築支援 (3)保健財政 (4)国際栄養 (5)社会保障 4.研修機関 (1) 原則 1 人 1 機関とし、本人の申請をもとに研修課題/到達目標やJICAの事業との関連性な どを総合的に勘案し、JICAが審査した上で決定します。 (2) 対象は、大学院等の教育・研究機関の正規の 1 年間の修士課程(学位取得課程)であり、 学部卒業者を対象とした Diploma コースなどは対象外とします。 (3) 研修期間全体、或いは、大半の期間をインターン/OJT 実習とすることはできません。しかし、 大学の休暇期間中等を利用した国際機関などにおけるインターンについては、実習計画書 の内容や受入許可書の記載内容などをJICAが審査した上で承認される場合があります。 (4) 本研修の趣旨が、開発途上国において直接国際協力に従事する人材の養成と確保にある ところ、研修先については、開発途上国における大学を研修機関とすることを歓迎します。 (5) 海外の教育機関に関する情報は、下記ホームページからも入手可能です。 ・ Petersons → URL: http://www.petersons.com ・ World-Wide Graduate School Directory→ URL:http://www.gradschools.com/ ・ 日米教育委員会 → URL: http://www.fulbright.jp/index.html 3 ・ British Council → URL: http://www.educationuk.org/ 5.待遇等 (1) 身分 研修期間中の身分は、「独立行政法人国際協力機構 海外長期研修員」となります(新たに JICA職員等として採用されるわけではありません)。現在の所属先での身分処遇について は、各々の所属先でご確認下さい。 (2) 経費支給内容 本研修の受講決定審査の合格者に対し、下記のうち、修士号取得に必要であるとJICAが 承認するものについてJICAの基準に基づいて支給します。 ① 渡航費: 割引航空運賃(エコノミークラス)などJICAが承認する航空賃 (航空券はJICAが手配します。) ②JICAが承認する期間の滞在費 ③研修経費(授業料(先進国の場合 1 万ドルを上限))、域外研修(「9.研修中および研修 修了後の履行事項 (1)研修中」の「※域外研修」参照)経費(但し、上限あり) 6.応募資格・選定の考え方 (1) 現在、国際協力事業に関連する業務に就いている、あるいは研修修了後は将来にわたり JICA 専門家等国際協力事業に従事する強い意志を有し、かつ可能であること。 (2) 希望する研修の到達目標、目的、内容などが明確であり、本研修制度の趣旨に合致してい ること。 (3) JICA が実施する国際協力事業におけるニーズが高く、かつ活用が見込まれる専門分野の 研修内容であること。 (4) 青年海外協力隊等、JICA事業に概ね 1 年以上の期間参加した者(応募する専門分野での 参加が望ましい)。 【注意!!】 (1)大学、大学院等の在学期間は実務経験年数に含めません。 (2)現在派遣中の青年海外協力隊員は、オリエンテーション実施日(2015年12月18日) までに任期を終えて帰国済みであることが応募条件です。 (5) 大学卒業、またはこれと同等以上の学力を有すること。 (6) 研修受講および研修修了後 JICA 専門家等国際協力業務の遂行に必要な語学力を有する こと。(外国語についての主な基準は、「7. 応募方法」を参照ください。) (7) 博士号を取得していないこと。 (8) 心身ともに健康であり、海外における研修が可能であること。 (9) 応募する研修機関(プログラム)に合格する資格および能力を有すること。 (10) 原則、2016 年 4 月 1 日から 2016 年 9 月 30 日までに上記「4. 研修機関」に記載された大 学院に入学して修士課程の研修を開始することが可能であること。 (11) JICA 国際協力人材登録に登録していること。(未登録の方は、後述する方法で登録の上、 応募してください。) 4 (12)次のいずれかに該当しないこと。