09年春合宿

アジャスト談義 初級編
22期のスーパーエース
山田 祥徳
ボウリングとは?
 10本のピンを、ボールを2回投げて倒す競技
 沢山倒した方がいい
 10本全部倒せるとGood!! (スペア)
 1投目で全部倒せるとGreat!!! (ストライク)
 なるべく高いストライク率を目指す
 なるべく高いスペア率を目指す
ストライクの条件
①17.5枚目でボールをピンに当てる
②3~6度くらいの入射角でボールをピンに当てる
③滑らず、曲がり終わらずの回転状態のボールを
ピンに当てる
④速いボールをピンに当てる
⑤重いボールをピンに当てる
 数字の小さいものほど重要・・・かな。
17.5枚目?
 17.5枚目はストライク率ほぼ100%
 ポケットと呼ばれる場所
 直球ボウラーでは、数mm~1cm程度の幅
 レーンの長さは18m
 ここに狙って投げられる直球ボウラーは、その才
能をボウリング以外に使ったほうが断然幸せで
す。ストラックアウトで賞金でも荒稼ぎしててくださ
い。
ポケットの幅は狭すぎる?
 入射角が大きくなると、ポケットの幅も広くなる
 入射角6°で、ポケットの幅は5cmくらいに
6°って?
 直球ボウラーが2つ隣のレーンから投げるくらい
 6°のためには、ボールを曲げなきゃダメ!!
ボールはなぜ曲がる?
 ボールの回転によって起こる、レーンとの摩擦で
曲がる
 どんなボールが曲がる?
横回転のあるボール
車で、ハンドルを切った時のタイヤのように
球質
 球質の4要素
【球速】【AR】【AT】【回転数】
AR(アクシスローテーション)
車で言えば、ハンドルの切れ角
AT(アクシスチルト)
コマ回転成分
コマは90°
曲がりはAR、AT、回転数のバランスで決まる
でもこれって分かりにくくない?
新・球質
 球質の新4要素
【球速】【縦回転数】【横回転数】【コマ回転数】
縦・横・コマは、x軸、z軸、y軸に相当
球の回転は、回転軸方向と回転数でベクトル表
記できる
xyz方向に分解できる
回転の効果
 縦回転
多ければ多いほど、レーンとの摩擦力が強くなる
レーンとの摩擦力によって、段々と増えてくる
 横回転
レーンとの摩擦力によって、曲がりへと変換され
ていく
曲がりつくすと0になる
 コマ回転
ATとは別物。正直、どうでもいい。ほぼ影響なし

(ただ、フレアの強さに上記3回転要素の合計は関係する)
理想的な曲がり方
 横回転は、なるべく使い切る方がいい
 かといって、早く使い切ってもダメ
レーンの真ん中で使い切ったら、どんなに頑
張っても入射角度は2°が限界
手前は直進し奥ではしっかり曲がりきる球がいい


横回転を使い切る直前にピンに当てる
ストライク条件③の、手頃な回転状態でピンに当
てる、にも合致
オイルを使う
 レーンには、ボールが曲がらないようにオイルが
【不均一に】塗られている
 手前を直進させ、奥でしっかり曲げるためには
手前にオイルがあって、奥にオイルがない
所を投げるべし
横回転をぎりぎり使い切らないくらいのオイル量
の場所を投げるべし
曲げるともっといいことが?
 もし、外側のオイルが薄かったら?

外に失投したら、しっかり曲がってラッキー!
 もし、内側のオイルが厚かったら?

内に失投したら、あんまり曲がらずラッキー!
 内側のオイルが厚く、外側のオイルが
薄いところを投げるべし
 もし逆の状態の場所を投げたら・・・
そりゃあもう目も当てられないことに・・・
つまり、投げるべき場所は?




オイルが手前にあって、奥にない場所
横回転をほどよく使えるくらいのオイル量の場所
オイルが内側にあって、外側にない場所
オイルの厚さはどうやって知る?


投げれば分かる。厚ければ曲がらない。薄ければ
曲がる。ボールが曲がり終わっているかどうかは、
ボールをよく観察すべし。練習投球は大事。
手前の曲がりの観察はシビアに。少しでも曲がっ
たら薄いと思え。内失投が多くなったと思ったら手
前の薄さを疑え。
普通のレーンはどんなオイル?
 オイルは、手前1/2~2/3の距離しか塗られてい
ない。


つまり、手前はあって奥はない。
その距離も場所によってバラバラ?
 外側は薄くて内側は厚いことが多い。
 どこに境目があるかは投げてみるまで分からな
い。←これを探る!
オイルを読んで、どこを投げる?
どうやって探す?

