上 山 市

《平成28年度~平成31年度》
上
山
市
1
はじめに
~これまでの定員適正化の取組~
本市においては、平成8年度から平成12年度までの 定員適正化第1次計画、
平成14年度から平成18年度までの第2次計画、平成17年度から平成22
年度までの第3次計画に基づき定員適正化のための取組を進めてきました。
このような中で策定した第4次計画は、平成23年度から平成28年度まで
の期間において平成22年度当初職員数340人を基準として、5年間で職員
数を334人(▲1.8%:▲6人)とするものでした。
計画当時、いわゆる「団塊の世代」の退職者が多数予定され、また、職員の
年齢構成もバランスを欠いた状況にあったことから、組織力を維持しつつ、年
齢構成の平準化を図りながら、退職後の職員体制を見据えた計画的な採用を行
うこととしました。
期間中、各種定員適正化の手法に取り組み、平成28年度当初職員数は32
7人(平成23年比▲3.8%:▲13人)となり、計画を超える減員となり
ました。
結果、平成8年度からの第1~4次計画により、平成28年度当初の職員数
(327人)は、平成8年度当初の職員数(487 人)に比べ160人(32.
9%)の減、普通会計(公営企業等会計を除く。)人件費で年間約 13 億円の減
となっています。
◎職員数の推移(第4次計画期間内)
年度
H22
H23
H24
H25
(各 年度 4月 1日現 在:人 )
H26
H27
H28
計
計画
340
336
341
348
347
337
334
▲6
実績
340
336
334
334
331
326
327
▲13
0
0
▲7
▲14
▲16
▲11
▲7
計画比
◎職員数及び人件費の推移(全計画期間内)
1
2
第4次計画の取組内容
第4次計画では、平成22年度当初職員数340人を基準に、平成28年
度までに6人の削減を行うことを計画し、あさひ保育園の廃止、中山・本庄・
東・宮生・西郷第ニ各小学校の統合、浄水センターへの指定管理者制度の導
入等により13人が減員し、職員数は327人となり、計画を超える結果と
なりました。
第4次計画は、第1~3次計画に比べ職員数の減員は少なかったものの、
いわゆる「団塊の世代」の職員が 定年を迎え、平成22年度以後の6年間で、
退職者数は113人(平成22年度当初職員数の33.2%)となりました。
また、それに伴い、平成23年度以後の6年間で100人(平成28年当
初職員数の32.7%)の職員を採用しており、職員の世代交代が進んだこ
とから、人材の育成が急務となっています。
この間、職員採用試験において、社会人経験者枠や年齢制限の見直し、初
級試験の実施等により、幅広い層の方に受験してもらうための取組を進めて
きましたが、30歳代の職員数が少ない反面、20歳代及び40歳代の職員
数が多くなり、職員の年齢構成の新たな歪みが生まれています。
また、公的年金の支給開始年齢の引上げに伴い、雇用と年金の接続の観点
から、平成26年度に国家公務員に準じ再任用制度を見直し、今後段階的に
任用期間を最大5年間まで延長する予定です 。
◎退職者数の推移(第4次計画以降10年間)
◎退職者数の推移(第4次計画期間内)
年
度
職員数
H22
16
H23
21
H24
( 各年度 4月 1日現 在:人 )
H25
12
2
20
H26
27
H27
17
計
113
◎採用者数の推移(第4次計画期間内)
年
度
H23
H24
12
職員数
H25
19
( 各年度 4月 1日現 在:人 )
H26
12
H27
17
H28
22
18
計
100
◎再任用職員数の推移 (各 年度4 月1日 現在: 人)
年
度
H26
再任用 職員数
4
◎職員の年代別年齢構成
※
H27
H28
5
2
(平成28年4月1日現在)
団 塊世 代の職 員が退 職し 逆ピ ラミッ ド型は 解消 して いるが 、
30 歳 代の職 員数 が少 ない反 面、2 0歳 代及 び40 歳代の 職員
数が多 くなっ てい る。
◎職員の職種別内訳