また応募後、研修受講前および研修中に次のいずれかに 該当することとなった場合は、研修を中止する。 ① 成年被後見人または被保佐人 ② 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまでまたは執行を受けることがなくなるま での方 (13)他の奨学金を重複して受給しないこと。ただし、自己負担分の授業料などの一部に充当す るために他の奨学金の支給を受けている(受けたいとする)場合は、JICAが審査の上、同 一項目についてJICAが支給する経費の全額または一部の減額措置をとるなどの調整をし ます。 また、既に修士課程の籍にある者が、残りの課程の期間について本研修制度を利用する ことは不可とします。 【所属先を有する方へ】 所属先を有する場合、研修修了後はJICAが実施する国際協力事業に参画す ることについて所属先の了解を得られることを応募の条件とします。 また、研修期間中の所属先補填や社会保険関係費をJICAが支給することはあ りません。 7. 応 募 方 法 下記(4)の登録作業を完了するとともに、(1)で説明している応募に必要な書類を締切日まで に PARTNER のマイページ上で提出してください。PARTNER にログインした状態で各研修・セミ ナー情報のページを開き、最上部もしくは再下部の「この案件に応募する」ボタンから応募画面 で、以下(1)の①から⑥を添付してください。マイページを使用しての応募方法の詳細は公募案 件FAQ集(http://partner.jica.go.jp/PublicAnnounceSubsFaq?para=PASFAQ1)をご確認ください。 なお、マイページの応募機能で添付できるファイルのサイズは 1 ファイル 5MB、総容量 10MB までですのでご留意ください。 提出書類はすべて応募締切日必着とし、締切日以降に到着した者は受け付けません。 (1) 提出書類 下記①、②、⑤、⑥は、全て所定様式を用いてください。所定様式は、下記のJICAホーム ページからダウンロードすることができます。また、①の様式と③の作成要領で説明されて いる注意書き(緑字)は削除したうえで提出願います。 http://www.jica.go.jp/recruit/choukikenshu/index.html 「自己申告書」を中心とする各書類の記載内容は、本研修受講の妥当性を審査する重要な 基本情報です。このため、応募に際しては研修課題を熟考の上で記載願います。なお、本 研修の選考に合格しても、それらに記載されている内容と異なる研修を実施することは原則 認められません(万が一虚偽の記載であることが発覚した場合、「注意事項」で記していると おり海外長期研修制度の利用機会を喪失します)。「研修課題」は、③に記載の【1. 到達目 標】を、10-30 字程度に要約した内容(名詞形)を標記願います。 ①「2016 年度入学 海外長期研修選考試験受験申込書」(2 頁あります) イ) 希望する研修機関(大学名、修士プログラム名など)を 5 件まで記載願います。希望 5 研修機関(修士課程)は、選考における審査の重要なポイントの一つになります。この ため、書類提出後の追加、変更などは原則できません。 ロ) 第 2 希望以下の希望研修機関の記載は、必須ではありません。 ハ) 希望研修機関の Admissions が発行する正式の入学許可書(合格通知書)を既に有 している場合は、その写しを添付願います。 ②「履歴書」(必ず上述ホームページの「専門家履歴書」様式を使用。下記(4)の手順に従っ て作成してください。) イ) 海外在住の方は、留守宅の欄に必ず日本国内の住所、連絡先を記入してください。 ロ) 退職を予定されている方は、履歴書に退職予定日を記載願います。 ハ) 履歴書の項目のうち、本籍地、国内銀行口座、支度料についての記載は不要です。 ③「自己申告書」 イ) 別紙の「『自己申告書』の記載要領」の説明に従い、A4 用紙(縦型)に横書き、全体で 約 5,000 字以内で記載願います。