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第6回千葉県脳卒中連携の会
薬剤師分科会
テーマ: CAMP-S薬剤シートの作
成から活用へ
1.薬剤シートを活用した薬・薬連携
2.急性期・回復期・地域生活期における
連携
1.薬剤シートを活用した薬・薬連携
新八千代病院
木川 美乃里
千葉県共用 脳卒中地域医療連携パス 連携シート
薬剤シート
患者基本情報 ( 年 月 日記入)
患者氏名
薬剤の管理者
発行機関
送り先
薬剤師名
生年月日
年齢
性別
□本人 □家族 (□夫・妻 □その他) □施設 (施設名: ) □その他 ( )
○急性期、慢性期、地域生活期
いずれも同じ書式を使用。
指導上の注意
服用方法
□経口 □胃管 □胃ろう □その他 ( )
副作用・アレルギー ※可能ならば原因薬剤と年月日を記載
□あり □なし □不明
○手書きでも、パソコン入力でも可。
服用薬剤
※
※
※
※
現在服用中の全薬剤 (内服薬・外用薬・注射薬等、定時薬・臨時薬) を記録する。
「粉砕」・「簡易懸濁」は、現在の状況についてチェック (✓) を入れる。
数種類の散剤、軟膏剤を混合している場合には、内容も記録する。
「医療機関等」には、「処方した医療機関、調剤した薬局」の欄より対応する番号を記載する。
No.
調剤医薬品
先発医薬品
用法・用量
粉砕
簡易懸濁
医療機関等
○急性期、回復期、地域生活期
いずれの段階から発生させても可。
○薬剤師以外に、医師・看護師等の
医療スタッフ、患者さん・ご家族も
見る。
調剤に関する特記事項
その他
一般用医薬品、健康食品等
□不明 □あり □なし
嗜好品
□喫煙歴 □飲酒 □その他
患者さん・ご家族が見ても問題ない
ような表現での記入を心がける。
医療機器・医療材料
□血糖自己測定器 □その他
処方した医療機関、調剤した薬局
医療機関等の名称
TEL
医療機関等の名称
①
⑤
②
⑥
③
⑦
④
⑧
TEL
※かかりつけ薬局には○を付けること。
※ 院外処方せんを発行する際には、「薬剤シート (本シート)」および「診療情報シート」の写しを添付してください。患者さんへは処方せんと写し
を合わせて薬局に提示するように説明してください。
平成24年4月版
回復期
病院
急性期
病院
地域生活期
調剤薬局
診療所
回復期
病院
急性期
病院
地域生活期
調剤薬局
2.急性期・回復期・地域生活期に
おける連携
急 性 期
急性期病院における「薬剤シート」の運用状況
日本医科大学千葉北総病院薬剤部
浦 裕之
今回の目的
• 当院における薬剤シートの運用状況と、実際
に運用することで明らかとなった問題点につ
いて報告する。
• 急性期に作成した薬剤シートの受け手である
回復期医療機関にとって有用な薬剤シートの
あり方についても合わせて検討したい。
20150208千葉県脳卒中連携の会
運用上の問題点
1)転院日直前に処方内容が変更となる症例が
少なくないため薬剤シート作成可能な薬剤師の
常駐体制が必須である。
2)入院前に使用していた薬剤の情報については
お薬手帳の方が有用である。
3)急性期病院へ薬剤シートが戻ってこない。
(戻ってきていたとしても事前にMSWに声をかけて
おかなければ知る機会がない)
20150208千葉県脳卒中連携の会
まとめ
• 薬剤シートのエクセルデータがウェブ上で入
手可能であるため導入は容易であった。
• 転院日直前に処方変更となる例も少なくない
ため、転院する瞬間まで薬剤師の関与が必
要となる。
• お薬手帳をうまく活用し、薬剤シート認知率を
上昇させる必要がある。
回 復 期
回復期リハビリ病棟への薬剤師の関わりと地
域連携について
袖ヶ浦さつき台病院薬剤課
山口 奈津子
当院の課題
●全患者への介入
●剤型変更や自己管理などの服薬支援
●退院時カンファレンスへの参加
★私の願い★
兼任⇒専属!!⇒常駐!!!
地域連携へつなげ
●調査期間
平成26年11月~平成27年1月8日まで
(退院処方30日分のため)
●対象患者数:10名
調剤薬局より
1包化の記載や検査値が載っていて、わかり
やすかった。
 特に見にくい等ありません。内容も大丈夫で
す。
 パスがあることは知っていましたが、初めて
見ました。疑義照会が出来ました。

今後の展望
●南部支部への普及
●急性期⇒回復期⇒地域生活期へスムーズな
薬・薬連携
地域生活期
千葉県共用脳卒中地域医療連携パス薬剤シー
トを基本とした回復期と地域生活期の薬薬連携
パス
アイン薬局
金谷法好
薬剤シートによる薬薬連携の運用目的
 連携目的
薬剤シートを用いたシームレスな薬薬連携による患者ケアの向上
 連携方法
回復期 (病院)→ 地域生活期(保険薬局)
入院中の情報を薬剤シートへ記載
地域生活期 (保険薬局)→ 回復期(病院)
自宅での療養情報を薬剤シートへ記載
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結果
 薬剤シートを回復期 → 地域生活期へ提供することで、
病態変化や副作用発現に対する感度が向上し、
入院の原因となった疾患の退院後のフォローおよび
生活指導を含めた服薬指導が可能となった。
 薬剤シートを地域生活期 → 回復期へ提供することで、
調剤に関する特記事項やGE希望内容の把握、
薬剤を管理するキーパーソンへの意識が向上した。
 薬剤シートを相互に共有することで顔の視える関係が構築できた。
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考察
情報把握・情報提供は一部や一方向でなく、双方向であることが望ましい。
双方向性のある情報共有は薬剤師同士のシームレスな連携体制が構築できると
考えている。
人が住み慣れた地域で暮らし続けられる社会の実現には個別最適化された治療
やケアが必要である。薬剤シートを用いたシームレスな薬薬連携は、これら社会
の実現に有効な手法の一つであると考えられる。
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