(平成28年4月1日現在)
行政
170
土木
14
建築
6
電気
2
化学
1
機械
1
司書
2
保健師
11
歯科衛 生士
1
管理栄 養士
2
保育
33
消防
52
技労
32
計
327
3
3
他団体との比較でみる職員数 等の現状
(1)
「類似団体別職員数」での比較
「類似団体別職員数」とは、すべての市区町村を人口規模と産業構造をも
とにグループ(類似団体)に分け、その平均値をもとに、グループごとに人
口1万人当たりの職員数を部門別に算出するものです。本市はⅠ-1(人口
5 万人未満、産業構造Ⅱ次・Ⅲ次95%未満かつⅢ次55%以上)というグ
ループに区分され、 青森県黒石市、秋田県男鹿市 、宮城県白石市、福島県本
宮市などの全国172団体、うち県内では新庄市、南陽市が同じグループと
なっています。
部門別でみると、平成26年度においては、総務部門で▲13人、民生部
門で▲12人、土木部門で▲7人など、総計で▲37人となり、類似団体の
平均を大きく下回っています。
( 合併市町 村と非合併市町村が混在しているた
め、職員数の平均が高く出る傾向があります。)
◎部門別超過数の比較(類似団体)(各年度4月1日現在:人)
部門
議 会
総 務
税 務
民 生
衛 生
労 働
農林水産
商 工
土 木
教 育
消 防
普通会計計
H 24
H25
H26
1
0
0
▲ 21
▲18
▲ 13
3
2
3
▲ 10
▲ 10
▲ 12
▲5
▲4
▲4
0
0
0
▲4
▲4
▲3
1
0
▲1
▲8
▲7
▲7
3
2
3
▲3
▲4
▲3
▲ 43
▲ 43
▲ 37
( 平 成 24~ 26 年 度 地 方 公 共 団 体 定 員 管 理 調 査 )
4
(2)
「人口1万人当たり職員数」での比較
普通会計の職員数を対象に「人口1万人当たり職員数」を県内同規模の9
市で比較すると、人口の多い市ほどスケールメリットがあるため数値は低く
なる傾向がありますが、本市は下位から 3 番目に職員数が多い結果となって
います。
◎人口1万人当たり職員数での比較(県内同規模市)
団体名
人
口
普 通 会
人口1万人当
計 職 員
たり職員数
順 同職員
位 数(消
数
天童市
新庄市
※
寒河江市
※
東根市
同職員数
(消防除)
順
位
防除)
62,171
391
62.89
1
330
53.08
1
37,725
250
66.27
2
250
66.27
3
42,312
285
67.36
3
285
67.36
4
47,797
322
67.37
4
268
56.07
2
南陽市
※
32,958
249
75.55
5
249
75.55
5
長井市
※
28,271
231
81.71
6
231
81.71
7
上山市
32,290
299
92.60
7
248
76.80
6
村山市
26,005
264
101.52
8
220
84.60
8
尾花沢市
17,762
231
130.05
9
181
101.90
9
※
消防業務を共同処理している団体
(平成27年度地方公共団体定員管理調査)
これは、天童市とは人口規模に違いがあるほか、新庄市、寒河江市、南陽
市及び長井市(※印の4市)は、それぞれが消防業務を共同で処理している
ことから、消防職員の人数が普通会計職員数に含まれていないため、職員数
が少なくなっているためであり、消防職員を除いた場合は、順位を一つ上げ、
人口規模が近い南陽市と 同水準になります。
本市より上位の5市(天童市を除く。)は「類似団体別職員数」の各区分の
中でも、人口1万人あたり職員数が全国的に見ても少なく、例えば東根市は
Ⅰ-0(人口 5 万人未満、産業構造Ⅱ次・Ⅲ次95%未満かつⅢ次55 %未
満)グループの61団体中5位、寒河江市は同6位 となっています。
なお、本市はⅠ-1グループの172団体中86位、同グループの新庄市
は15位、南陽市は同40位となっています。
(順位はいずれも平成26年度
地方公共団体定員管理調査結果による。)
5
(3)
「部門別職員数」での比較