(パソコン使用…12 ポイント、40 文字/行 x 40 行程 度/頁の様式) ロ) 冒頭に氏名、所属機関、研修課題、字数を明記願います。 ハ)当該分野の専門家、専門家以外の人が理解できるよう具体的かつ論理的に記述願 います。 ニ)「6.応募資格・選定の考え方」および別紙の「『自己申告書』の記載要領」を参照の上、 下記について具体的に記述願います。 本研修を通して目指すもの …【1. 到達目標】 本研修の成果(= 達成した「到達目標」)の活用…【2. 目的】 本研修の成果を得る(= 「到達目標」の達成する)ために必須である研修の骨子) …【3. 研修内容の要約】) ④「語学力証明書」 応募締切日から過去 5 年以内に受験した下記の語学力証明書、または、スコアシートの 写しを審査対象とします。 【求められる提出書類およびスコアのレベル】 イ)研修(修士課程)で使用される言語が、英語の場合: 英語能力について、 TOEFL(iBT) 79点以上 TOEFL(CBT) 213点以上 TOEFL(PBT) 550点以上 IELTS 6.0点以上 TOEIC 730点以上 英検準1級以上、国連英検B級以上 ロ)研修(修士課程)で使用される言語が、仏語の場合: 仏検準1級以上、DELF B2以上、TEF4以上、TCF4以上 ハ)研修(修士課程)で使用される言語が、西語の場合: 西検 2 級以上、DELE 中級以上、 ニ)研修(修士課程)で使用される言語が、英、仏、西語以外の場合: 当該言語の語学能力証明書を提出願います。 上記に従って提出されるスコアの言語以外に得意とする言語(外国語)の能力を示すスコ ア/証明書を有する方は、その語学能力を示す書類の写しも合わせて提出願います。 6 ⑤「誓約書」 内容を確認の上、本人が署名、捺印して提出願います。また併せて原本を別途郵送で (3)に記載の宛先までお送りください。原本の送付は応募締切日以降でも問題ありませ ん。 ⑥ 「確認書」(自営の方や所属先のない方は提出不要) 必要事項を記入の上、所属先の責任者が署名・捺印して提出願います。 (本研修修了後、本人が国際協力事業に関係する業務に従事することに所属先として協 力する旨、当該所属先の責任者名による文書で確認するための書類です。退職予定の 方は提出頂く必要はありませんが、履歴書に退職予定日を記載願います。) (2) 応募受付締切日 2015 年 10 月 14 日(水)(必着) (3) 問合せ先 独立行政法人国際協力機構(JICA) 国際協力人材部 人材養成課 海外長期研修係 〒102-8012 東京都千代田区二番町 5-25 二番町センタービル 2F 電話:(03) 5226-6758 FAX: (03) 5226-6316 E-mail: [email protected] (4) PARTNER国際協力人材登録への登録方法 研修の応募にあたっては、「PARTNER国際協力人材登録制度」への登録が必要です。登 録後、応募に必要な「専門家履歴書」をPARTNERホームページ上で作成してください。作 成した履歴書に写真を添付の上、ご提出ください。 http://partner.jica.go.jp/ 新規登録手続きには5営業日程度を要しますので、お早めに登録ください。 【登録時の注意】 入力フォーム4ページ目「管理用」欄の冒頭に下記のとおり明記してください。 「二〇一六年度入学海外長期研修員応募」 また、すべて全角文字で入力し、数字の入力は漢数字を使用してください。記入がない 場合、登録情報として認識されない場合がありますのでご注意ください。(既に国際協 力人材登録済みの方についても、同様に上記のとおり記載してください。) 【国際協力人材登録に関する問い合わせ先】 独立行政法人国際協力機構(JICA) 国際協力人材部 人材養成課 Partner事務局 〒102-8012 東京都千代田区二番町5-25 二番町センタービル 2F 電話:(03)5226-6785(直通) メールアドレス:[email protected] 「国際協力人材登録」関連以外の募集選考にかかる問い合わせは、上記「(3) 応募書 類提出先および問合せ先」に記載の「海外長期研修係」にお願いします。 