外側が薄くて内側が厚い境目を探す!



境目に向かって、投げる角度を考える


練習投球、色んな場所を投げてみよう。
境目はなだらか?崖みたいにはっきり?
2-1アジャストや3-1アジャストは便利(後述)
ちょうどいい球質の球を投げる

初級者にはちょっと厳しいかな?

実は、これらは相互に絡み合っているから難しい。
そもそも、レーンって?
 39枚の板
 5枚おきのスパット
 同じく5枚おきのアプローチのドット
 5.5枚おきのピン
 ファールラインから



ピンまで60フィート
スパットまで15フィート
アプローチのドットまで12フィート、15フィート
2-1アジャスト?3-1アジャスト?
 前の数字は立ち位置の板目
 後ろの数字はスパットの板目
後ろのドット(15フィート)に立つ人の場合
 立ち位置2枚、スパット1枚内側に寄ったら?(東
大内では、2-1内とか言う。)
45フィート地点で元のラインとクロス。それまでは
内側を通る。そこからは外を。
 3-1内なら、30フィート地点でクロス。
 おいらは2-1アジャストが好き。しかし状況に合わせて使
うべし。
17.5枚目(ポケット)に集めよう

オイルの境目付近で2-1、3-1アジャストを使うと?
 内側に向かって使うとピン薄めへ、外側に向かっ
て使うとピン厚めへ。


オイルは、内側に厚く外側に薄いんだもん。
手前で使うオイルの厚さを調整できる。
 オイルが内側に厚く、外側に薄い状態はキープ
したままになる。

よって、ポケットへ自然に集まるようになる。
すげぇ。
どんな球質の球を投げる?
 何が調整できる?



球速
縦回転と横回転の比率(昔で言うAR)
ボールの交換
 じゃあ、変えると何が変わる?

走り(直進力)とキレ(曲がりの鋭さ)と敏感さ
球速を変えると?
 球速を上げると?




よく走る
キレが減る
オイルに鈍感に
破壊力UP(ただし適切なキレがないと破壊力は
無駄になる)
 球速を下げると?


走らず、曲がる(キレる)
オイルに敏感に
縦回転を変えると?
 縦回転を強くすると

摩擦力が大きくなる


曲がりやすい
特に、手前から曲がりやすい
 縦回転を弱くすると?

摩擦力が小さくなる


曲がりにくい
手前は直進しやすくなる
横回転を変えると?
 横回転を強くすると


曲がり幅が大きくなる。よくキレる。
オイル(壁)に敏感になる
 横回転を弱くすると


曲がり幅が小さくなる。キレが鈍る。
オイル(壁)に鈍感になる
 縦回転と横回転の調整は密接な関係にある!

ARを調整して回転を変えるため
ボールを替えると?
 知らん。手持ちのボールを投げ比べて考えなさ
い。
 手前の走り、奥のキレ、オイルの敏感さを変えら
れる。
 投げ方で球質を変えるより楽なので、失投は減
る。
どんな時に変えるの?
 オイルが多いとき

球速DOWN、縦回転UP
 オイルが少ないとき

球速UP、縦回転DOWN
 ボールがピンの直前で曲がらないとき

滑りっぱなしのとき


縦回転UP
手前で曲がり終わっているとき

横回転UP (曲がる量も増えるので気をつけて)
どんな時に変えるの?
 壁がはっきりしすぎているとき

球速UP、横回転DOWN、縦回転UP
 壁がなだらかなとき

横回転UP、すべり具合に合わせて球速調整
 これらに投げる場所の調整も組み合わせてね。
 これらのアジャストじゃ手におえない時もある。
 まぁ、しっかり頭の中でシミュレーションしてみて、
それから投げるようにしてれば身に付くよ。色ん
な小技も含めて。
まとめ
投げる場所の大原則は
 手前が厚く奥がない、内側が厚く外側がない場
所(壁)を投げる
 壁に投げる角度を調整してボールの行き先を調
整
 ピンを飛ばせる、かつポケットに集めやすい球質
の球を投げる
最後に
 まぁ、色々実験するといいと思うよ。
 今日の話の意味が分からなかった人は、練習投
球で2~3枚おきに板目に真っ直ぐ投げてみて、
板目とピンに当たる位置の関係が逆転する場所
を投げるべし。
 今回はあくまで初級編。ホントはもっと奥が深い
です。が、初級だけでAvgは大幅に上がるはず。
 中級編ではレーン変化、上級編ではレーンメイキ
ングとかをやりたいなぁ。