部門別職員数でみると、県内同規模市に比べ、税務部門、民生部門(福祉、
保育等)、衛生部門(環境、保健)の職員数が多く、 総務部門(庶務、企画、
財政、会計等)や農林水産部門、土木部門の職員数が少ない 傾向にあります。
ただし、本市においては、国民健康保険などの特別会計等の職員 数が少な
い特徴があり、各市で部門別職員数の計上の取扱いが異なる場合があります。
◎普通会計の部門別職員数の比較 (県内同規模市)
部門
議 会
総 務
税 務
民 生
衛 生
労 働
農林水産
商 工
土 木
教 育
消 防
普通会計計
上山市
南陽市
新庄市
寒河江市
長井市
村山市
4
4
4
5
5
5
55
65
66
64
69
60
22
20
20
22
17
11
57
33
51
58
29
52
21
16
18
15
18
12
1
0
1
0
0
2
17
23
19
18
21
18
10
11
14
15
15
8
16
20
24
17
25
16
45
57
33
71
32
36
51
-
-
-
-
44
299
消防除
248
249
250
285
231
264
消防除
220
( 平 成 27 年 度 地 方 公 共 団 体 定 員 管 理 調 査 )
(4)
技能労務職員数及び保育士数での比較
技能労務職員数及び保育士数を県内同規模の9市で比較すると、技能労務
職員数については3位、保育士数では1位となっています。
保育士数については、あさひ保育園の廃止により減員となりましたが、各
種子育て施策の推進や 民間立の保育園・幼稚園の設置状況から、依然として
多くなっています。
6
◎技能労務職員及び保育士の数(県内同規模市)
団体名
技労職
計
うち
給食
寒河江市
天童市
上山市
南陽市
新庄市
東根市
村山市
長井市
尾花沢市
うち
うち
うち
用務員
運転手
その他
順
位
52
24
13
4
11
1
25
4
43
1
24
2
16
2
29
3
32
7
16
1
8
3
33
1
31
14
9
1
7
4
21
6
22
5
5
1
11
5
21
6
10
3
8
6
19
8
2
2
7
7
31
2
8
6
8
7
9
9
22
5
21
19
8
14
11
5
2
※南陽 市は幼 稚園 教諭 を 含む 。
(5)
順 福祉職
位 (保 育 士 )
4
※
(平成27年度地方公共団体給与実態調査)
「ラスパイレス指数」「平均給料月額 」「平均年齢」での比較
本市の場合、ラスパイレス指数(注)、平均給料月額及び平均年齢いずれも
県内の同規模市でも中位以下となっています。
また、職員の世代交代により、県内同規模市の中で は過去5年で最も若返
りが進んでいます。
◎ラスパイレス指数、平均給料月額 及び平均年齢(県内同規模市の一般行政職)
団体名
南陽市
天童市
新庄市
村山市
東根市
上山市
寒河江市
尾花沢市
長井市
H27 ラ ス パ イ 平均給料月額(円) 平均年齢
レス指数(注)
順位
順位
順位
98.9
1
326,400
2
42.1
2
98.8
2
316,000
4
41.1
6
98.3
3
314,700
5
41.6
4
97.9
4
328,800
1
42.8
1
97.7
5
301,600
9
39.7
9
97.0
6
310,900
6
40.8
7
96.1
7
316,400
3
42.0
3
95.7
8
303,000
7
41.3
5
95.4
9
302,500
8
40.4
8
(平成27 年地方公務員給与実態調査 )
(注)
ラス パイ レス 指数と は、国 家公 務員 の給与 水準を 100 と した場 合の地 方公
務員の 給与水 準を 示す 指数を いいま す。
7
◎過去5年の平均年齢 比(県内同規模市の一般行政職)
団体名
上山市
長井市
尾花沢市
寒河江市
新庄市
天童市
東根市
村山市
南陽市
H27 平均年齢
順位
H22 平均年齢
順位
5年の
比較
40.8
7
45.0
2
▲ 4.2
40.4
8
44.0
6
▲ 3.6