7 (5) その他 (1)PARTNER のマイページ上で提出のみ受け付けます。他の方法での提出は受け付けませ んのでご注意ねがいます。 (2)応募書類一式は応募締切日必着とし、締切日を過ぎて到着したものは受け付けません。 また、不足・不備のある応募書類、資格要件を満たさない内容の書類などは、選考の対 象外となります。(選考の対象外とならないためにも、書類内容を十分確認の上、日数に 余裕をもって書類を提出されることをお勧めします。) (6)応募書類は、一切返却いたしませんのでご了承ください。 (7)応募時に提供いただいた個人情報は、原則として下記の目的のために利用させていただ きます。 イ) 海外長期研修の選考、研修中、フォローアップ調査に関わる諸手続き ロ) 事業実績のとりまとめ等、統計データの作成 8.選考の流れ 書類提出締切日 2015年10月14日(水)(必着) 書類選考結果通知 11月12日(木)(予定) 面接選考(※1) 於:JICA本部(東京 麹町) 11月25日(水)~11月27日(金) のいずれか(JICAが指定します) 面接選考結果通知 12月4日(金)(予定) オリエンテーション 於:JICA本部 12月18日(金) 受講最終決定審査(※2) 2016年3月上旬~4月下旬(予定) ※1 面接選考 研修課題/到達目標の設定については、JICAの事業との関連性に鑑みつつ、面接時 にJICAから助言等することがあります。 ※2 受講最終決定審査 面接選考合格者を対象に、以下の所定の書類一式などに基づいて、本研修受講の是 非、研修期間/機関などが最終的に審査されます。これら審査のポイントなどについて は、面接選考合格者を対象に実施するオリエンテーションにて説明します。 ① 最終調整を了した研修受講申請書(所定様式あり) ② 最終的に決定した研修機関発行の公式文書(入学許可書など〉 ③ 具体的な研修計画(所定様式あり) ④ 健康診断書(所定様式あり) 8 【注意!!】 (1)選考結果等についての個別のお問合せには、一切お答えできません。 (2)やむを得ない場合はJICA在外事務所でのテレビ会議を利用した面接選考を行います。 (3)審査の結果は、履歴書に記載されているメールアドレス宛にお送りします。 (4)面接選考、オリエンテーションの出席のための交通費、宿泊費等は自己負担です。 (5)面接選考での合格をもって本研修員として正式合格と理解されている方が一部に見 受けられますが、上記「受講最終決定審査」に合格しなければ、本研修の受講は正式に 決定されませんのでご留意願います。 (6)本研修の「受講決定審査」に合格しても、下記の場合は、本研修制度による研修受講の 承認を受けることができず、海外長期研修員としての資格を失います。 ①提出書類(応募書類を含む)に虚偽の記載があった場合 ②健康診断などの結果、研修の実施に支障があるとJICAが判断した場合 (域外研修〈「9.研修中および研修修了後の履行事項」 「(1)研修中」の「※域外研修」参 照〉を含む) 9.研修中および研修修了後の履行事項 (1) 研修中 研修期間中は、3 ヶ月毎に研修状況報告書(所定様式)をJICAに提出して頂きます。 また、受講申請書・計画書の内容に止むを得ず変更が生じた場合は、同書類の変更申請書 を提出の上、JICAの承認を受けることが求められます。域外研修(※)等の実施については、 別途、所定様式による申請書・計画書を提出頂き、JICAの承認を受ける必要があります。 ※ 域外研修 修士課程在籍中、研修国外における研修が必修である場合、研修期間中、研修 国以外の国(但し、日本を除く)において実施する研修をJICAが承認することがあります。 承認された域外研修計画については、JICAが所要経費の一部を補助します。ただし、安全 管理上、JICAが渡航を制限している国や地域での研修は認められません。 (2) 研修修了後 研修修了後、2 ヶ月以内に「研修総合報告書(日本語)」、「研修課題に関する論文、論文要 旨(いずれも日本語)」、「修士論文」、「修士号取得証明書(修士号取得証明書あるいは修 士課程の卒業証明書)」、「成績証明書」等を提出して頂きます。