41.3
5
44.8
3
▲ 3.5
42.0
3
45.4
1
▲ 3.4
41.6
4
44.7
4
▲ 3.1
41.1
6
44.2
5
▲ 3.1
39.7
9
39.8
9
▲ 0.1
42.8
1
42.8
7
0
42.1
2
41.3
8
0.8
( 平 成 22、 27 年 度 地 方 公 共 団 体 給 与 実 態 調 査 )
「類似団体別職員数」により全国の団体と比較した場合、本市の職員数は指
標で示された職員数を大幅に下回っている状況にあり 、県内同規模市との差も
縮小していることから 、定員適正化の取組は一定の効果をあげてきていると言
えます。
しかしながら、教育環境の整備のため技能労務職員(用務員)が、また、各
種子育て支援策の充実のため保育士が県内同規模市に比較して多いこと、消防
の広域化、さらに、職員の世代交代が進んだことで人材育成が急務となってい
ることなどが課題として捉えられます。
8
4
第5次計画策定の背景
本市は、少子高齢化・人口減少の急速な進行による社会保障関係経費や、公
共施設の老朽化に伴う維持管理経費が増加する一方、自主財源が減少するなど
厳しい財政状況にあります。
地方分権の進展により、行政自らの判断と責任による自主的・自立的なまち
づくりが求められる中、多様化している行政需要に対し、質の高い公共サービ
スを効率的・効果的に提供するには、さらなる行政改革の推進を図り、適切か
つ迅速に対応することが求められています。
今後も厳しい財政状況が予想される中、限られた人員で最大の行政サービス
が提供できるよう、効率的な行政運営、広域的な行政体制の検討、適正な人員
管理に取り組んでいく必要があります。
(1)
振興計画における方針
第7次上山市振興計画 の基本計画
第6章すすめる「施策実現のための行
政運営」では、基本施策「行政改革を進めます」として、経営的視点に立っ
た行政運営や広域連携を図り、行政運営マネジメントシステム を構築するこ
と、及び人員の適正管理を図ることとしています。
(2)
国からの要請
定員適正化に対し特段の強い要請はなされていませんが、
「 経済財政運営と
改革の基本方針 2015」
(平成 27 年6月 30 日閣議決定)や、
「地方行政サ
ービス改革の推進に関する留意事項について」
( 平成27年8月28日総務大
臣通知)により、引き続き質の高い公共サービスを効率的・効果的に提供す
るため、ICTの徹底的な活用や、民間委託等の推進などによる更なる業務
改革の推進が求められています。
9
5
定員適正化の 基本指針
地方分権の進展に加え、地方創生に向けて市町村の役割が一層大きくなる中
で、高度化・多様化する 住民ニーズにこれまで以上に的確に対応していくため
には、職員一人ひとりが主体的に行動し、柔軟な発想と豊かな創造性を持ちな
がら、能力を十分に発揮していくことが必要です。
本市においては、団塊世代職員の大量退職に伴う職員の大量採用が続き、職
員の経験年数・平均年齢ともに大きく下がっていますが、行政サービスの質の
低下を避け、市民の信頼を得ながら、能率的で活力ある組織を維持していく 必
要があります。
このような中、これまでの定員適正化の取組を踏まえながら、今後の人口の
推移を考慮しつつ、本市の規模に応じた職員数(定員)を適正に管理し、効率
的・効果的な行政運営につなげるため、 次に掲げる基本方針 をもとに定員の適
正化を進めます。
(1)
◆
第7次上山市振興計画に基づく行政運営マネジメントの強化
第7次上山市振興計画に基づき各種施策を実行するとともに、限られ
た行財政資源で最大限の効果を生み出すため、PDCAサイクルに基づ
く効率的なマネジメントを実施します。
◆
新たなニーズ・課題に対応するため、組織横断的 な事業推進体制の整
備を図ります。
(2)
◆
経営的視点に立った行政運営の推進
事務事業全般にわたり、民間委託の可能性を検証します。また、指定
管理者制度のあり方・手法等について検証を行い、より効果的、効率的
な運営を目指します。
◆