また、研修の成果をJICA 関係者等の間で共有するための報告会を実施する場合がありますので、JICAから求めが あった場合には必ず出席願います。なお、「研修総合報告書」、「研修課題に関する論文、論 文要旨」および「修士論文」は、JICAの参考資料としてJICA内で共有する他、JICAのホー ムページ上などで公開する場合があります。 (3) 研修修了後における成果の国際協力事業への還元 本研修は、国際協力事業に参画することを強く志す人材に対し、修士号取得を通じて国 際協力人材として必要となる専門分野の知見を高め、JICA 専門家等として JICA 事業へ貢 献していただくことを目的としています。このため、修士号取得後、3 年以内にJICA専門家と して開発途上国で専門家業務を行っていただくことを想定しています。研修後、直ちに JICA 専門家等として活躍するための十分な実務経験を有さない方については、JICA 本部で特別 嘱託として 1 年間勤務したのち、JICA専門家として開発途上国に派遣されることを想定して います。なお、特別嘱託として勤務している期間に、JICA 専門家等国際協力人材として活 躍する他の職務へ応募・合格した場合は、契約期間中に特別嘱託の解嘱がありえます。ま た、研修修了後、国際協力分野での活躍状況を把握するため、定期的にJICAがフォロ ーアップ調査の一環でアンケート調査を実施する場合がありますのでご協力をお願いします。 9 10. JICAのコンサルテーション 既述のとおり海外長期研修は JICA 専門家の養成を目的として実施するものです。その観点 から、本制度では、海外長期研修の開始前及び研修中に、研修課題に関連する JICA 内の部署 からのコンサルテーションを行います。コンサルテーションを活用することで、より開発援助の現 場での実務との関連が期待できます。 11.研修の中止および研修経費の返還について(重要) 以下の場合は、研修に係る経費を一括で返還していただきますのでご注意ください。 (1) やむを得ない事情と JICA が認めた場合以外で、研修修了後 3 年以内に JICA 専門家1等 国際協力事業へ参画しなかった場合。 (2) 長期研修を途中で放棄した場合。(傷病等やむを得ないとJICAが認めた場合を除く) (3) その他正当な理由なく誓約事項や注意事項に違反した場合。 12.海外長期研修に関するFAQ Q1. JICAの本研修は、一般的な奨学金制度と同等に考えていいのでしょうか? 本制度の趣旨は、日本が開発途上国に対して行う援助の現場における専門家の養成にあ り、研修修了後は国際協力事業への参加、還元が求められます。 こうしたことから、一般的な「奨学金」とは異なる一面を有する人材養成事業と位置付けてい ます。 Q2. 現在、外国に住んでいますが応募できますか? 外国にお住まいの方もご応募いただけます。事前に試験結果通知時期やそれらの日程など を考慮の上、旅費負担、帰国便の手配等、各自の責任のもとで行って下さい。 なお、健康診断書について海外で健康診断を受診されて同診断書が英語(あるいは日本 語)以外の言語による場合は、所定の項目を全て網羅した健康診断書に和訳を添付して提出 いただきます。 Q3. 面接選考及びオリエンテーションは、特に海外在住の応募者を対象としてテレビ会議で実施 してもらえますか? やむを得ない場合に限り、JICA在外事務所におけるテレビ会議を通じての面接選考を行い ます。ただし、オリエンテーションはJICA本部にお越しいただきます。 Q4. どうしても一部の書類を提出締切日までに用意することができません。その書類について、 あるいは、応募書類一式について提出締切日を若干猶予してもらえますか? 1 JICA 専門家および JICA 企画調査員をさす。 10 JICAが行なう書類選考手続きの一連の流れ、加えて応募者全体の公平性の観点から締め 切りを延ばすことはできません。指定された締切期限に提出があり、かつ不備のない書類の みを選考の対象と致します。 Q5. 海外長期研修に応募する以前の時点で、すでに希望研修機関とのやり取り/手続きを取り 進めておりますが、何か支障がありますか? 支障ありません。 限られた期間内で研修効果を最大限にあげるには、ご自分の研修課題に最適な研修機関 を選択することが、極めて重要なポイントです。加えて、同課題に関する事前準備(データ収集 整理、学習など)を前向きに取り進めること、必要に応じて「到達目標」や「研修内容」の骨子な どを十分検討する作業も非常に大切です。 また、様々な関連文献や専門家の意見などを参考に研修機関、プログラム、講師陣等につ いても十分に調査願います。 さらに研修先候補とした大学に対する応募書類手続きも必要です。これらの作業をできる限 り早い時期に、前向きに取り進められることを強くお勧めします。 ただし、本研修の選考にかかる日程の都合により、研修受講決定審査を経て最終合格者の 研修開始時期は、原則、2016 年 7 月~2016 年 9 月になることなどを予めご了承下さい。 Q6.募集要項では 2015 年 9 月末までに研修を開始できない場合は参加資格を取り消す、と 説明されていますが、1 月入学の研修機関を選ぶことはできますか? 実際に 9 月末日以降に研修を開始する研修機関がある場合は、その研修内容を(JICA が) 検討した上で、(選択の可否について)決めます。 Q7 .私の専門分野は、募集分野に指定されていませんが、応募できますか? 明らかに募集分野に該当しない研修テーマは募集対象外となりますので、応募にあたって は、自身の研修テーマと募集分野の関連性を明確にしたうえで応募するようにしてください。 なお、最終的な合否判定は、専門性のみならず人物や実務経験など総合的な視点で行なっ ています。 Q8. 研修を修了して帰国した後は、JICA専門家として必ず派遣されるのですか? 応募の時点で応募者には PARTNER の国際協力人材として登録していただきます。 しかし、これはJICAが専門家としての派遣を約束するものではありません。JICAのホーム ページの PARTNER に掲載される公募公示の中からご自分で検討していただき、ご自身の専 門性と要請内容が適合する案件について積極的に応募いただきたいと考えております。なお 修士号取得後、直ちに JICA 専門家等としての活躍するための十分な実務経験を有さない方 については、JICA 本部で特別嘱託として一定期間勤務したのち、専門家として派遣されること を想定しています。 JICAの専門家になるためには、JICAのホームページで募集される案件に自ら応募し、審 査を受けて合格しなくてはなりません。詳細は http://partner.jica.go.jp/RecruitSearchForPrsn をご確認ください。 11 Q9.海外長期研修で大学院入学前に英語集中コースを現地などで受講することはできますか? できます。 ただし、受講費、日当、宿泊費などはJICAによる支給対象外です。また、その期間が 2 ヶ月 以上の場合については、渡航費についてもJICAが支給する経費の対象外となります。 なお、語学以外、たとえば修士課程が開始する前にその課程の内容に関連する経済学の基 礎講座などを予備課程として実施される場合も同様です。 Q10. 応募書類に記載した希望研修機関を後日、変更/追加することはできるでしょうか? 提出された応募書類に記載された希望研修機関は、原則、変更できません。 本研修にかかる選考は、提出された書類に記載されている希望研修機関が適切であるか否 かを含めて審査されます。後日、それが応募者によって変更されたならば、それは選考過程を 反映しない研修の計画となってしまいます。ご自分が目指す研修の「到達目標」への達成を実 現可能とするにベストの「研修機関(大学/プログラム)」などを選択するにあたって、十分に研 究された内容が反映されている書類を提出してください。 Q11 私は面接選考の予定日に所要があり、どうしても出席することができません。別途日を設け て面接選考をしてもらえますか? 個々のご都合に合わせて別途、面接選考を行なうことはできません。面接選考は、JICAが 指定する日時、場所にて実施いたします。 