長期的な視点に立ち、公共施設等の総合的かつ計画的な管理を行うた
め、公共施設総合管理計画を策定し、当該計画に基づき、公共施設の集
約・複合化や維持管理経費の削減を進めます。
10
(3)
広域行政体制の積極的推進
◆
山形定住自立圏を構成する市町との連携・協力を図りながら、広域的
視点に立った行政運営を進め、地域の一体的な発展を目指します。
◆
山形広域環境事務組合事業の推進を図るとともに、消防の広域化の検
討など広域連携の推進を図ります。
(4)
効果的な組織運営
◆
若年層の育成と組織の活性化を図るため、平成18年度から導入した
フラット制を廃止し、係制に移行します。
◆
業務改善運動や職員提案制度等を活用して 内部事務の見直し を図り、
事務の効率化や組織の活性化につなげます。
◆
定型的・定例的業務など、事務の種類や性質に応じ非常勤職員や日々
雇用職員の活用を積極的に図り、正職員 が政策的・専門的業務に集中し
て当たることのできる体制づくりを目指します。また、短期・部分的業
務等の補助業務については、日々雇用職員や時間パート職員の活用を図
ります。
(5)
多様な任用の推進
◆
より幅広い層の方に採用試験を受験してもらうための取組を進めると
ともに、自己アピール枠及び社会経験者枠を活用した職員採用を行い優
秀な人材の確保に努めます。
◆
経験豊富な職員の減少により、技術・経験等の次世代への継承が行わ
れず、住民サービスの低下を招くことのないよう、特に専門的技術や資
格を要する職種の計画的な採用を行います。場合によっては現役職員の
定年退職を待たずあらかじめ採用し、現役職員の下での研修・育成を行
います。
◆
公的年金の支給開始年齢の引き上げに伴い 、職員の再任用制度を 今後
段階的に最大5年間 まで延長し 、健康状態に不安がなく十分な意欲や職
11
務遂行能力を有する定年退職者の経験や知識、能力、技術等を公務に活
用します。
◆
専門的技術や資格を要する業務については、業務委託や職員の再任用
制度を活用するとともに、専門的技術や資格を持つ非常勤職員や日々雇
用職員の活用を図ります。
(6)
◆
人材育成、 登用
人 材育成のツールとして人事評価制度を活用し、能力・実績に基づく
人事管理の推進、組織の士気高揚、公務能率の向上を図 ります。
◆
県外研修機関への職員派遣 や国の機関への職員派遣、人事交流により、
中長期的視点から職員の育成を図ります。
◆
職務に適した研修により職員の意欲や資質能力の向上を図るとともに、
基礎的内容の研修、内部講師の活用、研修報告会等の実施により、職員
の事務能力の底上げ、意識の高揚を図ります。
◆
公務員倫理研修を定期的に実施し、市民から信頼される組織体制づく
りに努めるとともに、職員が自己の能力向上 のため、
「自主研修グループ」
の育成により、職員の自学を促し、組織のつながりを強化します。
◆
経営的感覚を持ちながら、 多様化する行政需要に的確、かつ、スピー
ディーに対応できる人材を 積極的に登用します。
◆ 「女性活躍推進法」の趣旨に基づき、女性職員が十分に能力を発揮し、
活躍できる職場環境を整備します。
12
6
定員適正化計画
(1)
計画期間
平成28年度~平成31年度
(2)
目標職員数
平成32年4月1日の職員数を323人(▲1.2%:▲4人)とします。
(人)
年
度
採用
H29
H30
H31
H32
323
計
▲4
▲4
内訳
327
328
330
326
行政
4
2
1
5
12
土木
1
0
1
0
2
建築
1
0
0
0
1
電気
0
0
0
0
0
機械
0
0
1
0
1
保育
0
0
0
0
0
消防
1
0
0
3
4
技労
0
1
6
1
8
計
7
3
9
9
28
行政
4
3
4
4
15
+3
土木
1
1
0
1
3
+1
建築
1
0
0
0
1
電気
1
0
0
0
1
+1
機械
0
0
0
0
0
▲1
保育
0
0
0
0
0
消防
1
1
1
1
4
技労
0
0
0
0
0
計
8
5
5
6
24
年度当初職員数
退職
H28
※