Q12 海外長期研修で認められる研修期間は 1 年以内とされていますが、それを超える研修期 間を認めてもらえますか? 例えば、私が希望している研修機関は、2 年間で修士号を取るプ ログラムなのですが。 1 年を超える研修期間は、承認されません。希望研修機関として応募書類に記載していただ く大学/プログラム名は 1 年以内で学位を取得することが可能なものに限られます。 Q13. 私は 2 年間の修士プログラムを選択し、そのうち 1 年間についてJICAの海外長期研修制 度で支援を受けることを希望します。残り 1 年間は、他の団体による奨学金、あるいは自 己負担で対応することとします。 承認されません。本研修はJICAが承認する研修期間内に具体的な成果を示すことが求め られます。その形は修士号を取得する、或いは、取得するための全ての学業を完了することに あります。 Q14. 既に留学していますが、途中から海外長期研修として応募することはできますか? 既に修士課程に留学している方は、その残りの期間の履修について、海外長期研修制度を 利用することはできません。 Q15. 努力したにも関わらず、例えば単位が足りないなどの理由をもって、1 年間で修士号が取 得できない場合、経費は継続支給されるのでしょうか。また経費の返還が発生してしまうのでしょ 12 うか。 単位が取得出来ないため、自費による数か月の滞在期間延長をして研修を継続することは 認めます。追加で生じる費用に関するJICAからの支給はありません。また延長したことのみを 理由に返還を求めることはありません。 Q16. 研修期間中、病気や事故等で研修の継続が困難になった場合、研修にかかった経費の返 還が生じるのでしょうか。 傷病等、真にやむを得ない理由により研修を休止する場合、その休止期間に係る経費は支 給されません。また、研修休止期間中、研修に係る経費のうち、支払済みの経費の全部また は一部は一括で返還していただくことになります。 Q17. 域外研修に係る費用(交通費、日当宿泊費)が既に授業料に含まれている場合でも域外研 修に係る経費が JICA から支給されますか。 二重支給になるので、JICA からは支給しません。また、授業料に含まれる域外研修に係る 交通費、日当宿泊費が、JICA が支給できる金額を下回る場合であっても、その差額を JICA が支給することはありません。 Q18. 学位取得証明書や成績証明書の発給が帰国後になることが想定されますが、提出が遅れ ても問題ないでしょうか。 発給が可能になり次第、入手の上、JICA に送付するよう手配願います。(帰国直後でなくて も大丈夫です。) 以上 13 別 紙 「自己申告書」の記載要領 《重要!》 特に各項目の相互の論理性、および具体性に留意し、明瞭簡潔に記述願います。 【1. 到達目標】…非常に重要な 1 点について説明願います。 ◆ 本研修の修了時において、具体的に何を達成することを期待しているか、或いは、ど のような具体的な成果を示すことを想定しているか。 ◆ そもそも本研修に応募した狙いは何か。 【2. 目的】…非常に重要な 1 点について説明願います。 ◆ 本研修の成果をどのように活用し、どのような形で国際協力に貢献することを想定し ているか(JICA専門家等になるまでの具体的イメージを明確に説明すること)。 ◆ 本研修の「1. 到達目標」を達成しようとするのは、そもそも何のためか。 【3. 研修内容の要約】…非常に重要な 4~6 点を列挙願います。 ◆ 上記「1. 到達目標」達成のために必要な研修の内容(骨子)はどのようなものか。或 いは何を達成すれば、「1. 到達目標」が達成できるか。 【4. 背景】 ◆ 当該分野/科目/地域の現状(あるいは問題点)はどのようなものか。(貴方個人のご都合 /背景についてではありません。) 【5. 実務経験と本研修との関連性】 ◆ 専門分野における自己の過去のどういう経験・実績は、上記「1. 到達目標」の達成に どの程度の関連があるか。 14
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