再任用職 員は含 まない 。
※
国へ の職 員派遣 や人事 交流 によ る採用 ・退職 は考 慮し ない。
(参考)
年
(人)
度
再 任 用 職 員 数( 見 込 )
再任用年数(最大)
H28
H29
H30
H31
H32
2
6
5
5
9
2年
2年
3年
3年
4年
※平成 29 年 度以降 、5 割 の退 職者 を再任 用する と見 込む もの。
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▲8
(3)
①
定員適正化のための 取組手法
計画的な採用の推進
・ 行政職 は、これからの本市の将来を担う優秀な人材の確保のため、計
画的な採用を行います。また、40歳代の職員数が多いことから、年齢
構成の平準化を念頭に採用を行います。
・技術職 のうち、土木・建築・電気・保健師・管理栄養士 の担う業務は、
今後も市が行う業務として欠かせない、業務の継続性が必要な職種であ
ることから、計画的な採用を行います。
・ 消防職 は、広域化を見据えながら、計画的な採用を行います。
・ 保育 職 は 、「子 ど も・子 育て 支援 新制 度」を 始め とし た 各 種子育 て 支
援策の充実のため、子育て世代のニーズを的確に把握し、待機児童の解
消等に努めながら計画的な採用を行います。
②
退職者の不補充
・ 技術 職 の うち 、化 学・ 機 械・ 司書 ・ 歯 科衛生 士 は 退職 者 不 補充と し、
担う業務は業務委託や指定管理者制度のほか、職員の再任用制度、非常
勤職員や日々雇用職員の活用を図ります。
・ 技能労務職 は今後急激な減員が続きますが、長期的な視点から今後の
業務の見直し、職種変更、民間委託や指定管理者制度のほか 、職員の再
任用制度、非常勤職員及び日々雇用職員の活用を図ります。
③
広域化及び周辺市町との連携の 推進
・山形広域環境事務組合事業の推進を図ります 。
・消防の広域化の検討など広域連携の推進を図 ります。
・山形定住自立圏を構成する市町との連携・協力を図ります。
④
組織、内部事務 の見直し
・フラット制を廃止し、 係制へ移行します。
・住民ニーズに的確に対応するため、必要に応じ組織の統廃合を行いま
す。
・業務改善運動や職員提案制度等を活用し、内部事務の見直しを図りま
す。
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⑤
民間委託や指定管理者制度 等の推進
・民間委託や指定管理者制度で行う方がより効率的なものについて推進
を図り、より簡素な行政組織を目指します。
・民間立の保育園・幼稚園への児童受入割合を維持します。
⑥
再任用職員等の活用
・事務の効率性、専門性、コスト等を勘案しながら職員の再任用制度、
非常勤職員及び日々雇用職員の活用を図ります 。
⑦
早期退職者募集 の継続
・職員の新陳代謝を図るため、45歳以上の職員を対象に引き続き早期
退職希望者の募集を行います。
⑧
障がい者の雇用
・法定雇用率(2.3%)を維持するよう、 計画的に採用します。
(4)
職種別の定員適正化の 主な取組 手法
①
行政職・技術職
ア
民間委託や指定管理者制度の推進
イ
再任用職員等の活用
②
保育職
ア
民間保育園・幼稚園への児童受入割合の 維持
イ
再任用職員等の活用
③
消防職
ア
消防業務の広域化
イ
再任用職員等の活用
④
技能労務職
ア
業務見直し、職種変更
イ
民間委託や指定管理者制度の推進
ウ
再任用職員等の活用
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(5)
進行管理
・市報やホームページにより定員適正化の状況を公表します。
・採用、退職者の状況等により毎年計画の見直しを行います。
・国、県からの権限委譲などの社会経済情勢に変化が生じた場合は、目標
値の修正を含め、必要に応じ計画の見直しを行います。
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